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スマホSEOには、リンクやテキストだけでなくUX向上が効くようになっていく!? など10+4記事 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum

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1週間のSEO/SEM情報をさくっとまとめるこのコーナー、今週は、「スマホSEOとUX」の話題。ほかにも、ショッピングカートのSEOや「支持される記事の作り方」、アドレス変更ツール改善や否認ファイルについてなど、SEOの情報をお届けする。SEO Japanの「信じている人が多すぎるSEOの7つの嘘」も良い記事だ。

今週のピックアップ

スマホSEOには、リンクやテキストだけでなくUX向上が効くようになっていく!?
★★★★★結果としてSEOにもプラスになるはず(木村賢(Satoshi Kimura) (@kimuyan))

スマートフォンのUXに関するツイートを紹介する。

米ラスベガスで先週開催されたPubCon(パブコン)に参加したことを受けての情報だ。

ツイートしているのは、アメーバブログでインハウスSEOのリーダーとして活躍している木村氏だ。

「SP」はスマートフォンのこと、「UX」はユーザー体験のこと

わかりやすいようにポイントを箇条書きにするとつぎのようになるだろうか。

  • スマートフォンのSEOには、ユーザー体験の向上も大切になりそうだ
  • SEO効果がないとしても、UX改善はユーザーのためになるのだから、積極的に取り組むべき
  • ユーザー体験に限らず、SEOは本来ユーザーのためにやること

リンクやテキストやクロール対策といった旧来のSEO手法に固執するのではなく、検索エンジンのことを考えるのと同じぐらい、またはそれ以上に、ユーザーのことを意識していかなければ、今後のSEOはうまくいかないのだろう――スマートフォンに限らず、PCでも今後はおそらく。

なんと言っても、SEO道を突き進んできた木村氏が言うのだから。

日本語で読めるSEO/SEM情報

なぜ世のショッピングカートはSEOに必要な機能が欠けているものばかりなのか
★★★☆☆そこを改善すれば売上につながるはず(SEOとその周辺)

SEOに十分に対応したショッピングカートシステムが日本に存在しないことを嘆いた記事。

記事では「ショッピングカート」としているが、実際にはショッピングカート込みのネットショップサイト構築サービスのことを言っている。

titleタグやmeta descriptionタグを編集できたり、Googleアナリティクスのeコマーストラッキングを導入できたりするくらいのショッピングカートならあるのだが、それ以上のことができない。「SEO対応」をうたってはいるものの、本当にSEOをちゃんとやろうとすると、できないことが多すぎるのだ。

筆者も同じように感じている。ECサイトの運営者に「おすすめのショッピングカートを教えてください」と何度も聞かれたことがある。「すみません。ありません。」と答えるのが常だ。

高い技術力をそのウェブ担当者が持っていればないこともないのだが、一般的なウェブ担当者がさほど苦労せずに使いこなせるSEO対応のショッピングカートはやはりないのではないだろうか。

元記事では、「どこもやらないのはコストがかかるから」といった事業者の声を紹介している。

しかし、本当にそうだろうか。単に意識がそこまでまわっていないだけではないかと思われる。というのも、こうした機能を実装することで得られるメリットはかなり多いからだ。

クロール最適化などによって無駄なクロールが減って負荷も下がるといったことは、サービス提供側にとってもメリットだろう。また何よりも、「このサービスを使うようになってからお客さんが増えた」と喜ばれるはずなので、その声を前面に押し出すことで新規のユーザー獲得を強力に行えるはずだ。それもあわせてコストが合わないという判断なのだろうか?

どうするべきかわからなくても、「どう改善するべきか」という相談をしたら、喜んでアドバイスしてくれるSEOの専門家は、それなりの数がいるはずだ。

ユーザーに支持される記事に絶対に必要なたった1つの要素
★★★★☆「余すところなくすべてを出し尽くす」こと(Naifix)

ソーシャルメディアでシェアされたり他のサイトからリンクを張られたりする良い記事を書くために必要な心構えを書いた記事。

まず、いちばん重要なのは次だと強調している。

余すところなくすべてを出し尽くす

こうして情報を余すところなく伝えているブログにはリピーターがつき、検索上位表示やSNSのシェアで新規ユーザーも増え、アクセス数は右肩上がりに推移していきます。

もちろん、その“出し尽くす”元となる情報がしっかりしていることが前提なのだが、続いて述べられている記事の考え方や書き方が、かなり具体的でわかりやすい。

  • 知りたい情報がなかったブログは忘れられる
  • ユーザーが満足する記事の書き方
    • ターゲットを絞る
    • シリーズ化するなら、記事単位の目次を作る
    • リンクをはるときは、内容を要約して紹介する

こと細かなノウハウの解説ではないが、ユーザーに支持される記事を作るために考えるべき「こういう風になっている記事って、良いよね」というエッセンスがいくつも含まれている。参考にしよう。

SEOにはSEO以外の解決策もある
★★★★☆ナイスなベストアンサー(グーグル ウェブマスター ヘルプフォーラム)

期間が決まっているキャンペーンの情報を、トップページのmeta descriptionに期間中だけ記述して、検索結果のスニペットに表示させたい。

こんな趣旨の質問が、グーグルの公式ヘルプフォーラムに投稿された。質問者は、次のようなことを懸念しているが、どうだろうかという質問だ。

  • 社名や主要なキーワードをmeta descriptionから削除するので、ランキングが下がるのではないか
  • 別のキャンペーンのときにまた変更するので、グーグルにどんなサイトなのかを明確に伝えられなくなるのではないか
  • キャンペーン終了後にdescriptionを修正しても古い情報がスニペットに出続けてしまうのではないか

フォーラムメンバーの1人が、次のようにアドバイスした。

  • meta descriptionはランキング要因ではないので順位には影響しないため、心配いらない。

  • meta descriptionを変更したら、Fetch as Googleからインデックス送信しておけば、変更がすぐに反映される。

良い回答だと思う。筆者も同じことを考えた。だが、ベテランユーザーは、さらに次のようにアドバイスしている。

  • 期間終了後に訪問したユーザーをがっかりさせないように期間を明記しておいたほうがいい
  • meta descriptionがスニペットに使われるとは限らないので、思っていたのとは違うスニペットになってしまうかもしれない
  • イベントのリッチスニペットも検討したい
  • アドワーズ広告を出稿することができる

ユーザーへの配慮を考慮に入れることやmeta description以外の解決方法も提案している。ベストアンサーにふさわしい回答だ。

何かを達成しようとしたときに、最初に思い浮かんだやり方とは別のやり方もあるし、実際にはまったく違うやり方をとるほうがスマートで良い結果になることもある。

次回のウェブマスター オフィスアワーは10月23日に開催
★★★★☆質問だけでも投稿しておこう(ウェブマスター オフィスアワー on Google+)

日本のグーグルのサーチクオリティチームが直接、あなたの質問に答えたり検索エンジンに関する情報を解説したりする、オンラインQ&Aの「ウェブマスター オフィスアワー」が、「10月23日(木)12:00~12:30」に開催される。オフィスアワーでは、Google+のハングアウトオンエアを利用して、グーグル社員とリアルタイムでやりとりできる。

都合があえば、ぜひ参加することをお勧めする。

検索エンジンの世界は変化が激しいので、SEOで気になったことをWebで調べたり知人に聞いたりしても、正しい答えが得られるとは限らない。そういうときでも、グーグルのなかの人に直接聞けば、少なくとも信頼できる答えが得られる。オフィスアワーは、そうしたことが可能な場だ。

また他の参加者の質問に対する回答から得られる情報も多く、参考になる。

都合が合わずに参加できなかったとしても、質問をイベントページに書き込んでおくといい。録画がYouTubeにアップロードされるのであとから視聴して確認できる。

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掲載記事からピックアップ

schema.org+JSON-LDと、HTTPSに関する記事を今週はピックアップ。

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  • グーグル、アドレス変更ツールを大改良
  • メディアサイトじゃないのにユニバーサル検索のニュース結果に掲載された!
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  • リンクの否認ファイルにコメントを書いてもグーグルには伝わらない
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  • 信じている人が多すぎるSEOの7つの嘘
  • ブログ最前線2014 : 1,000名調査で分かった成功するブログの秘訣

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グーグル、アドレス変更ツールを大改良
★★★★☆かなり使いやすくなった!(John Mueller on Google+)

サイト移転でドメイン名が変わるときには、ウェブマスターツールの「アドレス変更ツール」を利用できる。このツールを、大きく改良したことを、グーグルのジョン・ミューラー氏がGoogle+で知らせてくれた。

必要な4つの手順をチェックしながら進めることができる。

改良されたアドレス変更ツール

使いやすくなったうえに、事前の準備不足や移行に伴うミスを防ぐことに効果を上げそうだ。

なお、HTTPからHTTPSへの移行にはやはり利用できない。このツールは、あくまでもドメイン名の変更にのみ利用可能だ(サブドメインにも使えない)。

メディアサイトじゃないのにユニバーサル検索のニュース結果に掲載された!
★★★☆☆トラフィック増加のチャンス(Search Engine Land)

ユニバーサル検索に表示されるニュース結果は、グーグルニュースに登録されているメディア系サイトのコンテンツだ。少なくとも、通常のニュース検索結果では。

「ノーベル賞」のニュース結果

しかし、グーグルニュースに登録されているサイト以外のコンテンツも、ユニバーサル検索のニュース結果に含めるようになったようだ。

「taco bells」のニュース結果

上のキャプチャ画面では、reddit(レディット、英語圏で人気があるソーシャルサイト)のコンテンツがニュース結果に含まれている。グーグルニュース検索にはredditのコンテンツが検索結果に出てくることはない。

またあわせて、ラベルが、“In the news”に変わった。以前は“News for”だった。

ユーザーが探している回答を確実に提示するために、可能な限り幅広いニュースを私たちは提供するつもりです。

このようにグーグルはコメントしている。

グーグルニュースに登録していなくても、ニュース性の高いコンテンツを公開したときはニュース結果に含まれる可能性がある。つまり検索トラフィックが増えるチャンスになる。

とはいえ、日本では同様の変更は確認されていない。少なくとも今のところは米グーグルだけの仕様だ。

グーグルが発見していないリンクを否認してもいいのか?
★★★☆☆いいけど、もっと重要なことがある(John Mueller (@JohnMu))

ウェブマスターツールのリンクレポートに出てくる前に、もしリンクを否認したら不利に作用しますか?

これは、グーグルのジョン・ミューラー氏がツイッターでフォロワーから受けた質問だ。

ミューラー氏は次のようにツイートを返した。

ウェブマスターツールはただレポートするツールに過ぎない。早い段階で悪いリンクを否認すれば、それだけ早く処理される。だが、ほとんどのサイトにはもっと重要な課題があるはずだ。

質問者は、問題になりそうなリンクを、サードパーティ製のツールを使って発見したようだ。ミューラー氏によれば、ウェブマスターツールにはまだ出てきていないリンクであっても、危険だと判断したのならば、先んじて否認して構わないのことである。

ただし、だからといってそんなことに気を取られるよりも、もっとほかに意識を向けるべきことがあるともミューラー氏は念を押している。

それは、優れたコンテンツを作ったり、ユーザーが使いやすいサイトにしたり、グーグルと相性のいいサイトにしたりすることに力を注げということだ。

リンクの否認ファイルにコメントを書いてもグーグルには伝わらない
★★★★☆人間が関与しない自動処理(John Mueller (@JohnMu))

リンクの否認に関する、グーグルのジョン・ミューラー氏のツイートをもう1つ紹介する。

「否認ファイルのコメントをグーグルの人間は見ない」とジョン・ミューラーはハングアウトで言っていました。

こんなツイートに対して、ミューラー氏が次のようにコメントしている。

そのとおりだ。否認ファイルは通常自動で処理される。人間は関与しない。

人間のスタッフが否認ファイルを実際に目で見て、何かを確かめることは、していないということだ。

コメントをグーグルは利用しないというのは、日本の公式ヘルプフォーラムでもグーグルの社員が以前に説明している。

2. # 記号で始まる行のコメントは無視される
# 記号で始まる行のコメントにつきましては、あくまでもご自身の参考コメントとしてのご利用を想定しており、リンクの否認の処理上では無視されます。 時おりこのコメント中に「# 以下の URL についてはドメイン全体の否認をお願いします」などといった記述がみられますが、このようなコメント内での依頼が Google の処理に直接反映されるといったことはありませんのでご注意ください。

ウェブマスターツールの404エラーは重要度順に並んでるって知ってた?
★★★★☆公式アナウンスで2年半前に言ってたこと(Search Engine Roundtable)

グーグルウェブマスターツールのURLエラーレポートでは、404をはじめグーグルがクロールに失敗したURLの一覧が表示される。これらのURLは、重要度が高く、対処が可能な順に上から並んでいることをあなたは知っていただろうか? しかも、表示にはしっかりと「優先度」の列もある。

URLエラーレポート

英語版のウェブマスター オフィスアワーでグーグルのジョン・ミューラー氏から得た回答をSearch Engine Roundtableのバリー・シュワルツ氏が記事にしている。

初めて知った人もいるかもしれないが、既知の情報だ。

今から2年半以上前の2012年3月にURLエラーレポートが改良され新しくなったときに、公式アナウンスでグーグルは説明している(日本語版ブログでの発表は4月)。

エラーに対処する
新バージョンのクロール エラー機能で最も注目してほしいのが、重要なエラーに重点を置いて先に修正できる点です。エラーをランク付けして、対処が可能なエラーほど優先順位リストの上位に表示されるようにしました。対処可能なエラーとは、たとえばサイト内のリンク切れの修正、サーバー ソフトウェアのバグの修正、リンク切れの URL を除去するサイトマップの更新、ユーザーを実在するページに移動させる 301 リダイレクトなどです。ランク付けは、その URL がサイトマップに含まれているか、その URL へのサイト内またはサイト外からのリンクがいくつあるか、その URL への検索トラフィックが最近発生したかなど、さまざまな要因に基づいて行われます。

先頭の方に出ているエラーが放置できるものであれば、それ以降に続くエラーも無視してもかまわないとみなしていいだろう。

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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:スマホSEOには、リンクやテキストだけでなくUX向上が効くようになっていく!? など10+4記事 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
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この記事の筆者

鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社Faber Companyの取締役インディペンデント・コントリビュータ。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のFaber Companyでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。


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