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ドメイン名の以前の持ち主がSEOスパムをしてなかったか調べる3つの方法 など10+4記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

ドメイン名の以前の持ち主がSEOスパムをしてなかったか調べる3つの方法
★★★★☆うっかりスパムドメインを取らないように(Google Webmasters on YouTube)

新たに取得したドメイン名が、以前にスパムとして問題があったサイトだったかどうかを調べる方法を、グーグルのマット・カッツ氏が説明した。

マット・カッツ氏が示したのは次の3つのやり方だ。

  • ドメイン名を「site:」検索する(例「site:example.com」)

    すでにコンテンツを公開しているのに、検索結果に1ページも出てこなかったとしたら、問題を抱えているドメイン名である可能性が非常に高い。

  • .comや.co.jpなどのTLD(トップレベルドメイン名)を除いたドメイン名で検索する(例 「impress.co.jp」なら「impress」だけ)

    そのドメイン名の過去の振る舞いを、ウェブに残っている痕跡から知ることができる。スパムメールが送られてくるドメイン名だったり、スパムコメントに書き込まれているURLのドメイン名だったりするかもしれない。

  • Internet Archiveで調べる

    Internet Archiveが提供するWayback Machineを使うと、サイトの過去の様子を知ることができる。スパムサイトっぽく見えたら警戒した方がいい。前の所有者がペナルティを受け、回復をあきらめて手放した可能性もある。

これらに加えて、マット・カッツ氏はもう1つアドバイスした。

だれかからドメイン名を譲ってもらう場合は、Googleアナリティクスやウェブマスターツールの状況を見せてもらい、

  • 検索トラフィックが急激に落ちていないか
  • 手動対策の警告が出ていないか

など、問題になりそうな兆候がないことを確認するといいそうだ。

SEOに精通したサイト管理者であれば思い付く策であるが、知らなかった方法があれば、ドメイン名を新規に取得するときにはマット・カッツ氏が挙げたやり方でチェックするといい。

ただ、1つ目の「site:」検索を用いた調査は、ドメイン名をもうすでに取得してサイトを公開した後でないと役に立たない。公開前では検索結果に出てくるはずがないからだ。

日本語で読めるSEO/SEM情報

rel="canonical"の誤用でいまだにインデックスから消えるらしい
★★★☆☆グーグルが対応してくれるとは限らない(辻正浩 | Masahiro Tsuji on Twitter)

株式会社so.la代表の辻正浩氏のツイートを取り上げる。

rel="canonical"の間違った使い方に関する警告だ。多くのコンテンツページで、トップページを指すrel="canonical"を指定してしまうと、そのページの正式なURLがトップページであるという処理がされてしまい、結果として、それらのページが検索結果に出なくなる。

rel="canonical"が導入された当初によく見られたトラブルだ。このミスをおかしてしまったサイトに筆者も実際に何度か遭遇したことがある。

その後、誤用によるトラブルを防ぐために、rel="canonical"がすべてトップページに向けられていてもグーグルは無視するようになった。筆者の実験サイトでも確認した動きだ。

だが辻氏によれば、それでもグーグルは間違ったrel="canonical"に従ってしまうことがあるようだ。それも、「ある日突然」に。

同じテンプレートを使い回している場合やCMSによって自動的にrel="canonical"が挿入される場合などは、特に注意したい。自分が認識しないところで、間違ったrel="canonical"が入り込んでいるかもしれない。

「グーグルの不自然リンクの基準は厳しすぎる」とアメブロのインハウスSEOが不満を漏らす
★★★☆☆発リンクはすべてnofollowにしろってこと?(木村賢(Satoshi Kimura) on Twitter)

Web担のMoz翻訳コラムで公開された記事に対して、アメブロのSEOを担当している木村氏がこんなツイートを投稿している。

木村氏は、同様の内容を以前にもGoogle+に投稿していた。

アメブロの管理者側の立場である木村氏たちから見て不自然とは思われないリンクであっても、グーグルは問題視することがあるようだ。アメブロはスパムに利用されやすいので警戒しているのだろうか? それとも、グーグルの基準が厳しすぎるのだろうか?

サイト内検索結果ページの扱いやスクレイピングサイトの対処法など、ウェブマスターオフィスアワー4/16版
★★★★☆今回も役立つQ&A多し(ウェブマスター オフィスアワー on Google+)

恒例となったグーグル日本のサーチクオリティチームによるウェブマスターオフィスアワーの最新版を紹介する。

次に挙げる内容だけでなく、たくさんの質問に田中氏と長山氏がいつものように丁寧に回答している。

  • サイト内検索ページの扱い
  • スクレイピングサイトへの対処法
  • PCサイトとスマホサイトのtitleタグが違う場合
  • セーフブラウジング診断で警告が出たときの対応
  • 不自然なリンクについて

参加していない人のためにYouTubeの録画を掲載しておくので、ぜひ視聴していただきたい。

Googleアナリティクスに設定ミスを診断する機能が登場予定
★★★☆☆正しい設定の手助けになりそう(アユダンテ株式会社 コラム)

Googleアナリティクスに、設定ミスを診断してくれる機能が実装される予定だ。現在はベータテストを行っており、一部のユーザーだけが試験的に利用できる。

この「Diagnostics機能(ダイアグノスティックス、日本語でも同じ名前になるかどうかはわからない)」について、ベータテスターであるアユダンテさんが、どんな機能なのかを解説している。

GoogleアナリティクスDiagnostics機能
例では、「クロスドメイントラッキング」「eコマースデータ」「コンバージョン設定」のミスの疑いが指摘されている。

このように今回ご紹介したDiagnostics機能では、簡易的な設定ミスから、通常では気づきづらいような設定ミスまで、幅広い設定内容について不備や設定違いが存在しないか、アナリティクス側から通知してくれるようになります。

機能が高度化するにつれGoogleアナリティクスは設定が複雑になってきている。正しいデータを取得するためにも、Diagnostics機能は手助けになってくれそうだ。

正式公開前のベータテストに参加したければこちらのフォームから申し込んでおくといい。

絶対に真似してはいけない、“ゾンビ”サイト量産型ブラックハットSEO
★★★☆☆サイトを使い捨てるアフィリエイターが存在した(SEO Scene 名古屋SEOコンサルタント)

アフィリエイトサイトの超ブラックハットな手法を暴いた記事。

ペナルティを受けると別のドメイン名サイトに逃げ、またペナルティを受けると別のドメイン名サイトに逃げる、これを繰り返すのだ。

サイトを引っ越ししたことをグーグルに通知しているため、逃亡先のサイトでも結局はペナルティを受けるのだが、グーグルが検出するまでにはどうしてもタイムラグが発生する。その隙を突くやり方だ。

一般企業のウェブ担当者は、仮に実行できたとしてもここに書かれているような手法を絶対に実行してはならない。企業に与えられたドメイン名を未来永劫失うことになる。

またアフィリエイターにしても、こんなことをやっているのはほんのごく一部でしかないはずだ。健全なアフィリエイターの評判まで落としてしまう悪どい企みと言える。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

Google+に影響を受けるプライベート検索の導入具合とGoogleアナリティクスの用語変更の記事を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • グーグル、今度はゲストブログネットワークに制裁
  • ニュースサイトでクロール頻度が落ちていても心配なし
  • 削除したページに構造化データのエラーが出てきたときはどうすればいいの?
  • SSLページヘの誘導でもアドワーズ広告のリファラーは消えるのか?
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • 4人のエキスパートが教えてくれたSEO改善の20の秘訣
  • Googleハミングバードを乗り越えるこれからのSEO

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

グーグル、今度はゲストブログネットワークに制裁
★★★★☆足跡を残さないリンクネットワークなど存在しない(Matt Cutts (@mattcutts) on Twitter)

米グーグルのウェブスパムチームのトップであるマット・カッツ氏は、ゲスト寄稿を装ったリンクネットワーク「PostJoint」に制裁を与えたことを、フォロワーからの問いに対して認めた。

(フォロワー)マット・カッツさん、PostJointが大変な状態になってますね。大手のリンク販売業者がまた1つ消滅したんですね。

(マット・カッツ氏)「痕跡を残さない」と謳っているリンクネットワークやゲストブログネットワークは、その主張自体が危険であることの兆候なんだよ。

「リンクネットワークなどが『絶対に見つからない』と言い切っているとしたら、それは『見つかったら危険だ』と自ら言っているようなものであり、グーグルはそういったところには必ず対策する」という意味だ。

グーグルは過去に、大手のゲスト寄稿サービス「MyBlogGuest」にも対策している。ヨーロッパを中心にリンクネットワークに対策してきたし、日本の7つのリンクネットワークに制裁を与えたことも明らかになっている。

公然とリンクを売っているサービスは、遅かれ早かれグーグルに対処されるのは明らかに思える。

ニュースサイトでクロール頻度が落ちていても心配なし
★★☆☆☆Googlebotが賢くなって If-Modified-Since をサポートしたから(Matt Cutts (@mattcutts) on Twitter)

ニュースサイトにおけるGooglebotのクロール頻度について、グーグルのマット・カッツ氏が次のようにツイッターで説明した。

ニュースサイトを運営していたら、3月7日以降、グーグルのクロールが以前よりも減っているように見えるだろう。心配いらない。Googleニュース(のクローラ)は、その日にif-modified-sinceをサポートしたんだ。

グーグルニュースのクローラが、賢くなったということだ。if-modified-sinceについてはこちらに詳細がある。googlewebmastercentral.blogspot.com/2008/11/date-wi …

「If-Modified-Since」は、HTTPの仕組みの1つ。サーバーにアクセスするときに「このURLのコンテンツを送ってください、ただし、この日時以降に中身が変更されている場合のみ」と依頼するものだ。

Googleニュースのクローラがこの仕組みを使うようになったということは、1回クロールしたURLに関しては、中身が更新されていない限り、サーバーは「変わってないよ」と返事するだけでよくなる(レスポンスコードとして304を返す)。

結果的に、Webサーバーのログに「クローラにページデータを返した」という記録が減るため、クロール頻度が減少したように見えるのだ。詳細はこちらの記事を参照してほしい(「マット・カッツに聞いた7つのSEOの疑問」のところ)。

もしあなたがニュースサイトの管理者であれば、クロール頻度が落ちているように見えても心配しなくていい。実際には、クローラはちゃんと確認しにきてくれているのだ。

削除したページに構造化データのエラーが出てきたときはどうすればいいの?
★★★☆☆無視(Google Webmaster Help Forum)

英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムに次の質問が投稿された。

サイトがマルウェアに感染したため、ページをすべて削除しました。

すると、ウェブマスターツールの「クロールエラー」と「構造化データ」に、たくさんのエラーがレポートされるようになってしまいました。

クロールエラーはURL削除ツールを使って消しましたが、構造化データのエラーは消せません。どうしたらいいでしょうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように助言した。

削除されたページは自動的にレポートから消える。

URL削除ツールを使う必要はないし、構造化データのレポートに関して何か特別なことをする必要もない。

削除したページのURLに関して404エラーがレポートされても、それは当然のことなので無視して問題ない。これは、このコーナーで何度も伝えていることだ。同様に、構造化データに関しても、削除したページ関するエラーがレポートされていても無視して構わないようだ。

存在しないページに構造化データのエラーがあると言われたら、焦ってしまうのは当然かもしれない。しかし、気にする必要はない。

SSLページヘの誘導でもアドワーズ広告のリファラーは消えるのか?
★★☆☆☆消えました(Search Engine Roundtable)

アドワーズ広告のクリック経由でのリファラーからも検索キーワードを削除することをグーグルは決定した。

しかし、HTTPの仕様では、「HTTPSページからHTTPページヘのリファラーは渡さないが、HTTPSページからHTTPSページヘのリファラーは渡す」ようになっている。

では、アドワーズ広告からのリンク先がSSLで保護されたページならば、検索キーワードの情報は見えるのかどうか、Search Engine Roundtableのバリー・シュワルツ氏が検証した。

検証結果は「取得できない」であった。

たとえアドワーズのランディングページがSSLで保護したページであっても、リファラーから検索キーワードが削除されていた。オーガニック検索と同じだ。

当然と言えば当然だ。検索結果ページがHTTPSの場合、そのままリンクしてしまうとリファラーがすべて消えるので、「グーグルの検索結果から来た」ことすらわからなくなってしまう。そのため、グーグルでは必要なリファラーだけを渡すリダイレクトページを挟んでいるのだ(これはTwitterなどでも同じだ)。

もっともアドワーズの管理画面での検索語句レポートはこれまでどおり使えるので、影響を受けるのはリファラーでキーワードを取得していた自社開発あるいはサードパーティ製のツールだけなので、気にしなくていいだろう。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

今週ピックアップした2記事は、どちらも安定したSEOを施策するために必須な要素を解説している。

この記事の筆者
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鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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