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ショック! グーグル著者情報(Authorship)表示を廃止「意味がなかった」 など10+4記事 | Web担当者Forum

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今週のピックアップ

ショック! グーグル著者情報(Authorship)表示を廃止「意味がなかった」
★★★★☆ユーザーの役に立っていなかったらしい(John Mueller on Google+)

グーグルのジョン・ミューラー氏は、検索結果ページで著者情報(Authorship)を表示する仕組みを廃止したことを、Google+の投稿で明らかにした。

期待していたほどにはユーザーの役に立っていなかったというのが、最大の理由らしい。検索結果に表示されるコンテンツ著者の写真を、目障りに感じさせてしまうことさえあったらしい。

さらに、トラフィックの増加に貢献するとも思われた著者情報だが、実際にはクリック率にはたいした影響を与えてなかったようだ。

結局のところ、ウェブマスターたちには喜ばれた機能であったが、グーグルが最も重視するユーザーには受け入れられなかったため、廃止に至ったというわけだ。

検索結果での表示を廃止しただけでなく、クロール・インデックスにおける著者情報マークアップ(Authorship Markup)の処理も廃止したという。すでにサイト上で著者情報のために設定したコードはそのままにしておいても問題にはならないが、どんな目的であってもグーグルがそれを利用することは、もはやないということだ。

グーグルは、コンテンツ分析やリンク分析といったものに加えて、「だれがそのコンテンツを作ったのか」を、ページ評価のシグナルとして重要視していくといった発言を最近していた。今回の発表は、この方向性を縮小したということを意味するのだろうか。それとも、「著者情報マークアップに基づく著者情報の処理」をあきらめただけで、別の形、たとえば特許「Agent Rank(エージェントランク)」を別のアプローチで実現する動きは続けていくのだろうか。

ちなみに、著者情報プログラムの歴史や廃止の背景をもっと詳しく知りたければ、SEO Japanさんの翻訳記事を参照してほしい。

日本語で読めるSEO/SEM情報

日本固有のアルゴリズムやリンクの否認ツール、404/410の違い などにグーグル社員が回答
★★★★☆質問盛りだくさん(ウェブマスター オフィスアワー on Google+)

Google+のハングアウトオンエアを利用した、ウェブマスター オフィスアワーが開催された。我々からのさまざまな質問に今回答えてくれたのは、サーチクオリティチームの田中氏と金谷氏だ。

次のような質問に両氏は回答した。

  • 日本固有のアルゴリズムはあるのか
  • リンクの否認ツールの使い方について
  • 不自然なリンクに対する手動対策が解除されない理由
  • 再審査リクエストの審査基準の変化
  • 8月末に発生した大きな順位変動について
  • アドワーズ広告の出稿はランキングに影響するか
  • 404と410の違い
  • 画像がランキングに与える影響
  • 検索結果に表示されるタイトルの修正について

参加していなければ録画を視聴できる。

検索結果のクリック率を上げるためにマスターしたいmeta descriptionの書き方
★★★★☆ランキングには影響しないけれど重要な要素(わかること!)

検索順位には影響しないが、検索結果のスニペットに使われることが多いmeta descriptionは、「検索ユーザーのクリック」という点においてtitleタグと同じかそれ以上に重要な要素だ。

こちらの記事では、検索結果におけるスニペットをグーグルがどう作っているのかに触れながら、meta descriptionの上手な記述方法を細かく説明している。

検索トラフィックを増やす秘訣の1つを学ぶ目的で読んでみてほしい。

リンクを獲得して順位を上げるだけがSEOではない。検索ユーザーのニーズを把握して、それに応える形で検索結果に表示されるようにするのがSEOなのだということが、よくわかる記事だ。

悪徳SEO業者とその被害者の実体を小説にしてみた
★★★★☆実話にはなりたくない(SEOとその周辺)

「SEOとその周辺」ブログの田村氏が、悪いSEO業者にだまされないように気をつけることを、6つ挙げている。

  • その施策に価値があるかどうかを検証する
  • SEO業者の施策の内容を理解する
  • ペナルティになった場合の契約書上の対応を確認する
  • Googleのウェブマスターツールの導入は必須
  • 被リンクの確認を行う
  • そもそもそのSEOが必要なのかを吟味する

実は、この6項目は田村氏がそれ以前に公開してきた4本の小説風SEO記事の総括としてまとめたものだ。どれも悪徳SEO業者が行うSEOスパムによって、罪のない(あるいは無知な)ウェブ担当者が被害を受ける小説だ。

かなり長いのだが、おもしろい。しかし、おもしろいと感じるのは、これがフィクションだからだろう。実際に自分に起こった状況を想像すると、怖い感じもするし、腹立たしくもある。実話にならないように、くれぐれも気をつけてほしい。

常時HTTPSへ移行してみた、検索順位は上がったか?
★★★☆☆SEO目的なら期待外れになりそう(SEOまとめ)

HTTPSをランキング要因にすることをグーグルが発表したのは最近のことだが、こちらの記事では、完全なHTTPSへサイトを移行するまでの過程と移行完了後の状況をレポートしている。

HTTPS化を検討しているなら、非常に参考になるだろう。

とはいえ、HTTPSへ移行したあとでも目に見えるランキングの変化はほぼないようだ。もともとのGoogleの発表でも影響はわずかだとしていたが、そのとおりのようだ。

訪問ユーザーのセキュリティを確保するために移行するのはとても良いことだが、SEOだけを目的にHTTPSに移行しようと考えているのならば、やる価値があるかどうかよく考えてからにしよう。

ソーシャルメディア共有ボタンのせいで表示時間が4秒も遅くなる!?
★★★★☆自分の運営サイトはどうかチェックしておく(モバイルファーストラボ)

ソーシャルメディアで共有してもらうためのボタン(いいね!ボタンや、ツイートボタンなど)を設置するサイトをごく普通に見かけるようになった。だが、その共有ボタンは何らかの成果を上げているかを測定したことはあるだろうか?

成果を上げていないだけならまだいいが、その共有ボタンによってマイナスなことが起こっているかもしれない。それは、ページの表示速度の低下だ。

モバイル向けECサイトの商品詳細ページで計測した結果、ソーシャルメディアの共有ボタンが4秒も表示時間を遅くしていることが判明したと、こちらの記事では伝えている。

あらゆるサイトやページで、共有ボタンがスピードを落としているわけではない。しかしあなたのサイトで表示速度を遅くし、結果としてユーザー体験を損ねていないかをチェックしていたほうがいいかもしれない。

ソーシャルメディアによっては、ページの表示の遅れを発生させない非同期コードを提供していることもある。しかし、非同期のJavaScriptであっても、HTTPリクエスト数が増え、画像の読み込みなどの時間が必要なことに変わりはないし、場合によってはページ全体のHTML要素を走査する処理が行われることもあるからだ。

これは、ソーシャル共有ボタンだけの話ではない。FacebookのLikeボックスやアクティビティフィード、Google+のウィジェットなど、JavaScriptで動作するウィジェット類は、多くの場合はページ表示時間にかなりの影響を与えると考えておくべきだ。

記事では、次のように締めくくっている。

「とりあえずSNSボタンを置いておこう」という考え方は、今後見なおす必要がありそうです。

ただし、ソーシャル共有ボタンを外せという意味ではないことに注意してほしい。「とりあえず配置する」のではなく、ページ表示速度(つまり訪問ユーザーのエクスペリエンス)と、ボタンを設置することによる読者への利便提供、拡散などのバランスをちゃんと考えるべきだということだ。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

グーグルのtitleタグ書き換えとGooglebotのAjaxコンテンツのクロールに関する記事を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • パンくずリストの「べし・べからず」9選
  • HTTPSへの移行はやっぱり慌てなくていい?
  • アドレス変更ツールの利用には301リダイレクトが必須
  • グーグルブログ検索が終了……していません!
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • Googleがオーサーシップを諦めた理由を検証
  • SEOの賢者、ペンギンアルゴリズムを語る。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

パンくずリストの「べし・べからず」9選
★★★★☆UXのエキスパート直伝の正しいパンくずリストの使い方を覚えよう(Marketing Land)

「パンくずリスト」の設計はどうあるべきかについて、IA(情報設計)やUX(ユーザー体験)のエキスパートであるシャリ・サロー氏が解説した。

パンくずリストの「べし・べからず」を最後にまとめているのでそれを紹介する。

パンくずリストは、こうあるべき
  • トップページへのリンクから始まり、サイトのなかでの「場所」に基づいた経路を示すパンくずリストを設置する。

  • 各階層のパンくずのリンクはシンプルなセパレータで区切る。たとえば“/”や“>”、“»”が一般的。

  • 各パンくずリストのリンクはクリックできることが明確にわかり、かつクリックできるようにする。モバイル端末では、タップできることが明確にわかり、かつタップしやすいようにする。

  • 利用を促すために、h1で記述されたページの見出しの上にパンくずリストを配置する。ユーザーは、その場所にパンくずリストがあることが当然だと思っているし、パンくずリストでさらにサイトを回遊してくれる。

こんなパンくずリストにはするべきではない
  • ページのtitleタグに、パンくずリストを逆順(先頭が現在のページになる順)にしたものを設定してはいけない。titleタグは人間がよく考えて作るべきもので、(パンくずリストを生成する)システムが作るものではない。

  • URLの階層に合わせてパンくずリストを構成してはいけない。URLは入力しやすく覚えやすくいものにしておくべきで、論理的なサイト内の位置とは違っていてもいい。

  • 読みづらくなるくらい、パンくずリストの文字サイズを小さくしてはいけない。ユーザーは31%の確率でパンくずリストを見ていることを忘れてはならない。読みづらいと判断したら、他のコンテンツをユーザーは見ないかもしれない。

    ヤコブ・ニールセンとカラ・ペルニーチェの書籍『Eyetracking Web Usability』より
  • パンくずリストがページの領域を占有してはいけない。見出しとナビゲーションメニューをサイト訪問者が閲覧する妨げになってはいけない。

  • ナビゲーションメニューを補足できないラベルをパンくずリストにつけてはいけない。パンくずリストは、ある種、ナビゲーションメニューを補助し、文脈に沿うもの。サイトを閲覧する主たる手段になってはいけない。

HTTPSへの移行はやっぱり慌てなくていい?
★★★☆☆特に情報提供型サイト(Raven Blog)

完全なHTTPSへ移行したあとでも検索トラフィックに目立った変化がなかった事例を、前回紹介した。こちらの記事も完全なHTTPSへ移行したサイトの状況を説明している。

ランキングに関して言えば、主要な10個のキーワードの順位は下がることはなかったとのことだ。緩やかな順位上昇が移行前から起こっており、HTTPS移行後もその傾向は続いたそうだ。

ただ、移行直後にはHTTPとHTTPSの両方のページが検索結果に表示されたり、ウェブマスターツールのレポートが不正確だったりするおかしな現象も経験している(もちろん設定はミスなく正しくできていた)。

最終的な見解として次のように述べている。

純粋な情報提供型サイトは、おそらくHTTPSへ移行する必要はないんじゃないだろか?

なおHTTPS化することのメリットとしては、次の3つがあることを、基本だが補足しておく。

  • 接続先の確認と証明 ―― 自分が接続している相手が、意図しているサーバーであることを、ユーザーが確認できるし、サーバーもそれを証明できる。

  • データの盗み見防止 ―― 通信を経路上で傍受されても、通信内容を盗み見ることができない。

  • データの改ざん検出 ―― 通信内容が改ざんされたり、改ざんした内容を受信した場合も、改ざんされたことを検出できる。

アドレス変更ツールの利用には301リダイレクトが必須
★★★☆☆5番目の小話として知っておこう(Webmasters Stack Exchange)

グーグル ウェブマスターツールの「アドレス変更」ツールに関する4つの小話を前々回紹介した。これにもう1つ付け足す。

アドレス変更ツールを利用するには、301リダイレクトを事前に設定しておかなければならない。

アドレス変更に失敗
301リダイレクトを設定していない状態でツールを実行すると、エラーメッセージが表示される。

301リダイレクトが使えない環境では、rel="canonical"タグでも、ドメイン名の変更によるサイト移転が実質的に可能だ。しかしアドレス変更ツールは利用できない。

グーグルブログ検索が終了……していません!
★★☆☆☆ニュース検索のフィルタとして統合(SEO-united.de Blog)

グーグルはブログ検索をひっそりと終了したようだ。

「https://www.google.com/blogsearch」のURLにアクセスすると、通常のウェブ検索のトップページにリダイレクトされる。

だが「ブログに絞り込んだ検索する」仕組みを完全になくしたわけではない。ニュース検索のオプションとして残っている。

ニュース検索の検索オプションでブログを選択
検索したら検索カテゴリで「ニュース」を選択し「検索ツール」から「ブログ」にチェックを入れると、ブログの検索結果だけに絞り込める。

情報収集の手段としてブログ検索を利用していた人もいるはずだ。若干の手間はかかるが、今後はニュースのフィルタオプションからブログを検索できる。

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著者情報とペンギンアップデートに関する記事を、今週はピックアップ。


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