Chapter 1 リスティング広告の目的と考え方を知りましょう
Lessen 04 広告が表示される仕組み
ユーザーが検索している言葉と広告主が用意する言葉
検索連動型広告では、検索エンジンを利用するユーザーが検索する言葉を「検索語句」(検索クエリとも呼びます)、広告主であるあなたが登録する言葉を「キーワード」と呼びます。
検索連動型広告では、ユーザーの検索語句と広告主のキーワードの関連性を、検索エンジンの技術が見きわめて、検索結果画面に広告を表示しています。ここに表示されるのが、広告文と呼ばれるテキスト広告です。仮に意図しない検索語句で自社の広告が表示されるケースが発生しても、除外キーワード(レッスン22参照)で表示を制限できます。
広告主は、自社の商品と関連性の高い検索語句で検索している「将来のお客さん」に自社の広告を出すことによって、新たな出会いを生むことができるのです。どんなキーワードを準備すればいいのかは第3章で、どんな広告文を書けばいいのかは第4章で詳しく解説します。
キーワードによって検索される回数は異なる
検索エンジンを使ったWebマーケティングの世界では、「ビッグワード」「スモールワード」という言葉があります。
例えば「タラバガニ」と入力して検索される回数がとても多そうなことは想像できますよね? そういった言葉をビッグワードと呼びます。
一方で「タラバガニ 通販 激安」と検索するのは、目的がとても絞られている印象で、検索される回数は「タラバガニ」と比べれば少なそうです。これらをスモールワードと呼びます。スモールワードはおおむね、ビッグワードにいくつかの言葉を足した「複合語」であることが多いです。
では、検索される回数が多いビッグワードで広告が表示されることを狙えばいいのかというと、大企業の広告主が上位を競い合い、ひしめき合っていることが多いのです。
ビッグワードやスモールワードに込められたユーザーの意図
下の図のように、ビッグワードの「タラバガニ」からは、さまざまなユーザーの意図が読み取れます。一方、「タラバガニ 通販 激安」で検索しているユーザーの目的は明白で、購入への意欲が高そうです。リスティング広告では、ユーザーの意図がつかみやすいスモールワードを中心に始めるというのも1つの手ではあると思います。
ただし、「ビッグワードは大企業やライバルが多くて勝ち目がない」と言い切れるものでもなく、リスティング広告に慣れてきたら、そしてさらなる成果を求めるのなら、検索回数が多いビッグワードへの取り組みも必要になるでしょう。この段階でお伝えしたいのは、第3章でキーワードについてとことん考えていくにあたり、ユーザーの意図を読み取ろうとする意識を常にもつようにしましょう、ということです。