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イマのSEOは“100回休む” “ゲームオーバー”もある「すごろく」、振るサイコロを見極めて [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 10.5
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

前回から時間が空いたので、今回は新春特別版として国内記事6本、海外記事6本と、合計12本の増量バージョンでお届けします。

今週のピックアップ

イマのSEOは“100回休む” “ゲームオーバー”もある「すごろく」、振るサイコロを見極めて
★★★★★ゼロの面が増えマイナスの数まで(SEO辻正浩のブログ)

挿絵

「大先生」の敬称(愛称?)がすっかり定着した感のあるフリーのSEOコンサルタント辻正浩氏によるWeb担当者Forumミーティングでの「悪のSEO」に関する講演のレポートが大きな反響を呼んだのは記憶に新しい。

この講演のフォローアップともいえる記事を辻氏自身が個人ブログに投稿した。

セッションで伝えたかったこととして、SEOを(すごろくの)サイコロに例えて語っている。

「Webマーケティング施策はサイコロのようなもので、実施するとそのサイコロに書かれている目のどれかが結果として出るようなもの」としたうえでSEOを解説している部分を引用する。

さて、SEOのサイコロはどのようなものでしょうか。

SEO会社のサービスとして一般的な人工リンクのサイコロは、昨年まではゼロから数十まで値が刻まれていました。

しかし最近はそうではありません。数十の高い数値は減ってゼロの面が増えました。そして「-100」というような負の値が入ってきました。

スパムに対する対応をどんどん変化させているGoogleは今後どのような目を用意してくるかわかりません。「100回休む」でしょうか。それとも「ゲームオーバー」でしょうか?

しかもその値は、最初にプラスが出ても、後でプラスはゼロに、そしてマイナスに変化しがちです。

一方、検索流入を増やすための地道な施策のサイコロは普通の6面ダイスのようなものです。大きくも成長できませんが、着実に進むことができます。そして何度も振っているうちに5や6が出やすい振り方も学ぶことができますし、たくさんの数のサイコロを振れるようにもなります。

携わっているサイトの検索流入数が日本で行われる検索の約2%に匹敵するという辻氏の考えをもとに、2013年はどんなサイコロをふるべきか、つまりどんなSEOを施策すべきかを、新年の業務をスタートするにあたって真剣に考えてほしい。

日本語で読めるSEO/SEM情報

2013年のSEOはどうなるかを大胆予測
★★★★☆当たりそうな予感(SEMリサーチ)

「2013年 SEO業界の展望」と題して今年のSEOがどうなるかを語っている渡辺隆広氏の記事を紹介する。

以下の6つが注目だそうだ。

  • 情報公開と透明性 (Transparency)
  • AuthorRank コンテンツ制作者の評価
  • スマートフォン(Search marketing for Smartphone)
  • ローカル検索 (Local Search & Local SEO)
  • Google Now
  • 外部リンク施策(Link building)

各項目の詳細をピックアップ元記事で確認し、どういったSEOの施策に今年は特に注力していくべきかの参考にしてほしい。

100%ピュアなホワイトハットSEOでアクセス180%増&売上1.5倍
★★★★☆人工リンクは一切なし(SEOまとめ)

人工リンクに一切頼ることなく、グーグルのガイドラインに完全に従ったSEOを施策することにより大きな成果を上げたケーススタディ。

前年同月対比では次のような結果が出たとのことである。

  • 自然検索流入数: 180%増
  • 自然検索経由の売上: 1.5倍

自作自演のリンクなしでもここまでやれるという好例だ。以前にWeb担でも内部施策だけで検索トラフィックを激増させたpixivのSEO事例の記事があったが、こちらの記事でもどんな施策を実施したのかをかなり詳しく紹介してくれている。非常に参考になる。

ウェブマスターツール「サイトの確認」の適切な設定方法
★★★☆☆基本的だけれど大切(Google ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルウェブマスターツールの「サイトの確認」の設定と管理について覚えておきたいポイントをグーグルウェブマスター向け公式ブログが解説した。基本的なことが中心だが、ツールを適切に安全に運用できるように、ひととおり目を通してほしい。

また公式ヘルプフォーラムで先立って投稿されたサイト確認の豆知識も併せて読んでおくといいだろう。

古くてつまらない一過性のSEOは去年で終わりにしよう
★★★★★永続性があり将来に価値を蓄積するSEOに今年はシフトすること(SEO 検索エンジン最適化)

旧来のテクニック重視のSEOからは手を引き、検索者とコンテンツの文脈上のつながりを最適化できるようなSEOに今こそ取り組むべきだと、住太陽氏が力説した記事。

具体的には、次のような課題に対して最適な状況を作り出せるように取り組むべきだとしている。

  • 検索者はどんな状況下で、どんなキーワードを使い、何を求めて検索するのか
  • 我々はどんな情報をどんな表現で提供すれば、検索者の文脈と一致するのか
  • どんな情報をどんな文脈に合わせて提供すれば、検索者に貢献し、満足させ、体験をより豊かなものにし、その報酬としての信頼を勝ち取ることができるのか

検索エンジンのアルゴリズムを分析して目先の上位表示を求めるのではなく、「ユーザー」「自分」「検索エンジン」の三者がみんなハッピーになるためにどう考えるべきか、そうしたことが語られている。

SEOで成功したいとあなたが望むなら、必ず読むべきコンテンツだ。

下に示すコンテンツも併せて読んでほしい。

グーグル、現地でのレビュー投稿を禁止に
★★☆☆☆どんなレビューをいつ投稿するかはユーザー主体で(SEMリサーチ)

グーグルはGoogleプレイスにおけるレビューの投稿ガイドラインを更新した。利用者が、店舗などその場でレビューを投稿するように端末を設置する行為を明確に禁止したのだ。

レストランや宿泊施設のプレイス検索でのランキングの要因として、レビューがあると考えられるし、評価が高ければ顧客の獲得にも繋がるものだ。そのため、カウンターやフロントなど店舗・施設内でレビューを書き込めるようにネットに繋がったコンピュータ端末を設置しているところがあるようだ。ユーザーは自宅からではなくその場で投稿できるのでレビューを集めやすいというメリットがある。しかも気分が盛り上がっていることが多いだろうから好意的なレビューが増えそうだ。

しかし今回グーグルは、店舗施設内にレビュー投稿用の端末を設置することは利害関係の問題があるとして、禁止する方向をはっきりと打ち出したのだ(英語版のみ、本記事の編集時点では日本語版には未反映)。

SEOにおける自然なリンクと同じように利用者による自発的なレビュー投稿が求められるということになるだろう。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

一風変わったバックリンク調査とGooglebotのクロールの内部的な動作を解説した記事を今週はピックアップ。

次のページへ
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • 検索結果のページタイトルの長さは“文字数”ではなく“幅”でも決まる?
  • グーグルのアルゴリズムはまだまだ騙せる!
  • コンテンツとHTMLコードの比率はランキングに影響するのか
  • 新規サイトがインデックスされない理由
  • グーグルに睨まれない適切な広告の設置方法
  • URL変更でパンダ&ペンギンから逃げられるか?
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • アンカーテキストがSEOに与える影響【2012年度末版】
  • 2012年のSEO業界を揺るがした5つの変革

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

検索結果のページタイトルの長さは“文字数”ではなく“幅”でも決まる?
★★★☆☆500ピクセル以内に収める(Search Engine Round Table)

グーグルの検索結果に表示されるページのタイトルは長くて収まりきらない場合に「...」で省略される。一定の文字数を超えたときに省略されると一般的に言われている。

ところが文字数ではなく全体の幅(長さ)によって判断されているようだという別々の2人による発見をこちらの記事では伝えている。

検索結果のレイアウトを考慮に入れると文字数よりも幅で決められるという仕様には確かに納得がいく。もっとも1文字の幅が著しく違うということはないので文字数で考えても大きな支障はなさそうだが。

元記事では「幅で決まる」としているが、実際には、文字数と幅の両方が使われているようだ。というのも、検索結果ページで省略表示されている場合でも、HTML上(つまりグーグルのサーバーから送られる時点)でタイトルが短縮されている場合(末尾が「...」で省略されたHTML)と、サーバーから送られるHTMLは短縮されていないがブラウザで表示される際に短縮して表示される場合があるのだ。

HTMLで次のように省略されていて、そのまま表示されている。
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HTMLには次のように省略なしで全タイトルが入っているが、ブラウザでの表示時に上位要素の「overflow: hidden; text-overflow: ellipsis; white-space: nowrap」スタイル指定で省略されている。
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後者のスタイルで省略される場合に表示される範囲は、現在の日本語向けGoogle検索では480ピクセル強~500ピクセル弱(ブラウザやフォントによって異なる)となっているようだ。

ここからは推測になるが、さまざまな環境で問題なく表示されるようにするために、サーバーから送り出すHTMLはマージンをもって省略していて、最終的にブラウザで表示を調整しているのだと思われる。

グーグルのアルゴリズムはまだまだ騙せる!
★★★★☆インデックス削除の覚悟があるならばの条件付き(3 Door Digital)

イスラエルで1月6日に開催されたSMXという検索エンジンマーケティングのカンファレンスのセッションからの役立ち情報を121個まとめた記事。そのなかから上位表示を狙うための“アグレッシブ”な情報を3つ紹介する。

  • アルゴリズムの更新や変更にもかかわらずブラックハットSEOの手法は短期間の企みであれば依然としてうまくいく。とはいえ、インデックス削除されてもかまわないサイトで、しかも細心の注意を払ってでなければ使ってはいけない。
  • 質が低い海外のページから完全一致のアンカーテキストのリンクを買うことは、効果がある。ペンギンアップデートはそういったリンクを検出することにまだ十分機能していない。
  • アンカーテキストやURLを小さくして隠すCSSの裏ワザをグーグルは捕えることができていない。たとえばCSSを使って画面から見えないところにテキストを飛ばしてしまう手法がある。

こういった方法を取り入れるといいといった意図で紹介したわけではもちろんない。1つ目で言っているように、ブラックハットなSEOは、たとえうまくいったとしても短命であるし、インデックス削除の危険が絶対につきまとう。

「今ままだ大丈夫だからと」いう浅はかな考えで悪いことには手を出さないほうが賢明だ。Web担の読者には安定して持続するSEOを今年も心がけてほしい。

コンテンツとHTMLコードの比率はランキングに影響するのか
★★★☆☆常識の範囲内なら影響なし(Pro Webmasters)

“コンテンツの量に対してHTMLのコードの割合が多すぎる”状況に対してグーグルがペナルティを与えるかもしれない、そんな話がある。これは本当だろうか?

こうした質問に、グーグルのジョン・ミューラー氏が回答した。

HTMLページが妥当なサイズの大きさだったと仮定して(2006年に遡ると500KBだったが今はもっとずっと大きいはず)、テキストのコンテンツとコードの比率をグーグルが気にすることはない。SEOの観点からマークアップについて心配するよりも、優れたコンテンツを作成することに注力してほしい。

ユーザーの観点からすれば、ページの表示速度が速いのはいいことだ。だからもし不要なものを発見したら気をつけたほうがいい。それにさまざまなブラウザやデバイスでページをきれいに表示させようとすることもいい考えだ。ときには適切な量のHTMLに抑えることが役立つこともある。

しかし、こういったことがグーグルのページの評価に直接影響することはない。ただし、注意してほしい。ユーザーを遠ざけてしまったとしたら、そのときはユーザーは他の人にあなたのサイトをおそらく勧めたりはしないだろう。

質問者の意図は、検索エンジンにデータの意味を伝える目的で構造化マークアップを追加するとコードの割合が増えてしまうが、これが問題となりえるのかを知りたいということだった。

常識をはるかに超えるほどに極端にコードが多いのでなければ、心配することはないとのことだ。ページの表示速度に影響することがあったとしても構造化マークアップのコードが増えたくらいで体感的なスピードに違いはないのではないだろうか。

新規サイトがインデックスされない理由
★★★☆☆リンクが必要(Google Webmaster Help Forum)

新しいサイトを公開したがなかなかインデックスされないサイト管理者に、グーグルのマット・カッツ氏が公式ヘルプフォーラムで次のようにアドバイスした。

このサイトはまだほんのできたばかりでリンクがほとんどない。

さらに非常に負荷がかかっているサーバーで運用されている。結果的に僕たちのクロール優先度が低くなってしまっている。

Webスパムとして手動対応されているわけではないので、グーグルにサイトを登録したり、リンクを多少なりとも集めるように考えたりするといい。

新規サイトを少しでも早くインデックスさせるには、やはり外部サイトからのリンクがいちばん効果的であろう。

とはいえ、自作自演リンクや有料リンクを張れということではない。すでに運用中のサイトを所有していれば別のサイトを新たに公開したことを(リンク付きで)紹介できる。PRのためにプレスリリースを打ってもいいし、ソーシャルメディアで告知してもいいだろう。良いコンテンツがあるならば一度だれかの目に触れれば徐々にリンクが集まるはずだ。

また、マット・カッツ氏のアドバイスによれば、サーバーの性能にも気をつけたほうがよさそうだ。反応速度が遅いと人間のユーザーのアクセスを妨げないためにGooglebotはクロールを通常よりも控える。結果としてインデックスされにくくなってしまうからだ。

グーグルに睨まれない適切な広告の設置方法
★★★☆☆ユーザーエクスペリエンスを第一に考える(Google Webmaster Help Forum)

ファーストビューに広告が多すぎるサイトの評価を下げるアルゴリズムをグーグルは1年近く前に導入している。

このアルゴリズムを考慮に入れた場合、小さい広告を今のページに1つ追加しても安全かどうかを尋ねる質問が公式ヘルプフォーラムに投稿された。

グーグルのマット・カッツ氏が助言を書き込んだ。

誰もが思い描くイメージとして僕が提案したいのは、次のようなことだ。

  • そのページに訪れたときに広告がユーザーをいらつかせることがないか
  • ユーザーが真っ先に見たいのは広告なのか

たとえばこのページにはすでに大きな広告がある。

さらにパイソン(筆者注: プログラミング言語の1つ)のチュートリアルと言いながらたったの2段落しか説明がない。これはチュートリアルとは言わない。

チュートリアルではないのにチュートリアルだと呼ぶ見識をよく考えたほうがいいかもしれない。「python tutorial」で検索してやってきてそんな少しのコンテンツしかなかったらユーザーはムッとするだろう。なぜならユーザーエクスペリエンスがあまり良くないからだ。

コンテンツの量が少なく大きな広告があるページ
マット・カッツ氏が例に出して指摘したページ。コンテンツの量が少なく大きな広告をすでに設置してある。

広告がいくつまでならセーフなのか、画面の何割以上を広告が占めるとアウトなのか、そんなふうに定量の数値で考えること自体がナンセンスだ。検索結果からそのページを訪れたユーザーに対してその検索意図を満たすページになっているか、広告がユーザーの閲覧をじゃましていないか、十分な量のコンテンツがなく広告ばかりになっていないか。そういったユーザーエクスペリエンスを第一に考えれば、広告の適切な設置方法を判断できるということになる。

URL変更でパンダ&ペンギンから逃げられるか?
★★★★☆無理っぽい(WebmasterWorld)

URLを変えたらパンダアップデートやペンギンアップデートで順位が下がったページを復活させることができるだろうか?

こんな質問がWebmasterWorldに投稿された。

何人かの経験者がコメントしている。どうやら無理なようだ。

同じドメイン名のサイトのなかでファイル名だけを変更することを質問者は想定している。301リダイレクトはマイナスの評価も引き継ぐ可能性があるので設定しない。それでもやはりURLを変えたくらいではパンダやペンギンから逃げるのは不可能だと思われる。

フォーラム管理者はURL変更でリカバリした事例をいくつか知っていると言っているが、それも短命で、結局は次のアップデートでまた捕まったとのことだ。またURLの変更といっても別ドメイン名への変更の可能性もある。

いずれにしても、URLを変えてもパンダ・ペンギンからの回復は見込めないと認識しておくのがいいだろう。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

アンカーテキストの最新の分析と2012年のSEO重大ニュースを今週はピックアップ。

鈴木 謙一

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
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