ディレクトリ以下すべてのページを指定する
ある特定のページにタグを配信したい場合は、前項のようにPage Path変数が「等しい」でURLを設定します。一方で、「特定のページ」ではなく「特定のディレクトリ以下」にタグを配信したいという場合もあるでしょう。例えば、商品詳細ページが「/item/detail/」ディレクトリ以下にまとめられていたり、商品カテゴリーページが「category」ディレクトリ以下にあるようなWebサイトの場合ですね。
この場合、Page Path変数の演算子で「先頭が一致」を選択すれば特定のディレクトリ以下にあるすべてのページを対象に指定できます。指定する値についても前項とほぼ同様で、共通するディレクトリ部分のみを抜き出して値として入力します。
●商品情報ページをすべて指定する場合の例
上記の通り、「特定のページ」を指定するトリガーの作り方とほとんど変わりません。違うのは演算子に「等しい」ではなく「先頭が一致」を選択することくらいですね。Page Path変数では、「等しい」「先頭が一致」の使用頻度が特に高いかと思いますが、この2つ以外にもさまざまな種類があります。興味があれば、ほかの演算子を使ってうまくトリガーを作れるか考えてみるといいでしょう。
ドメインやサブドメインごとにタグを出し分けたい場合
Googleタグマネージャを利用する上で、2-2で解説したように場合によっては複数のドメインやサブドメインで同じコンテナを利用することもあると思います。そうした利用方法の際、例えばドメインやサブドメインごとに異なるトラッキングIDでGoogleアナリティクスの計測を行いたい場合など、タグを出し分けたいこともあるでしょう。ドメインやサブドメイン部分を対象にしたトリガーを作るには、「Page Hostname」変数を使います。
Page Hostname変数は、文字通りWebページのURLのホスト名部分を抜き出した変数になります。URLは「http://(ホスト名)/」という形になっていますので、例えば「http://example.com/」であれば「example.com」がPage Hostname変数の値になります。Page Hostname変数を利用することで、特定のドメインやサブドメインであることを条件にしたトリガーを作成できます。
Page Hostname変数でドメインを条件にする
ドメイン名を条件にするには、トリガーの作成画面でPage Path変数と同様に「イベントの選択」で「ページビュー」を、「フィルタの追加」で「一部のページビュー」を選択し、そこでPage Hostname変数を選択します。演算子は「等しい」(または「含む」を選択し、ドメイン名を値に入力します。特定のドメインやサブドメインを指定したい場合は「等しい」を、複数のドメインやサブドメインを指定したい場合は「含む」を選択して共通の文字列を入力するといいでしょう。この通り、条件に利用する変数でPage Hostnameを選択するだけで、ドメインを対象にしたトリガーも簡単に作成できます。
Googleタグマネージャでは、基本的に「1つのWebサイトごとに1つのコンテナ」という使い分けが推奨されていますが、それはWebサイトごとに利用できるタグ、トリガー、変数が異なることが理由です。つまり逆にいえば、タグ、トリガー、変数などがあまり変わらずに共有できるのであれば、複数ドメインやサブドメインで同じコンテナを利用しても構いません。
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オリジナル記事:特定ディレクトリ/特定ドメイン名などでのみタグを配信する魔法のトリガー設定(全20回の10) | 実践 Googleタグマネージャ入門 | Web担当者Forum
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