グーグル、情報のつながりを考慮した“ナレッジグラフ”検索を日本でもついに導入
180億以上の属性や関連性を構造化(Google Japan Blog)
「ナレッジグラフ(Knowledge Graph)」がグーグルの日本語検索にも導入された。ナレッジグラフは、5月に米グーグル(google.com)で始まった検索機能。単に「キーワードを含む」ページの検索結果を出すのではなく、さまざまな情報の属性や関連性を考慮して検索結果を表示する仕組み。
たとえば「中央区」を検索すると、次のようなナレッジグラフが表示される。
筆者のように東京に住む人間からしてみると中央区といえば銀座のある中央区だ。しかし「中央区」と名の付く場所は全国にいくつもある。ところがグーグルのナレッジグラフはそれぞれの中央区を区別できている。「中央区」を単なる文字列(キーワード)と認識するのではなく、全国にいくつかあるその名前の「場所・地域」というモノ(存在)として認識していることがわかる。
ほかにも、人名や場所、著作物など、日本語でもさまざまな情報でナレッジグラフが表示されるようになっている。
薬に関する情報を表示するナレッジグラフも米グーグルでは先日登場した。ナレッジグラフはグーグルが目指すセマンティック検索のほんの第一歩にすぎない。今後の発展に注目したい。
グーグルの進化の波に乗り遅れないためにも公式アナウンスとナレッジグラフの紹介サイトは必ず見ておこう。
日本語で読めるSEO/SEM情報
インハウスSEOの責任者はだれがなるべきか
社長が就くべき(SEO 検索エンジン最適化 )
社内SEO担当者、いわゆるインハンスSEOには中小企業の場合に誰がなるのが適切かを、住太陽氏が説いている。
一言で言えば、中小企業ならば社長がインハンスSEOの責任者にもっともふさわしいとのこと。
もちろん企業規模や社長の性格にもよるのだが、社長もしくは経営陣がSEOの責任者になるべき理由とそのメリット、反対にならないときのデメリットは、この記事を読めば深く理解できるだろう。中小企業の社長と中小企業でSEOを担当している社員にはぜひとも読んでほしい内容だ。
ドメイン名に関するSEOの話×2
絶対の正答はないけどそれに近い答えはありそう(無料SEO対策のススメ)
下に挙げたドメイン名に関係のあるSEO的な2つの疑問に竹内氏が回答した記事。
- ドメイン名にキーワードを入れるべきか
- 親ドメイン名がペナルティを受けるとサブドメインにも影響するのか
ドメイン名の付け方に関してはキーワードよりもブランディングを最優先するべき。親ドメイン名に与えられたペナルティがサブドメインにも波及するかどうかはそのときにならないとわからないという結論を出している。
どちらの質問に対しても「これが100%絶対に正しい」という回答はないだろう。しかし竹内氏によるどちらの回答も筆者の考えとほぼ完全に一致していたので、ピックアップして紹介した次第だ。
日常的にモバイルで購入する「モバイルショッパー」は33%
日本でのモバイルユーザー行動調査(Inside AdWords-Japan)
グーグルは、米国の調査会社ショッパー・サイエンス社と連携し、日本の生活者の購買行動におけるモバイルの役割と影響に特にフォーカスした「モバイル ショッパー リサーチ」を2012年7月から9月にかけて日本国内で実施しその結果を公開した。
レポートによれば次のような傾向が判明したとのことだ。
日本のスマートフォンユーザーの 67% が商品やサービスの購入検討時に日常的にモバイル端末から検索を行っており、33% がさらに購入までモバイル端末で行っている。
男性よりも女性のほうが、商品の購入検討や実際の購入において、より積極的にモバイル端末を使っている。
購買プロセスにおけるもっとも強い影響を与える情報は、「店舗内(周辺)情報」「デスクトップからのオンライン情報」「モバイルからのオンライン情報」。
モバイルは、求める情報や購入に対する利便性の高いアクセスをどこでも提供する「デスクトップの拡張」として使われている。
「モバイル上での比較検討」は大きな役割を果たしている。モバイルから得られる他の商品や店舗の情報は、生活者に対して店舗内行動における新たな自由と選択肢を与える。
関与の低い/あまり検討しない買いもの(アパレル、食料品、レストランなど)において、モバイルはより短期的なベネフィットを得る目的のために利用されている(価格比較、クーポンの保存・利用、在庫確認、お店の場所検索など)。
購買プロセスのおよそ 1/3 は、モバイルからの検索に始まる。特に、旅行関連の購買検討の半数はモバイルからはじまる。
完全版のフルレポートはこちらからPDFでダウンロードできる(もちろん日本語)。
紹介したブログ記事だけでは各データの意味(どんな人を対象にどう調査したのか)がわかりづらいので、必ずフルレポートを参照してほしい。たとえば、「33%が日常的にモバイルで購入する」は「スマホユーザーの33%」であって「ネットユーザーの33%」ではない。
フルレポートは全45ページの充実したもので、スマホユーザーを対象に商品やサービスをサイトで提供しているウェブ担当者にとっては、今後の運用のヒントとして参考になるはずだ。ブログ記事を見るだけではもったいない。
初心者向けリッチスニペット用 schema.org 導入レッスン
これをきっかけにして覚えてしまおう(WWW WATCH )
schema.orgの仕様に従ったmicrodataの使い方を、サンプルとともに解説した記事。
schema.orgはリッチスニペットにも使われる構造化データだ。
ネットショップやユーザーレビューを掲載しているサイトでは、リッチスニペットはもはや必須だと言っていい。とはいえ、実際にサイトに導入しようとすると、用語が難解に見えるしドキュメントが英語なので、二の足を踏んでいるウェブ担当者がいるかもしれない。
しかし基礎をおさえてしまえばそう難しいものではない。こちらの記事の説明がきっと役に立つだろう。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
「404エラーは必要以上に気にしなくていい」という話と「かご落ち」を減らすちょっとした工夫を今週はピックアップ。
- 404エラーは数が多くてもクロールとインデックス、ランキングに悪い影響を与えない
ウェブでページがなくなるのは自然なこと - ショッピングカートでは、クレジットカード情報の入力エリアをハイライトするとかご落ちを防げる
安心感を出すため
- サンキューページでできる6つの仕掛け
- グーグルのアルゴリズムには「サンドボックス」なんて存在しない
- ウェブマスターツールのクロールエラーの消し方
- 社名変更でドメイン名が変わったらサイトを登録し直すべき?
- スパムリンクを無効にするためにリンクの否認ツールを使ってもいい
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
- 完全版YouTube動画SEOマーケティングガイド
- Googleパンダアップデートの問題を診断&改善する9ステップ
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
サンキューページでできる6つの仕掛け
そのままで去らせるのはもったいない(Baymard Institute)
購入完了や申し込み完了のページ、いわゆる「サンキューページ」でできる仕掛けを6つ紹介した記事。わざわざフォームを送信してくれた人をそのまま去らせてしまうのではなく、プラスアルファで“何か”しようというアイデアが書かれている。
クロスセル
興味を持ちそうな別の商品を紹介する。支払いは購入時に使った情報をそのまま使えるようにするといい。「5分以内に買うと25%割引」などとして促すのもいい。ニュースレター登録
ニュースレター(メルマガ)購読に登録させる。決済の手続き中に登録させると気をそらせてしまいかご落ちの原因になってしまうかもしれないので、購入が完了したあとがいい。すでにメールアドレスを登録してあるのでクリック1つで登録を済ませられる。また決済手続き中とは違い、広いスペースで紹介できるメリットもある。ユーザー登録
購入手続き中にアカウントを作らせるとプロセスが長くなるしアカウントを作りたがらないユーザーもいるため、やはりかご落ちの原因になる。購入完了後ならアカウント作成のメリットを丁寧に説明できる。お役立ち情報の提供
購入した商品に関連するコンテンツを紹介する。たとえばエスプレッソマシーンの購入者にはエスプレッソの上手な入れ方を説明するビデオを見せてやる。そうすれば商品が届くのをさらに楽しみに待てるかもしれない。ソーシャルメディアでの共有
その商品を買ったことをツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアで共有してもらい友だちに広めてもらう。ついでにあなたのサイトのアカウントをフォローするように勧めてもらってもいい。アンケートをとる
ユーザーの声を直接聞いてみる。今後の改善のために、たとえば次のような質問ができる。- どうやって私たちのサイトを知りましたか?
- 改善点はありますか?
- アマゾンではなく私たちから購入したのはなぜですか?
購入者としてあなたもいくつかは経験したことがあるのではないだろうか? すべてを実行するのは無理だから自分のサイトにとって役立ちそうなものを選んで試してみてほしい。
なお要点を紹介しただけで元記事にはもっと細かなことが説明されている。実践する際には原文を読んでおくと、さらに効果的に仕掛けられるだろう。
グーグルのアルゴリズムには「サンドボックス」なんて存在しない
単なる迷信(WebmasterWorld)
長らくSEOに関わってきた人ならグーグルの「サンドボック(Sandbox)」現象という言葉を耳にしたことがあるかもしれない。
サンドボックス現象とは、「新たに公開したばかりのサイトは、一定の期間は何をやっても上位表示できない」という現象だ。まるでどこかに閉じ込められてしまったような状態を表す。
新規サイトの公開当初のランキングがなかなか上がらないことをサンドボックスによるものだという主張を、今でもたまに耳にすることがある。
しかし新しいサイトが一定期間上位表示できなくなるような仕組みは、グーグルのアルゴリズムには実際には存在しない。グーグルのマット・カッツ氏も過去にはっきりと否定している。いくつかの要因が重なってサンドボックスと言われるような現象が起こることはありえるそうだが、それは意図してそうしているものはではないとのことだ。
「新規サイトのランキングが上がらないのはサンドボックスのせいだ」などという知ったふうな分析に騙されないように気を付けよう。
ちなみにサンドボックスとは反対に公開したばかりの新しいコンテンツが予想外に上位表示されることがある。グーグルの社員から筆者が直接聞いたところによると、ユーザーがそのコンテンツに興味を持つか確かめるために、新しいコンテンツを意図的に上位に出すアルゴリズムが働くことがあるらしい。ユーザーの役に立っていないと判断したら本来あるべき順位に移動(下落)する。
ウェブマスターツールのクロールエラーの消し方
消せるのは見かけだけ(Google Webmaster Central Help Forum)
グーグルウェブマスターツールのクロールエラーレポートでエラーになっている個々のURLを表示すると「修正済みとする」という処理を実行できる。
文字どおりエラーの原因を修正できたときに実行するのだが、これは単にエラーレポートから消すという表示上の扱いでしかない。
すでに存在しないページで404を返すことを自分で認識しているURLがいつまでたってもレポートにあがってくるので目障りに感じ「修正済みとする」ボタンを押してもGooglebotがアクセスしなくなるわけではない。いずれ再訪問し404が返されれば再びエラーとして出てくる。
本当に修正が完了したURLのエラーを早く消し去りたい時に使うと考えていいだろう。
社名変更でドメイン名が変わったらサイトを登録し直すべき?
サイトの登録自体がもう時代遅れ(High Rankings Search Engine Optimization Forum)
社名変更に伴いドメイン名とサーバーを変えました。新しいドメイン名サイトのURLを登録フォームから送信しなおしたほうがいいのでしょうか?
こんな質問がHigh Rankings フォーラムに投稿され、フォーラム管理者のジル・ウェイレン氏が次のようにアドバイスした。
検索エンジンへの登録はもう時代遅れで不要です。
301リダイレクトを適切に設定できているなら、新しいドメイン名のサイトをGoogleウェブマスターツールに登録するだけです。
ウェブマスターツールからアドレス変更ツールを使うのもいいでしょう。
新たにサイトを公開したときにクロールをリクエストするフォームをグーグルは用意している。使ってはいけないということではないが、ほぼ使う意味はないと考えていい。検索エンジンは、今やリンクやソーシャルメディアなどから新しいサイトを発見してくれるからだ。逆に言うと、登録しなければ見つけてもらえないようなサイトでは、検索結果で上位に表示されることは期待できないだろう。
ドメイン名を変更したときに処理を速めるためにできることは、ウェイレン氏が言うようにアドレス変更ツールの利用くらいだ。サイト内のページのPageRankや普段のクロール頻度などさまざまな要因に301リダイレクトの処理の完了は依存するので、あとは基本的にグーグル任せになる。
もっともリダイレクトが適切に設定できていてHTTPヘッダーが301のステータスコードを返すことを必ず確認しておくのは言うまでもないことだ。
スパムリンクを無効にするためにリンクの否認ツールを使ってもいい
目的は心の平穏を保つため(Google Webmaster Central Help Forum)
第三者によってサイトに張られたスパムリンクを心配したサイト管理者に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏が次のようにアドバイスしている。
それらのリンクはネガティブな影響をあなたのサイトに与えてはいない。だが、どうしても心配ならば、リンクの否認ツールを使ってもいい。
もう1つの別のスレッドでも同じように助言している。
スパムリンクによって悪影響を受けることは、普通は心配しなくていいということだ。それでも不安でしかたがないのであれば、心の平穏を保つためにリンクを否認するのは“あり”ということだ。
ただし正当なリンクまで否認しないように使い方を熟知しておかなければならない。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
YouTubeのSEOとパンダアップデート対策についての記事を今週はピックアップ。
- 完全版YouTube動画SEOマーケティングガイド
YouTube最適化はこれでバッチリ - Googleパンダアップデートの問題を診断&改善する9ステップ
パンダにやられたウェブ担当者は必見
- 内容カテゴリ:SEO
- コーナー:海外&国内SEO情報ウォッチ
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