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日立ソリューションズ、見込み客をファンに育成するO2Oクラウドサービス「ファンビジネス向けトータルCRMソリューション」提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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システムインテグレーションの日立ソリューションズは、見込み客をファンに育成するO2Oマーケティングのクラウドサービス「ファンビジネス向けトータルCRMソリューション」を9月5日に提供開始する。

本サービスでは、スポーツ業、エンターテイメント業界、商業施設、アミューズメント施設などにおける、ファンや会員数の増加、リピート購買率向上のためのチケット販売から会員管理、プロモーション、データ分析までのO2Oマーケティングをトータルで実現する。会員の行動履歴を分析し、傾向や特性を把握する事によって一連のマーケティング活動をトータルに支援するプラットフォームとなっている。

本サービスは「ファン活性化サービス」とチケット販売のぴあと協業した「NETチケット販売サービス」から構成される。NETチケット販売サービスはオンライン上でチケット販売でき、チケットの発券は、QRコードチケット、コンビニチケット販売、郵送などから選択できる。すでにプロ野球球団のヤクルトで先行運用を開始している。

初期費用および運用費はシステム構築規模によって個別見積もり。会員数1万人以上の利用を想定しており、予算は初期導入費用500万円から、導入期間は約3か月を見込んでいるという。

ファンビジネス向けトータルCRMソリューション
http://www.hitachi-solutions.co.jp/flp/

日立ソリューションズ
http://www.hitachi-solutions.co.jp/

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デジタルインテリジェンス、ブランド効果測定プログラムのリアルタイムサーベイ「BERTS」提供 [ニュース] | Web担当者Forum

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デジタルマーケティング・コンサルティングのデジタルインテリジェンスは、ブランド効果測定プログラムのリアルタイムサーベイ「BERTS(Branding Effects Real Time Survey)」の提供を始める、と8月29日発表した。キャンペーンに合わせてリアルタイムでデータが把握できる。インターネット広告配信のオムニバス、動画配信プラットフォーム提供のチューブモーグルと実施する。

BERTSは、キャンペーン終了後にしか調査・把握できなかった従来のブランディング効果調査と異なり、キャンペーンの進行に添って効果が確認できることが特長となり、速やかなPDCA(計画・実行・評価・改善)につなげられる。調査対象のターゲティングが可能で、広告接触者と非接触者を確実に分けて意識調査できる。質問項目などの入力操作が容易なユーザーインターフェースにした。

デジタルインテリジェンス
http://di-d.jp/

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サイバーエージェント、同社社員が講師となる講座「しぶがくオンライン」をネット生放送で開催 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネット広告事業のサイバーエージェントは、スマートフォンサービス企画や広告プランニングなど、さまざまなテーマで同社の社員が講師となる講座「しぶがくオンライン」を、リアルタイムで視聴できるインターネット生放送で開催する、と8月29日発表した。第1弾として、9月中に4回実施する。実例を交えて講義をするほか、双方向性を活用して受講者参加型のブレーンストーミングやワークショップも行い、受講者が仕事に生かすことができるノウハウを提供する。受講は無料。日にち、タイトル、URLは次の通り。時間はいずれも午後9~10時。

・9月10日(火)「Amebaスマホ100タイトルから分析したUI/UXノウハウ」
http://schoo.jp/class/225

・9月17日(火)「2013年の女子高生にむけてサービスをつくるポイント」
http://schoo.jp/class/226

・9月23日(月)「サイバーエージェント流・新しい広告プランニング」
http://schoo.jp/class/227

・9月27日(金)「WebデザイナーのためのSass/Compass入門」
http://schoo.jp/class/228

サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

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アラタナ、ネットショップ用ソーシャルレビュー「FUNS UP」にスマートフォン投稿機能を追加 [ニュース] | Web担当者Forum

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ネットショップ制作のアラタナは、ネットショップに搭載できるソーシャルレビューツール「FUNS UP(ファンズアップ)」にスマートフォンからのレビュー投稿機能を追加し、8月29日に本格提供を始めた、と同日発表した。ネットショップのスマートフィン対応が進む中、新たにスマートフォンからの投稿を可能にしたことで、モバイルでの購入機会の拡大につながるという。

FUNS UPは、SNSを利用した国内初のネットショップ専用レビューツール。ネットショップのコミュニケーションが活発化して集客が可能になる。「Facebook」「Twitter」と連携し、ネットショップにレビューを投稿すると、利用者のSNSアカウントのタイムラインに反映され、ショップのURLも添付される。写真付きのレビュー投稿もでき、友人へのアピール効果を高められる。

アラタナ
http://www.aratana.jp/

FUNS UP
http://site.social.co.jp/

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IMJ、5業界29社の顧客ロイヤルティを調査した「第4回 NPS業界ベンチマーク調査」を発表 [ニュース] | Web担当者Forum

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Webインテグレーション事業のアイ・エム・ジェイは、顧客ロイヤルティ指標のNPS(Net Promoter Score:推奨者の正味比率)を業界別に調査した「第4回 NPS業界ベンチマーク調査」の調査結果を8月29日に発表した。

第4回調査では、出前・デリバリー(4社)、健康食品メーカー(6社)、ファストファッション店(6社)、ラグジュアリーブランド(7社)、テーマパーク(6社)の5業界、29社について調査した。調査期間は2013年8月9日~8月11日、全国の15~59歳男女を対象にインターネット調査を行い、有効回答数は5,380サンプル。

調査結果から、購買行動とNPSには相関が見られ、出前・デリバリー、健康食品メーカー、ファストファッション店、ラグジュアリーブランド、テーマパークにおいては、NPSが高いほど企業の売上増加の可能性が示唆されているという。また、健康食品メーカー、ファストファッション店、ラグジュアリーブランドのNPSは全体的にマイナスとなり、テーマパークのNPSは全体的に大きくプラスに振れる結果となった。

業界別にみると、出前・デリバリー業主要4社のNPS分布はプラス5.4からマイナス7.7までと、業界全体としては顕著な差が出ない結果となった。料理の種類以外で各社サービスの差異が出にくいことが要因の1つとして考えられている。また、「3ヶ月に1回以上利用している人」の割合において、推奨者(55.6%)が批判者(27.6%)を大きく上回り、NPSが高くなるほど利用する傾向にあることがわかる。

健康食品メーカー主要6社のNPSは、プラス9.4からマイナス21.6までと、全体的にマイナスに振る結果となった。購入者の健康状態に影響を及ぼす可能性がある商材のため、推奨責任(推奨した人の責任)が大きく、推奨しにくい商材であることが一因と考えられている。

ファストファッション店、主要6社のNPSは、マイナス4.2からマイナス33.7までと、すべてがマイナスの結果となった。服飾品の推奨は、その行為自体が推奨者の自己表現に成り得るため、ユーザーの心理的抵抗感を生んでいる可能性が考えられている。

ラグジュアリーブランド主要7社のNPSは、プラス10.5からマイナス15.3までと、ベスト企業を除いてマイナスのスコアとなった。一般的に高価格商材かつ、ユーザーの嗜好性が表れる商材であるため、推奨に対する心理的抵抗の働きが要因になっているという。

テーマパーク主要6施設のNPSは、プラス45.1からマイナス2.2までと、1社を除く5社がプラスのスコアとなり、全体的にプラスに振れる結果となった。テーマパークは安心・安全で比較的安価に購入できる体験型サービスであり、推奨行動を阻害する要因が少ない商材のためだという。
第4回 NPS業界ベンチマーク調査
http://www.imjp.co.jp/report/research/20130829/000997.html

アイ・エム・ジェイ
http://www.imjp.co.jp/

この記事の筆者

家電量販店の法人通販から、Web担当者Forumの前身である『インターネットマガジン』(2006年5月号で休刊)の編集部へ。休刊までの半年ほど雑誌編集を経験し、Web坦の立ち上げを機にネットマーケティングにかかわりはじめ現在へ。編集兼Web担当者。

企業のWeb活用が当たり前になったとはいえ、ビジネスの歴史からすればまだ10数年ほど。それを支えるWeb担当者の仕事がもっと世の中に広まり、ユーザーともどもよりハッピーになれれば、と考えている。日朝特撮、海外ドラマ、時代劇、デパ地下好き。一押し平成ライダーはクウガ、ダブル。

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これだけは決めておきたい! もしもWeb制作のコンペをするなら [Web担アクセス数上位ランキング] | Web担当者Forum

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アクセス数上位ランキング

2013年08月24日~2013年08月30日の、Web担でアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?

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※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

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変化し続けるSEOに対応するために企業が考えるべきこととは(前編) [Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報] | Web担当者Forum

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この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

目まぐるしく変化するSEOのベストプラクティスに遅れずについていくことは、困難なことだ。場合によっては、アルファベットをZから逆順で唱えながらバトン(しかも火が燃えているやつ)を回して投げ上げるくらい難しいことがある。

こうした現状において、SEO担当者や事業主にとって、競争優位性を保ち、正しい対策に注力し、ビジネスを正しい方向へと増強していくためのチェックリストが必要となる。

この記事では、SEOのもたらす未来がどんなものであれ、ビジネスをそれに適応させる方法について、ロン・ギャレットが解説する。オリジナル記事は動画だが、文章に起こして解説しているので安心してほしい。

参考までに、今回のビデオでホワイトボードに書き出されたキーワードの画像を下に貼っておこう。

ビジネスをSEOの未来に適応させる

SEOmozファンのみんな、こんにちは。僕の名前はロン・ギャレット。Distilledのニューヨークオフィスに勤務している。今週シアトルに来たばかりだけれど、ランドの招きで今回の講師を務めることになった。ともあれ、みんなが気に入ってくれることを願うよ。

今日は主にSEO業者、事業主、フリーランス、コンサルタントを対象として、「ビジネスをSEOの未来に適応させる」というテーマで話を進めていく。

今ではだれもが知るように、SEOは急速に変化している。SEOで成功するために求められるスキルについては、

  • 技術的なことがわかること
  • 分析やビッグデータセットに明るいこと
  • ユーザー体験の設計ができること
  • コンテンツを作成できること

など、ありとあらゆる局面で絶えず革新を図り、常に競争でトップを維持しなければならない。

そこで今回のために用意してきたのが、「SEO業者や事業主がやるべきことのリスト」だ。このチェックリストを使って自社のビジネスを詳しく見直し、

  • 競争優位性が維持できているか
  • 注力すべきところに注力しているか
  • どのような方向にビジネスを構築していったらよいか

を見極めよう。

社内のリソースを使う

まずは、社内のリソースを使うということだ。

最初は、営業担当者に話を聞くことから始めよう。彼らは多くの場合、クライアントに対する第1の守りであり、クライアントの問い合わせに対して初めに応対する。営業担当者はクライアントと話すことで、

  • 先方が求めていること
  • SEOについてどう考えているか
  • SEOへの出費のとらえ方
  • 担当チームの仕事の進め方
  • 先方のデジタル戦略やコンテンツ
  • 多種多様なチームが協働してSEOの導入と統合を実現しようとしているか

といった事柄についての感触をつかむ。そこで、営業担当者がどのような情報をどのような方法で収集しているかを聞き出し、把握に努めよう。

そして、彼らから得た情報を利用し、売り込み方やクライアントとの話の進め方といったことに、どう反映できるかを考えよう。

次に、コンサルタントにも話を聞こう。

  • クライアントのニーズ
  • ビジネス目標や最大のビジネス機会は何か
  • クライアント組織内の最大の欠陥、弱点、課題はどこにあるか

といったことを君は深く理解する必要があるが、それぞれのクライアントと長い時間共に仕事をしているのはコンサルタントたちだ。彼らとの会話から、多くのクライアントに共通する問題点の把握に努めよう。

続いて、ひとたびクライアントとの関係を築き、関心を共有することができたら、クライアントとも話をしてみよう。先方をランチに誘って、事業がどんな状況か聞いてみよう。たとえば、社内で何が起きているか、社内でSEOについてどのような話をしているか、社内でどの程度の予算をSEOに配分しているかといったことについて、大まかな状況を把握しよう。コンテンツ戦略や技術面などさまざまな事柄について話し合うときに、SEOも議題に上がっているだろうか?

さらに、同じ業界の他社とも話をしてみよう。僕はSEOコミュニティが大好きで、その理由の1つは、まさしく「コミュニティ」らしいコミュニティだからだ。本当にすばらしい人々が集まったコミュニティなんだ。たとえビジネス上競争関係にある相手であってもすばらしいリソースになり得るし、一緒に食事をしたり雑談したりして、彼らがどこで成功を収め、どこでうまくいっていないのか、どんな共通点があるかなどを聞くことができる。

業界の最新動向を追いかける

それから、確実にやるべきなのは、業界の最新動向を追いかけることだ。

自社でイベントを開催したり、他社のイベントに参加したりすることは、よく話題にされている共通のトピックスを把握するのに大いに役立つ。そうした場に現れるトレンドや共通点をチェックするといい。

さらに、業界で頭角を現している人々にも注目しよう。彼らが何を話題にしているか、何に情熱を注いでいるか、彼らにとって成功のカギとなっているものは何か。これもまた、業界の動きを追うのに優れた方法だ。

それから、新しい技術もチェックしよう。組織内における規模の拡大や効率の向上に役立つ技術をSEO業者やSEO企業向けに開発することで、目覚ましい成長を遂げている新興企業や技術系企業が存在する。SEOmozやConductorなどだ。こうした新しい技術を調べて、自社のビジネスを次のレベルに引き上げるために、その技術をどのように活用できるかを検討しよう。

試す

僕が勤めるDistilledで盛んに議論しているテーマは、さまざまなアイデアの改良とテストを続けていくにはどうしたらいいかということだ。

これは非常に重要だ。というのも、時として自分の知識が十分ではないからだ。「自分が何を知らないか」を、人は自覚できないものなのだ。

僕らはすべてのコンサルタントに対して、テストと改良を続け、効果があったのは何か、なかったのは何かといったような、意義ある結果を見つけることを推奨している。

多くの場合、このような知識のギャップを予見する方法はなく、試行錯誤しながら突き止めるしかない。

自社の価値

もう1つここで手短に話しておきたい。

自社の価値を「発見し、実行し、そして学ぶ」と設定したことだ。これは、Distilledで有効だったやり方だ。

この優れたフレームワークを得たことで、僕らは新しいことをテストし、実際に応用してみて、うまくいったことといかなかったことを分析し、その結果をクライアントに提供しているソリューションに反映させるということを絶えず行うようになった。これは本当に成果をあげている。

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。後編(9月9日公開予定)となる次回も、今回に引き続き企業が変化するSEOに対応するためのチェック項目を見ていく。

この記事の筆者

この記事は、Moz Blogに掲載された以下の記事を日本語訳したものです。

author photo

原文:「Positioning Your Business for the Future of SEO - Whiteboard Friday」by RonGarrett(2013/05/09)

記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ) 翻訳:株式会社ガリレオ

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Googleアナリティクスの数値を活かすのに役立つ2つの「思考のフレームワーク」(後編) [誰もが受けたい!アクセス解析5分クリニック] | Web担当者Forum

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誰もが受けたい!アクセス解析5分クリニック
丸山先生
医者:丸山先生(35歳・男)
当クリニックの代表。
来栖あきら
研修医:来栖あきら(25歳・男)
イケメンの研修医。
綾瀬ゆい
研修医:綾瀬ゆい(25歳・女)
優しい天然ボケの研修医。

ここ「アクセス解析5分クリニック」には、Webサイトについてさまざまな悩みを抱えた患者が、毎日のようにやってくる。研修医の来栖と綾瀬はデコボココンビだが、院長の丸山先生がとにかく名医。たった5分ですべての悩みを解決する!というのだ……。(登場人物紹介を詳しく見る

今回のお悩み
Googleアナリティクスの数値を活かすのに役立つ2つの「思考のフレームワーク」(後編)

訪問数とページビューくらいしか見ていない人へ

後編を始める前に、前編をざっとおさらいしておこう。

今回のお悩みの「数値を活かしたい」というのは、主に「作業に自信を持ちたい」という気持ちの表れのことが多いけど、自信をもつにはなるべく考慮漏れを少なくする必要がある。

そのために、2つの思考のフレームワークを覚えようということでしたね。

  1. 成約数=集客数×成約率
  2. Ri-Turban's

「3C」や「4P」など有名なフレームワークも良いのだけど、ちょっと慣れていない人にはハードルが高いし、アクセス解析への応用も難しいから、僕のオリジナルを紹介したわけだ。後編となる今回は、この2つを使って、Googleアナリティクスを具体的に見ていくよ。

まず、サイトの訪問数とページビュー数くらいしか見れないという人にむけては、最初のフレームワークである「成約数=集客数×成約率」が役に立つ。これは、以下の画面で数値を取得できる。

[ユーザー]>[サマリー]で訪問数を確認
[ユーザー]>[サマリー]で訪問数を確認
[コンバージョン]>[サマリー]で成約率を確認
[コンバージョン]>[サマリー]で成約率を確認

お客さんも、訪問数は見ていたそうですが、そこからどうしたらよいかわからなかったようです。

どうしたらよいかわからないということだけど「成約数=集客数×成約率」なのだから、集客を増やすか、成約率をあげるかの二択になる。それ以外に方法はないからね。

言われてみればそうですね。でも、そのどちらを上げたらいいのかが、わからないんですよね。

一概にはいけないけど、平均値を参考にする場合、成約率が1.0%を切っているならば、成約率を上げたいよね。逆に5%を超えているならば、それ以上あげるのは難しいことが多いから、集客をがんばったほうがいいだろう。

なるほど。これでとりあえず上司には報告できますね。「集客を2倍にしたいと思います」とか。「成約率を2倍を目指します」とか。

でも、さらにGoogleアナリティクスから、その改善ヒントを得られたら素敵ですよね。

そう。そこで次は「Ri-Turban's」の出番だ。

「Ri-Turban's」の説明を見る(前編)

アクセス解析から改善のヒントを得たい人へ

「Ri-Turban's」は、サイトでの顧客の申し込みフローだ。ハイフンを境に、「Ri」の集客数UPと「Turban's」の成約率UPに分かれている。

集客~成約までの流れを数値で確認することで、サイトのボトルネックを発見しようということですね。

そのとおり。まずは集客数UPに関する「Ri」から入ろう。

「Recognize(認識し)」「Interest(興味を持ち)」という部分ですね。

うん、今回のGoogleアナリティクスでまず大切なのは、二番目の「I」(Interest)からだ。「R」(Recognize)はGoogleアナリティクスの前段階を表しているので、今回はパスしよう。

Interestは、興味ですね。

AIDMAのIと同じだけど、まず「自社サイトに興味を持たれているかどうか?」が大切なんだ。興味を持たれなければ、成約どころではなくなるからね。具体的には、Googleアナリティクスで以下2つのレポートをチェックすることだ。

  1. 検索結果(検索エンジン最適化レポート)
  2. ランディングページ([コンテンツ]>[すべてのコンテンツ]>[ランディングページ])

「検索結果」で興味をひけているか?、「ランディングページ」で興味をひけているか?をそれぞれ見るんだ。

見てみましたが、どうやって数値を判断するのですか?

「(1)検索結果」では平均掲載順位とクリック率(CTR)を見る。できれば、キーワードグループごとに見ておきたい。平均掲載順位が低すぎないか。クリック率が低すぎないかを見よう。

(1)検索結果

「(2)ランディングページ」でも、キーワードグループごとの直帰率を見る。そのなかで、直帰率が50%より高いページが存在するならば、原因を想定し、対策を立てていこう。

(2)ランディングページ

キーワードグループごとに確認して、その顧客グループの興味を惹けているかどうか見るのがポイントですね。

今は検索エンジンだけじゃなくて、Facebookなどいろいろな集客チャネルがあるので、直帰率などもその媒体ごとに影響されるのだけど、一般的に成約に影響しやすいのはやはり検索エンジンだ。だから、まずは基本の検索エンジンから把握していこう。

成約までのボトルネックを確認する

集客のボトルネックがわかったら、次は「Turban's」だ。「Turban's」の細かい説明は前回に行っているけど、ここで見るべき数値は「申し込みフォームの訪問数」1つだけだ。

たった1つでいいのですか?

今回の目的は、自信を持つことだからね。まず数値でサイトの状況を論理的に説明することが第一段階になる。そうであれば、サイトの関所である、申し込みフォームの訪問数を把握しなければいけない。関所の通行人数を知らなければ、申し込み率が高いのか低いのかも判断ができないからね。

“関所を見張る”、というのは、以前そんな話がありましたね。

時間がないなかでサイトを効率的に改善する方法はないでしょうか?

方法は下記ですね。

[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]で、フィルタの中に申込みフォームのファイル名を入力し、ページ別訪問数を確認

集客~成約までのボトルネック図

これで、「集客でどのくらい取りこぼしているのか?」「申し込みフォーム(関所)でどのくらい取りこぼしているのか?」がわかる。ちょうどこんな感じの漏斗型になるね。

成約までのボトルネックを確認する

この数値を把握しておけば、どこで取りこぼしているのかわかる。取りこぼしがわかると、今の自分の改善策が、効果的かがわかるよ。もう少し詳しく見られる人は、新規とリピーター別にこの図を見れば、より気づきが大きくなる。

確かにそうですね。これでどこにメスを入れればいいか、より明確になりましたね。

まとめ

数値で把握できていないという人は、数個のサイトの数値を捉えていくといい。そうすると、自社サイトのパフォーマンスのどこがボトルネックになっているのかが、より明確になる。ボトルネックがわかったら、自分の作業により自信が持てるはずだ。

なお、今回伝えた指標だけでサイトのパフォーマンス監視は十分にできると思うが、さらに進みたい人は、独自の指標を作って数値を監視すると、より自分達の思い込みを排除できるのでよい(いわゆるKPI)。ただ、今回の数値を毎月など時系列で把握するだけでも、十分にパフォーマンスは監視できるはずだ。

さらに現場の悩みとしては、自分が加えたさまざまな変更が本当に正しいのか自信を持ちたいという人も多い。これを数値で把握するのは、本当にケースバイケースになるので、パターン化は不可能なのだけど、前回説明した「Ri-Turban's」をもう一度見なおしてもらいたい。

Googleアナリティクスの数値を活かすのに役立つ2つの「思考のフレームワーク」(前編)での「Ri-Turban's」の説明

このRi-Turban'sのなかで、メリットが説明できていなかったり、いまいち信頼しづらかったりするサイトは、本当によくある。自分たちに何が足りていないのかをチェックしながら、進んでいけば、必ず結果が向上するはずだ。がんばってほしい。

今日の処方箋

お悩みGoogleアナリティクスの数値を活かせていないよう感じます。“サイトの数値”は、どう活かせばいいですか?

アドバイスまずは下図を見てください。この成約までのフローのなかの各数値を把握すると、どこにボトルネックがあるかわかりやすくなりますよ。まずは大切な訪問数と成約率の把握から始めましょう。以下3ステップで進めていきます。

成約までのボトルネックを確認する
  1. 12 【2分】 訪問数と申し込みフォームの閲覧数を把握しましょう

    [ユーザー]>[サマリー]を確認し、訪問数をメモします。

    [ユーザー]>[サマリー]で訪問数を確認

    [コンテンツ]>[すべてのコンテンツ]で、申し込みフォームのURLでフィルタして、ページ別訪問数をメモします。

    成約までのボトルネックを確認する
  2. 3 成約数を確認しましょう

    [コンバージョン]>[サマリー]から確認できます。

    [コンバージョン]>[サマリー]で成約率を確認
  3. 45 【2分】 下記2つの成約率を計算して出してみましょう
    1. 成約率=成約数÷訪問数
    2. 申し込みフォーム成約率=成約数÷申し込みフォーム閲覧数
■筆者からお知らせ

筆者の処女作である『世界一やさしいGoogleアナリティクスアクセス解析入門』(秀和システム)。おかげ様でAmazonなどでもご好評をいただいています。

一方で、書籍のなかで書き足りなかったこと、言葉で伝えたいことがまだまだあります。そこで、みなさまへの感謝の意も込めて、このたび出版記念セミナーを開催させていただくことにいたしました。筆者が運営責任者を務める「ウェブ担当者通信」が主催です。

■無料でできる!世界一やさしいGoogleアナリティクスアクセス解析入門
~中小サイト運営者が成約数UPのために、Googleアナリティクスを上手に活用する方法~

http://webtan-tsushin.com/seminar/20131002ga.html

内容としては、書籍で特に好評だった「顧客志向」での分析をさらに発展させ、以下3点に絞ってお話しする予定です。

  • Ri-Turban'sモデルで、顧客志向で分析する力を身につける方法
  • 豊富な経験がなくても、成約率アップにつなげる顧客心理・分析力を鍛える方法
  • 初心者に足りない勘と経験を補うGA画面の操作方法

また、ユーザーから寄せられた質問に対してもご回答します。書籍を持っている方もいない方も参加できますので、ぜひご参加ください。

  • 日時:2013年10月2日(水)19:00~21:00(※オンライン配信あり)
  • 会場:ちよだプラットフォームスクウェア(本館)501+502
  • 定員:20名
  • 参加費:一般3000円(※ウェブ担当者通信メンバー0円)

※キャラクターイラスト(来栖、綾瀬):「コミPo!」にて制作

この記事の筆者

丸山耕二(ホームページ診断クリニック.com)
株式会社ウェブジョブズ代表。大手SIERのシステムエンジニア、SEOコンサルティング会社を経て独立。現在はアクセス解析を中心とした成約率アップコンサルティング業務や、WEB担当者向け通信講座「ウェブ担当者通信」を主催。2009年よりGoogleアナリティクス英語版の認定資格(GAIQ)を取得。難しいアクセス解析を楽しく伝えるをモットーに“Web業界の池上彰”を目指し活動中。

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オリジナル記事:Googleアナリティクスの数値を活かすのに役立つ2つの「思考のフレームワーク」(後編) [誰もが受けたい!アクセス解析5分クリニック] | Web担当者Forum
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スマホのグーグル検索数は2年で5倍、グーグル解説「スマートフォン広告入門 2013年版」 [先週のWeb担まとめ記事] | Web担当者Forum

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先週のWeb担まとめ記事

2013/08/24~2013/08/30

Web 担当者 Forum に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 21本とニュース記事 24本です。

忙しい人のためのこの記事の使い方:
  • 上のほうから内容をざっとチェックする
    重要なものほど上の方に置いてあります。
  • 背景が黄色の部分をざっとチェックする
    要チェックのものは色を付けてあります。

今週の担当は、池田です。

[今回の要チェック記事]↓セミナー・お知らせ | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
グーグルが解説する「スマートフォン広告入門 2013年版」 スマホのグーグル検索数は2年で5倍

Web担で先週公開された記事の中から、特に人気のあったものを厳選! 読んでおかなければ話題に乗り遅れる?

  • Web広告研究会のセミナーレポート「グーグルが解説する『スマートフォン広告入門 2013年版』、広告主が理解すべき現状と可能性」が、260いいね!と注目を集めました。

    Web広告研究会が5月に開催したセミナーでは、グーグルが「スマートフォン広告入門 2013年版」をテーマに、スマートフォン広告市場や検索動向について、グーグル検索の利用動向などと合わせて解説しました。

    データによると、スマートフォンのグーグル検索数は2年で5倍、PCの検索数を上回り、4スクリーンが日常的に使われているといいます。マルチデバイス時代のユーザー動向を知る情報が紹介されたレポートを要チェック。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/08/27/15768(今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/6356(バックナンバーを見る)

  • 地方コンビニを舞台にした「【漫画】Webマーケッター瞳 シーズン4」の第5話、「Webは信用ならんのよ」が公開されました。

    「スマイルストアを日本一のコンビニにする」と、社長の息子である上条ツバサはネットに着目し、外部コンサルタントとして招いたのは、独立した瞳でした。ついに瞳も現場に合流し、スマイルストアのネット戦略が本格的に始動します。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/08/30/15747(今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/7422(バックナンバーを見る)

  • 120いいね!の「累計出荷本数100万本! ホームページ・ビルダーユーザーにリーチできるWordPressテーマのマーケット『hpb マーケットプレイス』がオープン」は、Web制作ソフトの定番、ホームページ・ビルダー最新版のインタビュー記事です。

    ホームページ・ビルダーとWordPressの連携が始まったのは2012年のこと。それ以来、「自分たちもホームページ・ビルダー用のテンプレートを作れないか」、そんな要望が制作会社から寄せられているといいます。

    そこで最新版では、新たに専用のマーケットプレイスをオープン。プロのデザイナーや制作会社が出品したテンプレートを購入して自社サイトを作れるようになる、その取り組みについて詳しく聞きました。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/08/28/15841(記事を読む)

  • 「タグマネージャーってタグを管理するだけ? いえ、今や高度なマーケ施策を可能にする機能もあるのです」は、180いいね! と注目の「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)活用講座」の記事です。

    アドテクノロジーの進化とともに、「増え続けるタグ」がWeb担当者を悩ませています。いまやタグ管理サービスによる一元管理は必須ですが、具体的にどのようなことができるのか。

    管理負担を軽減するだけでなく、より正確なユーザー行動の把握や高度なマーケティング施策も可能になるという無料のタグ管理サービス、Yahoo!タグマネージャーについて解説します。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/yahooads/2013/08/29/15865(今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/7160(バックナンバーを見る)

  • 「BtoBサイト特有の“長くて多様なユーザー行動”を把握してPDCAにつなげる/ルネサス エレクトロニクスのアクセス解析事例」は、アクセス解析導入・活用について取材したインタビュー記事です。

    BtoBサイトのユーザー行動やコンバージョンには、一般的なECサイトなどとは異なる特徴があります。当然、Webサイトの運用ノウハウや目指すゴール、アクセス解析ツールに求められる条件もBtoBビジネス特有のものになります。

    個人ではなく組織単位で行動を把握するため、世界的な半導体メーカーであるルネサス エレクトロニクスはどのようにツールを導入し、活用しているのか詳細を聞きました。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/08/30/15909(今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/79(バックナンバーを見る)

Web担の姉妹サイトもお役に立てるはずです。
データセンター(iDC)に携わる方には
データセンター完全ガイド
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ソフトウェア開発者の方には
Think IT

[セミナー・お知らせ]↑要チェック記事 | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
CMS、デザインアワード、UXワークショップなど9月のイベント情報

※「先週のニュース記事」の「イベント/セミナー」欄ユーザー投稿でのセミナー告知もご覧ください。

Movable Type解説(9/11、名古屋)

「Movable Type 6」の最新情報をCMS導入とクラウド化のポイントと合わせ解説するセミナーが、9月11日に名古屋で開催されます。開発元のシックス・アパートやパートナー企業が講演し、参加費は無料。

http://www.sixapart.jp/seminar/sa/2013/07/10-1514.html

ソーシャルデータ活用(9/11)

「ビッグデータ時代のソーシャルデータ活用セミナー」と題した無料セミナーを、日立システムズが9月11日に港区で開催します。日経デジタルマーケティング編集長 杉本氏をゲストにソーシャルメディア活用戦略や分析事例などを解説。

http://www.hitachi-systems.com/seminar/2013/09/0911.html

JWSDAアワード発表(9/3)

日本Webソリューションデザイン協会主催、第1回「JWSDA WEB SOLUTION DESIGN AWARD」の表彰式と懇親会が9月3日に開催されます。会場は東京のデジタルハリウッド、参加費は一般3,000円、会員2,000円。法人・個人問わず参加可能、Ustreamによるライブ中継も。

→ http://www.jwsda.jp/award/2012-13/

WordPressカンファレンス(9/14)

WordPressコミュニティのカンファレンス「WordCamp Tokyo 2013」が9月14日に東京で開催されます。初心者からベテラン向けまで、さまざまなセッションを開催し、セミナー参加費は無料。別途開催の懇親会申し込みは9月2日まで。

http://2013.tokyo.wordcamp.org/

モバイルUX(9/11、9/18)

「モバイルUXを分析するワークショップ」が9月11日と18日に渋谷区で開催されます。街の中での実際のモバイル体験と撮影、フリーのアプリ、ELANを使った分析などを体験。学習ネットワークOpenCU主催、2日分の参加費は5,000円(ELAN経験者用4,000円)。

http://peatix.com/event/18148

ネットマーケティング検定(2014/2/2、全国5都市)

ネットマーケティングの基礎知識を試す「ネットマーケティング検定」の第4回全国一斉試験が札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5都市で2014年2月2日に開催されます。9月1日から受け付け開始し、受験料金は5,400円。ビジネス能力検定のサーティファイが企画。

http://www.sikaku.gr.jp/nm/

[コラム]
え? この表現ダメなの? あなたの文章を一瞬で残念にする10の言葉遣いミス

今日は、Webコンテンツ作りをする人向けに、日本語表現で「こういう表現は使わないようにしたい」ミスを紹介します。

編集者の目で見ると「あちゃー、そういう言葉のミスしちゃうのね、残念」という表現が、企業のWebコンテンツだけでなく、ブログ、ソーシャルメディアの投稿、企画書、プレゼン資料など、いろんなところでみつかります。

意識していないとつい使ってしまいがちな、「あるある日本語のミス」を、いくつか紹介しましょう。

× 「レスポンシブルWebデザイン」
○ 「レスポンシブWebデザイン」

かなり恥ずかしいです。「レスポンシブル(責任をもつ)」のではなく、ブラウザの状況に「レスポンシブに(反応して、応じて)」表示が変わるようにするデザイン手法です。

× 「フューチャーフォン」
○ 「フィーチャーフォン」

これもかなり恥ずかしい。非スマホな高機能ケータイのことであって、「フューチャー(未来)」ではありません。

× 「各部署ごとに」
○ 「各部署で」 または 「部署ごとに」

「各」と「ごと」で意味が重なっています。重複表現ですね。

× 「第1回目」
○ 「第1回」 または 「1回目」

「第」も「目」どちらも順序を表すものですから、重複表現ですね。

とはいえ、今ではあまりにも多くの人が「第1回目」の表現になれてしまっているようなのですが……。

× 「一番最初に」
○ 「最初に」または「一番に」

これも実際には重複表現。意図して意味を強調するために使うのでなければ、避けたいところです。

「まず最初」も同様なのですが、実際にはこのあたりも日本語として不自然だと思わない人が多くなってきているようです。

× 「○月○日から提供開始」
○ 「○月○日に提供開始」または「○月○日から提供」

リリースなどでたまに見る表現。提供を「開始」するのは一瞬のできごとですから、「○月○日に」とします。

「○月○日から」行うのは「提供する行為」であり、「提供を開始する」行為ではありません。

ただし、シリーズで5製品あって、ある日から1日に1製品ずつ順番に提供していく場合は、「○月○日から(順次)提供開始」という表現になることもあるでしょう。

「応募締め切りは○月○日まで」も同様で、「応募締め切りは○月○日」または「応募受付は○月○日まで」となります。

× 「WindowsXP」「InternetExplorer」「googleanalytics」
○ 「Windows XP」「Internet Explorer」「Google Analytics」

わかりづらいですが、「英単語はスペースで区切られるところまでが1つの単語」というルールの話です。

「Windows」と「XP」という2つの単語でできているから「Windows XP」なのです。スペースなしで書くと「WindowsXP」という1つの単語になってしまいます。

人の名前は間違うと失礼なので正しく表記しますよね。商品名や社名も、正式名称をちゃんと表記するようにしましょう。

ちなみに、「MacOS」「Oracle9i」「SiteCatalyst」「AudienceScience」のように、スペースを入れずにつなげた表記を正式としている場合もありますので、注意が必要です。

× 「そんな大きな仕事、私には役不足」
○ 「そんな大きな仕事、私には力不足」

意味の勘違いのうち、正反対の意味になって失礼なことがあるのが、これ。

「役不足」は、演者の器に対して、役の価値が不足していること。つまり、歌舞伎の名代に馬の足の役をさせるような状態ですね。

若手が「この仕事は私には役不足」と言ったら「この私に、こんなつまらん仕事をさせるのか、もっと大きな仕事を持ってこい」という意味になってしまいます。

「自分はまだ経験不足なのでおそれおおい」という意味で使うのは「力不足」です。

× 「SEO対策」
○ 「SEO」または「SEO施策」

「SEO」は検索エンジン最適化。「SEO対策」は、SEOへの対策。ということは、SEO対策をするのは、検索エンジンの人。だから、Webサイトオーナーが「SEO対策」するのはおかしな話なんですよね。

まぁ、もう完全に手遅れなぐらいこの表現は一般化してしまっていますが。

◇◇◇

そして、意外と気づきにくいのが「10の言葉遣いミス」というタイトルなのに、中身を見てみると9項目しかないといったミス。この記事がそうです(上の項目を数えてみてください)。

やっちゃうんですよ。「10個の」とかなら気づきやすいのですが、「17個の」とか「43の」とかの場合、途中でチェックして削ったり統合したりしているうちに数が変わっちゃうという。

まぁ、これは「言葉遣いミス」ではありませんし、読んでいる人は意外と気づかないのですが、気づかれたら「ありゃりゃ」となってしまいますので、注意が必要ですね。

◇◇◇

このほかにも、

「週間誌」「期待に答える」「ティーパック・ティーバック」「コミニュケーション」「シュミレーション」「カルボラーナ」

といった「ありがちな変換ミス・勘違い」は多いものです。正しくはそれぞれ、

「週刊誌」「期待に応える」「ティーバッグ(お茶の入った袋)」「コミュニケーション」「シミュレーション」「カルボナーラ」

ですね。

こんな感じのミスすべてを一目でチェックできるようになるのは……本職の校正者さんじゃないと無理です(私も厳しいです)。だから、Web担当者は楽をしましょう。

一番手軽なのは、Wordにテキストを貼り付けて[F7]キーを押すことです。日本語の文章校正チェック機能で、最低限のチェックをしてくれます。

Wordの校正機能を使うには、[F7]キーが楽。チェックの条件などはオプションで変更できます。HTMLが入っていると引っかかりまくるので、ブラウザに表示したものをコピーしてWordに貼り付けると楽。

あとは、日本語入力システムにジャストシステムのATOKを使うのもオススメ。ありがちな変換ミスなどに対して入力時に注意を促す機能がありますし、「共同通信社 記者ハンドブック辞書」「NHK新用字用語辞書」といった辞書を追加すれば、標準的なルールに基づいてチェックできます。

ATOKは編集者には必須の日本語入力ソフト。これだけは、他のものに乗り換えられません。

うっかりミスで残念な文章にしてしまわないように注意するとともに、そのためのチェックをできるだけ自動化して、楽にしていきましょうね。

Web担当者Forum編集長 安田 英久

・この記事は、Web担メルマガで先行して配信しています。
Web担のサイト上では9月3日12:00頃に以下のURLで公開される予定です:
→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/09/03/15946

・このコラムのバックナンバーを見る
http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/1780

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編集後記

定食やラーメンに大盛り無料とあると、なんでもかんでも大盛りにしてましたが、最近は食が細くなったのか普通盛りに。歳のせい? いや夏バテですきっと(池田)

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ネットショップ担当者フォーラム2013 in 福岡 9/26に天神で開催! ふくや平山氏の基調講演や九州ECミーティングのパネルディスカッションなども | Web担当者Forum

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ネットショップ担当者フォーラム2013 in 福岡 2013年9月26日(木)開催
参加申込みはこちら

開催概要

催事名ネットショップ担当者フォーラム2013 in 福岡
日時2013年9月26日(木)11:30~16:40(受付開始11:00)
会場レソラNTT夢天神ホール
http://resolatenjin.jp/hall/access/
主催株式会社インプレスビジネスメディア
定員先着120名
参加費無料(事前登録制)
特別協力 九州ECミーティング
一般社団法人 イーコマース事業協会
一般社団法人ウェブ解析士協会
一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会
一般社団法人通販エキスパート協会
一般財団法人ネットショップ認定機構
ネットショップマスター資格認定

講演タイムスケジュール

11:30
|
12:30
基調講演
平山高久氏

「ネット・コンタクトセンター・店舗」
複数のチャネルを支える
オペレーション・顧客とのコミュニケーション~(仮)

登壇者

平山 高久 氏(株式会ふくや 営業部 統括マネージャー)

講演概要
株式会ふくや

ふくやは昭和23年博多・中洲で食料品店として創業、翌年には明太子の製造・販売を開始。おいしいものは必ず売れると信じた創業者の夢は叶い、明太子は博多の味として広まりました。明太子は販売開始以来一貫して直販方式をとり、店舗、コンタクトセンター、そしてインターネットと複数のチャネルで、顧客とのダイレクトなコミュニケーションにこだわってきました。ふくやが考える顧客との関係についてお話しをいたします。

プロフィール

1990年株式会社ふくや(福岡市博多区に本社を置く、辛子明太子の製造メーカー)に入社。主に通信販売・商品企画を担当し、現在に至る。
公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)理事・単品通販部会 部会長

12:40
|
13:20
A-1 ランチセッション※軽食をご用意します。

実際に売上が数倍になったECサイト成功施策10選!
~14年間151,246社のビッグデータから厳選してお届けします~

高崎青史氏
登壇者

高崎 青史 氏(株式会社Eストアー ソリューション事業部 取締役 兼 株式会社プレシジョンマーケティング代表取締役)

講演概要

モールでしか買わない顧客と、本店でも買ってくれる顧客の見極め方法とは?
トップページのチューニングより効くサイトチューニング方法とは?
リピーターを購買金額と在籍期間からカテゴライズする方法とは?
等、目から鱗の分析方法や売上アップの各種施策を惜しみなく公開致します。
貴社ECサイトが更に飛躍するきっかけになって頂けたら嬉しく思います。

プロフィール

1999年創業時にEストアーにジョインし、商品開発/ブランディング戦略/プロモーション戦略等に携わり、市場シェアNo.1のポジショニング確立や上場等に貢献。 その後、SEM系で最初に上場を果たしたアウンコンサルティング株式会社や、KDDI子会社の株式会社mediba等に勤務し、2007年にマーケティング専門会社のプレシジョンマーケティングを設立。2011年に株式会社Eストアーの役員に就任し、直近は、大手企業を中心に、Eコマースの戦略支援や各種運営代行に注力。 著書:リスティング広告プロの思考回路

13:30
|
14:10
A-2

“消費者と生産者を繋ぐ”ショップチャンネルの
新しいWebサービスと業務改善

美藤豊茂氏
登壇者

美藤 豊茂 氏
(ジュピターショップチャンネル株式会社 オペレーション本部 ロジスティクスオペレーション部 物流センター所長)


明堂泰行氏
インタビュアー

明堂 泰行 氏
(小林クリエイト株式会社 ソリューション企画本部 第二ソリューション企画部 エキスパート)

講演概要

24時間生放送テレビショッピングでお馴染みのショップチャンネルは、日本全国の旬「獲るところ」を見ていただき、そのまま消費者へお届けするという新しいネット通販サービス「トルトコミテ」を開始した。 このようなサービスの背景には「消費者に1分1秒でも早く届ける」仕組み作りが必要であり、その実現のため、これまでに様々な工夫や改善に取組んできた。今回、その業務改善の一例をご紹介いたします。

プロフィール

美藤 豊茂 氏
2005年ジュピターショップチャンネル株式会社入社。配送管理をはじめ、様々な業務改善を行う。現在はロジスティクスオペレーション部 物流センター所長として、物流センターの運営に従事。

明堂 泰行 氏/インタビュアー
1993年小林クリエイト株式会社入社。営業を経て、現在は業務改善、販売促進に貢献できるソリューションの企画開発・営業支援に従事。

14:20
|
15:00
A-3

成功事例に見る「売れるECサイト」が実施している成功するコツ

土井本渉氏
登壇者

土井本 渉 氏(株式会社ecbeing 九州営業所 所長代理)

講演概要

この10年間でECサイトの運用は大きく変わりました。10年前ではECを立ちあげるだけでも十分効果がありましたが、現在はサイトだけでなく、従来のプロモーションやCRMに加えて、SNSやO2Oといった新しい概念が登場しています。これらも重要な要素ですが、売れてるECサイトは共通して実施している”シンプルなコツ”があります。750サイトの実績の中から事例を交えてこのコツをご紹介しますのでぜひ売上向上にお役立て下さい。

プロフィール

2002年にWEB制作の経験を買われ、ウッドランド株式会社にてecbeingの関西での販売・構築を新規事業として開始。BtoC、BtoBの様々なジャンルで40サイトの立上、運用に携わった。2009年にecbeign社転職後は、食品関連を中心に20サイトに関与、ギフト系サイトの実績が特に豊富である。約12年にわたるEC業界歴と二度の新規事業所立上関与の経験から現在は三拠点目である九州営業所所長代理に就任。

15:10
|
15:50
A-4

成長企業に見る顧客育成のためのCRMの秘訣。
~スマホ時代の効果的なメルマガ配信から
現場でできる顧客・商品分析まで~

鈴村賢治氏
登壇者

鈴村 賢治 氏(株式会社プラスアルファ・コンサルティング 見える化イノベーション推進部 取締役)

講演概要

EC担当者の大きな課題は、新規で獲得したお客様のリピート化です。 本講演では、現場が抱える共通課題である(1)メルマガ(スマホ含む)の効率的な運用、(2)売上分析から顧客や商品の販売傾向の把握、(3)最適なターゲティングの発見、(4)最適化に向けた様々な効果測定、という4つのテーマを中心に、それを解決する最新のCRMシステムと導入企業の活用事例を交え解説します。 健康食品、化粧品、アパレル通販などEC事業担当者様は必見のセミナーです。

プロフィール

前職、野村総合研究所にて、テキストマイニングによる顧客の声活用プロジェクトを経験して、日本を代表する企業のマーケティングを支援している。 2007年より現職。強みとする分析力を活かしたシステムに注力しソーシャルメディアの活用推進に邁進中。
著書に「顧客の声マネジメント」(オーム出版、共著)がある。

16:00
|
16:40
A-5 パネルディスカッション

ネットショップ10年生による、本音トークバトル

コーディネーター

九州ECミーティング

モデレータ

尾上竜弘(株式会社挑 代表取締役/九州EC 元幹事)

パネリスト

福田 剛(有限会社TICRO MARKET 代表取締役/九州EC 会長)
室水 房子(株式会社ケイエムテクノス 代表取締役/九州EC 幹事)
石井亜矢子(株式会社CoCoRo 代表取締役/九州EC 幹事)
荒瀬 健(株式会社南福花園 代表/九州EC 副会長)

講演概要

九州を中心に活動するネットショップの為の勉強会「九州EC」を代表して、ネットショップ10年生の4人が本音でぶつかり合うトークバトル!10年以上継続出来るネットショップは10%未満といわれる中、生き残ってきた極めて個性的な運営方法を3つの視点から語ります。リピート商材vs単発商材?、広告するvsしない?、モール派vs独自派?パネラーのビジネスに合わせた生の声をお聞かせします!

参加申込みはこちら

参加企業

プログラム委員会

委員長中村 照明(株式会社インプレスビジネスメディア 代表取締役社長)
委員天井 秀和(インフォマークス株式会社 代表取締役社長)
江尻 俊章(一般社団法人ウェブ解析士協会/株式会社環)
柴田 紳(株式会社 ネットプロテクションズ 代表取締役社長)
杉浦 治(一般財団法人ネットショップ能力認定機構 理事 事務局長)
高山 隆司(株式会社スクロール360 取締役 執行役員 営業部長)
塔筋 栄作(インタセクト・コミュニケーションズ株式会社 営業統括部 部長)
中島 郁(株式会社三越伊勢丹ホールディングス営業本部グループWEB事業部長)
野崎 耕司(ビルコム株式会社 Executive Officer Director Business Development Div.)
林 雅也(株式会社ecbeing 代表取締役社長)
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オリジナル記事:ネットショップ担当者フォーラム2013 in 福岡 9/26に天神で開催! ふくや平山氏の基調講演や九州ECミーティングのパネルディスカッションなども | Web担当者Forum
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ドコモ、スマホにポイントやクーポンを配布する店舗向けO2Oプラットフォーム「ショッぷらっと」を提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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エヌ・ティ・ティ・ドコモ(ドコモ)は、店舗や施設に来店したユーザーがスマートフォンを使い、ポイントやクーポンを得ることができるO2Oプラットフォーム「ショッぷらっと」を9月1日に商用サービスとして提供開始した。

ショッぷらっとは、ユーザー向けの無料アプリと加盟店舗向けのシステムで構成され、ユーザーは、iOS/Androidアプリのショッぷらっとをインストールしたスマートフォンを持って加盟店に来店することで、star(ポイント)を貯めたり、クーポンを取得したりできる。加盟店は、位置情報をもとに近隣店舗の情報やクーポンを提供したり、性別や年齢に合わせた店舗情報やセール情報などを提供したりできる。

ショッぷらっとは、2013年2月20日から8月31日まで、東京都内を中心にトライアルサービスを展開しており、約半年間のトライアルでは、サービス加盟店を来店した際にポイントを獲得するチェックイン回数が約20万回を越え、チェックイン後には約半数のユーザーが商品を購入するなど売上向上にもつながっているという。

9月1日からは商用サービスとして、導入先をタワーレコード、自遊空間をはじめとする全国の店舗に拡大し、9月末までには約800店舗で利用可能にする予定。また、ポイントをジー・プラン社運営の「Gポイント」や、サービス加盟店舗の商品券にも交換可能にするなど、サービス拡充を図っていく。商用サービス開始に合わせ、ユーザーおよび加盟店向けのキャンペーンも実施していく。

利用料金は利用規模や店舗数によって異なる。

利用料金の例 参加店舗数1店舗、音波機器設置1箇所の場合
プラットフォーム利用料
(1店舗あたり、円/月)
10,000円(税抜)
送客手数料
(円/チェックイン)
30円(税抜)
顧客がチェックインした際に付与するポイント
(1P=1円)
顧客へ付与したポイント分の費用(ポイント数については各店舗にて設定)

ショッぷらっと
http://shoplat.net/pc/

ショッぷらっと 加盟店舗向けページ
http://shoplat.net/pc/retail/

この記事の筆者
ユーザー 池田真也(Web担 編集部) の写真

家電量販店の法人通販から、Web担当者Forumの前身である『インターネットマガジン』(2006年5月号で休刊)の編集部へ。休刊までの半年ほど雑誌編集を経験し、Web坦の立ち上げを機にネットマーケティングにかかわりはじめ現在へ。編集兼Web担当者。

企業のWeb活用が当たり前になったとはいえ、ビジネスの歴史からすればまだ10数年ほど。それを支えるWeb担当者の仕事がもっと世の中に広まり、ユーザーともどもよりハッピーになれれば、と考えている。日朝特撮、海外ドラマ、時代劇、デパ地下好き。一押し平成ライダーはクウガ、ダブル。

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ウェブ担当者通信、書籍発売を記念した「GoogleAnalyticsアクセス解析入門」セミナー10/2東京開催 [ニュース] | Web担当者Forum

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Web担当者向けの通信講座「ウェブ担当者通信」は、運営代表者の丸山耕二氏の著書『無料でできる! 世界一やさしいGoogle Analytics アクセス解析入門』の出版を記念したアクセス解析セミナーを、10月2日に東京で開催する。

セミナーでは、ウェブ担当者通信で成約率アップ講座を担当する丸山氏が、「中小サイト運営者が成約数UPのために、Googleアナリティクスを上手に活用する方法」と題し、書籍に収まりきらなかったGoogle アナリティクスの活用法やアクセス解析の考え方などを、ワークショップを交えながら伝える。初心者を主な対象に、中・上級者にとっても有益な内容とする。

セミナー参加費は一般3,000円、ウェブ担当者通信メンバーは無料。現地会場またはオンラインにて参加し、現地参加の定員は20名。

  • 日時:10月2日(水)19:00~21:00(開場:18:50~)
  • 場所:ちよだプラットフォームスクエア本館501(東京都千代田区神田錦町3-21)
  • 定員:20名(現地参加)、オンライン視聴は制限なし
  • 参加費:一般3,000円、ウェブ担当者通信メンバーは無料
  • 詳細・申し込み:http://webtan-tsushin.com/seminar/20131002ga.html

この記事の筆者

家電量販店の法人通販から、Web担当者Forumの前身である『インターネットマガジン』(2006年5月号で休刊)の編集部へ。休刊までの半年ほど雑誌編集を経験し、Web坦の立ち上げを機にネットマーケティングにかかわりはじめ現在へ。編集兼Web担当者。

企業のWeb活用が当たり前になったとはいえ、ビジネスの歴史からすればまだ10数年ほど。それを支えるWeb担当者の仕事がもっと世の中に広まり、ユーザーともどもよりハッピーになれれば、と考えている。日朝特撮、海外ドラマ、時代劇、デパ地下好き。一押し平成ライダーはクウガ、ダブル。

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iPhoneユーザー441人のアプリ利用数と人気カテゴリを6つに分類して調査 [スマートフォンレポート] | Web担当者Forum

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スマートフォンレポート

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

今回は2013年5月に発表された「スマートフォンレポート vol.6」から、調査報告2「iPhoneユーザー調査/1日におけるアプリの利用本数が増加するにつれ、どのようなカテゴリの利用が高まっていくのか?」の調査レポートをお届けする。

1日のアプリ利用本数と人気カテゴリの関係

今回は、ある平日1日におけるiPhoneユーザーのアプリ利用を計測し、「基本的にどのカテゴリのアプリを利用しているのか」「数多くのアプリを利用するユーザーは、どのカテゴリのアプリをたくさん使っているのか」「アプリの利用本数が増加するにつれ、どのようなカテゴリの利用が高まっていくのか」などといった傾向について、アプリ利用本数別に、利用カテゴリ分布比率を算出する形で探ってみたいと思う。

調査対象日としては、週の真ん中にある平日が適していると考え、今回は2月13日(水)を選択した。この日におけるiPhoneユーザー441人のアプリ利用本数と、利用されたアプリのカテゴリを抽出し、その相関性をグラフに表してみた(図1)。

図1 アプリ利用本数別にみた、利用カテゴリ分布率
図1 アプリ利用本数別にみた、利用カテゴリ分布率

このグラフを見ると、1日において1~5本のアプリ利用にとどまるユーザーにおいては、「ソーシャルネットワーキング」に属するアプリを利用する傾向が強いことがわかる。これはメールを使う際、iPhoneに標準装備されている「メッセージ」を利用することがその要因として大きいと思われるが、加えて急激に利用者を増加させている「LINE」や、SNSの代表的存在となった「Twitter」「Facebook」などを利用するユーザーが多いためと想定される。

次いで「ゲーム」の利用が多く、「ソーシャルネットワーキング」と併せると50%を超えることから、1日にアプリを5本以下で利用するユーザーにおいては、この2カテゴリがメインとして使われていると見てよいだろう。このメインカテゴリに加えて、「ライフスタイル」「エンターテインメント」「ニュース」「天気」「ナビゲーション」等がほぼ同数で利用されており、生活スタイルや習慣に合った情報系アプリをそれぞれ利用しているといった傾向がうかがえる。

このような「ソーシャルネットワーキング」と「ゲーム」をメインとし、加えて情報系カテゴリを使うといった傾向は、1日の利用本数が6~10本のユーザーにおいても同様に示されており、本調査における1ユーザーあたりの平均利用本数が5.42本であることを考えても、多くのユーザーがこの傾向にあてはまると思われる。

本数増加に合わせ、ゲーム/ライフスタイル/エンタメの比率が高まる

一方、1日におけるアプリ利用本数が多いユーザーの場合はどのような利用傾向が出現するのか。この傾向を探ってみると、まずアプリ利用本数が増えるに従って、「ソーシャルネットワーキング」の利用が低下し、その動きに反比例するように、「ゲーム」「ライフスタイル」「エンターテインメント」の比率が増加しているのが特徴的である。娯楽性の高い「ゲーム」「エンターテインメント」等にハマった場合には、同カテゴリ内の他アプリも数多く利用するといった傾向が感じられる。

また個人単位でのデータを紐解くと、このようなヘビーユーザーにおいては特定カテゴリ利用に強く偏重するケース、すなわち「ゲーム」や「エンターテインメント」ばかりをプレイするようなユーザーも存在しているのだが、このようなユーザーは課金利用も行っていると推測されるため、彼らに対しいかにしてサービスを知らしめるか、利用させられるかが収益確保のポイントと思われる。

次にカテゴリ内の利用状況を見てみたい(図2)。多くの利用が見受けられる「ゲーム」カテゴリにおいては、標準装備されている「Game Center」の利用が最多ではあるものの、「LINEバブル」に代表される「LINE」系ゲームが多数台頭しているのが目立つ。また「パズル&ドラゴンズ」に代表される、パズル要素を組み込んだRPGやソーシャルゲームなども目立っており、ゲームアプリの利用が多いとは言っても、パズル系など特定のカテゴリに偏っている傾向が感じられる。

また偏重利用カテゴリとして目立つ「エンターテインメント」だが、利用上位アプリを見るといわゆる「懸賞アプリ」がズラリと並んでおり、ポイント目当てでたくさんのアプリを利用するユーザーが存在することがうかがえる。この「ポイント目当て」でのアプリ利用傾向は「ライフスタイル」カテゴリでも同様であり、ポイント付与という訴求手法は一部のユーザーにとっていまだに強力なフックになっている模様である。ただし、この傾向は本調査モニターにおけるものであり、彼らがポイントサービスに傾倒しやすいと思われる点はご留意頂きたい。

図2 カテゴリ別 利用アプリTOP5(2013年2月13日)
図2 カテゴリ別 利用アプリTOP5(2013年2月13日)

1日におけるアプリ利用本数と、そのカテゴリ分布を見ることで、その相関性から

  • アプリ利用数が少ないユーザーは、ソーシャルなどコミュニケーションを目的とした利用が多い。
  • アプリ利用が多いユーザーは、ゲームなど娯楽目的としての利用が主に増加している。
  • 一部のユーザーにおいては、懸賞系サイトなどポイント目的で複数アプリを多用しているケースも見受けられる。

などといった傾向が感じられる結果となった。またその利用アプリ内容から、改めて現在のトレンドも垣間見えたのではないかと思われる。平日だけではなく、休日における状況や1週間を通した利用傾向にもまた別の特徴が出現すると思われるが、ここに関しては次の機会にお伝えさせて頂ければと思う。

取得データiPhoneユーザーのインターネット経由でのサイト・アプリ接触状況データ
※3G(UQ含む)/Wi-Fi経由とも取得
調査対象関東地区在住のiPhoneユーザー441サンプル
本調査における
延べアプリ利用本数
2,392
集計対象日2013年2月13日(水)
調査実施機関ビデオリサーチインタラクティブ

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

スマートフォンレポート

スマートフォンレポート

「スマートフォンレポート」は、独自調査の分析レポートや、NTTドコモへのインタビュー、またモバイルビジネスを展開する上で鍵となるメールマーケティングや広告展開等についての記事を掲載する隔月発行のモバイルビジネス・マーケティング情報誌です。

専用Webサイトに無料登録して頂ければ、企業や団体に所属する方であればどなたでも無料にて入手・閲覧することが可能です。デジタル媒体(PDF)にてご提供しておりますので、無料会員登録後すぐにダウンロードの上でご利用頂けます。

この記事の筆者

提供:株式会社ドコモ・ドットコム

モバイル(スマートフォン・タブレットおよびフィーチャーフォン)を活用したビジネスに関するコンサルティング事業を軸に、企業プロモーション・マーケティング企画をはじめとした新たなビジネス開発事業を展開。

http://www.docomo-com.com/

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オールアバウトとフリークアウト、DMP活用の広告商品「ユーザディスカバリータイアップ」を共同開発 [ニュース] | Web担当者Forum

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専門ガイドによる情報サイト「All About」を運営するオールアバウトとデジタルマーケティングのフリークアウトは、DMP(データマネジメントプラットフォーム)を活用した広告商品「ユーザディスカバリータイアップ」を共同開発した、と9月2日発表した。All Aboutを訪れるユーザーのオーディエンスデータと、フリークアウトのDMPを活用し、統合・分析してクライアント企業のターゲットユーザーの発見とユーザーの興味関心事項の可視化につなげていく。

ユーザディスカバリータイアップでターゲットユーザーを可視化したクライアント企業に対しては、商品・サービスについての態度変容や理解促進を図ることで、よりターゲティング精度の高いタイアップ広告をAll About内に制作し、ユーザーを効率的に誘導する。また、フリークアウトの保有する「FreakOut DSP」を使ったAll About外でのリターゲティング配信や、オーディエンス拡張を実施することで、ユーザーとの接点を拡大することが可能になるという。

オールアバウト
http://corp.allabout.co.jp/

フリークアウト
http://fout.jp/

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さくらインターネット、「さくらのクラウド」でSLAとWindows Serverの提供を開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネットデータセンター事業のさくらインターネットは、CPUとメモリを自在に組み合わせて使うクラウドサービス「さくらのクラウド」において、品質保証レベル99.95%のSLA(サービス品質保証)の導入と、OSプランへのWindows Serverを追加し、9月2日から提供を開始する、と同日発表した。企業や自治体、官公庁の業務システムなど、要求水準の高いシステムに対応するため、SLAを導入すると同時にOSプランとして「Windows Server 2008 R2、2012」を提供することにした。

さくらのクラウドは従量課金がなく、自動的に最安料金を適用するため料金プランを選ぶ必要がない。今回導入したOSプランWindows Server 2008 R2、2012は、月額1050円、日割り52円の全プラン同一料金で利用することができ、本番システムだけでなく、事前検証用にも気軽に使うことができる。また、SLAは、利用中サーバーの稼働率が99.95%を下回った場合、稼働を満たさなかった部分の利用料金を減額する。

さくらインターネット
http://www.sakura.ad.jp/

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さくらインターネット、「さくらのVPS」から「さくらのクラウド」へのマイグレーション機能を提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネットデータセンター事業のさくらインターネットは、同社の仮想専用サーバーサービス「さくらのVPS」から、CPUとメモリを自由に組み合わせて使うクラウドサービス「さくらのクラウド」へのマイグレーション(プログラムやデータの移行・変換)機能を正式にサービス化し、9月2日から提供開始する、と同日発表した。従来に比べユーザーの負担が減り、移行が簡単になった。

さくらのクラウドは、サーバー1台での管理となるさくらのVPSとは異なり、複数台構成でシステムを組むことができ、プラン変更やバックアップの取得も簡単な上位サービス。「VPSからクラウドへ簡単にサーバーを移行したい」などの要望に応え、これまでユーザー側での操作が必要だった移行作業をクラウドのコントロールパネルからの簡単操作でできるようにした。

さくらインターネット
http://www.sakura.ad.jp/

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え? この表現ダメなの? あなたの文章を一瞬で残念にする10の言葉遣いミス [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum

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今日は、Webコンテンツ作りをする人向けに、日本語表現で「こういう表現は使わないようにしたい」ミスを紹介します。

編集者の目で見ると「あちゃー、そういう言葉のミスしちゃうのね、残念」という表現が、企業のWebコンテンツだけでなく、ブログ、ソーシャルメディアの投稿、企画書、プレゼン資料など、いろんなところでみつかります。

意識していないとつい使ってしまいがちな、「あるある日本語のミス」を、いくつか紹介しましょう。

× 「レスポンシブルWebデザイン」
○ 「レスポンシブWebデザイン」

かなり恥ずかしいです。「レスポンシブル(責任をもつ)」のではなく、ブラウザの状況に「レスポンシブに(反応して、応じて)」表示が変わるようにするデザイン手法です。

× 「フューチャーフォン」
○ 「フィーチャーフォン」

これもかなり恥ずかしい。非スマホな高機能ケータイのことであって、「フューチャー(未来)」ではありません。

× 「各部署ごとに」
○ 「各部署で」 または 「部署ごとに」

「各」と「ごと」で意味が重なっています。重複表現ですね。

× 「第1回目」
○ 「第1回」 または 「1回目」

「第」も「目」どちらも順序を表すものですから、重複表現ですね。

とはいえ、今ではあまりにも多くの人が「第1回目」の表現になれてしまっているようなのですが……。

× 「一番最初に」
○ 「最初に」または「一番に」

これも実際には重複表現。意図して意味を強調するために使うのでなければ、避けたいところです。

「まず最初」も同様なのですが、実際にはこのあたりも日本語として不自然だと思わない人が多くなってきているようです。

× 「○月○日から提供開始」
○ 「○月○日に提供開始」または「○月○日から提供」

リリースなどでたまに見る表現。提供を「開始」するのは一瞬のできごとですから、「○月○日に」とします。

「○月○日から」行うのは「提供する行為」であり、「提供を開始する」行為ではありません。

ただし、シリーズで5製品あって、ある日から1日に1製品ずつ順番に提供していく場合は、「○月○日から(順次)提供開始」という表現になることもあるでしょう。

「応募締め切りは○月○日まで」も同様で、「応募締め切りは○月○日」または「応募受付は○月○日まで」となります。

× 「WindowsXP」「InternetExplorer」「googleanalytics」
○ 「Windows XP」「Internet Explorer」「Google Analytics」

わかりづらいですが、「英単語はスペースで区切られるところまでが1つの単語」というルールの話です。

「Windows」と「XP」という2つの単語でできているから「Windows XP」なのです。スペースなしで書くと「WindowsXP」という1つの単語になってしまいます。

人の名前は間違うと失礼なので正しく表記しますよね。商品名や社名も、正式名称をちゃんと表記するようにしましょう。

ちなみに、「MacOS」「Oracle9i」「SiteCatalyst」「AudienceScience」のように、スペースを入れずにつなげた表記を正式としている場合もありますので、注意が必要です。

× 「そんな大きな仕事、私には役不足」
○ 「そんな大きな仕事、私には力不足」

意味の勘違いのうち、正反対の意味になって失礼なことがあるのが、これ。

「役不足」は、演者の器に対して、役の価値が不足していること。つまり、歌舞伎の名代に馬の足の役をさせるような状態ですね。

若手が「この仕事は私には役不足」と言ったら「この私に、こんなつまらん仕事をさせるのか、もっと大きな仕事を持ってこい」という意味になってしまいます。

「自分はまだ経験不足なのでおそれおおい」という意味で使うのは「力不足」です。

× 「SEO対策」
○ 「SEO」または「SEO施策」

「SEO」は検索エンジン最適化。「SEO対策」は、SEOへの対策。ということは、SEO対策をするのは、検索エンジンの人。だから、Webサイトオーナーが「SEO対策」するのはおかしな話なんですよね。

まぁ、もう完全に手遅れなぐらいこの表現は一般化してしまっていますが。

◇◇◇

そして、意外と気づきにくいのが「10の言葉遣いミス」というタイトルなのに、中身を見てみると9項目しかないといったミス。この記事がそうです(上の項目を数えてみてください)。

やっちゃうんですよ。「10個の」とかなら気づきやすいのですが、「17個の」とか「43の」とかの場合、途中でチェックして削ったり統合したりしているうちに数が変わっちゃうという。

まぁ、これは「言葉遣いミス」ではありませんし、読んでいる人は意外と気づかないのですが、気づかれたら「ありゃりゃ」となってしまいますので、注意が必要ですね。

◇◇◇

このほかにも、

「週間誌」「期待に答える」「ティーパック・ティーバック」「コミニュケーション」「シュミレーション」「カルボラーナ」

といった「ありがちな変換ミス・勘違い」は多いものです。正しくはそれぞれ、

「週刊誌」「期待に応える」「ティーバッグ(お茶の入った袋)」「コミュニケーション」「シミュレーション」「カルボナーラ」

ですね。

こんな感じのミスすべてを一目でチェックできるようになるのは……本職の校正者さんじゃないと無理です(私も厳しいです)。だから、Web担当者は楽をしましょう。

一番手軽なのは、Wordにテキストを貼り付けて[F7]キーを押すことです。日本語の文章校正チェック機能で、最低限のチェックをしてくれます。

Wordの校正機能を使うには、[F7]キーが楽。チェックの条件などはオプションで変更できます。HTMLが入っていると引っかかりまくるので、ブラウザに表示したものをコピーしてWordに貼り付けると楽。

あとは、日本語入力システムにジャストシステムのATOKを使うのもオススメ。ありがちな変換ミスなどに対して入力時に注意を促す機能がありますし、「共同通信社 記者ハンドブック辞書」「NHK新用字用語辞書」といった辞書を追加すれば、標準的なルールに基づいてチェックできます。

ATOKは編集者には必須の日本語入力ソフト。これだけは、他のものに乗り換えられません。

うっかりミスで残念な文章にしてしまわないように注意するとともに、そのためのチェックをできるだけ自動化して、楽にしていきましょうね。

この記事の筆者
ユーザー 安田英久(Web担 編集長) の写真

安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレスビジネスメディア
Web担当者Forum 編集長

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模 索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

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ネットショップ担当者フォーラム2013 in 大阪 | Web担当者Forum

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ネットショップ開設前に知っておきたい「商品コード」と現場ノウハウ。JANコードに隠された暗号 [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum

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Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の325

サイトはいつも未完成

ネットビジネスの必勝法を1つ挙げるとするなら「まず、始めてみること」につきます。サイトは絶えず改善が求められ、完成することがありません。つまり、どの時点でも「未完成」であれば、とにかくスタートすることが肝心だということです。

通販にしても同じです。どのショッピングモールを選ぶべきか、「おちゃのこネット」のようなカートシステムをレンタルするのが合理的なのか、「Zen Cart」のようなオープンソースなどを駆使して自前で揃えるのがよいのか……と考える前に、まず「売る」のが正解です。

まず売るのであれば、サイト上に商品と売価を掲載し「詳しくはお電話ください!」でもOK。もちろん、これで売れるほど甘くはありませんが、甘くないと知るだけでも意味があります。ただし、はじめから知っておいた方がよい知識もいくつかあり、その1つが「商品コード」。今回は、まさしく本稿以外では論じられることのないであろう「現場のノウハウ」です。

商品コードとは鍵

ほぼすべてのカートシステムにおいて「商品コード」が必要となります。カートによっては「管理番号」「ID]などと呼ぶこともありますが役割は同じです。ショップ運営者以外にはあまりなじみはないでしょうが、これが商品情報を示す「鍵」となります。多くの場合この「鍵」は任意で設定できますが、「任意」と「適当」は異なるというのが現場のノウハウです。

ほとんどのカートシステムは「PLU」の概念で設計されています。PLUとは「Price Look Up(プライス・ルック・アップ)」の頭文字で、商品コードを「鍵」として、データベースから価格や商品名などの情報を拾い出す仕組みです。同じ「JANコード(バーコード)」でも、店舗によって異なる価格で処理されるのは、鍵は同じでも各店舗内に設置されたロッカー(商品情報・マスター)が異なるからです。

カートシステムの商品コードも同じです。あくまで商品情報を開く鍵に過ぎないのですが、だからといって適当につけると作業効率を低下させます。

すべては人のために

商品コードを何も考えずに「連番」で割り当てた場合、001~014までがトレーナーで、015~018が携帯ストラップ、019~025までが再びトレーナーになるという事態が起こります。

商品コード商品カテゴリ
001トレーナーA
002トレーナーB
…… 
015携帯ストラップA
016携帯ストラップB
017携帯ストラップC
018携帯ストラップD
019トレーナーC
020トレーナーD

同じカテゴリの商品コードが「飛び番」になったからといって、カートシステムが誤動作を起こすことはありません。しかし、管理する側の人間が混乱すること請け合いです。

完全コンピュータ管理による入出庫が実現されている環境ならば、商品コードが飛び番でも不都合はないでしょう。しかし、一般的な通販事業者の環境においては、適当な商品コードの割り当ては、発送作業に加え「棚卸し」の作業効率を悪化させます

商品名だけでも管理できますが、似たような名称、色やサイズなど微妙な区別に役立つのが「商品コード」で、一定のルールをもってナンバリングすることで作業効率を高めるのが「現場のノウハウ」です。

トレーナーの取り扱い

まず先のケースのコード設定の条件を3桁の数字のみとします。

先頭の一桁目を「商品種別」に割り当て、「1」をトレーナーとして「101」「102」「103」と割り振ります。そして携帯ストラップの商品種別を「2」として「201」から連番にする、というのもありですが、先の例ではトレーナーが21種類で、携帯ストラップが4つであることから、定番品、主力品でない可能性が高いと推定できます。ならば「その他」として「9」や「0」を割り当てるのです。

こうした「ルール」を作ることによって、先頭の数字を見ただけで、コードが表す商品を「人間」がイメージできるようになります。

  • トレーナーの商品コード:101、102、103……
  • 携帯ストラップの商品コード:901、902、903……

実際のカートシステムでは、商品コードにアルファベットや記号が使えるものも多く、トレーナーを意味する「T」に、西暦二桁と製造月として2013年8月の「1308」を加え、国内の製造工場を表す「N」で、

T1308N-001

とすると、商品コードが「ビジュアル化」されます。

バーコードの概念は同じ

バーコードも同様にそれぞれの数字に意味を持たせており、「国別コード」「企業コード」「商品アイテムコード」「チェックデジット」で構成されています。チェックデジットとは、バーコード内の数字をある計算式にかけて導かれる数字で、コードの整合性を取るためにあります。いまどきのWebしか知らないと、面倒な手続きに思えるかもしれませんが、コンピュータ関連機器の精度が低い時代、コード自体にチェックを付け、信頼性を高めたのです。

ちなみに「商品アイテムコード」は、コードを取り仕切る一般財団法人流通システム開発センターの用語を使っています。日本語の日常会話では「商品」も「アイテム」も同じように使われていると、約四半世紀前のプログラマ時代の上司に理由を尋ねると「製品も含むから」と回答。流通業と製造業による呼称の綱引きからの曖昧決着とのこと。酒席の説明だったので、真贋は定かではありませんが。

応用範囲が広いアプローチ

最後に余談をもう1つ。「書籍JANコード」の場合は二段目の下2桁から、5桁までに価格が埋め込まれています。いわゆる「ピッ!」のない書店でも本の値段がわかるための工夫です。POSレジを導入していない書店がまだ多数を占めた時代に策定されたからです。

カートシステムによっては、カテゴリや型番をアルファベットで細かく分類して指定するものもあり、そちらを活用する方が便利ですが、基本的なアプローチは同じです。そして請求書や納品書、お客様番号や注文番号にも応用できます。いちいちネットに接続して、データベースにアクセスしなければならない単純な連番と異なり、ビジュアル化によってコード(番号)を見ただけで概要を把握できるのです。一見ささやかなようですが、現場の作業効率を飛躍に高める「現場のノウハウ」です。

今回のポイント

商品コードをビジュアル化する

適当につけると後で後悔すること多々

この記事の筆者
ユーザー 宮脇睦(有限会社アズモード) の写真

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『完全! ネット選挙マニュアル』(Kindle版)、『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、冷静な視点からのIT業界分析に「週刊ポスト」など、様々な媒体から情報発信を続ける。

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オリジナル記事:ネットショップ開設前に知っておきたい「商品コード」と現場ノウハウ。JANコードに隠された暗号 [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum
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スマホサイトとアプリのプロモーション施策を徹底解説、3つの攻略ポイントとは [Web広告研究会セミナーレポート] | Web担当者Forum

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Web広告研究会セミナーレポート

この記事は、公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会が開催およびレポートしたセミナー記事を、クリエイティブ・コモンズライセンスのもと一部編集して転載したものです。オリジナルの記事はWeb広告研究会のサイトでご覧ください。

同じスマートフォン(スマホ)のプロモーションでも、Webサイトとアプリでは施策がまったく異なるため、広告の特性を理解することが重要となる。第3回月例セミナーの第三部では、スマートフォン広告市場と広告施策の特徴について、GMOアドパートナーズの高橋信太郎氏とGMO NIKKOの谷本秀吉氏が講演し、解説を行った。

スマートフォンサイトとアプリにおけるプロモーションの違い

高橋信太郎氏
GMOアドパートナーズ株式会社
代表取締役社長
高橋 信太郎氏
谷本秀吉氏
GMO NIKKO株式会社
常務取締役
谷本 秀吉氏

本セミナーでは、ソーシャルメディアやWeb広告戦略の情報を提供する「アド論」の編集長でもある、谷本氏が中心となって解説が行われた。まず谷本氏は、スマートフォンのユーザー動向について、ニールセンの「Smartphone Media Insight Report vol.8(2013年3月版)」のデータを示しながら、男女別年齢分布では男性が20代と40代、女性は20代と30代にスマートフォンユーザーが多いことを示す。また、10代などの若年層ほどスマートフォンからインターネットを長時間利用していることを示し、10代から20代がよりヘビーに利用することによって、スマートフォン広告が盛り上がっていくとした。

スマートフォンの利用頻度については、PCと比較して出勤途中、昼休み、帰宅途中、休日の外出中に多く使われているとし、サイト利用ではGoogle検索、YouTube、LINEなどが多く、GoogleやYahoo!のサービス、Facebookなどが多く利用されていることが示された。谷本氏はこれらの調査結果を踏まえ、日本は海外に比べて圧倒的に通信環境が整備されているため、さまざまなことをPCではなくスマートフォンで行っているユーザーが増えてきていることや、電車通勤が多く、その際にスマートフォンを利用しているユーザーが増え、通学中の利用などによって10代が増えている、という仮説を立てている。

オンラインショップにおいては、コンバージョンとなる購入はまだまだPCのほうが多いが、スマートフォンは主に情報収集のために使われ、購入行動までをスマートフォンで決めてから、実際の購入をPCで行っていることも考えられるという。

オンラインショッピングの利用デバイス(Nielsen、Smartphone Media Insight Report vol.8)
オンラインショッピングの利用デバイス(Nielsen、Smartphone Media Insight Report vol.8)

続いて谷本氏は、スマートフォン広告市場について解説を続ける。CyberZ社が2013年3月に発表した「スマートフォン広告市場動向調査」では、2012年のスマートフォン広告市場はネット広告全体の約13%となる856億円となっており、2013年は1,116億円に達する見込みだ。

856億円のうち、約62%がリスティング広告で、ディスプレイ広告が約24%、成果報酬型広告が約13%となっている。出稿量としては、各媒体とも上位は「ゲームコンテンツ」で、次いで「書籍・コミック」「ライフスタイル」「ビジネスツール」「エンタメ」などの広告主が出稿しているという。これについて谷本氏は「ゲームや書籍・コミックなどのコンテンツ以外の広告主にいかに出稿してもらうかが今後の課題」と説明する。

スマートフォン広告の種類については、第二部のグーグルと同様にWebサイトとアプリの2つのプロモーションがあることを示す谷本氏は「この2つは仕様も広告の手法もまったく違う」と説明する。これらの違いと特性を谷本氏は、ポジショニングマップを示しながら解説した。

スマートフォン広告のポジショニングマップ
スマートフォン広告のポジショニングマップ

アプリ向けのプロモーションでは、一定の効果が見込めることからリワード広告が盛り上がっているという。ただし、獲得したユーザーがそのままアプリを利用するかどうかは疑問が残るため、顕在ニーズを持つアクティブユーザーを獲得するためには、検索連動型やコンテンツマッチ型の広告を活用することが重要となる。その他のスマートフォン広告としては、純広、アドネットワーク・DSP、アフィリエイト、リワードなどが各プレイヤーとともに解説された。

スマートフォン向けリッチ広告の期待が高まる

続いて谷本氏は、スマートフォン広告にも新しい潮流が来ていると話す。認知や興味を獲得するきっかけとなるメディアとしての活用が期待されているスマートフォンでは、動画などリッチな表現が可能な広告メニューが増えてきていると説明する。

その1つが、米国で非常に伸びてきているインタースティシャル広告だ。自動的に次ページにジャンプする広告ページを挿入する広告手法で、アプリの起動時やゲームの終了後などで掲載されていることが多く、日本でも今後利用が拡大することが予想されている。

動画広告の利用も広がっている。豊かな表現でユーザーに大きな印象を与えることが可能で、スマートフォンとの相性も良く、YouTubeでは動画視聴直前に広告を配信している。GMOグループとしても、動画広告の取り扱いは非常に増えているといい、若年層にアピールできる広告としても注目されているという。また、バナーをタップすることで広告表示領域が拡大し、全画面広告などを表示できるエクスパンド広告も、認知拡大やブランディング効果を期待できる新たな広告手法だ。

さらに、スマートフォンはロケーションや時間と密接に連動するモバイルデバイスであるため、O2Oを加速させる広告手法への期待も大きいと谷本氏は説明する。たとえば、国内ではLINEの公式アカウントやスポンサードスタンプが活用されており、企業のLINE公式アカウントは平均200万人の友達を獲得しているという。クーポン発行で来店を促進したり、スタンプをコミュニケーションに使ってもらったりすることで、認知度やブランディングを向上させる試みが増えてきている。

モバイルデバイスの特性を理解したサイトプロモーションを企画

スマートフォンサイトのプロモーションでは、SEO、アドネットワークやリスティング広告など、「誘導手段はPCとそれほど変わらない」が、モバイルデバイスという特性を理解し、時間やロケーション、他のデバイスとの連動を意識してプランを立てることが重要だと谷本氏は説明する。たとえば、スマートフォンの利用頻度が高い出勤や帰宅の途中、昼休みなどにアプローチできる手法が効果的だ。

また、スマートフォンに最適化されたサイトが望ましいのは当然だが、グーグルが提供するスマートフォン最適化サービス「GoMo」や、PC用サイトのURLを入力するだけで簡単かつ安価にスマートフォンサイトを作成できる「DudaMobile」というサービスも紹介された。これらを利用すれば、コストを抑えてスマートフォン専用のランディングページを作成することができ、気軽にスマートフォンの広告コミュニケーションにトライできるという。

スマートフォンサイトを手軽に作成できるWebサービスが登場(画面はDudaMobile)
スマートフォンサイトを手軽に作成できるWebサービスが登場(画面はDudaMobile)

アプリプロモーションでは2大ストアの上位獲得が鍵

アプリプロモーションでは、ダウンロードしてもらうための施策として、主要マーケットであるApp StoreとGoogle Playのランキングで上位を狙うことが重要だと谷本氏は説明する。両者はアプリのダウンロード数をランキングの要素としているが、何らかの広告手法を利用しなければ上位獲得は難しいという。

プロモーションのステップは主に2つ。リワード広告などでストアの順位をアップして自然流入ユーザーの拡大を狙う「ストアランキング施策」と、アドネットワークやサーチなどの運用型広告中心の施策で、ニーズの高いユーザーの効率的な獲得とその後のアクティブ化を狙う「ライフタイムバリュー(LTV)向上施策」の2つがあり、最近ではLTVをより重視する傾向にあると谷本氏は説明する。

ストアランキング施策は、App StoreとGoogle Playで少し異なるという。App Storeではダウンロード数がリアルタイムにランキングへと反映されるため、リワード広告などでとにかくダウンロードにつなげることで効果を上げられるが、Google Playはダウンロード数だけでなく、ユーザー評価や起動数も加味されている可能性があり、App Storeよりも攻略が難しいという。

コントロールがしやすいApp Storeでのアプリプロモーションは、以下の3つのパターンに大別して順位施策を行うことができ、目的やメリット/デメリットで使い分ける必要があると谷本氏は説明する。

App Storeでのアプリプロモーションのポイント
App Storeでのアプリプロモーションのポイント

各タイプの施策は、上位ランクをどのように維持するかによって、リワード広告にかけるコストや効果も異なる。コストはかかるが、複数回に分けてリワード広告を出し、常に50位以上を目指す(50位ほどからダウンロード数が伸びてくる)ことで、自然流入ユーザーを増やしてランキングを上げていくスーパーロングタイプが最近では注目されていると谷本氏は説明する。

一方で、Google Playはランキングのアルゴリズムが複雑なため、まずはリワード広告を出し、上昇傾向を見ながら広告予算の配分を考えていく必要がある。

Google Playでのアプリプロモーションのポイント
Google Playでのアプリプロモーションのポイント

LTV向上施策では、アクティブユーザーであることを判断するKPIが重要となり、継続率(インストールから○日目の利用率)、課金率(アプリ内アイテムなどの購入率)、ARPU(ユーザー1人あたりの課金額)、ARPPU(課金ユーザー1人あたりの課金額)の4つの評価指標を意識しながら、広告を運用・最適化していく必要がある。

実際にGMOグループが手がけたアプリプロモーション事例を示した谷本氏は、初期段階でストアランキング施策を行い、リワード広告を集中投下することでランキングを上げたとしても、必ずそれらのランキングは落ちてしまうため、続くLTV向上施策でアドネットワークを展開し、優良な課金ユーザーを狙う運用で売上ランキングを長期間キープしていったことを明かす。

また谷本氏は、毎月の課金額に制限のあるユーザーもいるため、月初にアプリの売上が増える傾向にあり、月末にかけてプロモーションを行い、月初に質の高い課金ユーザーを囲い込むことも1つの短期集中型のプロモーションテクニックだと説明した。

また、アプリで効果測定を行うためには、アプリ自体に効果測定専用のSDKを導入しておく必要があることも解説。ただし、両ストアともポリシーの改定があるため、一度導入したSDKをそのまま利用できるわけではないことも明かされた。

ネイティブアプリとWebアプリの使い分け

続いて、ネイティブアプリとWebアプリの違いについて説明する谷本氏は、「ネイティブアプリ」「ハイブリッドアプリ」「Webアプリ」の特徴比較を次の図のように説明した。

ネイティブアプリとWebアプリの特徴比較
ネイティブアプリとWebアプリの特徴比較

ネイティブアプリのメリットとしてはパフォーマンスやプッシュ通知が、Webアプリのメリットとしてはアップデートの柔軟性やリアルタイム性によるキャンペーンのやりやすさが挙げられた。また、WebアプリはHTML5が利用できることもメリットとなるが、新たな技術であり、ブラウザや端末にも依存するためバグなどが発生しやすいことも指摘。アプリの目的によってメリットを使い分けることが重要であるとした。また、ハイブリッドアプリについては、ネイティブとWebアプリの両方の要素を理解した人的リソースが少なく、人材確保や育成が課題となることを指摘した。

今後、ネイティブとWebアプリのどちらが主流になるかについては多くの議論が行われている。昨年から今後はWebアプリが主流になるとも言われており、国内の主要プラットフォーマーもWebアプリを中心にサービスを展開しているが、全体を見るとネイティブアプリが全盛で、特にグローバルでのゲームアプリはネイティブが主戦場となっているのが現状だ。これらを踏まえて、谷本氏は「今後はWebアプリがもっと盛り上がってくるのではないか」と話している。

スマートフォン攻略3つのポイント

谷本氏は最後に、スマートフォン攻略のポイントを3つにまとめている。1つ目は、「エリア(地域)×ロケーション(場所)×時間帯」で最適なプランニングを行うことで、これらの要素をしっかりと考えたコミュニケーション設計が重要であるとした。

2つ目は、スマートフォンが認知や興味のきっかけとなるデバイスであることだ。スマートフォンで完結して商品を購入するといった行動はまだ少なく、たとえば帰宅途中にスマートフォンで興味を持った商品を、帰宅後にPCで調べて購入するといった行動が仮説として立てられる。したがって、興味喚起のパワーが強い動画広告やリッチ表現の広告が今後重要性を増すことが予測できるという。

最後はアプリの攻略だ。必要に応じてアプリを作り、上位ランクを狙ってユーザーの利用を広げることもプロモーションにおいて重要になってくる。スマートフォン攻略において、アプリプロモーションは避けては通れないと谷本氏は説明した。

この記事は、2013年5月27日に開催されたWeb広告研究会月例セミナーのレポート後編です。→前編を読む。

オリジナル記事はこちら:「スマホサイトとアプリのプロモーション施策を徹底解説、3つの攻略ポイントとは」2013年5月27日開催 月例セミナーレポート(2)

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オリジナル記事:スマホサイトとアプリのプロモーション施策を徹底解説、3つの攻略ポイントとは [Web広告研究会セミナーレポート] | Web担当者Forum
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