「Facebookの仕様がまた変わっている!
」「いつの間にこんな機能が?
」……Facebookは次々に新しい機能を発表しているため、忙しいWeb担当者が情報をキャッチアップしていくのは非常に大変。本コラムでは、そんなWeb担当者をフォローすべく、最新のFacebookネタを厳選して紹介していく(月1回連載)。
本連載の特徴 本連載では、記事内容のポイント部分をまとめたPowerPointファイルを、毎回、別途用意しています。このファイルは、(利用上の注意に従った範囲内であれば)転載・コピー・共有・配布などが可能です。会議の資料として配付するもよし、社内の勉強会に使うもよし、最新ネタを捕捉するニュースペーパーとしてプリントを部内で配るもよし、ぜひご自由にお使いください。
※「利用上の注意」は、PowerPointファイルの最終ページに記載されています。
今回の内容
- オンライン小売業者向けに、Facebookが購買行動計測ツールを提供開始
- 【続報】Facebookのリーチ数の低下に関して
- Promoted Postで国別のターゲティングが可能に
- Facebook、モバイル向けに新たなスポンサー記事をテスト中
- 今だからこそチェック!広告規約
- Facebook小ネタ集
ネタ1オンライン小売業者向けに、Facebookが購買行動計測ツールを提供開始
米国時間11月23日、Facebookは、広告からユーザーの購買行動を計測するツールの提供を開始しました。
※日本での導入は未定とのことです。
ターゲット―― オンライン小売業者や旅行サイトなどの「ダイレクトレスポンス型」(長期的なブランド構築ではなく、直接販売へ結び付けることを目的とした広告)のサイト運営者。
機能―― Facebook広告を閲覧したユーザーのコンバージョンまでの計測ができる(コンバージョンを計測するための仕組みや、用意すべきことについては、未確認)。
ツール利用のメリット
- Facebook広告を閲覧したユーザーが何日後/何週間後にコンバージョンしたか計測できる(Facebook広告の直接的な効果と間接的な効果を把握できる)。
- 過去に特定の広告に対する反応が良かった消費者と同様の属性を持つセグメントに広告のターゲットを絞れる。
ツールテストの結果―― ツールをテストしたオンライン小売業者Fab.comは、コンバージョン率のもっとも高そうな属性を持つユーザーに広告出稿し、新規顧客獲得1件当たりのコストを39%削減することに成功した。
ネタ2【続報】Facebookのリーチ数の低下に関して
前回の記事でもご紹介したFacebookの“エッジランク計測アルゴリズム”の変更についてですが、さまざまなデータが第三者機関から発表されているので、ご紹介します。
リーチ数の減少について
調査期間 | 2012年8月10日~2012年11月2日 |
---|---|
調査対象 | 274Facebookページの41,051投稿 |
調査会社 | we are social / SocialBakers |
投稿のオーガニックリーチは8月から10月にかけて40%減少しているようです。また、これまではファンの規模が大きいほど、オーガニックリーチ率は低くなると言われていましたが、今回の変更では、ファンの規模に関係なく、減少している傾向が見られているようです。
投稿タイプ別のオーガニックリーチ率について
調査期間 | 2012年9月~2012年10月 |
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調査対象 | 非公開 |
調査会社 | SocialBakers/EdgeRank Checker |
結果としては、リンク投稿、写真投稿、ビデオ投稿は軒並み減少していますが、テキスト投稿は現状維持という結果になっています。
投稿に対するエンゲージメント率の変化について
調査期間 | 2012年8月10日~2012年11月2日 |
---|---|
調査対象 | 274Facebookページの41,051投稿 |
調査会社 | we are social / SocialBakers |
オーガニックリーチ数が減少傾向にあるが、ページ投稿に対するエンゲージメント率はリーチ数が下がった9月以降も一定の割合を保っています。
まとめ
オーガニックリーチ数が減少しているにも関係なく、エンゲージメント率が変わらないと言うことは、投稿に対してエンゲージメントしやすいファンに、リーチしていると言えます。
通常の投稿を行っているだけでは、リーチを増加させることは困難です。そのための対応策としては、「Promoted Postをエンゲージメントが高くなると想定される投稿に出稿する」ことが今のところ最善策であると考えられます。
- Promoted Postの出稿
- リーチしていないファンに投稿を届ける
- エンゲージメントの向上
- リーチ数の向上
というサイクルを回していくことで、リーチ率の底上げを図れるのではないかと考えます。
参照元: 企業・ブランドのFacebookページのリーチ数には今何が起こっているのか:フィードフォース全力ブログ
ネタ3Promoted Postで国別のターゲティングが可能に
米国時間11月28日、FacebookはPromoted Postに国別のターゲティング機能を追加したことを発表しました。
機能追加の背景
Promoted Postを行った際に対象を “ページについて「いいね!」と言っている人とその友達” に設定すると、予期せぬ海外ファン獲得をしてしまっていたことで、批判があったためとのことです。
機能追加による影響
これまでは、言語を理解できない海外ファンを多く獲得してしまい、エンゲージメント率が減少してしまうといったようなことがありましたが、今後は国別でセグメントしてファンを獲得し、その後のエンゲージメント向上につなげていけると考えます。
ネタ4Facebook、モバイル向けに新たなスポンサー記事をテスト中
Facebookが、モバイル向けのスポンサー記事で新たな手法をテスト中であるという情報を紹介します。
新しいスポンサー記事
変更点(1) | カバー画像&プロフィール写真が、同時に掲載されている仕様となった。 |
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変更点(2) | ファンになるボタンが、従来の広告よりも、わかりやすく押しやすくなった。 |
想定される変更による影響
変更点(1)によって、ブランドやサービスの世界観を伝えられる。それに加え変更点(2)によって、ボタンが押しやすくなっているため、従来のスポンサー記事(モバイル)よりもファン獲得に貢献できるのはないかと思います。
余談ですが、アプリをインストールさせることを目的とした広告「Mobile App Install」をFacebookがリリースしていましたが、そちらの効果が良かったため、同じUIの広告をスポンサー記事でも実施しようと思ったのかもしれません。
参照元:Facebook begins testing new mobile Sponsored Story design
ネタ5今だからこそチェック!広告規約
Facebook出稿する際の審査が厳しくなってきているようです。以前はOKだったのに、今では出稿がNGになるケースも見られ始めてきています。この機会にもう一度、Facebook広告規約を見直してみてはいかがでしょうか?
ここは押さえておくべき!Facebook広告規約
※重要な部分を抜粋し、編集をして紹介します。
- Facebook広告の概念
Facebookでは、広告はユーザーの利用体験全体と一貫性があり、これに貢献するべきだと考えています。
- 広告の素材と位置付け
広告のあらゆる要素は、宣伝する製品またはサービスおよび広告を見る人に関連がある必要があります。
正確性
広告には宣伝する会社、製品、サービス、ブランドが明記されている必要があります。リンク先
広告のリンク先ページは、ユーザーがそのページから移動することを妨げることのないものでなければなりません。- 画像について
以下のテキストを含む画像を盛り込むことはNGです。
- 「40%オフ」や「socialmusic.comからダウンロード」などの価格または購入情報。
- ウェブサイトのアドレス、メール、住所などの連絡先情報や、[基本データ]セクションに記載すべき情報。
- 「いいね!」や「シェア」などのFacebookの機能やアクションの言及、またはこうした機能を指す矢印。
- 「今すぐ購入」や「友達に教えよう」といったアクションを促す表現。
※基本的にカバー画像で禁止とされている情報は、広告の画像においても使用が禁止されている。
広告規約違反例
以下のような投稿を広告として出稿すると、規約違反になってしまいます。
ネタ6Facebook小ネタ集
ユーザーが理解しやすいように、「フィードを購読」を「フォロー」へ改名
米国時間12月12日、Facebookは、ユーザーがフィード購読する際にクリックするボタンの名称を「フィードを購読(Subscribe)」から「フォロー(Follow)」へと改名しました。
改名した一番の目的は、本機能のさらなる普及であるとのことです。 「フィードを購読」というFacebook独自の用語であったためか、利用率が低かったため、Twitterなどで一般的に認知されている「フォロー」へと改名したと言われています。
参照元: TechCrunch|Facebook、フィード購読を「フォロー」に改名へ。Twitterと同じだとわかるように
モバイル端末で撮影した写真を非公開設定で自動的にFacebookへアップロード
米国時間12月1日に、Facebookはモバイル端末で撮影した写真を、非公開設定で自動的にFacebookへアップロードするサービスを発表しました。
※iOSやAndroid端末でインストールした最新アプリにて使用可能。
モバイル端末にて、自分のタイムライン上「写真」をクリック。
画面左下にある「同期済み」をクリック。
Introducing Photo Syncing中画面下にある「Sync Photos」をクリックして、アップロードが完了。
※アップロードした写真については、公開設定にしない限り他ユーザーに見られることはないが、Facebookデータポリシーによると、Facebookは写真についての撮影日時や場所などのデータを取得する可能性があるとのことです。
参照元:Facebook、携帯端末で撮影した写真の自動アップロードサービスをスタート - ITmedia ニュース
『そのまま会議に出せる!Facebookネタ』連載4回目でしたが、いかがでしたでしょうか? 本コラムでは、今後もFacebookを中心とした最新かつ重要な情報を発信していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
- 内容カテゴリ:Web担当者/仕事
- コーナー:そのまま会議に出せる!Facebookネタ
- 内容カテゴリ:広報/ネットPR
- 内容カテゴリ:マーケティング/広告
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:CPAを39%削減させた購買行動計測ツールなど、6つの最新ネタ: そのまま会議に出せる!Facebookネタ [そのまま会議に出せる!Facebookネタ] | Web担当者Forum
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