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メディア掲載のタイアップ広告のコンバージョン貢献度は? GIZMODO&ライフハッカーのコンテンツアトリビューションを徹底分析 [事例] | Web担当者Forum

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タイアップ(記事)広告ってバナーより効果があるの? コンバージョンにちゃんと貢献しているの?

広告主の方のなかで、インターネット広告の出稿先の1つとして「記事広告」を検討したり、実際に実施したことがある方はどのくらいいるでしょうか。

記事広告とは、簡単にいうと広告主が直接発する言葉ではなく、第三者目線で作られたコンテンツによって消費者へと訴求するものです。バナーなどの決められた枠に対して自社の広告素材を配信する「純広告」とは違った、記事広告ならではの特徴を持っており、自社のマーケティング施策の一環として活かしていくことができれば、お客様との新たなコミュニケーション方法を発見できるかもしれません。

とはいえ、いざ予算を使ってコンテンツを作るとなると、実際の効果が気になるものです。バナーやリスティング広告のアトリビューションについて議論される機会は多くなってきましたが、記事広告のアトリビューションが話題に上ることは多くありません。

そこで今回は、“記事広告の貢献度”を可視化するため、数ある記事広告媒体のなかから、メディアジーンの運営する「GIZMODO」と「ライフハッカー」を見た消費者の購買行動を計測・分析を行いました。すると、

記事広告のリンクを経由した直接CV(21%)を、ビュースルーCV(71%)が上回る。

ことがわかりました。しかも、広告掲載から3か月後もビュースルーCVが伸びているのです。これは、コンバージョン直前のクリックだけを評価していては見えてこない事実であり、貢献度の評価にも影響します。記事広告によって消費者の購買行動にどのような変化があったのか、実際にある広告主が実施した「記事広告の購買貢献度」を効果測定した結果を紹介します。

記事広告が購買行動に与えた影響力を可視化する

まず検証に入る前に、今回の記事広告の目的を整理しておきましょう。目的は、中長期のブランディングや短期間での売上アップなどさまざまですが、施策の概要は次の通りです。

  • 広告主:通信系企業
  • 商材:通信サービス
  • 目的:記事広告を通じて消費者に自社製品に興味を持ってもらい、購入(契約)へつなげる
  • ゴール(コンバージョン):通信サービスの契約
  • 広告媒体:GIZMODOライフハッカー
  • 広告効果測定ツール:アドエビス(筆者所属のロックオンが提供して分析)
記事広告(コンテンツ)から製品詳細ページへと誘導し、購入(契約)してもらうことが目的

また、一言で「記事広告の貢献度」といっても、そもそも記事広告になじみのない方もいるでしょう。まず記事広告には、バナーやリスティングなどのインターネット広告と比較して、主に次の2つの特徴があります。

  1. 企業からの一方的な発信ではなく、第三者が消費者に向けて発信するため情報への信頼度が高い。

  2. “読者にとってのメリット”が大前提の広告である。有益な情報源となる“読み物”として発信するため多彩なコミュニケーションが可能。エンゲージメントが高まりやすい(キャッチーな内容やクリエイティブな画像、動画など)。

つまり記事広告は「“自社の情報”を第三者目線で“媒体への信頼度の高いユーザー”に提供できる広告」だと言えます。では、記事広告が消費者購買行動にどんな影響を与えるのか、購買貢献度を詳しく分析していきましょう。

貢献度を測るための設計

実際に記事広告の貢献度を可視化するといっても、記事広告媒体、記事内容やライター、出稿のタイミングや期間など、さまざまな要因によって効果は確実に変わってきます。

今回は下記のような設計、条件下で計測を行いました(実はやってみると、記事広告の効果測定はそれほど難しいものではありません)。

計測の条件と設計

広告効果測定ツール「アドエビス(リンク)」にて計測・分析
広告効果測定ツール「アドエビス(リンク)」にて計測・分析
記事を見た段階で、1ピクセル画像を読み込ませてCookieを付与(ピクセリング)し、外部メディアや検索エンジンを経由したCVも評価できるように設計
計測の条件と全体設計
計測媒体・内容GIZMODO手軽さや低価格訴求など購買意欲を駆り立てるキャッチーな内容
ライフハッカー機能面、料金面のメリットを最大限訴求。製品スペック紹介
掲載日第1回2012.11.1
第2回(加筆した日)2012.12.1
計測期間2012年11月~2013年2月末
計測方式
(1st Party cookie)
記事ビューピクセリングタグの埋め込み
リンククリックリダイレクト方式

では結果はどうだったのか、順番に紹介していきます。

ビュースルーCVはクリックスルーCVの4倍

まずは記事広告のCV貢献数について、計測値からわかったことをまとめます。すると、記事広告のリンクをクリックして、そのまま製品を直接購入した「クリックスルーCV」を、記事広告を読んでもリンクをクリックせず、後から別ルートを経由して製品を購入した「ビュースルーCV」が上回る結果となりました。

記事広告の分析結果
記事広告の分析結果
記事広告からのCVは全体で586件獲得
コンバージョンの約8割がビュースルー経由
  • 記事広告からのCVは、全体で586件獲得
  • CVのうち21%(122件)は、記事広告のリンクをそのままクリックして購入したクリックスルーCV
  • CVのうち79%(464件)は、記事広告を読んでもリンクをクリックせず、後から別ルートで製品を購入したビュースルーCV
  • ライフハッカーの記事広告からのCVが、ややGIZMODOを上回った
  • 全体2割のクリックスルーCVのCVRは、ライフハッカーが0.92%、GIZMODOが1.41%

上記結果から、記事中に設置したCVページへのリンククリック計測だけでは測れない、記事広告の“ビュー”貢献度が非常に高いことがわかります。

全体2割のクリックスルーCVは、記事広告内で紹介した商品へのニーズがすでに顕在化していたユーザーの刈り取り反応と見られます。一方、記事を見た後(平均して5日~9日後)に別ルートからCVに至る割合が8割にもなるため、記事広告内だけでは完結しないことが多く、アトリビューションの観点から、詳細な効果を可視化していく必要があることを示唆しています。

これは、広告経由で直接訪れたユーザーのCVだけに注目していては、見えてこない結果です。ビュースルーCVが見えていなければ、記事広告によるCV数は122件(本来は586件)しかないと、正しい評価ができなくなってしまいます。

ポイント
  • 記事広告からの全体CVは586件
  • CVの比率は、クリックスルーCV(21%)をビュースルーCV(79%)が上回る

直接CVと間接CVの数値から見る各媒体の特徴

次に記事広告が消費者の行動にどのように影響を与えたのか、媒体ごとの特徴を分析しました。

GIZMODO、ライフハッカーの分析サマリー
各媒体の分析サマリー
※補足:CVした直前の広告が「直接効果」。直接効果の1つ手前に接触した広告が間接効果2、そのさらに手前が間接効果3となり、4、5、以前と続く。
広告接触と計測の流れ

メディアと読者層の違いから見えた媒体の特徴

GIZMODO
  • ライフハッカーと比較してCVまでの接触回数が少ない
  • 間接2~4までで、全間接効果の約80%が発生(ライフハッカーでは65%)
  • 平均潜伏期間がライフハッカーに比べ4割程度長い
ライフハッカー
  • ビューの直接効果が全体CVの60%以上。クリックの直接効果は26%程度と少ない
  • 全間接効果591件中、144件(約25%)がCVに至る6回以上前に接触(GIZMODOは12%)
  • 平均潜伏期間はGIZMODOに比べて、ビューは4日、クリックは13日短い

今回は各媒体のサマリーデータから、次の2点に注目していきます。

  1. 間接貢献した際のCVまでの距離(間接2~5と以前)
  2. 各記事広告に接触したCVユーザーの潜伏期間

そうするとGIZMODOでは、接触した消費者の行動特徴として接触回数が少なく、検討期間は長いことから、紹介サービスに対する興味・関心を喚起させており、消費者が検討に向けて、情報を収集するきっかけとなったことが想定できます。

このような消費者行動となった要因は、GIZMODOの特徴でもある第三者目線でキャッチーな内容であったことから、製品に対する好感を接触時から持ってもらえたことが大きいと考えられます。

またライフハッカーでは、CVまでの接触回数が多いにもかかわらず平均潜伏期間が短くなっており、短期間でCVにつなげているところを見ると、読者は日常的・習慣的にライフハッカーに接触していることがわかります。また、決断のための情報量が担保されており、欲しいと思えば契約へのアクションを行うという消費者行動が想定できます。

これは、ライフハッカーでの「ライフハックのプロから見た製品スペック調査・紹介」といった内容が、購入を決断するうえで必要な製品への信頼につながり、それによって喚起された消費者行動だと言えるのではないでしょうか。

さらに記事広告から少し深堀をして、両媒体の貢献度を明らかにするために、全586件のCVフローを分析します。

ポイント
  • 記事接触からコンバージョンまでの期間は媒体特性や訴求内容で変化

2媒体の同時掲載によるアシストで21%の相乗効果

コンバージョンフロー
全586件のCVフロー
CVのうち7%は、GIZMODOの記事広告を経由してライフハッカーの記事広告を見ている
CVのうち14%は、ライフハッカーの記事広告を経由してGIZMODOの記事広告を見ている

全体のCVフローのなかでも、赤枠で囲った部分に注目すると、GIZMODOとライフハッカー、それぞれが互いのメディアに消費者をアシストしていることがわかります。このことから、両媒体を同時出稿することで、21%の相乗効果が見込めることがわかります。

GIZMODO
  • 初回接触したCVは全体の39%(19+13+7)。うち32%がGIZMODE単一で完結
  • 初回接触したユーザーの82%はその後ライフハッカーに流れず、単一もしくは他の流入経路からCVに至る
ライフハッカー
  • 初回接触したCVは全体の61%(42+5+14)。その後GIZMODO記事を閲覧しCVしている割合が14%
  • GIZMODOだけでは200時間以上かかる潜伏期間を130時間まで短縮

上記から、GIZMODOでは単一のメディアとしてユーザーを刈り取る能力が高く、ライフハッカーへのアシストは少ないことがわかります。一方、ライフハッカーは初回接触の刈り取り能力の高さに加えてGIZMODOへのアシスト効果も期待できます。

また両媒体での21%の相乗効果にも着目し、要因を記事広告の特徴に立ち返って仮説立ててみると、

  • ライフハッカー:ライフハックのプロが調べた信頼できる製品情報
  • GIZMODO:読者と変わらない1ユーザーが使用した際の手軽に利用できる様子と低価格訴求

という2種類の第三者視点情報を組み合わせたことで、高い製品スペック/低価格/実際の利用イメージが潜在、検討層読者にも伝わり高い相乗成果を生んでいるのだと考えられます。

ポイント
  • GIZMODOとライフハッカーの記事広告の間でアシストが発生
  • アシスト効果によるコンバージョンは全体の21%

掲載から100日以降も、ビュースルーCVは継続的に増加

記事広告を長期間にわたって分析してみると、次のようなことがわかってきました。

GIZMODO・ライフハッカー月別サマリー(View)
GIZMODO・ライフハッカー月別サマリー(View)
GIZMODO
  • 初回記事公開後1週間で全体インプレッションの70%、公開2か月で94%を表示
  • ビュースルーCVは11月が34件、2月が51件と継続的に効果向上
ライフハッカー
  • 初回記事公開後1週間で全体インプレッションの43%、翌月も41%と大きな変化なし
  • ビュースルーCVは11月が29件、2月が84件と公開後3か月経過後も約3倍の成果

GIZMODOでは12月の記事更新時にインプレッションが伸びなかったことを見ると、GIZMODO読者は新しい掲載情報へのアンテナが高いことが予想できます(記事内容によるため一概には判断できない)。一方、ライフハッカーでは、12月の記事更新時にも記事を閲覧したユーザーはじっくり興味を持っていたことが伺えます。

2媒体を合算してみると、1月以降の記事閲覧数は一定数を示していますが、CV数は「1月:日平均CV3.9回」「2月:日平均CV5.25回」と記事公開から数か月が経ってもさらに伸びを示しました。さらに深堀をすると、1月~2月で発生した269CVのうち、11月~12月で初めて記事に触れていたのが40件(15%)、それ以外は1月~2月に初めて記事に接触しCVに至っていました。つまり、

  1. 長期検討層であったユーザーにアプローチ後、1か月以上の潜伏を得てCVに貢献
  2. 公開後も継続的に検索エンジンを中心に記事に集客し、効果を持続した

上記2点のように長期的に消費者を支えることができる点が、他の広告施策にはない記事広告の特徴だと言えるでしょう。

ポイント
  • 記事広告は長期的に消費者の購買意欲を高めている(検索エンジンにより集客が可能)

ビュースルーCVとは正反対の効果!? 記事広告の「即効性」と「継続性」

それでは、ビュースルーの期間推移に対して、クリックスルーではどのような推移をたどるのでしょうか。同期間の推移を見てみたいと思います。各媒体の特徴は次の通りです。

GIZMODO
  • 初回記事公開後1週間ではクリックスルーCV35件(ライフハッカーのビュースルーCV以上)
ライフハッカー
  • 初回記事公開後1週間ではクリック数が伸びず、クリックスルーCV32件。全体CVの5%程度(GIZMODOはCV90件/貢献度15%)
GIZMODO・ライフハッカー月別サマリー(View)

上記より、掲載後1週間を過ぎると記事広告のリンクから獲得できるクリックスルーCV数が減少し、ビュースルーCVとは逆の傾向にあることから、「即効性」と「継続性」の2面性を持ち合わせ、それぞれに有効的な点は、他の広告メニューにはない記事広告独自の強みだと言えるのではないでしょうか。

また、自社オウンドメディアとは異なる媒体力を持ったメディアへと掲載することで、メディアの読者(ファン)だけでなく、検索エンジンから継続して興味関心の高い消費者を集客できることも、強みだと言えるでしょう。

ポイント
  • クリックスルーCVは掲載1週間後から減少
  • 記事広告は即効性と継続性、2つの特性を持ち合わせる

記事広告は短期・長期的エンゲージメントの向上が得意

今回の分析により、記事広告がもたらした貢献度をまとめてみます。

  1. 記事広告への接触時から消費者の製品・情報への信頼度を高めた

    GIZMODO、ライフハッカーのクリック刈り取りとインプレッション減少後の効果継続

  2. 豊富な記事の表現力で好感を生んだ

    GIZMODOでの使用イメージや手軽さの訴求、ライフハッカーでの製品スペック紹介

  3. 2媒体のメディアミックスで相乗効果をもたらした

    CV全体のうち、2媒体をまたいだCVが21%

  4. 記事公開後も検索エンジンなどの集客により継続して効果を持続した

    掲載から3か月後もビュースルーCV効果が伸びている

上記のようなステップで接触した消費者購買行動に影響を与え、ビュー・クリック合算で586件ものCVに貢献しました。

総括すると、記事広告は各媒体の特徴に合わせ、短期、長期的視点での顧客エンゲージメント向上を得意としたメニューであることがわかります。ただし、決して万能ではありません。記事内容や打ち出す商材を1つ間違えれば、独自の強みである“信頼”を失い最適なコミュニケーションがとれません。

記事広告を検討される際は、ユーザーにとって有益な情報を提供しながら、計測・管理体制を整え、効果の仮説とKPI設定を事前準備し、今回のように媒体効果を可視化してPDCAを回していくことが必要です。

◇◇◇

今回の計測で、私たちは決して「ビュースルーCVが多い!」ということを示したかったわけではありません。必要なデータを正しく計測し、正しく評価し、最適なマーケティングを行っていただくことが目的です。

そういった意味では、今回は計測上の課題もありました。たとえば、クリックリンク設置条件などに微妙な差異があったり、取得できる情報が限られていたところから、他の施策との親和性を計測・可視化できなかった点も課題として残っています。

広告の持つ“効果”は購買行動への貢献度だけでなく、ユーザーに与える態度変容やブランディングなど広義にわたります。そういった意味でも、正しいマーケティングを行っていくために、これからは自社、媒体社、代理店、制作会社、ベンダーなどのマーケティングに関わる会社が一体となって、包括的な広い計測の視点をもち、広告効果を明らかにしていくことが必要です。

この記事の筆者

足立愛樹(株式会社ロックオン

2012年4月新卒社員としてロックオンに入社。半年間アドエビスサポートセンターにてクライアント企業における広告効果測定の設計からデータ活用までを幅広くサポートする業務を経験。

現在はサポート経験を武器に営業ユニットへ異動しインターネット広告代理店、広告主のWEBマーケティング施策におけるデータの計測から分析、活用までを支援している。

次世代のデジタルマーケティング業界を牽引する一員となるべく、日々奮闘中。

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グーグルの検索結果に表示する会社ロゴ、もう指定しましたか? など10+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 10.5
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

グーグルの検索結果に表示する会社ロゴ、もう指定しましたか?
★★★☆☆メリットが出るのは先の話かも(Google ウェブマスター向け公式ブログ)

企業など組織のシンボルとなるロゴとサイトを関連付けするHTML記述を、グーグルがサポートした。この記述をしておけば、あなたのサイトが検索結果に出てきたときに会社のロゴも併せて表示されることが今後あるかもしれない。

そのHTML記述とは、ロゴとして用いる画像とサイトの関連付けを指定するための、schema.orgの仕様で定められたマークアップだ。その記述のサポートを開始したことをグーグルが公式アナウンスしたのだ。

とても魅力的なニュースに思える。ところが、今のところ、使われる可能性があるのはナレッジグラフの画像にとどまるようだ。ナレッジグラフに出るような組織はメジャーなブランドに限られる。したがって、一般の中小企業や小規模な店舗、限られた地域サービス提供者のサイトには、まだメリットがないかもしれない。

とはいえ、設定しておいてマイナスなことはない。公式ブログではこのマークアップを

他よりも優先してこの画像を表示してほしいという、Google アルゴリズムへの強いシグナル

であると表現している。期待を持ちつつ設定してもいいだろう。

ちなみに、公式ブログの記事にはマークアップの簡素な記述例しか載っていない。こちらの記事が詳しく説明しているので参照するといい。ページ上で使っている画像と異なるものを指定したい場合や、ページ上ではCSSスプライトでロゴを表示している場合に正しい画像ファイルを指定したい場合に使える対応方法も解説されている。

日本語で読めるSEO/SEM情報

グーグルの検索アルゴリズムは本当に“ブラックボックス”なのか?
★★★★☆検索エンジンが向かっている方向を理解する(SEMリサーチ)

「Googleが本当にブラックボックスなのか」をテーマに、渡辺隆広氏が個人ブログに記事を書いた。

検索エンジンの仕組みを100%理解する必要もなければ、ブラックボックスといえどもある程度の仕組みは理解することができます。

このように述べ、最終的に次の3つが大切だとまとめている。

  1. 「Google(他の検索エンジン)のランキングがブラックボックスである」という前提は捨てること

  2. 検索会社の論理、ビジネスやサービスを理解すること

  3. 情報検索分野のトレンドを理解すること

「検索エンジンのアルゴリズムはブラックボックスだ」というフレーズは筆者も好きではない。誰かが言ったことを、単にそのまま繰り返しているだけの“知ったかぶり”に聞こえてしまうのだ。

渡辺氏が指摘するように、検索エンジンが求めるものを理解しようとする努力を放棄してしまっているようにも確かに思える。

ドメイン名に含まれるキーワードをグーグルはどのように評価するか
★★★☆☆ヒントとしては使うが副次的な要素(SEOだけじゃない Web集客コラム)

キーワードが含まれているドメイン名を、検索エンジンはプラスに評価するのだろうか? それとも評価の対象にはしないのだろうか?

よく出てきそうなSEOの疑問についてとても道理にかなった説明を、このコーナーに先週初登場したブログが書いている。

「検索エンジンはドメイン名を見ている」と考えるのが自然だ。たとえば、ドメイン名に「panda」という文字列が入っていれば、パンダをテーマにしたサイトだろうと検討を付けることは想像に難くない。

とはいえ、「panda」が入っているというそれだけの理由で、中身の良し悪しを無視して、「panda」がドメイン名に入っていないサイトよりも絶対的に高く評価するとなると、それは理不尽だ。検索エンジンもそんなことはしたくないだろう。

端的に言えば、ドメイン名に含まれるキーワードは、そのサイトのテーマを知るための副次的な“ヒント”にしているということになるのではないだろうか。

ドメイン名それ自体で順位が上がるわけではないが、コンテンツとあわせてトピックを判断してもらう要因としてはアリ、ということだ。

もっとも、検索キーワードに完全に一致したドメイン名のサイトが、質が低いにもかかわらず上位表示されるケースがあり問題になっていた。対処するために、通称EMD(Exact Match Domain)アップデートと呼ばれるアルゴリズム更新を、昨年9月末にグーグルは導入している。

SEOの格言は草木も眠る丑三つ時に流れる!?
★★★★☆見逃したフォロワーも多いはず(Takahiro Watanabe (takahwata) on Twitter)

渡辺隆広氏の真夜中のツイートを4つ紹介する。

重みのある発言ばかりだ。

気になる点があるとすれば、目にする人が多いとは思えない深夜になぜツイートしたのだろうかということだろうか。

不自然リンクを疑うべき5つのパターン
★★★★☆経験から培った判断基準(SEO Imagination!ブログ)

グーグルからの不自然リンク警告に数多く対応してきた伊藤氏が、怪しいと疑われるリンクに見られる5つのパターンを紹介している。

  • アカウント名が適当な文字列の並びになっている無料ブログ
  • 適当な文字列が共通で別の無料ブログサービスでも登録している
  • 適当な文字列の後ろに数字が付いて量産されたっぽい無料ブログサービス
  • 独自ドメインなのに適当っぽい文字列のURL
  • 異常に海外ブログからのリンクが多い

前任のSEO担当者が付けた自作リンクや、連絡が取れなくなったSEO業者による有料リンクなど、自分で把握できていない不自然なリンクを調査するときに参考になりそうだ。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

マット・カッツ氏が発表した、グーグルが数か月後に実施予定の検索アルゴリズム更新を解説した記事を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • NAVERまとめや楽天市場に大打撃か? 同一サイトのページが検索結果に出すぎないようにグーグルがアルゴリズムを変更予定
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NAVERまとめや楽天市場に大打撃か? 同一サイトのページが検索結果に出すぎないようにグーグルがアルゴリズムを変更予定
★★★★☆多様性を取るか1つに絞るかバランスが難しい(Google Webmaster Help on YouTube)

米グーグルのマット・カッツ氏は、検索結果での多様性を優先させる方向でアルゴリズムを間もなく変更することを、明らかにした。

具体的には、同じドメイン名のサイトからの複数のページが、検索結果で今よりも少なくなるという調整だ。検索ユーザーは、さまざまなサイトから選ばれたページを検索結果で目にすることになるはずだ。

検索結果の多様性(Diversity)に関しては、グーグルはバランス取りに苦労してきている。

多様性を持たせるためにさまざまなサイトのページを提示したいという判断と、1つのサイトから複数のページを提示したほうが、ユーザーにとって利便性が高い場合もあるという判断があるからだ。

多様性を取るか1つに絞るか、これまでに何度か仕様を変えてきた経緯がある。

現状では、検索結果の1ページ目では多様性を優先し、同じドメイン名からのページはなるべく出ないようにしている。しかし2ページ目以降では、適切だと判断すれば、同じドメイン名のサイトであっても複数のページが同時に出現することがある。

しかし2ページ目以降であっても、10件表示される検索結果のうちのほとんどが、1つないしは2つのサイトのページに専有されてしまい、不満に感じるユーザーが、依然として少なからず存在していたことも事実である。

そこで今後は、1つのドメイン名のサイトからいくつかのページがまとめて表示されたら、それ以降の検索結果ページにはそのドメイン名のページが出にくくするように調整を加えることになった。

いくつ出てきたらその後は出にくくなるかに関しては、マット・カッツ氏は「4つ」という例を挙げているものの、特定の数字があるわけではないと思われる。検索クエリやそのクエリに関連性のあるページを持つサイトの数や状態によって変化するはずだ。

いずれにしても検索結果の何ページ目であろうと、同一サイトのページで検索結果が埋め尽くされることは、これからはなくなると期待していいだろう。

楽天市場やNAVERまとめのように、同じまたは類似したトピックのコンテンツが複数あるサイトに何かしらの影響があるかもしれない。

なおこの動画のなかでマット・カッツが説明している検索結果の多様性の変遷や、今回のアルゴリズム変更が及ぼす影響について、渡辺隆広氏が解説している。こちらも参照していただきたい。

追記: この記事を書き終えた後に、多様性を優先するアルゴリズム変更が実行された模様だという情報が入ってきた。

「リンク販売業者たち、覚悟せよ」マット・カッツが警告を発す
★★★★☆実際にリンクネットワークに制裁を与えた(Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)

米グーグルのウェブスパム取り締まりチームのトップに就いているマット・カッツ氏が次のようにツイートした

ブログでの動画に加えて、ガイドラインに違反するリンクネットワークにはウェブスパムチームも(手動で)対策し続けると想定しておいたほうが身のためだ。

事実、PageRankを転送する有料のリンク販売ネットワークの数千のサイトに対して、今日の早い時間に対応した。

数か月後に予定している10個ほどの検索アルゴリズムの更新について、動画でマット・カッツ氏は説明していた。そのなかには、次世代のペンギンアップデートやリンクスパム検出力の向上といった、不正なリンクに対抗するものが含まれている。

これらはアルゴリズムによって自動で働く。だがマット・カッツは自動でリンクスパムに対抗するだけでなく、ウェブスパムチームの人間が手動でも対抗すると警告したのだ。

そして実際に人間の手によって処置を下したことも明かしている。

グーグルが、ロシアのリンクネットワークを一網打尽に封じ込めたことが以前にもあった。これ以前にもいくつかのリンクネットワークを対象に粛清を実行したことがある。日本も例外ではなく、2年ほど前だったろうか、あるSEO団体が会員向けに提供していた人工リンクのためのサテライトサイト群が、片っぱしからインデックス削除された事件が起きたていた。

リンク販売業者が組織的に作り上げているリンクネットワークは、遅かれ早かれ必ずグーグルに見つかると肝に銘じておかなければならない。「安全な有料リンク」など絶対に存在しない。リンク販売業者の甘い言葉には決して乗らないように注意してほしい。

いらないページには404と301のどちらが適しているのか
★★★★☆基準はシンプル(HRF SEO Forum)

下のような質問がHigh Rankings フォーラムに投稿された。

情報が古くなってしまっているうえに、内容的にもあまりよくないコンテンツのページがある。

インデックスされているけれど検索トラフィックはない。

必要のないページなので、なくしたい。

301リダイレクトすべきか、それとも単純に削除して404を返すべきだろうか。

判断基準はシンプルだ。以下のように考えるといいだろう。

  • 301リダイレクトを使うべき場合

    内容が(ほぼ)同じページがある場合は、301リダイレクトを使う。

    もし元のページがユーザーにブックマークされていたり、ほかのページからリンクされていたりしたとしても、対応するページに自動的に転送できる。

    また検索エンジンには、URLが恒久的に変わったことを伝えられる。結果として、元のページの評価を転送先ページに引き継いでもらえる(もっとも質問者のケースでは、元のページにたいした評価が与えられているとは思えないが)。

    注意してほしいのは、対応するページがないとしても、トップページに301リダイレクトするのはダメだ。予期せずトップページにアクセスしてしまったユーザーは、戸惑うだろう。内容が違うページに301リダイレクトすることを、検索エンジンは好まない。数が多いと、301リダイレクトの乱用として疑われるかもしれない。

  • 404エラーを使うべき場合

    そのページがもはや不要で、代わりになるページがないときは、ページを削除して404のHTTPステータスコードを返す状態にする。

    404は「Not Found」を表し、ページが見つからなかったことを示すために本来使われるが、グーグルはページがなくなったと基本的に解釈してくれる。ページが完全になくなったことをはっきりと伝えたいなら410を返してもいい。

    ユーザーに対しては、ページが見つからなかったというエラーメッセージを単に返すよりも、トップページと主要なカテゴリへのリンク、検索ボックスなどを設置したカスタム404ページを準備しておくと親切だ。

覚えのないサイトリンクが表示された理由はナント
★★★☆☆サービス提供業者による隠しリンク(Google Webmaster Help Forum)

検索結果に表示されるサイトリンクに、見慣れないリンクが出ている。なぜだろうか。

あるウェブ担当者がグーグルの公式ヘルプフォーラムで理由を尋ねた。

グーグル社員のジョン・ミューラー氏が調べてみたところ、原因はフッターにある“隠し”リンクだった。

質問者のサイトは、無料のホームページサービスを利用していたようだ。このサービス提供業者はSEOサービスもやっていたらしく、被リンクを集めるために、利用者のサイトに強制的にリンクを埋め込んでいたのだろう。人間には見えないが検索エンジンには見えるリンクが、サイトリンクに選ばれたのだ。

利用規約に書かれているのであればチェックせずにサービスを利用したほうにも責任があるのだが、無料サービスを使う際にはこういった嬉しくない影響があるかもしれないことも承知しておくべきだろう。

自社や有料の顧客のサイトへのリンクが仕込んである無料のアクセス解析サービスがあることも、SEOの業界では広く知られている。

グーグルのインデックス日時とキャッシュ日時は違う
★★★☆☆元グーグル社員が教えてくれたTIPS(Pedro Dias on Google+)

ブラジルのグーグルのサーチクオリティチームで以前働いていたペドロ・ディアス氏が、Google+で次のようなTIPSを投稿した。

グーグルのインデックスにおいては、キャッシュを取得した日付は、最後にクロールした日付を必ずしも反映しているとは限らない。

キャッシュ日時

グーグルのキャッシュを見ると取得日時が出ている。この日付は、グーグルが最後にクロールした時とは限らないという意味だ。

だが、ここに表示される日時は、最後にGooglebotが訪問した日時だ(キャッシュを更新しようがしまいが)。グーグルがこの仕様に変更したのは、かなり以前だ。

この事実を筆者が伝えたところ、ディアス氏は現在もそうなっているのかはっきりしないし、インデックスされているページとキャッシュが異なるケースが、実際に数多くあると返答した。

これは確かにそのとおりだ。

グーグルがインデックスしている、言い換えると検索順位を決めるために利用するインデックスのデータとキャッシュ表示に使うデータは、必ずしも同期しているとは限らない。キャッシュとして保存されている情報は、インデックスされている情報よりも古いことがありえる。

キャッシュの取得日時が、Googlebotが最後にクロールした日時なのかどうかは不明だ。グーグルのなかの人に聞く機会があれば質問してみようと思う。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

被リンクの評価方法の将来予測と、現在と未来のSEOを考察した記事を今週はピックアップ。

この記事の筆者
ユーザー 鈴木 謙一 の写真

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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【プレゼント】『現場のプロがやさしく書いた Webサイト運営・プロデュースの教科書』 [読者プレゼント] | Web担当者Forum

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Webサイトを運営・プロデュースするうえで知っておきたいことをテーマごとに解説した書籍、『現場のプロがやさしく書いた Webサイト運営・プロデュースの教科書』(マイナビ)を3名様にプレゼントいたします。

本書では、ウェブサイト運営・運用の実務に精通した9人の筆者陣が、テーマごとに実務に役立つ情報をわかりやすく解説。また、本書の刊行を記念したセミナー「Web担当者のためのナイトセミナー」を東京で6月13日に開催。共著者の一人である松尾茂起氏が、集客できるコンテンツの作り方の考え方とプランニングを伝授します

『現場のプロがやさしく書いた Webサイト運営・プロデュースの教科書』

現場のプロがやさしく書いた Webサイト運営・プロデュースの教科書
  • 著者:松尾茂起、柿内ひとみ、住太陽、寿倉歩、伊藤富雄、妹尾ゆう、伊藤陽介、鈴木良太、坂巻隆之
  • 価格:2,480円+税
  • ISBN:978-4-8399-4519-0
  • 発行:マイナビ

実務に精通した最強の9人による、ウェブサイト運営・運用の集中講義

本書は、以下のような人のために企画されました。

  • 全く畑違いの部署にいたのに、突然Web担当を命じられてしまって困っている方
  • Webデザイナーで受託制作は行なっているが、Webサイト運営やWebビジネスのことはよくわからない方
  • ベテランなので今更こんなことは聞けないとお悩みのWebビジネス経営者の方

コンテンツの制作、デザイン、SEO、Web広告、ソーシャルメディア、Google Analytics、クラウドサービスの活用、など、Webサイトを運営・プロデュースする上で知っておきたいテーマごとに構成し、それぞれについてわかりやすく解説しています。

悩めるWeb担当者、運用者の心強い味方となる一冊です。

目次
  • Chapter1 コンテンツ編
  • Chapter2 デザイン編
  • Chapter3 SEO編
  • Chapter4 Web広告編
  • Chapter5 ソーシャルメディア編
  • Chapter6 効果測定編
  • Chapter7 クラウド編
  • Chapter8 ジャンル選定編
  • Chapter9 コンテンツの中立性公平性編

応募要項

  • 応募締切:2013年5月31日(金)23:59
  • 当選者数:3名様
  • 応募方法:下記応募フォームに必要事項をご記入して応募をお願いします。当選者の発表はプレゼントの発送をもって代えさせていただきます。

※フリーの方や自営業の方はその旨をご記入ください。

プレゼント発送先

※勤務先への発送をご希望の方は、会社名をご記入ください。

※勤務先への発送をご希望の方は、部署名をご記入ください

「はい」にチェックをすると、Web担のコンテンツをサマリで紹介するメールマガジンを毎週月曜日にお送りします(すでに購読されている方は改めてチェックしなくても大丈夫です)。メルマガについて詳しくはWeb担メルマガについてをご覧ください。Web担の編集長が毎週の日曜日に家族サービスをサボって書いているメルマガで、編集長コラムがほかよりも一足先に読めます。

現場ですぐに役立つノウハウが多いのがよいです」のようなWeb担をおすすめする言葉や、「会社で毎日チェックして情報共有しています」「上司から見るように言われて見始めましたが、マンガが楽しくてついつい全部読んじゃいました」のようなあなたがWeb担をどう使っているかの声などをお書きください。

いただいたお言葉は、編集者が読んで喜んだり困ったりするほか、Web担のサイト上で紹介させていただいたり、Web担の宣伝などで掲載させていただく場合があります(個人や所属を特定できる形にはいたしません)。たとえば、

アクセス解析やSEOでつまずいていたあの頃、Web担に出合って助けられました」(東京都、マーケティング担当)

のような形です。編集者が「おぉっ」と思うコメントを残していただいた方には……。

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ロックオン、「Google AdWordsエンハンストキャンペーン」などに伴い、アドエビスをバージョンアップ [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネット関連ソフトのロックオンは、Googleのオンライン広告「Google Adwords」の新機能「エンハンストキャンペーン」や、Yahoo!プロモーション広告の新機能「ユニファイドキャンペーン」に伴い、ロックオンの広告効果測定システム「アドエビス」をバージョンアップする、と5月23日発表した。Google AdWordsエンハンストキャンペーン利用のキャンペーンではリスティング連携機能でモバイル優先広告のAPIに対応するほか、デバイスごとのランディングページの振り分け、計測ができるデバイス判別用パラメータの自動付与をアドエビスの管理画面上で実行できる機能も実装する。

アドエビスのバージョンアップスケジュールは、6月2日に、モバイル優先広告利用キャンペーンのリスティング連携対応を予定(Google AdWordsエンハンストキャンペーンのみ。Yahoo!プロモーション広告ユニファイドキャンペーンについては、別日程でのバージョンアップを予定)。また、6月22日にデバイス判別用パラメータ自動付与機能の実装を行う(CSV登録。Google AdWordsエンハンストキャンペーン・Yahoo!プロモーション広告ユニファイドキャンペーンともに対応)。

ロックオン
http://www.lockon.co.jp/

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電通デジタル・ホールディングス、運用型デジタル広告の専門会社「ネクステッジ電通」を設立 [ニュース] | Web担当者Forum

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電通デジタル・ホールディングスは、リスティング広告、SEO(検索エンジン最適化)、アドエクスチェンジ、DSP(オンライン広告の広告効果の最大化支援)、アフィリエイト広告など、デジタル広告を運用する専門会社「株式会社ネクステッジ電通」を5月23日設立した、と5月24日発表した。ネクステッジ電通にはインターネット広告のサイバー・コミュニケーションズも資本参加している。2012年における運用型デジタル広告の市場は前年比118.9%と成長していることから、電通グループ各社に所属する人材を集約し、外部の専門人材も登用して専門会社を設立した。

ネクステッジ電通は、「Eコマースなどデジタル・マーケティングが顧客獲得において重要な役割を担う広告主」「オンラインでの見込客獲得やCRM(顧客関係管理)に取り組む広告主」「Web上における特定のアクション指標の最大化のために施策を最適化したい広告主」などを対象に、個別メディア施策の改善、各広告の直接的、間接的な貢献度分析(アトリビューション分析)と、これらに基づく予算配分の見直しなどのソリューションを提供する。

電通デジタルホールディングス
http://www.dentsu-digital.co.jp/

ネクステッジ電通
http://www.nextage-dentsu.com/

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UXとSEOにまつわる5つの都市伝説を斬る/人気記事ランキング2013-5-18~5-24 [Web担アクセス数上位ランキング] | Web担当者Forum

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※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

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UX(ユーザー体験)とSEOに関して正すべき5つの都市伝説(後編) [SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック] | Web担当者Forum

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この記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。今回は、前編に引き続きSEOの妨げとなる5つの思い込みのうち、残る3つを見ていこう。

ユーザーエクスペリエンス(UX)とSEOは、調和しながら共存できるようになっている。にもかかわらず、その2つのトピックに関して、多くの人々が思い込んでいる都市伝説のような勘違いがいくつかある。

こうした思い込みを払拭したうえで、サイトのSEOだけでなくUX向上にも役立つように、管理しているWebサイトや取り組んでいるプロジェクトに専念できるようなヒントを5つ挙げている記事の後半をお届けする。

都市伝説③
テキストだけのページより、ストックフォトでも入れるほうがいい

さて、3つ目の項目だ。

「この図で示した右のような、テキストだけのページは絶対よくない」というのは本当だろうか?

右のほうのページには、テキストと空白だけ、まあ箇条書きの先頭に打つ黒丸(・)くらいはあるだろうが、画像もグラフィックスも、視覚に訴える要素は何もない。

それよりも左に示したページのように、箱をもった男性とか、微笑みを交わし合うスタッフとか、くだらないストックフォトを入れるほうがいいんだろうか?

僕自身の経験上、そしてユーザー体験や視覚デザインに関してこれまでに見てきたたくさんの実験の結果から言うと、意味のない画像を使うよりは、ベーシックなテキストだけのレイアウトのほうがましだ。

「事情があってブログ記事やコンテンツをうまく分割できない、でも使える適当な画像がない」という場合には、いくつかのセクションに分けるとか、テキスト周りのフォントデザインやビジュアルデザインを工夫するとかして分割すればいい。大見出し、小見出しを使うのもいい方法だと思う。

くだらないストックフォトを探してこい、なんてことは言おうとも思わないし、グラフィックスを作るのが苦手なら、そんなものは入れなくていい。こういう思い込みがあるせいで、僕から見れば信頼性に欠けるコンテンツがウェブにはたくさんできてしまった。実験を通じて同じことを経験している人もいると思う。SEOmozのサイトでもそういうコンテンツを少し見かけたことがある。

都市伝説④
ユーザーはスクロールしないのでファーストビューにすべて収めるべき

4つ目にいこう。

「画面をスクロールする人はいないので、相手がどんなデバイスで見ると思われるかにかかわらず、見てもらいたいコンテンツは標準的なウェブページのスクロールしなくても見える部分になくてはならない」というのは本当だろうか?

これはそんなに大事なことなのかな?

調査によれば、これはまったくの迷信だ。誰だってスクロールするし、この10年の間に、人々はとても頻繁にスクロールする習慣が身についたということも調査でわかっている。

つまり、スクロールしなければ表示できないコンテンツも同じようにアクセスしてもらえる。

SEO担当者や、コンバージョン率の最適化、リードトラッキングに関するあれこれ、リードの最適化、ファネル(じょうご)の最適化なんかに取り組んでいる人たちは、これを聞いてホッとしていると思う。ページの先頭部分に詰め込む項目を減らしてスペースを広くとり、より見やすいレイアウトにして、ページの下まで全部目を通してもらうことができるんだから。

必要なコンテンツや要素を全部、とにかく最初のほうに詰め込めるだけ詰め込んで、入れたかった項目の一部は諦める、なんてことはしなくていい。スクロールしてもらえばいいんだ。その場合でも、読みやすく見やすいデザインがとても大事なのはもちろんだけど、「人が見るのはスクロールしなくても見える部分だけだ」なんていう思い込みに捕らわれてはいけない。

都市伝説⑤
優れたUXは、良いSEOとは共存できない

そして最後の項目は、SEOにとって大きな妨げとなる迷信の1つだ。

「優れたUXは、良いSEOとは共存できない」といった思い込みを持った人たちに、僕は何度も遭遇したことがある。特によく目にするのは、SEOチームやマーケティングチームとの議論で「僕らが目指しているのは優れたユーザー体験であって、優れたSEOじゃない」と主張するコンサルタントや代理店、あるいはデザイナーとか開発担当者たちだ。

僕はこういった前提にまったく同意できない。ユーザー体験とSEOを両立できないものとして考えるのは間違っている。両者は実際には強く結びついているし、相互に関連しあっているので、分けることはできないと思うんだ。

僕たちが新しい情報をインターネットで見つける際には、ファインダビリティ、つまり見つけやすさ、あるページが検索エンジンで順位を獲得する能力が今でも大きな役割を果たしている。そのファインダビリティは、ウェブサイト自体で、そしてサイト上にあるすべてのページで優れたユーザー体験を提供するのと同じくらいに重要だ。

この2つを結びつけて考えていないのなら、あるいはこの2つが互いに競合したり衝突したりしていると思っているのなら、2つのうちのどちらかがうまくできていないということだろう。たいていの場合、犠牲になっているのはSEOのほうなんじゃないかな?

でも、良いSEOをするために交わされる会話、たとえば、

このキーワードをここに、これくらい繰り返して入れなきゃとか、ページタイトルはページ上でこれくらいの大きさがないとダメだとか、みんなが思っている。あるいは、このグラフィックスはここには使えないとか、こういうタイプのグラフィックスじゃなきゃいけないとか、こういう単語を含んでなきゃいけない……。

なんてことは、そうだな、10年くらい前には言われていたけど、今ではそんなに重要じゃなくなっている。すばらしいユーザー体験を実現しながら、同時にすばらしいSEOもできる。実際のところ、この2つはほとんどいつも密接に結びついている。

◇◇◇

ここまで説明した内容に関して問題を抱えているとしたら、コメント欄に書き込んでほしい。直接メールでも、ツイッターでもいい。とにかく知らせてほしい。UXとSEOを両立できる創造的なソリューションは、必ずある。

みんなからの意見や感想を待っているよ。

この記事の筆者

この記事は、Daily SEOmoz Blogに掲載された以下の記事を日本語訳したものです。

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原文:「UX Myths That Hurt SEO - Whiteboard Friday」by randfish(2013/03/01)

記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ) 翻訳:株式会社ガリレオ

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最低限おさえておくべき「プライバシーポリシー」のポイント(前編) [良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方] | Web担当者Forum

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良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方
良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方

この記事は、書籍 『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

プライバシーポリシーの2つの役割とは

プライバシーポリシーとは、個人情報およびプライバシー情報の取り扱い方針(ポリシー)を定めた文書です。利用規約とプライバシーポリシーは、いずれもサービス提供に関する条件などを記載した文書であるため、理屈のうえではプライバシーポリシーの内容を利用規約の中に埋め込むこともできます。

しかし、個人情報やプライバシー情報を取り扱うウェブサービスは、ほとんど必ず、独立したプライバシーポリシーを用意しています。これは、それだけ情報の取り扱いに慎重さが求められていることの表れと言えます。

また、個人情報保護法においては、「利用目的」「第三者提供」「保有個人データに関する事項」などに関する規制があり、ユーザーから個人情報を収集し、また利用等をする際には、一定の事項について公表することが義務づけられています。プライバシーマークを取得している会社では、さらに法律よりも厳しいルールが適用されます。

そのような法律・ルールの下で、プライバシーポリシーは、まず「個人情報保護法での公表義務や、プライバシーマークの要請に対応する」という役割を担っています。

そもそも、ユーザーにとって、ウェブサービス事業者にプライバシー情報を収集されるのは、あまり気持ちの良いことではありません。特に最近では、氏名、住所、電話番号といった単純な情報にとどまらず、位置情報やウェブサイトの閲覧履歴に代表される、行動パターンやユーザーの嗜好といった「人となり」まで浮き彫りにできる情報まで収集される傾向が進んでいることから、プライバシー情報に対するユーザーの警戒感はとても高いのが現状です。

そのため、法律の要請を満たしているサービスであっても、プライバシー情報の取り扱いを誤ると、ユーザーから強い反発を受けてしまうことにつながります。

このような状況下で、プライバシーポリシーは、「(個人情報に限らない)プライバシー情報の取り扱い方針をわかりやすく明示することによって、ユーザーの不安を和らげる」という役割も担っています。

プライバシー=個人情報?

ところで、プライバシーポリシーという文書の標題にも含まれている「プライバシー」とはなんでしょうか。そして、個人情報保護法にいう「個人情報」との違いはどこにあるのでしょうか。

この後も何度か出てくるのですが、個人情報保護法の第2条では、個人情報を以下のように定義しています。

この法律において「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)をいう。

この定義を限定的に・狭く捉えると、「特定の個人を識別できる情報」のみが個人情報なのであって、そういった特定の個人を識別できる情報を含まないその他の「生存する個人に関する情報」、たとえば以下のような情報は個人情報にはあたらないようにも解釈することができます。

ある女性が朝8:00に日野市の一軒家を出て、京王線高幡不動の改札を8:20に通過。車中、シャープ社製のAndroidスマートフォンを使って、G社・D社が提供する6本のゲームを次々プレイした後、俳優S・Mについて10分間検索。JR恵比寿駅の改札を9:30にくぐり、途中コンビニチェーンNでサンドイッチとコカコーラ、そしてフィリップモリスを購入。恵比寿ガーデンプレイスに9:45に到着した。

たしかに、そういった考え方も「まちがい」とは言い切れないでしょうし、実際プライバシーポリシーで保護の対象とする情報を「特定の個人を識別できる情報」と限定的に、狭く定義している企業も少なくありません。

しかし、この匿名の女性にしてみれば、個人は特定されていなくとも、スマートフォンやICカードなどを通じて上記のように位置情報、アプリ利用履歴、検索履歴、改札入札情報、買物情報を時系列で並べられると、生活をのぞかれているような、えも言われぬ気持ち悪さを感じるでしょう。そして、「万が一何かの拍子に、自分のスマートフォンやICカード利用履歴と自分を特定・識別できる情報がひもづいてしまったら」とか、「自分を知る人の中には、日野市から恵比寿ガーデンプレイスの勤務先に通っているという事実を手がかりに、自分のことだと特定できてしまう人もいるかも」と不安を感じるはずです。これがプライバシーの問題です。

こういったプライバシーの保護については、個人情報保護法のように明確な法律が存在しません。しかし、憲法13条に定義される「幸福追求権」の1つのかたちとして、「私生活をみだりに公開されない法的保証ないし権利」として保護を認めた裁判例がいくつか存在します。それを侵害するような行為が発生すれば、憲法および民法の下に保護されるケースがあります。

この関係をかんたんに表すと、図1-2のようになります。

図1-2 「プライバシー」と「個人情報」の違いは?
図1-2 「プライバシー」と「個人情報」の違いは?

つまり、(狭義の)個人情報は「個人情報保護法で保護すべき情報」として定義されているので議論の余地がないのに対し、その外縁にある「生存する個人に関する情報」、すなわち広義の個人情報・プライバシー情報の取り扱いについては「ケースバイケースで侵害の有無の判断がなされる」という関係にあります。

対象となるのはどんな情報?

従来型のプライバシーポリシーは、個人情報保護法で定められた「個人情報」、つまり、以下のみをターゲットとすることが一般的でした。

1生存する個人に関する情報であり、かつ

2a当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができる情報、または

2b他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができる情報

しかし、仮に特定の個人を識別できず、個人情報保護法による保護を受けられない情報であっても、たとえば

  • 端末固有のID
  • ウェブサイトの閲覧履歴
  • 外出時のGPSログ

など、ユーザーのプライバシーに深く関わりうる情報とひもづいた情報については、憲法上の権利であるプライバシー権による保護を受けられる可能性があります。その意味では、プライバシーポリシーの対象情報を個人情報保護法上の個人情報にとどめるのは、あくまで最低限のラインと考えるべきです。実際に、国外のウェブサービスはもちろん、国内のウェブサービスの中にも、プライバシーポリシーの対象を個人情報保護法上の個人情報にとどめることなく、その他の利用者に関する情報も対象とする動きは徐々に広まっています。

さらに、2012年の8月7日に、総務省の研究会から「スマートフォン プライバシー イニシアティブ(SPI)」という提言が出されました。SPIはスマートフォンを対象としていますが、ウェブサービスにも共通する内容が非常に多く含まれています。SPIでは、ユーザーからどのような情報を取得し、どのような目的で利用していくのかを、ユーザーにあらかじめ明示することが推奨されています。特にプライバシーに深く関わりうる情報については、あらかじめ明確に同意をとることを求めており、今後の流れに大きく影響する可能性があります。

利用目的は具体的に特定し、明示しなければならない

物販系ウェブサービスでダイエット食品を販売したときに、配送のために必要な情報として、ユーザーから住所・名前といった情報を収集するとします。その場合、ウェブサービス事業者としては、単に注文されたダイエット食品を配送するだけでなく、ダイエット食品業者各社から広告を受注して、その広告をDMとして送付したくなるかもしれません。

しかし、プライバシーポリシーにおいて、「ダイレクトメールを郵送します」と記載していなかった場合、このようなDMを送付するのは「目的外利用」として個人情報保護法に違反する可能性が高くなります。

サービス運営者としては、取得した個人情報を、将来のビジネスもふまえて、ある程度積極的に活用していきたいと考えがちです。しかし、他方でユーザーとしては、自分が関知していない目的で個人情報を利用されることには抵抗を受けるのが通常です。

そこで、個人情報保護法は、個人情報を収集するにあたっては、

  • その利用目的をできる限り特定し

  • 明示しなければ(「公表」または「本人の知り得る状況」におかなければ)ならず

  • かつ、あらかじめ本人の同意を得ない限り特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱ってはならない

というルールを定めています。

また、個人情報保護法は、利用目的をかなり具体的に特定することを求めている点に注意が必要です。たとえば、

「事業活動に用いるため」
「提供するサービスの向上のため」

などというレベルでは、「利用目的を具体的に特定できていない」と考えられています。

「○○事業における商品の発送、関連するアフターサービス、新商品・サービスに関する情報のお知らせを送信するため」

といったレベルまで、目的を特定することが求められているのです。

なお、DMを郵送ではなく、電子メールで送付する場合には、プライバシーポリシーにおける明示だけではなく、いわゆる「特定電子メール法」などによる規制があり、広告メールの送付について事前の同意を明確に得ておく必要があります。これについては、第2章を参照してください。

後編に続く(近日公開予定)

良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方
  • 良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方
  • 雨宮美季、片岡玄一、橋詰卓司 著
  • ISBN 978-4-7741-5594-4
  • 技術評論社発行

この記事は、書籍 『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

「利用規約なんてどうせ読まれないし」
「まるごとパクればいいんじゃないの」
「免責しとけばなんとかなるよ」

と思ってませんか?

本書は,多くのベンチャー企業の支援を通じてウェブサービスに関するリーガルサポートを数多く手がけている弁護士と,スタートアップ企業から上場企業までさまざまな規模・業態の企業でウェブサービスの運営をサポートしてきた法務担当者2人が,その経験をもとに,「ウェブサービスを安全に・円滑に運営するために本当に気を配る必要のある事項」をわかりやすく解説。

ウェブサービスを守るために欠かせない「利用規約」にととまらず,関連する以下のトピックも取り上げています。

  • サービスを通じてプライバシー情報を取り扱う際に重要となる「プ ライバシーポリシー」
  • 有償でサービスを提供する際に表示すべき「特定商取引法に基づく 表示」
  • ウェブサービスに関する法規制の必須知識

ウェブサービスに携わるエンジニア,ディレクター,プロデューサー,経営者に欠かせない1冊!

こんな方におすすめ
  • ウェブサービスに携わるエンジニア,ディレクター,プロデューサー,経営者の方
この記事の筆者

雨宮美季(あめみや みき)

AZX Professionals Group パートナー弁護士。2001年弁護士登録。
司法研修中から創業に関わっていたITベンチャーに社内弁護士として参画し、ECサイトの立ち上げなどに関わる。2002年6月にAZX Professionals Groupに入所。ベンチャーをクライアントとする各種契約書、利用規約等のレビューおよび作成、ビジネススキームの適法性の検討などの経験を積み、2008年9月、パートナー就任。KDDI∞Labo社外アドバイザー。
起業家・ベンチャー関係者向けに、利用規約、プライバシーポリシー、サービスの適法性などに関するセミナー・執筆などを数多く行っている。

片岡玄一(かたおか げんいち)

ブログ『企業法務について』管理人。SIer、移動体通信キャリア、ソフトウェアベンチャーを経て、現在株式会社アイ・エム・ジェイにおいて法務を担当。情報通信事業の法務一筋で10年目。
『パーフェクト六法』(iPhone/iPadアプリ)、『ITエンジニアのための契約入門』(iPhoneアプリ、共著)をはじめとしたiOS向けアプリの開発者でもあり、エンジニアと法務の架け橋になることを目標に日々鍛錬中。
【ブログ】http://blog.livedoor.jp/kigyouhoumu/

橋詰卓司(はしづめ たくじ)

ブログ『企業法務マンサバイバル』管理人。情報ネットワーク法学会所属。
電気通信業、人材サービス業、ウェブサービス業ベンチャー、そして現在はスマホエンターテインメントサービス業と、上場・非上場問わず大小様々な企業で法務を担当。
著書として『ライセンス契約のすべて 実務応用編』(LexisNexis、共著)、『ITエンジニアのための契約入門』(iPhoneアプリ、共著)、論文として『インターネット上に存在する応募者のプライバシー情報を企業の採用選考において取得・利用することについての法的検討』(『情報ネットワーク・ローレビュー』第10巻所収)がある。
藤川真一氏が主催する「利用規約ナイト」Vol1・Vol2に登壇。利用規約ウォッチャーの顔も持つ。
【ブログ】http://blog.livedoor.jp/businesslaw/

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オリジナル記事:最低限おさえておくべき「プライバシーポリシー」のポイント(前編) [良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方] | Web担当者Forum
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タイアップ広告のコンバージョン貢献度データ公開! GIZMODO&ライフハッカーの分析事例 - 5/18~5/24のWeb担の記事まとめ [先週のWeb担まとめ記事] | Web担当者Forum

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先週のWeb担まとめ記事

Web 担当者 Forum に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 22本とニュース記事 13本です。

忙しい人のためのこの記事の使い方:
  • 上のほうから内容をざっとチェックする
    重要なものほど上の方に置いてあります。
  • 背景が黄色の部分をざっとチェックする
    要チェックのものは色を付けてあります。

今週の担当は、池田です。

【プレゼント】『現場のプロがやさしく書いた Webサイト運営・プロデュースの教科書』
Webサイトを運営・プロデュースするうえで知っておきたいことをテーマごとに解説した書籍、『現場のプロがやさしく書いた Webサイト運営・プロデュースの教科書』(マイナビ)を3名様にプレゼントいたします。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/q/2013/05/15337

[今回の要チェック記事]↓セミナー・お知らせ | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
タイアップ広告はコンバージョンに貢献しているのか? メディア掲載のコンテンツアトリビューションを徹底分析

Web担で先週公開された記事の中から、特に人気のあったものを厳選! 読んでおかなければ話題に乗り遅れる?

  • いいね!400以上と人気の「メディア掲載のタイアップ広告のコンバージョン貢献度は? GIZMODO&ライフハッカーのコンテンツアトリビューションを徹底分析」は、広告効果測定の特別寄稿記事。

    みなさんはWeb広告において、タイアップ(記事)広告を利用したり、検討したりしたことはあるでしょうか。この記事では、ブログメディアのGIZMODOとライフハッカーに掲載された、ある記事広告のアトリビューション分析の結果をお届けしています。

    記事広告は消費者の購買行動、コンバージョンにどれだけ貢献したのか。詳細は今回の記事をご覧ください。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/05/24/15180(今回の記事を読む)

  • 「UX(ユーザー体験)とSEOに関して正すべき5つの都市伝説(前編)」は、海外発のSEO情報をお届けするSEOmozの記事。こちらも100いいね!と人気です。

    ユーザーエクスペリエンス(UX)とSEOは、友だちなのか、それとも敵なのか? UXとSEOという2つのトピックについて、多くの人々が思い込んでいる都市伝説のような5つの勘違いを紹介。

    前半ではWebページの「登録フォーム」と「選択肢」の設計について紹介しています。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/05/20/15228(今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/804(バックナンバーを見る)

  • 「グーグルの検索結果に表示する会社ロゴ、もう指定しましたか?」は、国内外のSEO情報をまとめてお届けする「海外&国内SEO情報ウォッチ」の記事。

    今週のトップストーリーは、グーグルの検索結果に表示される(かもしれない)会社ロゴを指定するHTML記述の話題。今すぐに対応されるわけではないですが、将来の対応を見越して早めに設定しておくといいかもしれません

    その他、ドメイン名とキーワード、不自然リンクの判断、グーグルのマット・カッツ氏によるスパムリンク駆逐などの情報をお届けします。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/05/24/15326(今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/3723(バックナンバーを見る)

  • 「誰もが受けたい!アクセス解析5分クリニック」では「アクセス解析で大きな問題点が見つからず、困っています」という悩みを解決します。

    アクセス解析で大きな問題点が見つからないことは、一般的には良い状態のはず。しかし、よりサイトを向上させていきたい場合、糸口が掴めなくて悩んでしまうという人もいるでしょう。今回は、そんな状態について、本質的な問題点を考察していきます。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/05/20/15266(今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/5662(バックナンバーを見る)

Web担の姉妹サイトもお役に立てるはずです。
データセンター(iDC)に携わる方には
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[セミナー・お知らせ]↑要チェック記事 | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
5月末~6月セミナー・イベント情報6件

※「先週のニュース記事」の「イベント/セミナー」欄ユーザー投稿でのセミナー告知もご覧ください。

ニュースリリース事例セミナー(5/30、6/19、両日とも同じ内容)

「ニュースリリース事例セミナー」をネットPR事業のニューズ・ツー・ユーが5月30日と6月19日(両日とも同じ内容)に開催します。具体的な企業事例ととも、リリースをコミュニケーションツールに活用する方法を紹介。少人数セミナーで参加費は無料。

http://netpr.jp/seminar/5731/

コンテンツ作成ノウハウ(6/13)

WEBライダーの松尾氏が講演する「Web担当者のためのナイトセミナー ~プロに学ぶ、集客できるコンテンツ作成の極意~」が6月13日に千代田区で開催されます。書籍『現場のプロがやさしく書いた Webサイト運営・プロデュースの教科書』刊行記念、受講費は4,000円。

http://book.mycom.co.jp/user/event/NS20130613.shtml

マルチデバイス対応(6/20)

「絶対成功するWeb構築:マルチデバイス最適化とUXの最前線」と題した無料セミナーが、6月20日に千代田区で開催されます。ユーザー・市場動向やケーススタディなどを交えて解説。主催はミックスネットワーク、協力にロフトワーク。

http://www.sitepublis.net/seminar/specialentry.html

CMSセミナー(6/11)

「レスポンシブWebデザインに対応するCMS活用の方法」をテーマにした、無料のCMSソリューションセミナーが6月11日に秋葉原UDXで開催されます。ジゾン主催、メガ・トレードの川村社長、キノトロープの生田社長も講演。

http://www.xyxon.co.jp/cms/event/20130611.html

AWS Summit Tokyo(6/5~6/6)

アマゾンのクラウドサービスの最新技術動向やベストプラクティスを紹介する「AWS Summit Tokyo 2013」が6月5日~6日に東京のグランドプリンスホテル新高輪で開催されます。企業事例は20以上、全63セッション。事前登録で参加無料。

http://www.awssummittokyo.com/

サイトリニューアル(6/14)

Webサイトのリニューアルをテーマにした無料セミナー「実践で使える、Web戦略立案&RFP作成手法」が千代田区で6月14日に開催されます。ロフトワークとアシストの共催。発注前に重要な戦略やRFPについて解説。

http://www.loftwork.jp/ja-JP/event/2013/20130614_rfp/summary0614.aspx

先週の人気記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー・お知らせ | ↓解説記事 | ↓ニュース記事

Web担で先週公開された記事のうち、「今回の要チェック」に次いでアクセスが多かった記事です。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • 編集長ブログ―安田英久
    あなたもWeb担の中の人になって、日本のWeb業界を一緒に変えていきませんか?【Web担 編集者募集】
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/05/21/15296
    by 安田英久(Web担 編集長)
  • 企業ホームページ運営の心得
    選挙の本質とソーシャルメディアの理解度が鍵。ネット選挙に備えるWeb担の心得 後編
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/05/22/15305
    by 宮脇睦(有限会社アズモード)
  • イベント・セミナー
    マーケで成果を出すために組織の壁を壊そうとする「Adobe Marketing Cloud」はスゴかった/Adobe Summit 2013レポート
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/05/23/15255
    by 於保 真一朗(メディックス)
  • 衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座
    サイト内検索のレポートデータを使った3つのサイト改善方法[第54回]
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/05/23/15310
    by 衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン)

先週の解説記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー・お知らせ | ↑人気記事 | ↓ニュース記事

Web担の解説記事には、ウェブサイトをビジネス活用したい人向けの情報がたっぷり詰まっています。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • 日本ネット経済新聞ダイジェスト
    Yahoo!ショピ流通額が前年割れ プロモーション費用削減が影響
  • 日本ネット経済新聞ダイジェスト
    後払い決済に「GMO後払い」でGMOペイメントゲートウェイが参入 手数料は2.7%から
  • 日本ネット経済新聞ダイジェスト
    Webサイト上の接客サービスをチャット形式で提供 ヴィクシア「ライブエンゲージ」やフォー・フュージョン「Zopim」
  • 日本ネット経済新聞ダイジェスト
    ネットプロテクションズがNP後払いの自動連携システム利用を無料化
  • 日本ネット経済新聞ダイジェスト
    エニグモが新株予約権を発行 営業利益30億円超で行使可能
  • ユーザー投稿記事 by サポタント株式会社
    現役WEBディレクターが超重要項目をイロハから徹底解説!WEBディレクター基本セミナー開講 本日受付スタート
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社メンバーズ
    もう社内と制作会社の調整に悩まない!最小限の改善からはじめる効率的なWebサイト運用のススメ【6月5日(水)Webマネジメントセミナー】
  • ユーザー投稿記事 by allWebクリエイター塾
    モバイルファーストで作る スマートフォンサイトUX&UI設計講座
  • ユーザー投稿記事 by SCSK
    スマートフォン向けWebサイト対応の現状と課題~様々な対応手法と顧客事例から見る確実なデバイス対応~ 6/5
  • ユーザー投稿記事 by Priodep
    【福岡開催 6/15】Google Analytics実践講座 <初級編>~ビジネスを成功に導くアクセス解析の導入と成功事例
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社パワー・インタラクティブ
    【顧客との関係強化を狙うなら】『BtoB企業のためのWebを活用した顧客育成の「仕組み」づくりセミナー』を6月12日大阪、6月14日東京にて再開催(パワー・インタラクティブ)
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社ペイジェント
    【月商2,000万以上を目指す店舗様向けセミナー】「複数サイト展開」「顧客サービス」「物流」「決済」などのフルフィルメント徹底解説!!
  • Web担アクセス数上位ランキング
    おもてなしの心に日本流経営を再発見、OMOTENASHI社を突撃取材/人気記事ランキング2013-5-11~5-17
  • 先週のWeb担まとめ記事
    ブランドの愛され度を数値化した指標「FRI」とは? - 5/11~5/17のWeb担の記事まとめ

先週のニュース記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー・お知らせ | ↑人気記事 | ↑解説記事

大手のニュース媒体では紹介されない、ホームページの企画・構築・運営や、ウェブマーケティング関連のニッチなニュース記事ならWeb担で。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

編集後記

キャンペーンにつられてdtabを買いました。ついでに契約した動画を見ようと思うも、うーん意外と思いついた作品がない。アジア系のアクション映画や80~90年代ドラマがもっと充実していると嬉しい。あと時代劇がない……なぜだ(池田)

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オプトなど、ポイントプログラム保有企業向けのO2Oソリューション「デジガチャ」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネットマーケティングのオプト、ソーシャルメディア関連事業のグランドデザイン&カンパニー、デジタルコンテンツ事業のタカラトミーエンタメディア、経営コンサルティングのアクセンチュアは、会員向けのポイントプログラムを保有する企業を対象にしたO2O(オンラインツーオフライン)マーケティングソリューション「デジガチャ」事業を始める、と5月27日発表した。ゲームの要素を採り入れたゲーミフィケーションをベースにしている。

カプセル自動販売機「ガチャ」と同様、決められた数の賞品をデジタルカプセルに入れて提供し、ポイント会員がためたポイントを使用すると、無作為に賞品が出る仕組み。賞品はゲームや音楽などのデジタルコンテンツや実際の商品となり、実店舗や各種のオンラインサービスと連動することで、会員の店舗への来店やサービス・商品の利用拡大を促す。家電量販店大手のヤマダ電機が、5月下旬にデジガチャを導入。約3000万人の会員にサービスを始める。

オプト
http://www.opt.ne.jp/

グランドデザイン&カンパニー
http://www.gd-c.com/

タカラトミーエンタメディア
http://www.t-entamedia.com/

アクセンチュア
http://www.accenture.com/jp-ja/Pages/index.aspx

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博報堂と日立、ビッグデータで扱う生活者情報の意識調査で利活用の不安と期待が同程度 [ニュース] | Web担当者Forum

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博報堂と日立製作所のビッグデータ(大量でさまざまな種類のデータ)利活用協働プロジェクト、マーケット・インテリジェンス・ラボは、個人の生活についての情報をビッグデータとして扱われることに対する生活者の声を聞く「ビッグデータで取り扱う生活者情報に関する意識調査」を実施し、結果を5月27日発表した。商品の購入履歴やGPSの位置情報などで必ずしも特定の個人を識別しないものの、利活用には不安と期待がほぼ同程度あった。

調査は3月22日に全国の20~60代の男女に実施した。サンプル数は1030。企業などによる生活者情報の利活用への期待と不安では、「同じくらい」が36.8%と最も多く、「不安が期待よりやや大きい」の26.9%、「期待が不安よりやや大きい」の17.0%と続いた。情報提供で不安を感じることでは、電話や訪問販売の回数が増えること(男性44.3%、女性58.1%)や、詐欺行為の対象になる(42.9%、58.1%)が多く、女性がより強く不安を感じていた。

企業や条件に関係なく利活用は認めない、とする回答は1~2割程度で、商品購入履歴は11.5%、健康情報が19.9%、交通機関利用・移動履歴は14.7%だった。サービス改善や政策立案、災害・事故時の利活用など生活者や社会に利益がある場合は抵抗感が弱い半面、ウェブ閲覧や購入履歴を使った潜在顧客発見には、強い抵抗感が見られた。たが、匿名化などの対策を講じることで8割前後が抵抗感が軽減。リスクを軽減する施策が重要、と分析している。

博報堂
http://www.hakuhodo.co.jp/

日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/

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オイシックス 売上高145億円に 会員数減少も購入頻度が月あたり2.09回と増加 [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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オイシックスの13年3月期の売上高は前期比15.6%増の145億7500万円だった。震災の影響で安全な食品を求める会員の増加は終息したものの、顧客の購入頻度が増加したことから2桁増収を維持した。今期(14年3月期)の売上高は前期比12.2%増の163億5100万円を見込んでいる。

定期宅配会員「おいしっくすくらぶ」の会員数は11年3月末から1年で約2.7万人増えて12年3月末時点で7万5829人。当期は急拡大した反動も予想されたが、13年3月末時点の会員数は同2.6%減の7万3865人だった。「新規のユーザー獲得も進んだため、入れ替わりが激しかった」(高島宏平社長)としている。震災後に入会したユーザーの離脱はひと段落したとみており、今後は純増に向かうとみている。

会員の購入頻度は1カ月当たり2.09回。野菜ジュース「ベジール」などのヒット商品を生み出したことで、購入回数が拡大した。平均購入単価は5831円となっている。

今期は下ごしらえを済ませた食材セット「Kit Oisix」の販売を強化して、利益率を高める。10月からは三越伊勢丹通信販売と連携して、同社の会員向けに食品宅配事業も開始する予定だ。

・Oisix(オイシックス)
http://www.oisix.com/

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

この記事の筆者

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

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社内1000人を育てた「Web担当者の味方を増やす! ベネッセのWeb人財育成ノウハウ」 [【レポート】Web担当者Forum ミーティング2013 Spring] | Web担当者Forum

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【レポート】Web担当者Forum ミーティング2013 Spring

セミナーイベント「Web担当者Forumミーティング 2013 Spring」(2013年4月24日開催)の講演をレポートする。他のセッションのレポートはこちらから。

企業のWebビジネス活用が進むなか、Web担当者の業務は複雑化しており、担当者の育成は企業にとって重要な課題の1つだ。企業のWeb戦略を担う担当者をどのように育てていけばいいのか、「Web担当者Forumミーティング2013 Spring」の基調講演では、社内1000人のWeb担当者を育ててきたベネッセコーポレーションの松本圭介氏が講演し、ノウハウを共有した。

ベネッセ最古参のWeb担当者が教える「Web担に大切な6つのこと」

松本 圭介氏
株式会社ベネッセコーポレーション
基盤本部
カスタマーコミュニケーション部
WEBサービス開発課
松本 圭介氏

ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)の松本氏は1996年に「進研ゼミ」の子ども向けWebサイトを担当して以降、同社のさまざまなサービスで一貫してWeb周りの業務に携わっており、社内でも最古参のWeb担当者だという。

松本氏が勤務するベネッセコーポレーションは、「よく生きる」を企業理念に掲げ、乳幼児から高齢者までを対象に幅広いサービスを展開していることで知られる。Webサイトに期待される役割は各サービスによって異なり、Web担当者が目指すべきゴールも、新規顧客の獲得であったり、既存顧客のロイヤルティ向上であったり、多様化しているという。目的・目標が異なる環境下で、松本氏はどのようにWeb担当者を育て、社内でWeb担当者の味方になってくれる「Web人財」を増やしていったのだろうか。

松本氏はまず、Web担当者に必要なスキル・素養について次のように言及した。

デジタル技術に通じているからといって、Web担当者として活躍できるわけではありません。実際に2011年4月実施のWeb広告研究会の調査では、多くの会社が「情報収集力」や「交渉力・調整力」が必要だと回答しています。

松本氏はこのように話し、「Web担当者に大切なこと」として、次の6つのポイントを示した。

  1. 愛情

    担当するサイトに愛情を注いで地道な改善を続ける。「自分が砦」という責任感を持つ。愛情があれば、なんとかなる。

  2. 好奇心

    新技術、流行への関心を持つ。ただし、会社にもよるが、一歩先ではなく半歩先くらいを見るのがちょうどいい。

  3. 接客業

    「もてなしの心」と「ユーザー視点」を持ち、ユーザーのストレスを下げる努力をする。

  4. 想像力

    ユーザー像をイメージする。「なぜ、そうなるのか」を考える想像力を養う。

  5. 社内コミュニケーション

    だれにでもわかる説明をする。社内事情通になる。事業課題を把握する。キーマンをつかむ(もしくはキーマンになる)。

  6. 仮説と分析

    アクセスログ解析は改善のヒントをつかむために行う。定期健康診断でコレステロールが高いとわかっても、運動をしなければ意味がないのと同じ。

どのようなサイトであっても、Web担当者の業務の本質は「サイトの価値を高めること」にあるだろう。サイトの価値を高めるために松本氏は、次の3つの観点から総合的に施策を考えるようにしているという。

  1. ユーザー満足
  2. ユーザーサポート
  3. マーケティング
サイトの価値を高めるためになすべきこと
サイトの価値を高めるためになすべきこと ※A,B,Cはサイトによって変わる

このA、B、Cの内容や組み合わせはサイトによって異なるが、どれか1つに偏らないようにすることを心がけているという。また松本氏は、目に見える施策だけでなく、「情報の社内共有」「サイト構築のルール作り」「分析」「外注管理」といった、目に見えない、木の根っこの部分にあたる取り組みも、Web担当者の重要な仕事だと指摘する。

加えて、松本氏はサイトの価値を高めるための仕事を、Web担当者が楽しむことも重要だと話す。新しい技術や専門用語が次々と飛び出してくるWeb業界だけに、新任の担当者は“誰に何を相談すればいいのか”もわからず、孤独になることも少なくない。一方で、Web担当者としての仕事を理解し、成果を上げられるようになれば楽しいものであり、「Webの仕事っておもしろそう」「困ったらあの人に相談すればいい」といった意識を芽生えさせることも重要なのだ。

そして松本氏は次に、Web担当者としてのノウハウや心構えを、どのように社内に浸透させていったかを、自らが関わった業務の例を挙げながら詳しく紹介してくれた。

8年目を迎えるベネッセ流のWeb担当者研修プログラム

10年以上にわたる松本氏の「Web人材育成」の取り組みの中でも、とりわけ手応えを感じたのは、2006年度から自主勉強会の形でスタートしたWeb担当者向けの社内研修だ。翌年からは、「基礎講座」「実践講座」などにメニューを細分化している。

たとえば2012年度には、紙媒体の制作担当者を対象に「デジタル系研修企画」を行った。目的は、Webやスマートフォン、紙媒体など複数のメディアから、最適なメディアを選択・構成できる「メディアディレクター」の育成だ。デジタルメディアの基礎を学ぶ入門研修から、スマホアプリ開発や映像メディアの基礎研修/ワークショップ、HTML5の実践研修まで、分野・レベル別に多彩な研修を開催しており、基礎研修は勤務時間内の無料研修として、ワークショップは業務時間外の有料研修として行っているという。この研修はもともと自主勉強会なので、講師は社内の人間が務め、テーマによっては外部講師を招いている。

こうした研修は、教育事業を手掛ける同社だからこそできると思うかもしれないが、松本氏は研修のたびにブラッシュアップを続けてきたことを話し、自主勉強会ベースの社内研修を行うためのコツを、運営面とプログラム面の2つに分けて紹介してくれた。

社内周知と参加しやすくするための配慮を欠かさない

松本 圭介氏

まず運営面ではまず、「研修をやることを社内に周知し、事前に盛り上げていくこと」が大事だという。部長クラスに事前告知をして、受講すべき人を推進してもらい、人事からのお墨付きも当然得ておく。多くの参加者を集めるために業界を熟知する講師を招いたり、誰のためのどのような内容の研修なのか、ターゲットを明らかしたりすることもポイントになる。

また、日々の業務で忙しい人が参加しやすくするための配慮も必要だ。そのための工夫として、「長くても2時間程度で終わるようにする」「同一内容の研修を複数回実施する」「テレビ会議を使う」「グループウェアで研修時間を『会議依頼』する」といった点が明かされた。

このほか、研修の効果を最大化するために、「睡魔との戦いになりがちな13~15時の開催は避け、どうしてもその時間に行わなければならない場合はグループディスカッションを取り入れる」「ウィキペディアからのコピーでいいのでIT用語集を配る」「質問は紙でも受け付ける」「参加者アンケートを取り、常に改善する」などを行っているそうだ。

Web担当者育成プログラム作成7つのポイント

次に松本氏は、研修のプログラム作成のコツとして、7つのポイントを紹介した。

  1. Web業務を「現業」や身近なものにたとえたり、比較したりする

    たとえば、広告や記事の「インプレッション」「クリック率」「コンバージョン率」といった指標を、ダイレクトメールの「着信数」「開封率」「応答率」など、担当者が理解しやすい内容になぞらえて説明する。

  2. 基本的な流れ(PDCAサイクル)は「現業」と同じである

    Webだからといって特別とは限らず、基本的な仕事の流れは同じであることを説明し、不安を払しょくする。

  3. でも「現業」と違うところがある

    基本的な仕事の流れ(PDCAサイクル)は現業と同じ。ただし、Webサイトでは、集客したり、もてなしたり、効率的にやることが求められることを説明する。

  4. 豊富な社内実例

    「自分には関係ない、できない」と思われないように、自身の経験や社内事例を失敗談も交えながら紹介する。なるほどと思ってもらうための補完として、社外事例を活用することも大切。

  5. 「席に戻ったらすぐできる」ことに触れる

    戦略やマーケティングの話だけでなく、その日のうちに実行できること、即効率化につながる便利ツールの紹介なども交える。すぐに実践できることを知ると嬉しいもの。

  6. 「自習」する方法を示す

    その日の研修だけで身につくものではないので、関連サイトや書籍など自習のための方法を紹介。Webの仕事は自習しやすいことを活用する。

  7. 受講者同士が仲良くなる時間を取る。

    「○×について、隣の人と5分間、話し合ってみてください」など、受講者同士がコミュニケーションする時間を設け、困っているのは自分だけではないと感じてもらう。こうした活動は、他部門の人との接点づくりにもなる。

このようなきめ細やかな指針に基づいて研修を長年続けているのは、Webサイトの競合優位をつくり上げるのは最終的に人であり、リッチなインフラや、高度なデータ分析システムではないという考えが根底にあるからだ。一昔前であれば、「パソコンが得意で若いから」といった理由でWeb担当者に任命していたかもしれないが、Web戦略を担う人の育成に組織的に取り組むことが求められている。

多くのノウハウを明かしてくれた松本氏は、講演の最後に次のように力説した。

僕らのようなネット専業でない会社には、ネットバリバリの人材がたくさん入社してくるわけではありません。だからこそ今いる人材を「Web人財」に育成することが、とてつもなく大事だと思っています。面倒だと思うかもしれませんが、社内外に人脈が広がりますし、自ら講師として話をすれば、自分の考えが整理できるというメリットもあります。

そして何より、社内にWebを理解してくれる人が増えれば、Web担当者自身の仕事がやりやすくなり、成果が上がるようになるのです。ぜひみなさんにも社内研修を取り入れてほしいと思います。

このあとは簡単な質疑応答の時間が設けられた。質疑応答では「ベネッセでは紙媒体の編集者であってもWebにノータッチということはなく、商品開発全体で研修内容を活用できていること」「社内調整では各部門を丁寧に回って説明し、部門のニーズをくみ上げながら研修プログラムを組み立てていること」「2012年度は、映像コンテンツやスマホのアプリ開発のプログラムの人気が高かったこと」といった話が補足的に披露され、講演を締めくくった。

この記事の筆者

鶴田 修朗 (モジカ)

スクリプトLLC代表。検索マーケティングを中心としたウェブマーケティングと金融の分野を中心としたライティングで活躍中。

講演・セミナー、インタビュー・対談、その他の音声・動画情報をテキストコンテンツ化し、オウンドメディアやコンテンツマーケティングの素材として利用できるようにするサービス「モジカ(mojica)」を提供している。

http://www.mojica.jp/

【撮影】
株式会社Lab
石川恵愛

http://www.hellolab.com/

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【実録】Web担のページ表示を快適にした広告表示の最適化2つのカラクリ [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum

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今日は、Webサイトの表示スピード高速化の話題を。Web担では広告表示の仕組みを変えることで、ページ表示の時間を平均1秒ほど短縮しました。その最適化で行った2つの仕組みを解説します。

最近、Web担のページを見ていて「あれ? サクサク表示される」と思いませんか?

実はWeb担では5月17日の夕方に、サイトで広告を表示するために利用しているシステムの仕組みを変更したのです。

1週間ほど様子を見たのですが、当初の予想どおりの効果が出ていました。

広告表示システム最適化前後のWeb担ページ表示速度分布(改修前と改修後):ページ読み込み時間のボリュームゾーンが左にシフトしている=全体としての読み込み時間が短縮されている

まだあと2まわりほど高速化しなきゃいけないとは思っているのですが、それはさておき、今回の高速化のポイントを解説しましょう。

なぜ表示を高速化できたのでしょうか。そのポイントは次の2点です。

  • 「まとめて処理」によるHTTPリクエスト数の削減
  • iframe化による表示ブロッキングの排除

それぞれ説明してきます。

「まとめて処理」によるHTTPリクエスト数の削減

これまでは、ブラウザがページにアクセスすると、広告枠の1つずつについてブラウザが広告配信サーバーとやりとりをして広告データを取得していました。

それを今回、ページ内の広告枠のデータを1回の通信で取得して表示するようにしました(シングルリクエスト化)。

これにより、ページ表示に必要なHTTPリクエスト数が9本ほど減りました。

ページ表示の高速化では、とにかくブラウザがサーバーとやりとりする回数を減らすというのが基本です。これまでも、ページで使うアイコンなどの画像を1つのファイルにまとめるスプライト化などをしていましたが、今回の修正でさらに少ないやりとりでブラウザがページ表示を完了できるようになりました。

iframe化による表示ブロッキングの排除

少し技術的な話になりますが、これまでは、ページに表示される広告はJavaScriptでページに直接書き込まれていました。それを今回、ページにiframeで埋め込むスタイルに変更しました。

これにより、ブラウザがページ表示と広告表示を並行して進められるようになりました。これは、実際に表示が高速化されるだけでなく、体感される速度を向上させる効果もあります。

というのも、広告配信サーバーの反応が多少悪くても、ページのコンテンツはサクサクと表示されるからです。

Webブラウザというのは、ページの途中でJavaScriptが動作してページを書き換えようとしていると、そのスクリプトの処理が終わるまでページの表示をいったん止めます。そのため、広告配信サーバーの反応が悪いと、ページの表示が途中でひっかかる感じになってしまうのです。

以前のWeb担では、記事前の広告の部分で表示が止まってしまうことがありましたが、そういうのがなくなりました。今のJavaScriptはiframeを作るだけですから、処理はすぐ終わるのです。

読者の方が見たいコンテンツが広告の状況と関係なく表示されるというのは、正しい状態ですね。

ちなみに、このiframeはふつうのiframeとは少し違います。

iframeというとsrc属性にURLを指定して外部のページを読み込むものだと思っていませんか? でもこのiframeにはURLは指定されていません。「そのページの中に“新しいページ”を作って埋め込んだiframe」なのです。

iframeを作ってその中に広告のバナーなどを埋め込む処理を、ページ内の広告配信JavaScriptが行っているのです。

これにより、実はWeb担のページを見る人のセキュリティも良くなるのですが、その件はページ表示速度とは関係ないので詳しい解説は省略しますね。

◇◇◇

こういった変更はすべて、Web担で広告表示のために使っているグーグルのDFP(DoubleClick for Publishers)というサービスの機能を利用しています。

具体的には、これまでサイトで使っていたのはDFPの「GAM(Google Ad Manager)」というタグだったのですが、それを今回「GPT(Google Publisher Tag、Googleサイト運営者タグ)」というタイプのタグに切り替えたのです。

こちらのほうがページ表示に良いからと、うちのサイトを管理しているディレクタや広告を管理している営業に無理を言って切り替えてもらったものです(テストとか交渉とか調整で半年ぐらいかかったのは内緒です)。

単にタグの切り替えだけでなく、iframe化のためのスタイル指定の調整や、広告管理の流れの変更など、いろいろ手間をかけてもらいましたが、変更した甲斐があったと思います。

いかがですか? Web担も、ちょっとずつ早くしていっていますよ。

ここで紹介した内容に、御社サイトの高速化にも役立つヒントがあれば幸いです。

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安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレスビジネスメディア
Web担当者Forum 編集長

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模 索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

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ソーシャル活用・O2O・マルチデバイス対応などデジタルマーケのセミナー6/21に富士通が開催 [ニュース] | Web担当者Forum

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富士通は、ソーシャルメディアのデータ分析、自社サイトにおけるマルチデバイス対応・パーソナライゼーション、企業のソーシャルメディア活用やO2Oなどのトピックを扱うデジタルマーケティング解説セミナーを6月21日に開催する。

http://jp.fujitsu.com/solutions/crm/web-integration/seminar/20130621.html

「社内外のビックデータとWebマーケティングで実現する Webサイトの戦略的活用とは」と題したセミナーで、場所は浜松町の富士通トラステッド・クラウド・スクエア、参加費は無料。

  • セミナータイトル:社内外のビックデータとWebマーケティングで実現する Webサイトの戦略的活用とは
    ~企業におけるソーシャルメディアの活用実態と分析ツール、新世代CMSなど関連ソリューションご紹介~
  • 開催日時: 2013年6月21日(金)14:30~17:00(受付開始:14:00)
  • 会場:富士通トラステッド・クラウド・スクエア
    東京都港区浜松町2-4-1世界貿易センタービル(受付30階)
  • 受講料:無料
  • 主催:富士通株式会社
  • 詳細情報と参加申し込み:http://jp.fujitsu.com/solutions/crm/web-integration/seminar/20130621.html

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安田 英久(やすだ・ひでひさ)

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凸版印刷、良品計画を広告主に実施したO2Oプロモーションが、世界3大広告賞の1つを受賞 [ニュース] | Web担当者Forum

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凸版印刷は、「無印良品」を展開する良品計画を広告主に企画・実施したO2O(オンラインツーオフライン)プロモーション「KNIT Like COLLECTION(ニットライクコレクション)」が、世界3大広告賞の1つとされる「One Show(ワンショウ)」のオンライン広告部門「Interactive(インタラクティブ)」で「メリット賞」と呼ぶ賞を受賞した、と5月24日発表した。このプロモーションは、2012年11月16~26日に「Facebook」上での「いいね!」のカウント数を店頭に設置した端末などにリアルタイムで表示した。

Facebook上で推奨する衣料品のコーディネイトに対する「いいね!」を店舗で可視化・体感させ、ネット上の商品への評価を実際の店頭プロモーションに連動。店頭では「いいね!」がカウントされる度に木琴がクリスマスソングを奏でる仕組みを採用し、音でも感じられるようにした。One Showは1975年設立の広告の非営利団体「The One Club(ワンクラブ)」が毎年開催している広告賞。Interactiveのほか一般広告の「One Show(ワンショウ)」、パッケージデザインなどの「Design(デザイン)」がある。

凸版印刷
http://www.toppan.co.jp/

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電通、第66回「広告電通賞」で最高位の総合広告電通賞にサントリーホールディングス [ニュース] | Web担当者Forum

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電通は、第66回「広告電通賞」の入賞作品を5月27日発表した。最高位の総合広告電通賞にはサントリーホールディングスが選ばれた。サントリーは2年ぶり22回目の受賞。「ポスター」で最高の広告電通賞を獲得し、「新聞」「ラジオ」で2つの最優秀賞、「雑誌」「テレビ」でも4つの優秀賞になるなど、広告活動全般の優れた成果が評価された。広告電通賞は毎年1回、その年度中に実施された広告作品で優秀な広告企画や広告技術を示した広告主を表彰する日本唯一の年間総合広告賞。1947年に創設された。

「インターネット」で広告電通賞に入ったのは、KDDIの「au 4GLTE」(「驚きを、常識に。」FULL CONTROL YOUR CITY)。インターネット各部門の最優秀賞は「ブラウザー・コミュニケーション」がパナソニックのAV機器、「モバイル・コミュニケーション」は東北地方の地方紙3社の「東日本大震災復興支援」、「その他のオンライン・コミュニケーション」はパナソニックの「Panasonic Energy Solution」となった。入賞作品は、東京・汐留の「アド・ミュージアム東京」で7月18日~8月4日に展示される。

電通
http://www.dentsu.co.jp/

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ニールセン、スマートフォン視聴率情報の3月データで女性の利用時間が男性の1.4倍 [ニュース] | Web担当者Forum

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メディア視聴行動分析サービスのニールセンは、同社のスマートフォン視聴率情報「Mobile NetView(モバイル・ネットビュー)」の3月のデータを5月28日発表した。女性のスマートフォンの利用時間が男性の1.4倍にのぼっていたほか、利用するサービスでは全ての年代で「Google」の検索と地図が上位に入っていた。「LINE」は若年層と女性が中心に使用し、「楽天市場」は年代が上がるにつれて順位が高くなっていた。

Mobile NetViewは、全国4000人(「iOS」と「Android」2000人ずつ)の調査協力モニターから取得するアクセスログを基に作成。アンケートとは異なり、実際のアクセス記録に基づいているため、正確なデータが得られる。男女別の1人あたりの月間利用時間は、女性が47時間、男性は34時間で、女性が男性を13時間上回っていた。1ヵ月31日として1日平均を見ると、女性は男性に比べて25分ほど長く使っていることになる。

サービスは男性が「Google検索」「Google地図」「Google PLAY」楽天市場、LINEの順。女性はGoogle検索の次にLINEが入り、楽天市場、Google地図、Google PLAYと続く。年代別では、LINEは10代がトップで20代が2位、30代が3位で40代と50代は5位。楽天市場は20代が5位、30代は4位、40代、50代、60代は3位。ニールセンは、コミュニケーションとショッピングが男女の利用時間の差になっている、と分析している。

ニールセン
http://www.netratings.co.jp/

Mobile NetView
http://www.netratings.co.jp/solution/nielsen_mobile_netview.html

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ママが絶賛した離乳食は本当に良い商品か、パブリックイメージで主観を誘導するブラックテキスト芸 [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum

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Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の312

科学的根拠は不用

5月の初めに公開し、多くの読者にご覧いただいたコラム「6秒に1本売れるシャンプーの秘密」。今回はそこで予告した「主観」の使い方についての「ブラックテキスト芸」をお届けします。

コラムの題材とした、6秒に1本売れていると掲げるシャンプーは、「ノンシリコンで髪と地肌に優しい」と商品を紹介しますが、ノンシリコンが髪と地肌に優しいとする学説はありません。詳しくは「ノンシリコン 髪と地肌」と検索してみてください。

それでは嘘か、とならないところが「ブラックテキスト芸」である理由です。まず「優しい」という表現は「主観」であり、科学的根拠を必要としません。しかし、主観だけでは我田引水で、ひとりよがりなコンテンツになってしまいます。そこで利用するのが「パブリックイメージ」であり、その肝となるのが今回紹介する主観を誘導するブラックテキスト芸です。

パブリックイメージの誤解

食品添加物の入った豆腐

とパッケージにあったとき、果たして良い印象を持つでしょうか。それならばこれではどうでしょうか。

天然にがりを使った豆腐

印象は違いますが、豆腐に欠かせない「にがり」という食品添加物が含まれる点では、どちらも同じ意味です。つまり、食品添加物の入っていない豆腐は存在しない、ともいえます。

「食品添加物」という文字の並びに嫌悪感を覚える人が少なくないのは、かつての合成甘味料による健康被害や、食品添加物の危険性を追求した書籍『買ってはいけない』などから植え付けられた印象で、これが大衆の抱く「パブリックイメージ」です。しかし、パブリックイメージは必ずしも現状を正確に表すものではありません。外国人による日本人のパブリックイメージが「ゲイシャ、サムライ、ニンジャ」であることが雄弁に語ります。ちなみに昭和時代の終わり頃は「メガネ、出っ歯、カメラ」でした。

先の広告が活用しているパブリックイメージは「シリコン」です。一方、シャンプーの大手「花王」のサイトには「シリコーン」とあります。

ネガティブを変換する技法

シリコーンは、酸素とケイ素と有機基からなる有機化合物です。(中略)なお、シリコーンは、太陽電池や半導体に使われる「シリコン(金属ケイ素)」とは異なります。
花王株式会社 ヘアケアサイト 髪と地肌の上手なお手入れ方法 ヘアケア製品の選び方より

シリコンとシリコーンは似て非なるもののようですが、「ノンシリコン」といわれては、我々IT業界に馴染みのある半導体の「シリコン」を多くの人が想像することでしょう。そして漠然と半導体が、髪の毛や頭皮に良くないであろうと理解します。「シリコン」のもつパブリックイメージを、巧みに利用しているのです。

シリコンとシリコーンの区別を明示しないことで、半導体の印象を放置することに成功し、その上で「ノン」と否定し、「優しい」と主観で結論づけているのです。意図的な印象操作を狙った見事なブラックテキスト芸です。

カップヌードルかウルトラマンか

前回の記事では、読者に「売れている」と印象づけるために「3分間で120本が売れている」とし、3分間のパブリックイメージとしてカップヌードルを引用しました。じっと待つ印象と、読者の大半が知っているだろうという理由からのチョイスですが、3分間のパブリックイメージはカップヌードルだけではありません。

  • ウルトラマン(地球での戦闘時間)
  • ボクシング(プロの1ラウンド)
  • キューピー3分クッキング

などがあり、かつて歌謡曲は「3分間のドラマ」と呼ばれていました。印象を操作するには、誘導したい客層が理解しやすく、想像しやすいパブリックイメージを選択するということです。子供向けなら「ウルトラマン」、ダイエットやエクササイズ関係なら「ボクシング」、実際には3分以上必要なら「キューピー3分クッキング」といったように。

母親の愛情までもが対象

パブリックイメージを利用した主観の誘導は幅広く使われています。

子育てママが絶賛した離乳食(例えです。実在する商品団体とは無関係です)

なんだか良い商品のような気分になります。しかし、子育てママの絶賛ポイントはなんでしょうか。「赤ちゃんが残さず食べたから」「すすんで食べたから」「むずがらずに食べきったから」ならば、その絶賛ポイントはママの都合に過ぎません。なぜなら栄養や教育、しつけというキーワードがないからです。つまり、赤ちゃんの発育や、教育上の優位点といった視点が欠落したままの「絶賛」なのです。

子育てママのすべてが栄養学の権威でもなければ、しつけの大家でもなく、厳密に言えばユーザーでもありません。離乳食のユーザーは赤ちゃんで、赤ちゃんにグルメリポートは荷が重すぎます。「子育てママ=子供を大切に思っている」というパブリックイメージから、良いものという印象へつなげているのです。

ターゲットによって切り替える

同様のことはペットフードにも言えます。犬や猫がしゃべれないからと、食いつきで賛美します。ちなみに一般論ですが、犬と猫は味の濃いものが好きで、人間と同じく「身体に悪い」とされる食べ物が大好きです。さらにいえば、「初めて手から食べてくれた」というCMもありますが、餌の種類よりも信頼関係に左右されるペットの行動です。

応用範囲の広いパブリックイメージの利用ですが、すこし練習が必要です。「3分間」で触れたように、適材適所をチョイスするには多少の経験が不可欠です。そこで、最も簡単に実践できる方法を最後に紹介します。それは「タレント」です。

タレントの●●さん絶賛の××だから旨い!

現在の科学では芸と味覚の関連性は証明されていません。むしろファミレスやファストフードのメニューを食べ尽くす番組企画で、「ウマッ!」「フワッフワ」を繰り返す彼らの味覚は推して知るべし。タレントとグルメは同義ではないのですが、タレントの推奨を「お墨付き」と誤認する消費者は少なくありません。そこでタレントのパブリックイメージを利用し、主観で結びます。

もちろん、グルメ以外でも使えます。いわば「よくあるやつ」ですが、一定の効果が認められるからこそ「よくある」のです。

今回のポイント

パブリックイメージとは便乗商法

あるいは、虎の威を借る狐になる

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ユーザー 宮脇睦(有限会社アズモード) の写真

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、冷静な視点からのIT業界分析に「週刊ポスト」など、様々な媒体から情報発信を続ける。

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iPhone 5が10ポイント以上の差をつけて1人勝ち、2012年末のスマホ購入状況 | スマートフォンレポート vol.4-1 [スマートフォンレポート] | Web担当者Forum

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スマートフォンレポート

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

今回は2013年1月に発表された「スマートフォンレポート vol.4」から、調査報告1「スマートフォン購入状況分析」の調査レポートをお届けする。

「iPhone 5」の人気が依然高く、結果としてSoftBank、auのシェアが拡大

当社の独自調査からスマートフォンの購入状況分析をする当コーナー。前号にて、8月はドコモの2012年夏モデルが好調であったが、9月の「iPhone 5」発売開始を契機に、au、SoftBankのシェアが急上昇し、機種別でも上位を「iPhone 5」「iPhone 4S」が占めたとお伝えしたが、10月以降もその傾向は続く結果となった。むしろその影響は、まる一ヶ月間が販売期間となった10月の方が、9月21日発売開始ということで販売日数が少なかった9月以上により顕著な傾向となって現れている。

10、11月における端末購入状況を機種別で見てみると、「iPhone 5」への一極集中状況となっており、auとSoftBankのシェアを合計すると購入者全体の約5割を占めている。9月に値下げの効果で「iPhone 5」に次ぐ人気を確保していた「iPhone 4S」だが、10月以降はシェアを落とし、「iPhone 5」とは大きく水をあけられた状況となっている。値段は高くても最新モデルを求めるユーザーが多いようだ。一方Android端末はというと、11月のドコモ新機種発売を背景にやや巻き返しを見せている。ただ、最も人気の高かった「Xperia AX(SO-01E)」でも4.9%にとどまるなど「iPhone 5」とは大きな差があり、12月以降、各社の冬モデルAndroid端末がどこまで巻き返せるのか非常に注目である(図1)。

図1 購入機種TOP10(11月を基にソート)
図1 購入機種TOP10(11月を基にソート)

次にキャリア別で見ると、10月においてはSoftBankが38.2%、auが36.4%と、2社で7割以上のシェアを獲得したのに対し、ドコモは25.3%にとどまり、シェアを大きく減少させた。我々が調査を開始した2012年の4月以降、ドコモがスマートフォン購入シェアにおいて3番目となったのは初めてであり、「iPhone 5」発売開始による衝撃の大きさがうかがえる。11月に入り、ドコモが2012年冬モデルを販売開始した効果でやや盛り返してはいるものの、購入シェア3番手といった状況は変わらず(31.2%)、SoftBank(34.7%)、au(34.2%)を逆転するまでには至っていない(図2)。

図2 2012年10、11月のスマートフォン購入状況[3キャリアのシェア]
図2 2012年10、11月のスマートフォン購入状況[3キャリアのシェア]

OS別で見ても、10月はiOSが61.0%であるのに対し、Androidが36.5%と、ここでも「iPhone」シリーズの人気が高いことが証明されている。11月に入りiOSが53.3%とややシェアを落としたものの、Android(44.9%)を依然上回っている状況である。

ここで注目したいのは、50代のシェアである。今までは10~20代といった若い層のiOSシェアが高い傾向にあったが、10、11月に関しては、それに加えて50代のiOSシェアも高くなっている。子供用に50代の方が購入したということも考えられるが、今までの調査では見られなかった傾向であり、「iPhone」シリーズの人気が世代を問わず広がっていることを物語っているのではないだろうか。ただし、60代以上のシニア層になると依然Androidのシェアが高く、これはドコモのシニア向けスマートフォン「らくらくスマートフォン」が一定数のユーザーを確保していることによるものと想定される(図3)。

図3 2012年10、11月のスマートフォン購入状況[OSのシェア]
図3 2012年10、11月のスマートフォン購入状況[OSのシェア]

11、12月にかけて各社ともAndroidの新規種を次々と投入しているが、全世代的に広がる「iPhone」シリーズの人気に対して、Androidがどこまで巻き返せるかが焦点になるであろう。キャリア別では10、11月と販売シェア第3位にとどまったドコモが、2012年冬モデルの投入で獲得シェアを取り戻すことが出来るのか、要注目である。次号では、冬商戦期の結果が反映された12、1月の動向をお伝えする。

調査対象15~69歳の男女60,000サンプル
※性年代別人口構成比に合わせて60,000サンプルを回収
調査地域全国
調査実施期間2012年12月1日(土)~12月4日(火)
調査方法インターネットリサーチ
調査実施機関株式会社マクロミル

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

スマートフォンレポート

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「スマートフォンレポート」は、独自調査の分析レポートや、NTTドコモへのインタビュー、またモバイルビジネスを展開する上で鍵となるメールマーケティングや広告展開等についての記事を掲載する隔月発行のモバイルビジネス・マーケティング情報誌です。

専用Webサイトに無料登録して頂ければ、企業や団体に所属する方であればどなたでも無料にて入手・閲覧することが可能です。デジタル媒体(PDF)にてご提供しておりますので、無料会員登録後すぐにダウンロードの上でご利用頂けます。

この記事の筆者

提供:株式会社ドコモ・ドットコム

モバイル(スマートフォン・タブレットおよびフィーチャーフォン)を活用したビジネスに関するコンサルティング事業を軸に、企業プロモーション・マーケティング企画をはじめとした新たなビジネス開発事業を展開。

http://www.docomo-com.com/

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