サイト内のユーザーの導線を把握する
リマーケティングのシナリオを設計するには、ユーザーがサイトに訪問してきてからアクションを起こすまでのフローを把握することが必要だ。右のように、大まかなサイトマップを図示することで、ユーザーがどんな導線でコンバージョンに至るかが分かりやすくなる。
「誰に」「何を」見せるべきかを整理する
次に、自社サイトに訪問するユーザーが「誰か」を整理しよう。特定のカテゴリーページや商品詳細ページ、特集ページに訪れた足跡を手がかりにして、ユーザーの興味関心を分類してみよう。
例えば、ホテル予約サイトで「ペットと泊まれるホテル」のカテゴリーページを見ているユーザーは誰か。「ペットを飼っていて、旅行に連れていきたいと考えているユーザー」であると推測できる。とすれば、このユーザー層は、ホテル予約サイトを利用する際、多くの場合、「ペットと泊まれるホテル」から探すと想像できる。こう考えれば、例えば旅行や宿泊系のプレースメントに「ペットと泊まれる」ことが分かる広告を表示するといった具合に、再訪問を促す際に「何を」見せるべきかはおのずと分かるだろう。
また、会員登録や購入フローの足跡を手がかりにすることで、ユーザーがサイトにとって「今どの段階にあるのか」も分類が可能だ。
例えば、会員登録プロセスを訪れながらも会員登録を完了できていないユーザーがいるとする。このユーザーは、最初の一歩を踏み出す手前まで来ている有力な見込み顧客であると推測できる。ぜひ再訪問を促したいこのユーザーに、「何を」見せるかも、決まってくるだろう。
このように、図示されたサイトマップのページの足跡を頼りにして「誰」を把握し、それらのユーザーに「何を」見せるかを整理して、いくつかシナリオを考えてみよう。
- 新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。
- 寳 洋平、岡本 典子、齊藤 康祐 著
- ISBNコード
978-4844332695 - インプレスジャパン
(書籍詳細情報)
この記事は、書籍 『新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。
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- 内容カテゴリ:SEM
- コーナー:新版 SEM:リスティング広告 新・100の法則
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オリジナル記事:リマーケティングのシナリオを設計する [新版 SEM:リスティング広告 新・100の法則] | Web担当者Forum
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