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「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。
![今週のピックアップ]()
再審査リクエスト合格必勝法
★★★★★後半のQ&Aも役立つ(ウェブマスター ハングアウト)
「再審査リクエスト」を通過するためのノウハウについて、サーチクオリティチームのリーダーである金谷氏など3人が解説した。
Google+でのウェブマスター向けハングアウトオンエアの第3弾が「再審査リクエスト」をテーマに開催された。録画も動画で公開されている。
「ウェブマスター向けハングアウトオンエア」は、グーグル日本のサーチクオリティチームが主催するオンラインセミナーイベントだ。
事前に寄せられた以下の質問に対する回答を中心に進行する。
- 再審査リクエストの記述方法について
- ハッキングの対応方法について
- コンテンツの対応方法について
- サイトへの不自然なリンクについて
再審査リクエストが必要な状況にあってはならないのだが、そんな状況からなかなか抜け出せずにいたら、必ずや参考になるだろう。
日本語で読めるSEO/SEM情報
スマートフォンサイトだけに発生するクロールエラーを、ウェブマスターツールで確認できるようになった。
![スマートフォンのクロールエラー レポート]()
ウェブマスターツールの[クロール]>[クロール エラー]ページの「URL エラー」セクションにある[スマートフォン]タブでチェックできる。
たとえば、以下のようなエラーがある場合に、レポートで確認できるとのことだ。
- サーバー エラー: Googlebot があるページをクロールした際、HTTP エラー コード を返された場合に表示されます。
- ソフト 404: Googlebot が 404 を返された、あるいは返されたコンテンツが ソフト エラー ページ であると判断された場合に表示されます。
- 間違ったリダイレクト: デスクトップ向けのページが、スマートフォン ユーザーを検索クエリとは 無関係なページへとリダイレクト してしまう場合に表示されます。特に、スマートフォン向けサイトのトップ ページへのリダイレクトが多く見受けられます。
- ブロック: サイトの robots.txt が、スマートフォン向け Googlebot を ブロックしている際 に表示されます。通常、このようなスマートフォンに特化した振る舞いはエラーを招きます。
※筆者の環境では「間違ったリダイレクト」は表示されず、[ウェブ]タブなどと同様に、「アクセスが拒否されました」「見つかりませんでした」が表示されていた。
構成ミスがあるスマートフォンサイトの評価を下げるランキングアルゴリズムの導入を、グーグルは発表している。構成ミスにより、検索順位が下がることはもとより、スマホユーザーの検索体験の低下を避けるためにも、有用なレポートとして利用できそうだ。
スマートフォン向けサイトの設定に誤りがあったことに気付かず、スマホサイトへの検索トラフィックがゼロの状態がしばらくの間続いていたという痛い話。
スマートフォン版Googlebot-Mobileに対して500番エラーを返していたそうだ。先にピックアップしたウェブマスターツールのスマートフォン専用のクロールエラーレポートがあれば、早期に発見できたであろうに。
同じようなミスを犯さないためにも目を通しておくと良さそうだ
有料のWebディレクトリのなかには「審査がある」とは言いつつも実体はSEO目的でリンクを販売していたところが少なくないが、そうしたサイトの存在価値は、ほぼなくなってしまっている。
このあたりの事情と背景に関して、渡辺隆広氏が、以下の6項目に分けて順に説明している。
- 有料審査型ディレクトリ登録サービスとは
- "合法的"にリンク販売が可能と信じられた審査掲載型モデル
- 検索者ではなく、広告主のために設計されたディレクトリ
- 既に海外では通用していなかった、リンク販売目的のディレクトリ
- 日本国内でも対策を強化したGoogleと、終わりを迎えるリンク販売目的のディレクトリ
- 有料審査モデル自体が否定されているわけではない
お金を払ってまでディレクトリに登録する価値があるのかどうか悩むことがあるなら、とても参考になるだろう。
ここがおかしい、日本のSEO
★★★★★どのツイートがいちばん響きますか?(Takahiro Watanabe (takahwata) on Twitter)
渡辺隆広氏のツイートを5つ紹介する。
氏は今、SEOの新書籍を執筆中だそうで、それに書きたいことをまずツイッターで言葉にしているのであろうか。いずれにしてもどれも価値のあるメッセージだ。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
他のサイトのコンテンツの一部をコピーして自分のコンテンツにすることについて解説したマット・カッツの動画とソフト404に関するジョン・ミューラー氏の説明を今週はピックアップ。
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ- スマホアプリのコンテンツが遂に検索結果に
- グーグル、次なるブラックハットのリンクネットワークを撃墜
- インデックスやクロールがおかしいと感じたときはFetch as Google
- HTTPとHTTPSの正規化には301かrel="canonical"
- バックリンクをランキング要因から外した検索エンジン
SEO Japanの掲載記事からピックアップ- Googleアルゴリズムの進化 – ソーシャル、リンク、そして、民主主義
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
スマホアプリのコンテンツが遂に検索結果に
★★★★☆待望のあの機能がいよいよ開始(Official Google Webmaster Central Blog)
スマートフォンのアプリ内のコンテンツをクロールしインデックスする機能の仕様を、Googleが先日公開した。この機能を実装すると、検索結果ページにアプリのコンテンツを表示させることができ、ユーザーはアプリ経由で検索結果からダイレクトにそのコンテンツを利用できる。
この機能の提供が実際に始まるようだ。
![検索結果に表示されたアプリ内コンテンツ]()
左のキャプチャには、ウェブページではなくアプリのコンテンツが検索結果に表示されている(緑色の背景に家のアイコンが付いている結果)。該当するアプリがスマホにインストールされていれば出てくる。
まずは、Androidスマートフォンからgoogle.comを使ったログインユーザーを対象に、今後数週間で提供されていくということだ。しかし興味をもった開発者が多かったということで日本版公式ブログでも翻訳記事が出ている。反応が良ければ、他の国・言語のGoogleにも導入されるであろう。
グーグルは、「Anglo Rank(アングロ・ランク)」という名称のリンクネットワークに制裁を課した。リンクネットワークとは、組織的に有料リンクを販売するサービスだ。つまりアングロ・ランクが提供するリンクを一斉摘発したのだ。
アングロ・ランクはリンクし合っている痕跡を残さないことをウリにしている。しかし痕跡を残さないなんてことは無理だとグーグルのスパムチームのリーダーであるマット・カッツ氏はツイートし、今回行った対処の事実を明かした。
またマット・カッツ氏は次のようにもツイッターで注意を促した。
SEOのコツを1つ。「痕跡を残さない」と主張しているのに、返金なし・レポートなし・保証なし、そんなブラックハットのリンクネットワークを使ってはいけない。
ロシアのSAPEというリンクネットワークに制裁が課せられたことをしばらく前に伝えたことがある。このコーナーでは取り上げていないが、Ghost Rankというリンクネットワークなどその他にも制裁を与えられたリンクネットワークがいくつもある。名前こそ公表されていないが、日本でも、全滅させられたリンク販売サービスがある。甘い言葉に誘われて利用することのないように、くれぐれも気を付けてほしい。
グーグルを絶対的なもののように扱うのもどうかと思うが、「お天道さまは見てらっしゃる」というのが、こういった場合に適切な表現だろう。
ページを削除して、HTTPステータスコードの410を返しているのに、いっこうに検索結果から消えない。なにが悪いのだろうか。
上の質問がWebmasterWorldに投稿された。
インデックスから消えない原因は、「Location」HTTPヘッダーだった。
こんな構成ミスは極めて稀であるので重要ではない。筆者がこのスレッドをピックアップしたのは、構成ミスの発見方法を知ってほしかったからだ。
「Fetch as Googleでチェックしてみたらどうか」というフォーラムメンバーのアドバイスでFetch as Googleを実行し、その結果を報告したことで不適切な構成を特定できたのだ。
![]()
ウェブマスターツールの[クロール]>[Fetch as Google]から利用できる。
「クロールやインデックスがおかしい」、こんな状況に出会ったら、ウェブマスターツールのFetch as Googleを使うといい。Googlebotにサイトがどんなふうに取得されているのかを確認でき、それで原因が見つかることもしばしばある。
Fetch as Googleはトラブル診断に頼れる存在であることを知っておくといい。
ちなみに、「Location」HTTPヘッダーは、指定されたURL以外の場所を示すためにサーバーが返すものであり、通常は301や302でのリダイレクト先を示す場合などに使う。HTTPレスポンスのステータスコード410は「そのURLで指定されるものは、もう存在しなくなった」ことを示すものであるため、通常はLocationヘッダーは使わない。
サブドメインのサイトが http://sub.example.com のURLでインデックスされるべきなのに、 https://example.com のようにSSLが有効になったルートドメインのURLでインデックスされてしまっている。
301リダイレクトすればいいと思うのだが、うまくいかない。httpsのほうをrobots.txtでブロックするという情報も見つけたが、どうなのだろうか。
上の質問がGoogle+のSEO系コミュニティに投稿された。
グーグルのジョン・ミューラー氏が以下の2点をアドバイスした。
- 301リダイレクトまたはrel="canonical"で正規化するのが最も適切な対処
- robots.txtでhttpsのほうをブロックしても、正規化を解決することはできない
思いがけず、httpsで始まるURLがインデックスされてしまうというトラブルは、しばしば耳にするものだ。
httpsでアクセスさせる必要がないのであれば、301リダイレクトを使って正規化する。301リダイレクトが使えない場合や、httpsでもアクセスさせたい場合は、rel="canonical"を使って正規化する。
robots.txtでhttpsへのクロールをブロックするという方法は、昔は確かに利用する場合もあったが、現在はもっと適切な対処方法があるので推奨されない。
検索結果でのランキングの決定に関わる指標として外部リンクを利用することを、2014年からやめる。
ロシアで最大のシェアを誇る検索エンジン、Yandex(ヤンデックス)が発表した。
ご存知のとおり、グーグルやBingにおいては、外部リンクはランキングに関わる大きな要因だ。それはYandexでも変わらない。
ロシアは、リンク操作をはじめ検索エンジンスパムが非常に横行している市場だ。グーグルも手を焼いている。そこでYandexは思い切って、ランキング要因から外部リンクを外すことにしたのだ。
ただし適用には以下の条件が付く。
- 商用キーワードのみ(いわゆる“儲かる”系のキーワード)
- モスクワ地域の検索結果のみ
ロシアをターゲットにしたサイトを運用していない限りは、我々にはほぼ無関係な出来事だと言える。グーグルが同じような対策を取ることは、当面はまずあり得ないだろう。しかしそれでも外部リンクを評価対象にしないというYandexの大胆な決断は、非常に興味深い。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
米国のSEOエキスパートが集まったディスカッションの記事を今週はピックアップ。
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オリジナル記事:グーグル再審査リクエスト合格必勝法 など10+3記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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