Quantcast
Channel: Web担当者Forum
Viewing all articles
Browse latest Browse all 19485

Facebookがオーガニックリーチ減少の要因と今後を公式に解説 [そのまま会議に出せる!Facebookネタ] | Web担当者Forum

$
0
0
この記事を読むのにかかる時間: 約 6 分

本連載の特徴 「Facebookの仕様がまた変わっている!」「いつの間にこんな機能が?」……そんなWeb担当者をフォローすべく、最新のFacebookネタを厳選して紹介していく(月1回連載)。

記事内容のポイントをまとめたPowerPointファイルは、自由に転載・コピー・共有・配布できます。会議の資料として、社内の勉強会で、部内の情報共有に、ぜひご自由にお使いください。
※PowerPointファイルの最終ページに記載されている「利用上の注意」に従ってください。

今回の内容

そのまま会議に出せる!FacebookネタPowerPointファイルはここからダウンロード可能
skdfbn022.ppt
全11ページ/2.68MB
  1. Facebookがオーガニックリーチ減少について言及 要因と今後の見解は?
  2. ビデオ広告3つの新機能、より高いリーチとエンゲージメントに
  3. インプレッションの価値向上 右エリアの広告枠サイズをアップデート
  4. 「暑中見舞い」での投稿ネタ
  5. 「夏の風物詩」での投稿ネタ

ネタ1Facebookがオーガニックリーチ減少について言及 要因と今後の見解は?

昨今のオーガニックリーチの減少に対しての見解を、Facebookが6月6日に「Facebook ビジネス」において発表しました。減少の要因ならびに今後について言及しています。

言及記事

オーガニックリーチ減少の要因

Facebookは、主な減少要因を、以下の2点であると考察しています。

  • シェアされるコンテンツ数の増加
  • ニュースフィードアルゴリズムの改善

シェアされるコンテンツ数の増加」は、ユーザー数やFacebookページ自体の増加、スマートフォンをはじめとした利用のデバイスの普及・発達によりユーザー投稿が増加したため、Facebook上のコンテンツ自体が溢れているということでしょう。

ニュースフィードアルゴリズムの改善」については、昨年行った2点の改善「高品質なコンテンツを優先して表示する」「ニュースフィードからスパムを排除する」の影響が大きいとしています。 こうした変更により、「ニュースフィードはより多くのエンゲージメントを生むようになり、Facebook上でシェアされるコンテンツの量もいっそう増加する結果となりました」としています。

有料リーチに対する見解

一方で「有料リーチについてはどう捉えているのか?」「今回の減少は有料リーチを売りたいがための変更なのでは?」といった疑問に対しては、以下のように回答しています。

いいえ。私たちの目標はFacebookを利用する人々に最高の体験を提供することであり、それは昔も今も変わりません。そして利用者に最高の体験を提供することは、Facebookを利用するビジネスにも利益をもたらすと私たちは考えます。見た人がより積極的に反応してくれるようなニュースフィードを作れば、ビジネスから発信するコンテンツもそれだけ積極的に反応してもらえるはずです。

【Ads Product Marketingチームリーダー Brian Boland氏の発言】参照元より

獲得したファンの重要性

また、企業ページがすでに獲得したファンの重要性やメリットについても説明されています。ファンがいることでファンのインサイト(居住地、趣味・関心等)を取得できます。これらの情報は既存顧客や見込み客にリーチするための大きな判断材料となることでしょう。

ファンは広告の効率を高めてくれます。広告にソーシャルコンテキスト(つまり、そのブランドについて友達が「いいね!」と言っているというキャプション)が付くと、広告想起率は平均50%向上し、オンライン売上は35%増加します。

【Ads Product Marketingチームリーダー Brian Boland氏の発言】参照元より
投稿広告に付与されたソーシャルコンテキスト

Facebookのビジネス活用のこれから

Facebookは、「オーガニックリーチが価値を失ったわけではなく人々に必要とされる情報を発信し続ければ、リーチにつながるため、オーガニックリーチも重要である」と説明しています。

ただしその一方で、Facebookは今後について、「ビジネス目標達成のために利用できるペイドメディアとしての活用」を推奨しています。背景には、検索エンジン、新聞、ラジオ、その他ほぼどんなマーケティングプラットフォームにもひけをとらない効率性への自負があるようです。

最後に、Facebookは利用者のために、今後も積極的な改良に取り組むと同時に、情報の透明性とサポートの維持に務めると明言しています。

ネタ2ビデオ広告3つの新機能、より高いリーチとエンゲージメントに

新機能のイメージ

Facebookは6月12日、よりユーザーへのリーチやエンゲージメントを高めることを目的に、ビデオ広告機能のアップグレードを発表しました。

今回のアップグレードで追加される新機能は3つです。アップグレード時期は2014年6月末ごろの予定となっています(2014年6月20日時点では、アップグレードは確認されていません)。

3つの新機能

今回のアップグレードでは以下の3つの新機能が予定されています。

  • 新機能1:「Call to Action」ボタンの追加
    ビデオ視聴後にユーザーを特定のウェブサイトへ誘導できる、「Call to Action」ボタンが追加できるようになります。

  • 新機能2:視聴済みのユーザーをセグメント化
    すでに特定のビデオを視聴したユーザーを集めたオーディエンスを作成できるようになります。複数本のビデオを展開する場合などに有効活用できます。逆の使い方としては、このオーディエンスを除外することで、ビデオを視聴していないユーザーへの配信も可能となります。

  • 新機能3:「Video View」機能
    動画の再生数が最大化するよう、最適化したリーチを設定できるようになります。

ビデオ広告を活用する企業への影響

ビデオ広告を活用する企業では、従来より高いリーチおよびエンゲージメントを期待できます。ただし、同記事公開時点で、出稿金額の変更等、費用面についての言及はありません。

ネタ3インプレッションの価値向上 右エリアの広告枠サイズをアップデート

Facebookは、画面右側に表示される広告枠のサイズの変更を発表しました。従来よりも大きく表示され、より目立つようになります。

広告枠サイズアップデートの概要

主な変更点としては、従来よりも広告枠サイズが大きく(約2.5~3倍)表示されるようになります。変更は6月3週目以降に開始され、完全移行は8月下旬を予定しているとのこと。ただし、時期は変動する場合もあり得るとしています。

アップデート前
アップデート後

広告を利用する企業への影響としては、1広告ごとのクリック率が高まると予測されます。そのため、1インプレッションの価値が向上し、インプレッション課金広告での成果向上につながると想定されます。

ネタ4「暑中見舞い」での投稿ネタ

早いもので季節はもう夏ですね。今回はネタ4とネタ5で夏をテーマにした投稿をご紹介します。まずは暑い季節をともに過ごすファンへの「暑中見舞い」をテーマにした投稿事例をご紹介します。

Case. 1 土屋鞄製造所

夏らしい一日に、夏らしい風景といっしょに、「暑中お見舞い申し上げます」と一言。

  • 投稿日: 2013年8月2日 (金)
  • いいね!: 8,109
  • コメント: 21
  • シェア: 53
  • 当時のファン数: 214,458人
  • エンゲージメント率: 3.82%
  • エンゲージメント率平均: 2.11%(直近25件)

Case. 2 コカ・コーラ

夏といえば、熱中症が心配ですよね。自社製品を使って熱中症対策を推奨。

あわせて、自社が取り組んでいる熱中症対策プロジェクトを紹介しています。

  • 投稿日: 2013年8月15日(木)
  • いいね! : 4,954
  • コメント: 31
  • シェア: 76
  • 当時のファン数: 459,729人
  • エンゲージメント率: 1.11%
  • エンゲージメント率平均: 1.05%(直近25件)

Case. 3 八芳園

猛暑日が連日続いたら、お疲れのファンに労いの言葉を。労いをきっかけに、ファンによりそってみてはいかがでしょうか?

  • 投稿日: 2013年7月12日(金)
  • いいね! : 59
  • コメント: 2
  • シェア: 0
  • 当時のファン数: 2,866人
  • エンゲージメント率: 2.16%
  • エンゲージメント率平均: 2.65%(直近25件)

ネタ5「夏の風物詩」での投稿ネタ

夏といえば、「お盆」や「花火」等、季節の風物詩も盛りだくさんです。これらを使い、コンテンツ訴求につなげている投稿事例をご紹介します。

テーマ1:夏の青空 キリン のどごし<生> / NODOGOSHI NAMA

夏らしい青空とあわせて自社製品を紹介。青空とのコントラストが夏らしさを表現しています。

  • 投稿日: 2013年7月11日 (木)
  • いいね!: 1,381
  • コメント: 12
  • シェア: 5
  • 当時のファン数: 112,360人
  • エンゲージメント率: 1.25%
  • エンゲージメント率平均: 0.23%(直近25件)

テーマ2:お盆 キリンラガービール

お盆休みに帰省中のファンに向け、ビールを飲みながら家族や親戚と過ごす休暇を提案。風鈴を前面に出した写真からも夏らしさが伝わります。

  • 投稿日: 8月12日(月)
  • いいね!: 2,574
  • コメント: 8
  • シェア: 19
  • 当時のファン数: 118,853人
  • エンゲージメント率: 2.19%
  • エンゲージメント率平均: 2.61%(直近25件)

テーマ3:かき氷 キリンラガービール

7月25日は「かき氷の日」なのだそうです。トリビア(【今日は何の日?】)とかけ夏らしい投稿に仕上げていますね。

  • 投稿日: 2013年7月25日 (木)
  • いいね!: 3,013
  • コメント: 20
  • シェア: 28
  • 当時のファン数: 118,352人
  • エンゲージメント率: 2.59%
  • エンゲージメント率平均: 2.61%(直近25件)

テーマ4:花火 au

夏の花火を自社のスマートフォンで撮影。花火の美しさとあわせて自社商品訴求にもつなげている投稿といえます。

  • 投稿日: 2013年8月16日(金)
  • いいね!: 7,368
  • コメント: 47
  • シェア: 114
  • 当時のファン数: 934,974人
  • エンゲージメント率: 0.81%
  • エンゲージメント率平均: 0.41%(直近25件)
◇◇◇

「そのまま会議に出せる!Facebookネタ」連載22回目でしたが、いかがでしたでしょうか? 本コラムでは、今後もFacebookを中心とした最新かつ重要な情報を発信していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

この記事の筆者

エンゲージメント・ラボ(株式会社メンバーズ)

エンゲージメント・ラボとは、株式会社メンバーズのFacebookマーケティング推進における実績・ノウハウの蓄積とエンゲージメント向上に特化した事例を集約・研究し、顧客企業へのより一層の効果的なFacebookマーケティングサービスの提供や情報発信、新たなサービス開発を推進する研究機関。

※株式会社メンバーズとは?
1995年設立。創業以来インタラクティブエージェンシーとして、多くの大手クライアントのインターネットマーケティングを支援。近年では“ソーシャルメディア時代をリードし、顧客と共にビジネスを創造するネットビジネスパートナー”を標榜し、いち早くそのノウハウを活かしたFacebook活用の支援サービスを提供中。

この記事に関連する他の記事を見る

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:Facebookがオーガニックリーチ減少の要因と今後を公式に解説 [そのまま会議に出せる!Facebookネタ] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.


Viewing all articles
Browse latest Browse all 19485

Trending Articles