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SEOの成果が出なかったら「金を返せ」と業者に言える? 弁護士が解説 など10+4記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 10 分
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

SEOの成果が出なかったら「金を返せ」と業者に言える? 弁護士が解説
★★★★★法律上は難しい(弁護士ドットコムトピックス)

SEOの施策を専門の業者に委託したものの望むような成果が出なかった場合に、支払った費用を返金するよう言えるのだろうか?

結論から言うと、基本的には難しいようだ。法律の専門家が説明する理由は次のとおりだ。

SEO業者と依頼者との間の契約関係は、原則として『準委任契約(民法656条、同643条)』であると考えられます。

『仕事の完成』を約束する請負契約と違い、委任契約や準委任契約においては、一定の成果や実績を挙げることは、必須とはされていません。

これを弁護士の仕事にたとえるならば、裁判で勝訴できなくても費用を支払うことになる。それと同じようなことだという。弁護士との契約も、「準委任契約」に当たるのだという。わかりやすいたとえ話だ。

では成果が出なかった場合は必ずあきらめなければならないのかというとそうでもないようだ。「業者が何のSEO対策もしなければ『債務不履行』になる」ということなので、SEO業者が何もしていないのならば、損害賠償を求めることができるかもしれない。

とはいえ、SEO業者がどんなことをしているのかをちゃんと把握できないという状況も多いだろう。

それに対しては「SEO業者は依頼者から要求があれば、依頼者のサイトについてどのようなSEO対策措置を講じたのか、その措置によりどんな効果があったかを、詳細に報告しなければならない」と、民法の条文を挙げて指摘している。

特に、被リンク販売業者にはどんなリンクを提供しているかを教えないところも多いと聞く。「要求されれば、業者は詳細に報告しなければならない」というルールは知っておくといいだろう。

この記事のすばらしい点は、最後に「依頼する側も『SEOの基礎知識』を持っていたほうが良い」と締めくくっているところだ。どれだけ法律に基づいて報告を求めても、提出された内容の真偽やその意味を判断できなければ意味がない。

泣き寝入りしないためにも、正しいSEOをしっかりと理解しておいてほしい。

日本語で読めるSEO/SEM情報

質が低いコンテンツや301が使えないときのサイト移転など、グーグル社員がライブで回答
★★★★☆おなじみの番組(ウェブマスター オフィスアワー on Google+)

グーグルの社員がGoogle+のハングアウトを介して、一般のウェブ担当者からの質問に答える「ウェブマスター オフィスアワー」が、先週開催された。

今回のQ&Aの主なテーマは次のとおりだ。

  • 質の低いコンテンツについて
  • 301リダイレクトが使えないときサイトの移転について
  • リンクネットワークに対する日本での制裁について
  • CMSの変更がランキングに与える影響について

質問が少なかったせいもありいつもよりも短めだが、良い情報が手に入るだろう。ライブ参加していなければ録画で視聴しよう。

ウェブマスターオフィスアワーは今後も定期的に開催予定だ。今後のスケジュールはこちらでチェックできる。

グーグルが求めるオリジナルかつ質が高いコンテンツとは
★★★☆☆オリジナルでも質が低いコンテンツは嫌われる(SEOとその周辺)

コンテンツがオリジナルであることとコンテンツの質が高いことはイコールではない。これは以前にこのコーナーでグーグル公式ヘルプフォーラムでの投稿を引用して説明したことがある。

このときのスレッドで発言した田村氏が、「オリジナルであること」が「質の高さ」に直接はつながらないことを、自身のブログであらためて指摘している。

オリジナルであることは大前提として、質を確保するには、次の3要素を満たすことがポイントとなると、田村氏は考えている。

  • 検索キーワードについてのみ当てはまる文章を書く
  • よそのサイトから容易に得られない情報を書く
  • 検索ニーズと合致しなければならない

ひとことでまとめると、「そこでしか得られない役に立つコンテンツ」が、グーグルの求める「オリジナルで」かつ「質が高い」コンテンツだ。

コンテンツの質について考えるときには、このことを思い出すようにしてほしい。

ページ上部に広告を貼りすぎて順位ダウン!?
★★★☆☆ユーザー体験を損ねない広告設置を心がけること(mbdb (モバデビ))

グーグルには、ページ上部に広告が多過ぎるサイトの評価を下げるアルゴリズムというものがある。このアルゴリズムを更新したことをマット・カッツ氏がツイートした(この間にもう1回更新が実行されている)。

多少の順位変動が発生しているようだが、大きな話題にはなっていない。ところが、ピックアップ元のサイトはどうやら更新の影響を受けたらしいと疑っている。

グーグル検索からの流入が大きく減ったタイミングが更新の時期と一致しているというのだ。

とはいえ、以前の広告レイアウトがどんなふうだったかは筆者にはわからないので、本当にアルゴリズム更新の影響を受けたのかどうかは判断できない。

それでも、広告を掲載しているサイトのウェブ担当者にあらためて注意を喚起する意味で、この記事を紹介する価値があるだろう。

サイトに広告を掲載すること自体は、なんら問題ない。しかし、ページの上部が広告ばかりだったり(つまりユーザーのファーストビューが広告だらけ)、広告のせいでページの表示速度が遅くなってしまったりしているようなら、その広告はユーザー体験を損ねているので、撤去したい。広告収入が大切だったとしても、ユーザーの満足度を高めることが長期的に見れば収益アップにつながるはずだし、そうしたサイトのほうがグーグルには歓迎されるはずだ。

ヒートマップ解析でコンバージョン率アップ
★★★☆☆ヒートマップツールを使ってみたくなるかも(LPO研究所)

SEOではなくLPOのトピック。

ユーザーの視線が画面のどの部分に集まるかを分析する「ヒートマップ」を用いて、コンバージョン率を向上させたケーススタディを紹介した記事だ。

ヒートマップから得たデータをもとに、次のような改善施策の例と、改善によってコンバージョン率などがどう変わったのかの事例を説明している。

  • スクロール到達度のチェック
  • 注目されているコンテンツのチェック
  • 無駄クリックのチェック
  • アクションボタンのチェック
  • コンバージョンしたユーザーのヒートマップを見る
  • 新規とリピートのヒートマップを別々に見る
  • 複数の類似ページを合算したヒートマップを見る

記事を公開したブログの運営元、ギャプライズさんが提供するヒートマップツールのプロモーションも兼ねているとは思われるが、それを差し引いても参考になるLPOの情報だ。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

今週は、筆者が昨年秋に参加した海外カンファレンスのセッションレポートを2本ピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • マット・カッツ、予告どおりにドイツ製リンクネットワークを駆逐
  • <meta name="robots" content="none" />の利用に注意
  • rel="canonical"とrel="prev/next"の使い方が正しいか見てほしい
  • 文法が間違っているコメントを書き込まれると評価は下がるのか
  • 米ヤフー、独自の検索エンジンを再開か?
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • Googleの進化の奇跡 – 10本の青いリンクからセマンティックSERPへ
  • ハミングバード時代に検索のプロが考慮するべきschema.orgの7つのポイント

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

マット・カッツ、予告どおりにドイツ製リンクネットワークを駆逐
★★★★☆これで終わりではない(Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)

米グーグルのスパムチーム隊長、マット・カッツ氏は、フランスのリンクネットワークに制裁を与えたことをツイートした流れで、「次はドイツの番だ」と予告していた。

その予告どおりに、ドイツのリンクネットワークにも制裁を加えたことを明らかにした。

今週我々はドイツの代理店リンクネットワークとそのクライアントに対策した。ドイツではさらに対策を進めていく。

注目したい点が2つある。

  • リンクネットワーク業者だけでなく、そのリンクネットワークを利用している企業のサイトにも対策しことにも触れている(これまではたいてい業者だけに言及していた)。
  • これで終わりではなく対策を継続すると告知している。

ランキングを不正に操作するリンク販売業者とその顧客に対する、よりいっそう強い牽制に思える。

<meta name="robots" content="none" />の利用に注意
★★★★☆"index,follow"は不要(Pedro Dias on Google+)

元ポルトガルグーグルの社員、ペドロ・ディアス氏がGoogle+でrobots metaタグの利用に関して注意を促した。

<meta name="robots" content="none" />は、
<meta name="robots" content="noindex,nofollow" />と同じだ。
知らずに使って墓穴を掘るひとがたまにいる。

<meta name="robots" content="noindex,nofollow" />は、検索結果の表示を拒否し、かつそのページにあるリンクをクローラがたどることを禁止するmetaタグだ。

「noindex,nofollow」をひとまめにして「none」で置き換えることができる。ところがこれを理解せずに誤って使うサイト管理者がいるというのだ。

たしかに「none」は「なにもない」という否定の意味を持つので、インデックスを制限しない、リンクをたどることを禁止しない命令だと勘違いしてしまうかもしれない。

もし使えば、当然、検索結果に表示されなくなるしそのページからリンク先ページへクローラがアクセスすることもなくなる。

「none」の存在を知らなければ誤用もないのだが、念のために気を付けてほしい。

ちなみに、<meta name="robots" content="index,follow" />を記述しているサイトをときおり見かける。robots metaタグが書かれていなければ、検索エンジンはデフォルトでインデックスするし、そのページにあるリンクをたどる。つまり、「index,fillow」を記述する必要はまったくない。

記述してダメだということではないが、わざわざ記述するメリットを筆者は思いつかないし、特に、モバイルの表示速度を遅らせないためにも、余計なコードは少しでも減らしたほうがメリットになるとさえ考えてしまう。

rel="canonical"とrel="prev/next"の使い方が正しいか見てほしい
★★★☆☆100点満点でした(WebmasterWorld)

WebmasterWorldフォーラムで、rel="prev/next"とrel="canonical"の使い方が正しいかどうか見てほしいと投稿があった。

  • 1ページ目: http://example.com/flowers
    <link rel="canonical" href="http://example.com/flowers" />
    <link rel="next" href="http://example.com/flowers?page=2" />
  • 2ページ目: http://example.com/flowers?page=2
    <link rel="canonical" href="http://example.com/flowers?page=2" />
    <link rel="prev" href="http://example.com/flowers"/>
    <link rel="next" href="http://example.com/flowers?page=3" />

答え質問者の使い方は正しい。

rel="next"では次のページのURLを指定する。rel="prev"では前のページのURLを指定する。1ページ目には前のページが存在しないのでrel="prev"はいらない(例にはないが、最後のページには次のページが存在しないので、反対にrel="next"はいらない)。

自分自身のURLを示す自己参照のrel="canonical"はグーグルが認める使い方だ。

rel="canonical"とrel="prev/next"はそれぞれ独立して処理される。併用することにも問題ない。

投稿者はほかにも質問している。

次に示すようなそれぞれのページのURLはインデックスされるか?

  • http://example.com/flowers?page=2
  • http://example.com/flowers?page=3
  • http://example.com/flowers?page=4

答えインデックスされる。

rel="prev/next"は正規化のための要素ではない、ページ送りした一連のページの関係性を伝えるための要素だ。クエリによっては、2ページ目や3ページ目が検索結果に出てくることがあるかもしれない。

rel="prev/next"の詳細はヘルプを参照してほしい。なおrel="prev/next"がきちんと処理されているかしないかを自動チェックする手段は、残念ながら提供されていない。

文法が間違っているコメントを書き込まれると評価は下がるのか
★★★★☆自分が書いたコンテンツは正しくあるべき(Google Webmasters on YouTube)

ブログに書き込まれたコメントが文法的におかしかったとしたら、そのページの品質評価に悪い影響を与えますか?

この質問にグーグルのマット・カッツ氏が回答した。

ポイントをまとめると次のようになる。

  • 本当の人間が書き込んだのであれば、文法の間違いは問題にはならない
  • ツールで書き込んだような意味が通じないスパムコメントであれば削除すべき
  • 自分が書いたコンテンツは質を高めるために文法は正しい方がいい

普通は気にする必要はない。

というのも、コメントは第三者が書き込むものであり、管理者がその内容を完全にコントロールできるものではないし、多少のおかしな文章はごく当たり前に見られるからだ。

YouTubeのコメントを見れば一目瞭然だ。文法的に間違っているコメントが存在するからといってYouTubeの評価をグーグルは下げたりしない。

もちろんスパムコメントはそのまま残しておくべきではない。文法が正しいかどうか以前の問題だ。ユーザー生成スパムコンテンツを放置しておくと、それ相応の対処を受けることだってある。

コメントとして投稿された文章の文法は心配する必要はないとしても、自分が書いたコンテンツの文章は正しくあるべきだ。自分でコントロールできるものだからだ。文法が間違っている文ばかりだったり誤字脱字ばかりだったりすれば、読者の信用を得られないだろう。

米ヤフー、独自の検索エンジンを再開か?
★★☆☆☆モバイルに注力らしい(Re/code)

米ヤフーが独自の検索エンジンサービスを開発するプロジェクトを2つほど秘密裏に進行していることを、複数の情報筋が明らかにしたそうだ。

米ヤフーは2009年に独自検索サービスの提供を終了し、米マイクロソフトが運用するBingを検索エンジンとして利用するようにした。当初の予定では提携は10年間続くことになっている。メイヤー氏はBingとの提携による成果が期待どおりに現れていないこととに不満を感じているとも報じられている。

これらのプロジェクトは3~4か月後の期間を見込んでおり、メイヤー氏は最優先事項だとしているとも情報筋は伝えている。

またPCよりもモバイルにより重点をおくらしい。ちなみにメイヤー氏はグーグル在籍時にモバイル事業のトップにいたことがある。

米ヤフーの公式発表ではないし、日本のヤフーは米ヤフーの子会社ではないため、仮にこの話が本当であったとしても日本向けサイトを運営しているのであれば直接の影響はないはずだ。とはいえ検索エンジン業界においては興味深いニュースだ。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

今週は、今のSEOに無視できないセマンティックに関する記事を2本ピックアップ。

この記事の筆者
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鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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