Google+とグーグル検索の融合が日本でも始まった
でもゴーストタウンだから……(SEMリサーチ)
グーグルは、Google+(グーグルプラス)とグーグル検索の融合を日本でも進め始めたようだ。
日本のグーグル検索でも、検索クエリに関連するGoogle+ページがある場合に、その画像や最新の投稿を検索結果に表示するようになった(ただし、Google+ページがあれば必ず表示されるというわけではないようだ)。
ちなみにこのニュースを伝えている渡辺隆広氏は次のようにコメントしている。
検索サービスとの融合は最初から予想されていたことで、だから米国ではソーシャルサーチ系のところで今後のSEOの見通しとしてGoogle+の重要性を提唱する方は多い。それは間違ってはいないんだけど、ゴーストタウンみたいになってるGoogle+を、マーケティングとしてきちんと機能させつつ検索トラフィック獲得のために活用しようとするとなかなか難しいわけです。
筆者はGoogle+でアクティブなので「ゴーストタウン」という表現にちょっとしたもの悲しさを感じたのだが、否定できないのが残念なところだ。
日本語で読めるSEO/SEM情報
業績悪化の原因はグーグルで順位が下がったこと!?(リンク先はPDF)
グーグル依存は怖いことかもしれない(株式会社ウェブクルー)
株式会社ウェブクルーが発表した「平成 24 年9月期通期(連結・個別)業績予想との差異に関するお知らせ」で、期初予算に未到達となった理由の1つとして、ひとごととは思えない興味深い説明が記載されている。
5月より大手検索エンジンのアルゴリズム変更の影響を受け、表示順位が大幅に変化し、集客コストが増加しました。
ここでいう「表示順位が大幅に変化し」というのは、検索順位が大きく下がったということであろう。
筆者が感じたことが2つある。
- 検索エンジンだけに頼った集客は怖い
- 検索エンジンからの流入が重要ならガイドラインにそったSEOを施策すべき
これはあくまでも一般論であって、ウェブクルーさんが検索エンジンだけに集客を頼っているとか、ガイドラインに違反していると主張しているわけではない。一般論として検索エンジンだけに頼っていると、予想以上のランキング変動に見舞われたときに大きな損失が発生するし、もしスパム判定されてインデックスから消されようものなら事業存続の危機に陥る可能性もあり得るということを考えさせられたのだ。
有益なコンテンツが必要な理由とその作成方法
有益なコンテンツは絶対に必要(SEO 検索エンジン最適化)
有益なコンテンツに関してその必要性や定義、作成していくための手順・注意点などを住太陽氏が解説した。
- なぜ必要なのか
- 有益なコンテンツではないもの
- コンテンツの作成
など8つの項目について語っている。住氏ならではの理論的で説得力のある説明だ。有益なコンテンツがいかに重要かが理解できるだろう。
「そうは言っても……」という声が聞こえてくることは容易に予想できる。しかしそうは言っても有益なコンテンツは絶対的に必要なのだ。誰も避けては通れない。前編と後編に分けて公開されたWeb担SEOmozコーナーの“ビッグコンテンツ”の記事もぜひ参考にしてほしい。
「構造化データ テスト ツール」をグーグルが名称新たに公開
リッチスニペットのチェックに便利(Google ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルは、構造化データを正しく実装できているかをテストできる「リッチスニペット テストツール」を改良し、名前を「構造化データ テストツール」に変更した。
構造化データテストツールの主な改良点は、以下のとおりだ。
- テストツールでのリッチスニペットの表示方法を改良し、検索結果における表示との統一性を持たせた。
- 視覚的デザインを一新したことで、Google がどの構造化データをページから抽出できるのか、またそれが検索結果にどのように表示されるのかが、以前よりもわかりやすくなった。
- 英語以外の言語でも使用できるようになったため、構造化データを実装したサイトを構築する際、世界各国のウェブマスターが活用できるようになった。
またアプリケーションや商品、レシピ、レビュー など、サポートされているすべてのリッチスニペットおよび著者情報のマークアップなどに対応している。
リッチスニペットや著者情報の表示に使われる構造化データをチェックするのに構造化データ テストツールはとても便利なツールだ。利用してほしい。
なお日本語版ブログでの発表は今になってだがツール自体はほぼ2か月前から公開されていた。また、ウェブマスターツールの[最適化]>[その他のリソース]ではまだ「リッチ スニペット テスト ツール」と表記されている。
ドメイン名の更新を忘れてサイトが消えた!
復活できたからよかったようなものの(Re:very)
ドメイン名の登録更新をうっかり忘れて失効してしまい、サイトが消滅してしまったというお話。幸いなことに1日半で復活できたため大事には至らなかった。それでも一時的にではあるにせよ当然のことながらグーグル検索からのトラフィックに悪い影響が出た。ウェブマスターツールにも注意を喚起する警告が飛んできた。
ドメイン名の自動更新設定ができるドメイン名登録事業者も多い。大切なドメイン名なら自動更新を有効にしておこう。また、登録事業者によっては失効してしまったドメイン名を取り戻す「登録回復手続き」を提供している場合もあるので(例:JPDirectの登録回復サービス)、万が一失効してしまった場合は登録事業者に問い合わせてみるといいだろう。完全に失効しようものなら中古ドメイン名業者の餌食になってしまう。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
筆者が米ラスベガスで先月参加したPubConカンファレンスからECサイト運営に役立つセッションのレポートを2つ今週はピックアップする。
- ECサイトの商品ページに欠かせない5つの要素 from #PubCon Las Vegas 2012
実用的なものばかり - 米国のコンサルティング企業が施策するECサイト向けSEO from #PubCon Las Vegas 2012
米国コンサルタントに学べ
- グーグル、検索UIを一新
- Bingウェブマスターツールでクロールエラー発生をすばやく知る方法
- 画像リンクのalt属性はアンカーテキストと同じように評価されるのか
- リンクの否認ツールは効果なし、使うだけ時間の無駄!?
- 印刷するときだけ表示するテキストは隠しテキストになるのか?
- SEO業者を雇うべきか、インハウスSEOに徹するべきか
- Googleのパーソナライズド検索を徹底解剖
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
グーグル、検索UIを一新
まずは米国からスタート(Inside Search)
米グーグルは検索結果ページのデザインを変更した。数か月前からテストしていることが確認されていたが、ついに採用された形だ。
変更点は、これまで左サイドにあった検索カテゴリのナビゲーションメニューや検索オプションがページ上部の水平バーに移動したことだ。
スマートフォンやタブレット向けにすでに公開しているインターフェイスに近づけたとのことである。まずは米グーグル(google.com)からのスタートで、最終的にはすべての言語・地域に導入したいそうだ。
SEOには直結しないトピックだが、グーグルの動きとして取り上げた。
Bingウェブマスターツールでクロールエラー発生をすばやく知る方法
グーグルウェブマスターツールにますます似てきた(Bing Webmaster Center blog)
重大なクロールエラーが発生したときにメールで通知する機能が、Bingウェブマスターツールに実装された。
クロールエラーが発生する原因は、主に次の3つが考えられる。
- DNSに問題が発生している
- ウェブサーバーへの接続がタイムアウトする
- HTTPステータスコードが400番台・500番台のエラーが起きている
これらのトラブルが発生した際にBingウェブマスターツールに警告が上がるのだが、ツールにログインしないと気付かない。そこでその警告をメールで伝えてくれるのだ。問題の詳細はBingウェブマスターツールで知ることができる。
クロールエラーのメール通知はグーグル ウェブマスターツールにも備わっている機能だ。同等の機能がBingウェブマスターツールにも加わったということになる。
重大なクロールエラーが発生した場合はBingだけでなくグーグルの検索にも影響が出てくる可能性が高い。Bingウェブマスターツールを普段は利用していないとしても、クロールエラー通知を受け取れるように設定しておくといい。
グーグルウェブマスターツールと同じように登録したメールアドレスへBingウェブマスターツールもメッセージを転送できる。設定するには次のようにする。
- Bingウェブマスターツールにログインする。
- 管理画面の右上にある[プロファイル]リンクをクリックする。
- プロファイル画面が開くので、メールアドレスなど必須項目を入力する。
- プロファイル画面を下にスクロールし、最下部にある「はい、Bing ウェブマスターからの情報を受け取ることを希望します」にチェックを入れる。
その下のメッセージ頻度は「毎日」を選び、その下のアラート設定はすべての項目をチェックしておく。 - [保存]ボタンをクリックして設定を保存する。
画像リンクのalt属性はアンカーテキストと同じように評価されるのか
アンカーテキストと同等と考えられる(High Rankings Search Engine Optimization Forum)
次のような質問がHigh Rankingsフォーラムに投稿された。
外部リンクが画像で張られていたとしたらalt属性の記述はテキストリンクのアンカーテキストと同等の価値を持つのでしょうか?
フォーラム管理者のジル・ウェイレン氏は次のように回答した。
私の見解では、基本的にはアンカーテキストと同じです。注意点は、アンカーテキストと同様に、スパムっぽくなるのはダメで画像リンクが指しているものを正確に表現していなければならないことです。
High RankingsのCEOにふさわしい、正しい情報を端的に表している回答だと筆者は感じた。
なお画像とalt属性の最適化に関しては住太陽氏が詳細に解説している。非常に有用なので読むといい。
リンクの否認ツールは効果なし、使うだけ時間の無駄!?
使い方が間違ってるうえにウソつき(Google Webmaster Help Forum)
リンクの否認ツールを使って、取り除けない不正なリンクを送信したものの、一向に改善が見られない。そんな不満をグーグルの公式ヘルプフォーラムに投稿したサイト管理者がいた。
グーグル社員のジョン・ミューラー氏が調べたところ、ツールで送信したリンクのリストには大量の漏れがありすべての不正リンクが含まれていなかった。
またこのサイト管理者は、ツールが登場してまだ1週間くらいしか経過していないときに「数週間前にリクエストした」と書いている。あきらかに誇張だ。それにリンクの否認が効果を出すには数週間、ときには数か月かかるとグーグルは説明している。
自分のミスを棚に上げたうえに事実と異なることを主張してグーグルに責任を転嫁しているようにしか見えない。同じようにすべてを他人のせいにし、ボランティアで問題解決を手伝ってくれるメンバーにけんか腰で挑む投稿者を、日本のヘルプフォーラムでも最近見かけた。
グーグルを非難するのは構わないが、問題が解決しないときは、まずは自分の側に見落としているミスがないか繰り返し入念にチェックすべきであろう。たとえば検索結果から消えたケースでは、ペナルティを受けたよりもサーバーの構成間違いやrobots.txtでのブロック、noindexタグの記述、rel="canonical"の誤用などサイト管理者のミスによるものが多いからだ。
印刷するときだけ表示するテキストは隠しテキストになるのか?
然るべき理由があれば大丈夫そう(John Mueller's comment on Google+)
何らかの事情があって普段は見えないが印刷したときだけに表示させたいコンテンツがあった場合はどうしたらいいのだろうか? ブラウザで表示するときは見えなくなっているので隠しテキストに相当しないだろうか?
グーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにアドバイスした。
著しく異なるものを提供しているのでなければ、通常は問題ない(たとえば法律上の定型文などはOK)。
そのページのメインとなるコンテンツの内容を大きく変えてしまうようなものでないなら、普段は見えなくて印刷時だけに見えるようにしても大丈夫なようだ。グーグルは意図を理解してくれると信じていいだろう。
なおミューラー氏のこの発言は、日本版の公式ヘルプフォーラムで投稿された質問に関してトップレベルユーザーの木村將氏が(独り言のように)書き込んだGoogle+の投稿にミューラー氏が反応したものだ。限定公開の投稿のためほとんどの読者には見ることができないはずなのでリンクを張っていない。木村氏には許可をいただいたうえでピックアップしている。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
SEOをだれに託すべきかという問題とパーソナライズ検索に関する記事を今週はピックアップ。
- SEO業者を雇うべきか、インハウスSEOに徹するべきか
それぞれメリット・デメリットあり - Googleのパーソナライズド検索を徹底解剖
順位チェックが当てにならない理由の1つ
- 内容カテゴリ:SEO
- コーナー:海外&国内SEO情報ウォッチ
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:Google+とグーグル検索の融合が日本でも始まった など10+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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