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Cookieの有効期間を組み合わせて広告のタイミングを計る ―― リマーケティングによるリピーター促進効果 [新版 SEM:リスティング広告 新・100の法則] | Web担当者Forum

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新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。
新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。
この記事は、書籍 『新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。』 の第7章「リターゲティング広告で見込み顧客を取り込む法則」を、Web担の読者向けに特別に公開しているものです(本書について)。

リマーケティングによるリピーター促進効果

多くのサイトにとって、新規顧客を増やすだけでなく、リピーターに継続的に利用してもらうことも大切である。リマーケティングは新規獲得のための手段だと思われがちだが、実はリピーターを獲得する目的に活用することも可能だ。

特に一定期間を置いて繰り返し購入する、例えば「米」「浄水フィルター」「インクトナー」「洗濯洗剤」「ウイルス対策ソフト」のような商材を扱っている場合、有効な手法がある。

CRM(顧客管理)に力を入れている企業なら、サイトで扱う商材を一度購入したユーザーが、次にまた同じ製品・サービスを購入する期間がどのくらいなのかを把握して、適切なタイミングにDMやメールマガジンなどの情報を発信していることだろう。それとほぼ同じことを、リマーケティングを活用して行うことができる。つまり、次に製品・サービスを購入するタイミングを見計らって、広告を表示させるのだ。

リマーケティングのCookieは、最大540日(約1年半)まで、リストごとに設定が可能である。期間だけを変えた同じ内容のリストを作成し、引き算で時間差を作れば狙ったタイミングで広告を表示できるようになる。「コンバージョンして○日過ぎたユーザーに何を見せればいいか」はおのずと分かるはずだ。定期購入やまとめ買いを促すことも可能だろう。

リストを作成する際、179ページの手順6の画面で[新しいユーザー層]→[カスタムの組み合わせ]をクリックすると、いくつかのリストを足し算したり引き算したりしてより複雑な条件のリストを作成できる。
リストを作成する際、179ページの手順6の画面で[新しいユーザー層]→[カスタムの組み合わせ]をクリックすると、いくつかのリストを足し算したり引き算したりしてより複雑な条件のリストを作成できる。

30日経過してから広告を表示する例

期間だけを変えた同じ内容のリストで引き算することで「○○日経過してから広告を表示する」ということが可能になる。
期間だけを変えた同じ内容のリストで引き算することで「○○日経過してから広告を表示する」ということが可能になる。

期間により配信の強弱や見せる内容を工夫する

ユーザーが商品・サービスを購入に至るまでの検討期間は、サイトによってまちまちだ。検討期間に応じて、配信の強弱や見せる内容の工夫をするのも手だろう。例えば、7日以内にコンバージョンに至る傾向が強い商品の場合には、以下のようなリストの組み合わせが考えられる。

設定Aは「訪問後7日以内の未コンバージョンユーザー」で、アクションを起こしてもらえる可能性が設定Bよりも高いという仮説が立つ。このユーザーに対してクリック単価(CPC)を高めに入札して配信を強めたり、「今購入で10%割引!」など、特別なオファーを用意したりするのも有効だろう。

それに対して設定Bは「訪問後7日以降の未コンバージョンユーザー」で、設定Aよりはクリック単価を低めに設定したり、新製品など別の切り口から興味を引くのもいいだろう。

このように、Cookie有効期間を組み合わせることにより、再訪問させたいユーザーのタイミングまで細かく調整することが可能になる。仮説を立てて、ぜひ使っていこう。

時間経過によって広告を変える例

設定Aと設定Bで、サイトを訪れてからまだコンバージョンしていない「7日以内」のユーザーと「7日以降」のユーザーに対しての広告を使い分けられる。
設定Aと設定Bで、サイトを訪れてからまだコンバージョンしていない「7日以内」のユーザーと「7日以降」のユーザーに対しての広告を使い分けられる。
新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。
  • 新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。
  • 寳 洋平、岡本 典子、齊藤 康祐 著
  • ISBNコード
    978-4844332695
  • インプレスジャパン
    書籍詳細情報
インプレスダイレクトで購入

この記事は、書籍 『新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

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2008年に発行したロングセラーが4年半ぶりにリニューアル。

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一冊を通して読めば、現場の担当者に必要な、実践的な「考え方」と「知識」を身につけられます。

リスティング広告に携わる担当者はもちろん、オンライン広告の新しいトピックをカバーしたい方にもおすすめです。

寳 洋平

アユダンテ株式会社、SEMコンサルタント。Web/紙媒体コンテンツの企画・編集・ライターからSEMの世界へ。2006年より株式会社クロスリスティング入社、ソリューショングループマネージャーとして、大手通販サイトを中心に継続的なリスティング広告の運用支援を手がける。2010年より現職。Googleアナリティクスを活用し、リスティング広告の設計・運用、およびコンサルティングを行っている。Google AdWords認定(検索広告/ディスプレイ広告/レポートと解析)、Yahoo!リスティング広告認定プロフェッショナル、Google アナリティクスIQ保持。なお、「検索エンジンとソーシャルメディア」を研究テーマに据え、ソーシャルメディアの活用支援も行う。

岡本典子

購買支援サイトを運営する株式会社ベンチャーリパブリックで、約60万件の旅行商品を扱う検索・比較ポータルサイト「Travel.jp」(トラベル・ジェーピー)のSEM運用を2005年より担当。キーワード選定から広告作成、入札管理、分析までを一貫して行う。著書に『SEM:検索連動型キーワード広告 Googleアドワーズ&Overtureスポンサードサーチ対応 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。』(共著、インプレスジャパン)がある。

齊藤康祐

株式会社ベンチャーリパブリック

マーケティンググループ。前職ではトランスコスモス株式会社にて大手金融、不動産会社を中心にリスティング運用コンサルティングに従事。現職ではショッピング検索サイト「coneco.net」(コネコネット)のマーケティング業務全般を担当。著書に『SEM:検索連動型キーワード広告 Googleアドワーズ&Overtureスポンサードサーチ対応 Web担当者が身につけておくべき新・100 の法則。』(共著、インプレスジャパン)がある。

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オリジナル記事:Cookieの有効期間を組み合わせて広告のタイミングを計る ―― リマーケティングによるリピーター促進効果 [新版 SEM:リスティング広告 新・100の法則] | Web担当者Forum
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