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ECサイトでありがちな7つの致命的なSEO関連ミス など10+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 9.5
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

ECサイトでありがちな7つの致命的なSEO関連ミス
★★★★☆犯していないかチェック(KISSmetrics)

挿絵

ECサイトでやってしまいがちで、ときに深刻な問題を引き起こしてしまうことがある7つの間違いを指摘した記事。

  1. 商品説明がない(足りない)―― 画像や金額だけでなく、顧客の役に立つような説明文を書く(ただし他のサイトのものをコピーしてはいけない)。

  2. メーカーが作った説明文を使う―― 他のサイトでも使われている説明文はNG、必ずオリジナルな説明文を作る。

  3. 購入者のレビューがない―― 多くのユーザーはすでに買った人の評価を購入前に調べる。レビューはオリジナルコンテンツにもなるしそのページが“生きている”ことを検索エンジンに伝えることにも役立つ。

  4. 商品ページを検索要求に最適化できていない―― 検索キーワードを意識する。商品名やブランド名、型番などを、titleタグやhタグに入れる。画像のalt属性に情報を持たせる。ただしキーワードを詰め込んではいけない。iframeを使わない。

  5. titleタグが全ページで同じ―― titleタグは必ず各ページでユニークにする。「ホンダ アコード スポーツクーペ」のように「ブランド名 − モデル名 − 種類」を入れるのが基本。どんな言葉で検索するかをユーザーに直接調査するといい。

  6. URLに意味がない―― URLは人間にとって意味を成すようにしたほうがいい。URLにキーワードが含まれていれば何ついてのページなのかがユーザーにとって分かりやすくなる。検索エンジンに対してもヒントになる。

    ※日本語環境では場合による
  7. 重複コンテンツが多い―― ECサイトでは重複コンテンツが発生しやすいので注意する。rel="canonical"で正規化したりnoindexタグで不要なページのインデックスを防止したりする。

    ※筆者注: 元記事ではrobots.txtでブロックしたりnofollowリンクで重複ページへのクロールを防いだりすることを提案しているがこれは適切ではない

ネットショップのウェブ担当者は、これらの過ちを犯していないかチェックしてみよう。

日本語で読めるSEO/SEM情報

スマホサイトのSEOに必要な前提知識
★★★★★グーグル流の理屈を理解する(SEMリサーチ)

スマートフォン向けサイトをグーグル検索に最適化するために必要となる前提知識として、「複数のデバイス向けのサイトを一連のエンティティ(実体)として扱う」という考え方を、渡辺隆広氏が解説している。

「スマホのためのSEOはどうしたらいいのか?」もう少し丁寧に言えば、「スマートフォンユーザー向けに最適化したサイトを構成するにはどうしたらいいのか?」という疑問はスマホ対応サイトの運用前にも運用中にも絶えず付きまとうはずだ。

レスポンシブ・ウェブデザインをはじめスマホ向けサイトの推奨構成をグーグルは公開している。しかしなぜそれに従うのがいいのか、逆になぜ従わざるをえないのか、従わないとどうなるのかなどのグーグル都合による理屈は、渡辺氏の説明を読めば理解できるだろう。

スマートフォンユーザーの増加は来年も必ず続くはずだ。しっかりと読んでスマホサイトの最適化に備えてほしい。

続編にも期待だ。

スマホ対応サイト自動変換サービスをグーグルが(1年)無料で提供
★★★★☆しかも初年度無料!(GoMo)

グーグルが運用するGoMoが、PC向けサイトをスマートフォン向けサイトに自動変換するサービスを公開した。DudaMobileの提供する変換サービスを利用する形だ。

使い方は非常に簡単で、PCサイトのURLを入力してツールを実行するだけ。テンプレートも複数あり、好みのレイアウトやカラー、デザインを選べる。

GoMoのツールでPCサイトをスマホサイトに変換
PCサイト向けのCSSなどはすべて削除されてしまうようだ

変換後のスマホ向けページのURLはこのツールのドメイン名になってしまうため、PC向けサイトのドメイン名とは異なるものになる。しかしrel="canonical"が自動的に設定されるため、PC向けサイトとスマホ向けサイトの対応付けが初めからなされているので安心できる。

将来的なことを考慮すれば自分でスマホ向けサイトを構築したほうがいいに決まっている。そうは言っても人的・コスト的にすぐには準備できないならこのサービスを利用してもいいのではないだろうか。最初の1年間は無料で使えるところも魅力的だ(2年目から月額1,180円、初年度は支払い情報の入力不要)。

ツールを試してみるには、GoMoのサイトで「今すぐあなたのウェブサイトもスマートフォンに最適化」をクリックするか、以下のページから。

A/Bテストが検索結果に悪い影響を与えないようにするための3つのアドバイス
★★★★☆rel=“canonical”・302リダイレクト・最短のテスト期間(グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

A/Bテストや多変量テストなどのウェブテストが検索結果に悪い影響を与えないようにするための方法を、グーグルがウェブマスター向けにアドバイスした。英語版の公式ブログで8月に公開された記事の日本語訳になる。

以下の3つの方法を取り上げている。

  • rel="canonical"を使う
  • 301 ではなく、302 を使う
  • テスト期間は必要な期間だけにする

A/Bテストでは、同じURLにアクセスしても複数の異なるバージョンのコンテンツを見せることになる。そのため、クローキングに該当してしまうかもしれないし重複コンテンツ問題が発生してしまうかもしれないと不安になる人もいるだろう。

コンバージョン率を上げたりユーザーエクスペリエンスを向上させたりするためには、ウェブテストは効果的だ。しかしウェブテストによって検索に支障が出てしまっては困る。グーグルの説明を参考にして、そんなことが起こらないように気を付けたうえで、安心してA/Bテストを実施しよう。

アドセンス公式ブログが教えるUXに大切な5原則
★★★☆☆基本的なUXの入り口(Inside Adsense - 日本語)

サイトのユーザーエクスペリエンス(UX)を高めるための5原則を3回に分けて説明している。

アドセンスの公式ブログの記事だが、すべてのサイトに当てはまる内容だ。3本の記事で、以下の5項目について具体的なアドバイスを得られる。

  • ユーザーの目的に注目する
  • わかりやすいページ構造でユーザーを誘導する
  • ユーザーがサイト上で取るべきアクションを明確にする
  • ユーザーの状況に合わせてサイトを調整する
  • ユーザーに繰り返しサイトを訪問してもらう

ユーザーエクスペリエンスの解説としては基本的なものだが、意識したことがなかった人は、参考にして運用サイトのUX向上に役立てるといいだろう。

「どのリンクがクリックされたか」をGoogleアナリティクスでより正確にチェック
★★★☆☆同じ飛び先のリンクでも個々に計測できる(アナリティクス 日本版 公式ブログ)

Googleアナリティクスには、ページ内のリンクのクリック数やクリック率などを実際のページ表示に重ねて表示する機能がある。「ページ解析」と呼ばれるものだ。

特別な設定なしでデータを取得できるので有用なのだが、1つ問題点を挙げるとすれば、同じURLに対するリンクがページ内に複数ある場合に、クリック数などのデータは合算したものがそれぞれに表示される点がある。

たとえば、「会社案内」ページへのリンクが、同じページ内にグローバルナビゲーションとサイドバーとフッターの3か所にあったとする。実際にクリックされた回数がグローバルナビのリンクで5回、サイドバーで2回、フッターで1回だったとしても、「ページ解析」では合算した「8回」が各リンクのクリック数として表示されていた。そのため、3か所のどのリンクがクリックされやすいのかは判断できないのだ。

しかしこの問題を解決する機能が加わった。「拡張リンクのアトリビューション」という機能だ。「拡張リンクのアトリビューション」を利用すれば、同じリンク先でも個々のクリックを計測できる。またボタンなど一部のリンクを計測できない制約も解消された。

ただし、拡張リンクのアトリビューションを使うためには専用のコードを追加し機能を有効にする必要があるし、より正確に調べるにはHTML内でリンクまたはその親要素(3階層上までのどこか)にid属性を設定しておく必要がある。詳しい手順は公式アナウンスとヘルプドキュメントを参照してほしい。

標準のページ解析のように何もしなくても計測できたらなお良かったのだが、イベントトラッキングを使ったりダミーパラメータを付けたりするよりも簡単に個々のクリックを計測できるようになったのは嬉しい限りだ。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

SEO初級者によくありがちな疑問とリンクの否認ツールについての記事を今週はピックアップ。

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海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • 検索結果の「全ヒット件数」表示が1ページ目と2ページ目で違う?
  • 画像検索の再クロールはゆっくり
  • 辞めたはずの社員がウェブマスターツールにアクセスできる!?
  • ディスプレイの解像度ではなくブラウザの表示領域サイズをGAで調べる方法
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • 2012年のSEOに影響を与えたGoogleの変化を総括
  • マーケティング会議で絶対に耳にしたくない7つのSEOに関するフレーズ

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検索結果の「全ヒット件数」表示が1ページ目と2ページ目で違う?
★★★★☆目安でしかないから(Google Webmaster Central Help Channel on YouTube)

検索結果ページで「約○○件」と表示される全ヒット件数が1ページ目と2ページ目で違うことがあるのはどうしてですか?

この質問にマット・カッツ氏が回答した。

カッツ氏の説明を端的にまとめると次の2点になる。

  • 数値は推定値である
  • もう少し詳しく調べようとして次のページに行ったときはより正確な数値を返そうとするため異なる数字になることがある

数値が変化する件に関しては、実は、日本語版の公式ヘルプフォーラムでグーグル社員のナツコさんがカッツ氏よりも詳しく説明している。

  • 検索結果の件数は概算で、おおよその数字を素早く表示している
  • 検索結果数をおおよその件数に留めることでより迅速に検索結果ページを表示できる
  • 検索結果の次のページに行ったり、特定のフレーズを検索したり、期間指定するなど条件を厳しくして検索結果を絞ったりしていくと、検索エンジンがさらに正確な件数を出そうとより深くデータを読み込んでいき、その結果として検索結果数が増える・減るなどする場合がある
  • 件数の目安は検索を利用する場所などによっても異なる場合がある

合計ヒット数の表示はあくまでも目安であって、あまり深くこだわらないほうがいいということだ。

ちなみにこの件数はその検索ワードが含まれるページ(コンテンツ)の数であって、多いからといって必ずしも競争度が激しいとは言えない。「◯件中1位!」というセールストークを使うSEO業者をよく見かけるが、これは実際にはなんのPRにもなっていない。むしろ検索エンジンのことをよくわかっていない、頼りないSEO業者として筆者には映ってしまう。

画像検索の再クロールはゆっくり
★★★☆☆いったんアップした画像はめったに変更しないもんね(Google Webmaster Central Help Forum)

ユーザーに画像を投稿してもらうサイトで、画像の保存場所を変えたけれど画像検索に変更がなかなか反映されない件について、グーグルのジョン・ミューラー氏が公式ヘルプフォーラムで次のように回答した。

画像のURL変更にも301リダイレクトを使うことを推奨する。

ただ、画像はウェブページほど頻繁に再クロールされないことを知っておいてほしい。なぜなら変更されることがめったにないからだ。検索結果への更新に気付くまでにはかなり時間がかかるかもしれない。

画像の最初のクロールやインデックスはずいぶんと速くなっているが、再クロール・再インデックスに関してはゆっくりなようだ。理由も十分に理解できる。

辞めたはずの社員がウェブマスターツールにアクセスできる!?
★★☆☆☆サーバー内に忘れ物あり(Google Webmaster Central Help Forum)

退職したはずの社員が会社のウェブマスターツールをいまだに見ることができてしまいます。ユーザーのリストからは削除してあります。どうしてでしょうか?

このような質問が英語版のグーグルウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムに投稿された。

グーグル社員のジョン・ミューラー氏が調べたところ、退職した社員が自分のグーグルアカウントで作成した確認用のHTMLファイル(サーバーのルートディレクトリに置く認証用HTMLファイル)がまだサーバーに存在していた。

これではアカウントリストから消しても管理権限を持ち続けているのは当然のことだ。といっても名前が書いてあるわけではないから気付かなかったとしても無理はない。社員の退職時や異動時には、ウェブマスターツールの確認用のファイルやメタタグの置き忘れがないかも注意しよう。

ディスプレイの解像度ではなくブラウザの表示領域サイズをGAで調べる方法
★★☆☆☆GAのイベントトラッキングを利用(Digital Inspiration)

Googleアナリティクスでは、訪問者が利用したコンピュータの「ディスプレイの解像度」を標準で調べられる。しかしこれはコンピュータの画面のサイズであって、閲覧に使ったブラウザの表示領域の大きさではない。

画面いっぱいにウィンドウを表示させているのでなければ実際にはもっと小さなスペースでウェブサイトを見ていることになるし、ブラウザにアドオンツールバーを多く入れていれば表示領域はさらに小さくなる。実際に、筆者はウィンドウを最大化させてブラウズすることはまずない。

そこで、Googleアナリティクスのイベントトラッキングを使ってブラウザのサイズを調べる方法がこちらの記事で紹介されている。

方法は簡単で、以下のコードをbody終了タグの直前に挿入するだけだ。

<script type="text/javascript">
 var width  = window.innerWidth  || document.documentElement.clientWidth;
 var height = window.innerHeight || document.documentElement.clientHeight;

 width  = Math.round(width/100)*100;
 height = Math.round(height/100)*100;

 var size = width + "x" + height;
 _gaq.push(['_trackEvent', 'Browser Size', 'Range', size]);
</script>
※Web担編注:元記事のコードでは、標準準拠モードのIEで表示領域とは異なる値になるため、上記は正しいコードに修正してある。修正箇所は赤字で示した部分。

ピッタリの測定値ではなく四捨五入して100の単位に丸めて記録されている。たとえば 1190×825ピクセルのウィンドウは1200×800ピクセルとしてレポートに出てくる。

実際に測定した結果はこんなふうになる。

Googleアナリティクスのイベントトラッキングでブラウザのウィンドウサイズを計測した結果

ただし、このレポートがどこまで有用かはあなたがアクセス解析に求めるものによるだろうから、正直言ってなんとも言えない。興味があれば測定してみるといいだろう。少なくともデザイナーに渡す情報としては価値があるし、「ファーストビュー」がどれくらいの高さなのかを確認するといった目的には便利だろう。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

2012年のグーグルの変化と勘違いSEOの記事を今週はピックアップ。

鈴木 謙一

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
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