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グーグル公式「中小企業のための10分でわかるSEO」ガイド など10+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 9 分
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

グーグル公式「中小企業のための10分でわかるSEO」ガイド
★★★★★冬休みの課題に(グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルのウェブマスター向け公式ブログが、中小企業のウェブ担当者を対象にSEOの基本的な知識を手ほどきしてくれた。

グーグル社員のマイリー・オーイェさんがビデオとスライドを使い英語版のブログで半年前に説明したものだ。

とはいえ機械翻訳のままでなくきちんとした日本語の字幕がビデオにはついており、またスライドは日本語化されている(スライド内の参照先のページは英語)。

「10分でわかる」と記事タイトルに入っているように難易度が高くない理解しやすい内容だ。以下の条件に当てはまるウェブ担当者は(もちろん、当てはまらない担当者も!)必ず観て&読んでおくといい。

  • ページ数がおおよそ 50 ページ以下の企業サイトを運営している場合
  • 会社名および少数の関連語句で検索された際に検索結果のランク付けでよい結果を得たい場合(ニュースサイトや EC サイトのように多数のキーワードを扱う場合は除く)
  • 適切な検索エンジン対策をして、検索エンジンからの訪問者を増やしたいが、最新の検索エンジン情報についていけていない場合

年の暮れで忙しく10分の時間さえ取れないようなら、この冬休みの課題にしよう。

日本語で読めるSEO/SEM情報

グーグルの再審査リクエストの正しい書き方
★★★★☆年が明ける前のペナルティ解除を目指して(SEMリサーチ)

渡辺隆広氏が、グーグルのマット・カッツ氏によるビデオを参照しながら再審査リクエストの適切な書き方をレクチャーしている。

再審査リクエストに盛り込むべきは以下の4項目になるとのこと。

  1. 現在の状況
  2. ガイドライン違反に至った原因
  3. ガイドライン違反を解消するために行ったこと
  4. 今後の誓約

やっかいなのが3番目だそうで、何をどのように書けばいいのかを詳しく説明している。おそらく再審査リクエストを書く段階になると「どこまで詳しく書くべきか」悩むのだと思うが、結論としては「細大漏らさず具体的にすべて書く」しかない。

手動の対応、特に不自然なリンクの警告を受けていながら再審査リクエストにどうにもパスできていないとしたら、渡辺氏の指示に忠実に従って再トライするといいだろう。特に、再審査リクエストを受け取って判断する立場を想定しての渡辺氏の説明は、説得力がある。

1記事あたりの文字数は何文字が最適なのか?
★★★★☆コンテンツの文字数と検索順位に関係性はない(SEMリサーチ)

渡辺隆広氏の記事をもう1本ピックアップする。

こちらは記事の文字数は何文字が最適なのかという問題についてだ。

渡辺は、次のように結論付けている。

  • コンテンツの文字数と検索順位に関係性はない
  • とはいえ、文字数はどうでもいいという前提でコンテンツ作成を依頼すると、とんでもないものができあがることがあるので、文字数とキーワード使用回数などのガイドラインを設けた方が、エンタープライズSEOは上手く回せる

結論に至るまでの根拠はピックアップ先の記事を読んでいただくと理解できる。

あなたのリンクの否認ツールの使い方は間違っているかも
★★★★☆グーグル社員のアドバイス(グーグル ウェブマスター向け 公式ヘルプフォーラム)

グーグルウェブマスター向けの公式ヘルプフォーラムで、リンクの否認ツールを利用する際のポイントをグーグル社員のkakaさんが解説した。

  1. はじめに確認すること
  2. ファイル形式はプレーン テキスト形式で(ExcelやWordではない、文字コードはUTF-8)
  3. 「#」記号で始まる行のコメントは無視される(メッセージを書いてもダメ)
  4. ドメイン名全体を否認する場合は domain: 表記で
  5. 再審査リクエストとともに否認ツールを使う際の2つのポイント
    1. まず疑いのあるリンクを可能な限り削除する
    2. リンクの否認ツールを利用したことを再審査リクエストに記載する

リンクの否認ツールは上級者向けであると再三念を押されているように、誤用が目立って適切に処理されていないケースが多いに違いない。使わざるをえない状況にあるなら、必ずこの説明に目を通しておくようにしてほしい。

人工リンクの提供サービスは消滅する!? 2013年の日本のSEO業界を占う
★★★★☆米国のSEOツール会社CEOとのQ&Aより(SEOとその周辺)

優れたSEOツールを提供する米GinzametricsのCEO、レイ・グリセルフーバー氏のセミナーに参加した「SEOとその周辺」ブログの田村氏のレポート記事。

グリセルフーバーが答えたSEOに関する以下の質問への回答が興味深い。

  • SEOはアメリカではなぜコンサル型が多いのか?
  • SEOコンサルタントはどんなサービスを提供してくれるのか?
  • SEOコンサルタントとWEBコンサルタントの境は曖昧になっているように思えるが違いは何か?
  • SEOコンサルタントはどうやって養成されるか?
  • コンサルタントのレベルはどんなものか?
  • SEOのコンサルタントの人数はどれくらいいるのか?
  • SEOの料金は?
  • 50万円からとなると零細企業はSEOコンサルタントに依頼するのは無理なのか?
  • 1万円ぐらいの業者はどんなサービスを提供してくれるのか?

「被リンクの提供サービスはあるのか?」の問に対しては「ナチュラルリンクをもらうためのコンサルはあるが、人工リンクの提供サービスは(米国には)もうない。」という答えが返ってきたとのこと。これも含めて、グリセルフーバー氏の回答は近い将来の日本のSEO業界を占うことになるのだろうか?

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

ユーザー視点から考える、タブ切り替え式のページとタグページの扱いについての記事を今週はピックアップ。

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海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • 301リダイレクトとrel="canonical"の違いとどちらを使うべきか?
  • 「SEOで勝つにはやっぱりコンテンツ」「著者情報が今後の鍵を握るか」「ローカル検索は外せない」SEO有用情報まとめ
  • グーグルのマット・カッツに聞くローカルSEOの5つのTIPS
  • グーグル翻訳を使ってGooglebotがアクセスできるかを検証
  • サイト移転時は移転元と移転先の両方をウェブマスターツールに登録するのか
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • 次世代SEOの行く末 – アルゴリズム中心のアプローチは死ぬか?
  • GoogleのEMDアップデートを徹底解剖

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

301リダイレクトとrel="canonical"の違いとどちらを使うべきか?
★★★★☆基本は汎用的な301リダイレクト(Google Webmaster Central Help Channel on YouTube)

rel="canonical"を説明した2009年のビデオでは、301リダイレクトが使えないときにrel="canonical"を使うようにアドバイスしていました。

でも301リダイレクトを使うと、(転送のため)ブラウザに余分なステップが入ることから、サーバーのパフォーマンスを落とすことになります。

ということは、301ではなくてrel="canonical"を使うべきだということなのでしょうか?

ウェブマスターからよせられたこの質問に、グーグルのマット・カッツ氏が回答した。

サーバーの完全な管理権限があるならどちらでもかまわない。

ただ、ほとんど場合に301リダイレクトを推奨する

ブラウザも検索エンジンもすべてが301リダイレクトをどう処理すべきかわかっているからだ。しかしベンチャー企業の小さなサービスはrel="canonical"を適切に扱えないかもしれない。

たしかに301リダイレクトは余分なURLを介すが、通常は1つだけなのでたいした問題にはならない。

それに最初のURLがブラウザのアドレスバーに表示されてからリダイレクトされそういうふうなものだとユーザーに認識されていてわかりやすい。

条件が等しくて301リダイレクトとrel="canonical"のどちらも利用可能ならば、すべてのサービスが適切に処理できる点と認知度の点から301リダイレクトを勧めるよ。

とはいえ使い方をよく知っていてサーバーの管理権限がなかったりするのであればrel="canonical"を使ってももちろん構わない。

301リダイレクトは古くから使われ、インターネット(HTTPプロトコル)の仕様であるから幅広くサポートされている。

一方で、rel="canonical"タグはグーグルとヤフー、マイクロソフトが共同で策定した仕様であり、他の検索エンジンがサポートしていないこともあり得る。またグーグルとマイクロソフト(Bing)では取り扱い方に違いがある。

rel="canonical"は検索エンジン側では301リダイレクト相当の働きをするが、ブラウザやユーザーの認識まで含めると、まったく同じ仕組みだということではないのだ。

原則的に、301リダイレクトが使えるなら301リダイレクトを利用するのが好ましい。たとえば、wwwの有無やindex.htmlの有無を正規化する場合だ。

ところがサーバーの設定を変更する権限がなくて301リダイレクトが使えないのであれば、rel="canonical"を使ってこれらを正規化するしかない。

301リダイレクトを使うべきでないケースも存在する。たとえばトラッキング用のパラメータをURLに追加したりコンテンツの内容は同じだが並び替えによってURLのパラメータが変わったりする場合だ。このケースでは301を使うわけにはいかない。したがってrel="canonical"が適切な選択肢になる。

「SEOで勝つにはやっぱりコンテンツ」「著者情報が今後の鍵を握るか」「ローカル検索は外せない」SEO有用情報まとめ
★★★☆☆海外カンファレンスからのお持ち帰り有用情報(The Digital Marketing Blog by BlueGlass)

BlueGlassXというデジタルマーケティングのカンファレンスが12月3日~4日に米タンパで開催された。参加者による有用なツイートを95個、こちらの記事では紹介している。

そのなかから、SEOに関係していて特に役立ちそうなものを14個ピックアップする。

コンテンツがうまくいくかどうかに議論の余地はもはやない。グーグルは、それが進むべき唯一の道にしている。

SEO業界のいちばんの問題は、ほんの2週間先のような目先しか見ていない人々がいることだ。

リンク集めのための予算をコンテンツ重視の戦略に割り当てるようにクライアントに納得させなければならなかった。これは4月までは難しいことだった。

筆者注: クライアントもコンテンツがリンクよりも重要ということにやっと気付き始めたということだと思われる。

グーグルの自然検索は相当ローカル検索対応されてきていて、実店舗を営んでいない会社は厳しい。

特定の分野に強いライターを雇うこと。専門知識だけでなくその業界のネットワークももたらしてくれる。

著者情報は、コンテンツが誰の功績によるものなのかついての信頼を示すグーグルの最適な手段である。

グーグルの著者情報は匿名ライターを消滅させるだろう。

著者情報はグーグルが一歩前進したことの強い証拠だ。信頼あるエージェント(コンテンツ著者や著者のサイト)からのリンクを得なければならない。

ローカル検索で中心地のオリジナルコンテンツを作るには歴史の情報を利用するといい。

モバイル検索の結果は、都市の中心への距離とは対照的に検索者がいる位置に対して関連性がより強まってきている。

ローカル検索には強いサイテーションが必要。つまりビジネス名と住所、電話番号へのウェブ上での言及だ。

文のなかにリンクを置く。より自然だしクリック率が高くなる。

リンクは、ほかに正しくやってきたことの副産物でなければならない。

最初に聞かければならないことはクライアントのPPCのデータだ。何がうまく行っているか知り、そこから戦略を練る。

グーグルのマット・カッツに聞くローカルSEOの5つのTIPS
★★★★☆貴重なまとめ(LocalVisibilitySystem.com)

グーグルのマット・カッツ氏が過去にアドバイスしたローカル検索のTIPSをまとめた記事。

  • すべての都市を対象にはできない。たとえサービスを提供するエリアであったとしても、その場所に所在していなければローカル検索の結果には出てこない。残念だが仕方がない。

  • ウェブページにはビジネス名と所在地を必ず記載しておくこと。

  • FlashやJavaScriptのナビゲーションリンクやボタンは検索エンジンがクロールしづらいので避ける。

  • 地域や支店ごとに専用のページを作る。以下の2点が大切。

    1. それぞれの支店のページには名前や住所、電話番号、営業時間など固有の情報を載せる。
    2. HTMLのサイトマップページから通常のリンクでそれらのページへリンクする。
  • 地名だけを変えただけの形の同じページはよくない。地名だけを入れ替えた重複コンテンツになってしまう(各ページに独自のコンテンツを入れる必要がある)。

マット・カッツ氏がローカル検索について語ることはあまりないので、なかなか貴重なまとめだ。

グーグル翻訳を使ってGooglebotがアクセスできるかを検証
★★☆☆☆Fetch as Google代わりに使える裏ワザ(Google Webmaster Help Forum)

Googlebotがウェブページに正常にアクセスできるかどうかを調べるには、ウェブマスターツールのFetch as Googleが使える。しかし当然のことながら登録してある管理サイトでしか利用できない。

ところがグーグル翻訳を使うと、そのページにGooglebotがアクセス可能かどうかを知ることができる

英語版のウェブマスター向けヘルプフォーラムでグーグル社員のジョン・ミューラー氏が教えてくれた裏技だ。

Fetch as Googleとは違い、返ってくるHTTPのヘッダー情報を見ることはできないが、GooglebotのIPアドレスからのリクエストになるのでユーザーエージェント(UA)のみならずIPアドレスで制限している場合でもアクセスの可否をチェック可能なのが特徴だ。

あるサイトがクローキングしているのではないかと疑われるが検索エンジンのキャッシュは無効にしている場合に、この仕組みを使ってチェックできる。知っておいて損はないだろう。

サイト移転時は移転元と移転先の両方をウェブマスターツールに登録するのか
★★★☆☆必須ではないがしたほうがいい(Google Webmaster Help Forum)

301リダイレクトでサイトを移転するときは、グーグルウェブマスターツールに移転元と移転先の両方のサイトを登録すべきなのだろうか?

「必須ではないけれども、両方を登録するほうがいい」とグーグルのジョン・ミューラー氏はアドバイスしている。

理由は両方のサイトの状況を確認できるからだ。

たとえばインデックスステータスを見れば移転が正常に処理されているかがわかる。旧サイトのインデックス数は減少してくはずだ。反対に新サイトのインデックス数は増加していかなければならない。

また移転処理を速めるための「サイトの移転」ツールは移転元と移転先の両方を登録していないと利用できない。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

アルゴリズムを分析するSEOを不安視する記事とEMDアップデートを詳細に分析した対照的な2つを今週はピックアップ。

鈴木 謙一

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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