「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。
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スマホ向けサイトで設定ミスをすると68%の検索アクセスを失う
3つのモバイル構成の違いよるランキングの差異はなし(BrightEdge)
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BrightEdge(ブライトエッジ)が、モバイルの利用状況を調査した結果を公開した。
レポートのなかには、モバイル向けサイトの調査も含まれている。
たとえばモバイルサイトの構成によるランキングの差異だ。
グーグルは、レスポンシブ・ウェブデザインと動的配信、別URL構成の3つのモバイル向け構成をサポートしている。検索順位において、これらの3つには差異はほとんど見られない。優劣をつけていないというグーグルの説明は正しそうだ。
これは嬉しい発見といえる。しかし放っては置けないデータもある。
- 別URL構成のサイトには、設定ミスが非常に多く見られる。
- rel="alternate"がない ―― 61%
- Vary HTTPヘッダーを返していない ―― 41%
- rel="canonical"が間違っている ―― 35%
- rel="canonical"がない ―― 35%
- rel="alternate"が間違っている ―― 2%
- モバイル向けサイトをrobots.txtでブロックしている ―― 16%
- モバイルからのアクセスをすべてモバイル向けサイトのトップページにリダイレクトしてる ―― 12%
- 動的配信でも、82%がVary HTTPヘッダーを返していない。
BrightEdgeは、構成ミスがあるモバイル向けサイトは、本来得られるはずのトラフィックの68%を失っていると見積もっている。
3つのうちのどの構成でもグーグルはえこひいきしないことが確かめられた。だが、グーグルが推奨する技術的要件どおりにモバイル向けサイトを正しく設定できていないとしたら、大きな機会損失を引き起こしているかもしれない。
日本語で読めるSEO/SEM情報
簡単に設定できるようになったApp Indexingは取り組む価値あり
モバイルのユーザー体験向上のためぜひ(Google ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルのApp Indexing(アップ・インデクシング)は、スマホアプリのコンテンツを検索結果に表示し、検索結果から直接アプリにアクセスできるようにする機能だ。日本語でも利用可能になったばかりだ。
グーグルは、App Indexingのプロセスを大きく簡易化し、より手軽に実装できるようにした。
App Indexingに対応した日本のサービスも続々登場している。たとえば、クックパッドだ。
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ウェブサイトと連動させたアプリを公開しているなら、App Indexingに対応させるといい。モバイルのユーザー体験の向上に一役買ってくれるだろう。
モバイルサイトで、別URL構成から動的配信に変更するときの手順
rel="alternate"削除&302リダイレクト(ウェブマスター向け公式ヘルプフォーラム)
PC向けサイトとスマホ向けサイトを、別のURLで構成していましたが、HTMLは別で同じURLで構成する動的配信に変更しました。
以前に設置していたrel="alternate"やrel="canonical"のアノテーションは削除して大丈夫でしょうか?
こういった内容の質問がグーグルの公式ヘルプフォーラムに投稿された。
フォーラムメンバーが適切なアドバイスを返している。同じ状況を経験する読者もいるだろうから、やるべき手順を筆者がまとめよう。
PC向けページに設置していたrel="alternate"のアノテーションは削除する。以前使用していたスマホ向けページのURLはもうないのだから、付けたままではグーグルを混乱させてしまうかもしれない。
スマホ向けページに設置していた、PC向けページを指し示すrel="canonical"はそのままでかまわない。今度は自分自身を指す自己参照のrel="canonical"になる(PC向けページに設置しているかもしれないrel="canonical"と同じ)。
スマホ向けページのU古いRLを、PC向けページと統一したURLにリダイレクトする。公式ドキュメントに従うなら、302リダイレクトを使うことになる(グーグル的には301でも問題ないようだが)。
可能なら、Vary HTTPヘッダーを返すようにする(別URL構成のときにすでに設定してあるならそのまま継続)。
h1、h2、h3タグにはSEOの効果がどのくらいあるのか?
順位を上げる効果はないが利用すべき(ウェブマスター向け公式ヘルプフォーラム)
hタグのSEOにおける効果を質問する投稿を、公式ヘルプフォーラムで見つけた。
現在h1 のみ使用をしています。
ライバルサイトなどはh1 h2 h3・・・も使用しているのですが
h2 h3・・・使用の効果というのはどれくらいあるのでしょうか?
他の要素ももちろんあると思いますがh2 h3・・・での効果についてご意見をいただけたらと思います。
昔からよくあるSEO関連の質問の1つだ。
「ランキング」という観点だけから考えれば、hタグの使い方だけで目に見える順位への影響は、ほとんどの場合、ないだろう。過去は影響したかもしれないが、現在は影響したとしても微々たるものと考えられる。
しかし、それでもhタグは適切に記述べきだと筆者は考える。見出しであることを伝えておけば、検索エンジンの理解の手助けになるからだ。
また、文章には適切に中見出しや小見出しを付け、それをh2タグやh3タグで示すほうが、読者にとっても読みやすく、理解しやすくなる。
グーグルが推奨することを全部やるのは難しい
超一流のSEOコンサルタントでさえ悩む(辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) on Twitter)
辻正浩氏のツイートをピックアップする。
Googleが禁止する事は普通にサイト運営しているとまずやらない事ですし多くは明確なのでわかりやすいですが、Googleが推奨している事は沢山で全部やれる所はほぼ無いんですよね。なので想定効果・想定工数がわからないと方針を決められないもののそれが難しいのがSEOの難しい所ですね。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2014, 6月 25
グーグルが禁止すること、つまりウェブマスター向け品質ガイドラインに違反することは絶対にやってはいけない。このコーナーの読者であれば、これは十分に理解しているはずだ。
ところがグーグルが「やったほうがいい」していることでも、できないことはたしかに多そうだ。たとえば、rel="prev/next"や検索エンジン向け無限スクロールなど実施したとしても、それだけの価値があるかどうかが不透明なものや技術的に難しいものがある。
これまでに数多くの案件に携わってきた辻氏には、やりたくてもさまざまな事情で実行には至らない施策がきっと多くあるに違いない。
ウェブ担当者としてのあなたも同じような悩みを抱えたことがあるだろう。超一流のSEOコンサルタントの辻氏もあなたと同じ問題を抱えていることは知っておこう。
優先度・重要度の判断や、現実的に難しいことにはいつまでもこだわらずに次の判断に移るといった姿勢は、ウェブ担当者にとっては大切なことだ。
スマホでショッピングしない理由は「商品画像が見にくいから」
50代60代は、文字の見にくさと入力しにくさに不満(楽天リサーチ)
スマートフォン利用に関する調査を、楽天リサーチが実施してその結果を公開した(レポートはPDFでダウンロード可)
ウェブ担当者の役に立ちそうなデータを3つ取り上げる。
50代では約6割が、60代では約7割が、スマートフォンで商品購入の経験なし
50代と60代がスマートフォンに不便を感じるのは、「文字が入力しにくい」「文字が見にくい」点
スマートフォンでEC利用の経験がない理由のトップは、「商品の画像が見にくいから」
1つ目と2つ目は50代、60代のユーザーを主な対象にしているサイトの場合に、3つ目はECサイトの場合に改善を検討すべき課題に含めたい。
それ以外にも、既存の認識の確認になるが、「スマートフォン利用時間は女性20代が長い」「スマートフォンの利用シーンは電車やバスなどの移動中や待ち時間が多く、その他は旅行やレジャー中、テレビ視聴中など」といったデータもあるので、確認しておくといいだろう。
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海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
グーグルが公開したローカルビジネスオーナー向けの管理ツールと構造化データを早くから積極利用してきた米国のECサイトの記事を今週はピックアップ。
- 「Google マイビジネス」をGoogleが公開、GoogleプレイスとGoogle+ローカルを統合
1か所で集中管理が可能 - 世界最大の家電量販店 Best Buy が利用している構造化データを探る at #SMX Advanced
構造化データ利用の最先端
- ショック!? グーグル著者情報に写真が表示されなくなった
- 大量のURL変更をグーグルに速やかに認識させる方法
- Chrome拡張機能のPage Analyticsでウェブページでのユーザー行動を分析
- hreflangの実装状況をレポートする機能がウェブマスターツールに登場予定
- SEOの健康診断を10分で行う方法
- Googleのナレッジグラフから検索トラフィックを獲得する方法
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
ショック!? グーグル著者情報に写真が表示されなくなった
モバイルのユーザー体験を最優先した決断(John Mueller on Google+)
検索結果の著者情報から顔写真とGoogle+のフォロワー数の表示を撤廃したことを、グーグルのジョン・ミューラー氏はGoogle+で通知した。
モバイル検索のユーザー体験を向上させることが主な目的だ。検索結果を見やすくするとともに、モバイルとデスクトップのユーザーインターフェイスの一貫性を保つためだという。
ただし著者情報の機能自体を廃止したわけではない。正しく設定してあれば著者名だけは表示される。
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写真が出ないのは正常なことなので、出なくなったからといって困惑する必要はない。
残念な変更に感じるコンテンツ作者もいるだろうが、グーグルにとってはモバイルも含めたユーザー体験のほうがずっと重要な問題なのだろう。
大量のURL変更をグーグルに速やかに認識させる方法
特効薬なし(WebmasterWorld)
こんな質問がWebmasterWorldフォーラムに投稿された。
サイト全体で数百万ページあり、そのなかの10万ページほどのURL構造を変更した。
301リダイレクトで適切に処理しているが、URLの変更を、できる限り早く認識させるにはどうしたらいいだろうか。
新しいURLがインデックスされているのに、301が認識されていなかったとしたら古いURLとの重複コンテンツが発生してしまう。検索トラフィックを少しでも失いたくないので、好ましい状況ではない。
サイトマップには新しいURLだけを記述して、グーグルの自然なクロール処理に任せるしかないとも考えるのだが、何か良い方法があるだろうか。
フォーラムモデレータは次のようにコメントを返した。
URLを変更した私の過去の経験からいうと、グーグルは新しいURLを発見するとむさぼるようにクロールする。結果として、古いURLをクロールして301リダイレクトを処理するまでに、一定の期間、重複コンテンツがほぼ間違いなく発生する。
必ずしもということではないが、URL構造を変えた間は多少の順位下落を覚悟しておいた方がいい。でも私の経験からすると、301リダイレクトを正しく設定できていれば、順位は必ず完全に元に戻るだろう。
古いURLをサイトマップに記述しておけば、それを見たグーグルがクロールして301の処理が早まるという憶測も昔はあったけれど、試したことはない。リダイレクト元のURLがサイトマップにあるとウェブマスターツールにエラーがレポートされるので、良い方法ではないと私は思う。
「新しいURLだけをサイトマップに記述して、あとは待つ」のが私の推奨だ。
「新しいURLだけをサイトマップに記述して、あとは待つ」というモデレータの意見に、筆者も賛成だ。質問者がすでに考えている以上の手立てはないであろう。
グーグルによるクロールと301リダイレクトの処理に任せるしかない。サイトの規模が多ければ大きいほど、処理が完了するまでの時間が長くなるのは仕方がないだろう。
こう考えると、本当にそうすることに大きな価値がないのであれば、URLを変更すべきでないといえる。
Chrome拡張機能のPage Analyticsでウェブページでのユーザー行動を分析
グーグル純正のGoogleアナリティクス サポートツール(Analytics & Optimization)
グーグルは、「Page Analytics(ページ・アナリティクス)」というGoogle Chromeの拡張機能を公開した。
Page Analyticsを使うと、Chromeで閲覧しているページのGoogleアナリティクスデータを、ページを開いたままその場で確認できる。
現時点で見られるデータは次のとおり。
- ページビュー数
- ユニーク ページビュー数
- 平均ページ滞在時間
- 直帰率
- 離脱率
- アクティブ ユーザー数(リアルタイム)
- ページ内クリック分析(ユーザーがクリックした場所)
また、データにセグメントをかけたり、以前の期間のデータと比較したりといったことも、その場でできる。
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該当ページを見ながら分析できるので、改善点を見つけるのが楽になるだろう。
hreflangの実装状況をレポートする機能がウェブマスターツールに登場予定
グローバルグーグルサイト管理者に嬉しい機能(Google Webmasters on Google+)
米グーグルのサーチクオリティチームの3人が、Google+でSEOのハングアウトオンエアを開催した。トピックは次の3つのベストプラクティスだ。
- モバイルSEO
- 多地域・多言語サイト
- ウェブスパムにならないために
内容は特に目新しいものではなく、このコーナーでこれまでに扱ってきたものばかりだ。しかし、1つだけ新しいニュースがあるのでそれをピックアップする。
多地域・多言語向けサイトをサポートする、ウェブマスターツールの新機能だ。
多地域・多言語向けサイトでは、「rel="alternate" hreflang="x"」を設定し、各地域と各言語向けページの対応をグーグルに伝える必要がある。しかし正しく設定できているサイトはかなり少ないらしい。
そこで、hreflangの設定状況をレポートするツールをグーグルはウェブマスターツールに提供する予定だ。
現在は、申請した一部のユーザーを対象に試験的に提供されていると思われる。
グローバルサイトを運用するウェブ担当者には心強いツールになることだろう。一般公開を待ちたい。
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SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
適切なSEOができているかのチェック方法とナレッジグラフの最適化を開設した記事を今週はピックアップ。
- SEOの健康診断を10分で行う方法
総合判定Aを取れたかな? - Googleのナレッジグラフから検索トラフィックを獲得する方法
KGO(ナレッジグラフ最適化)の時代が来るのか
- 内容カテゴリ:SEO
- コーナー:海外&国内SEO情報ウォッチ
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:スマホ向けサイトで設定ミスをすると68%の検索アクセスを失う など10+4記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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