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SEO集客のために、アクセス解析データを役立てる方法を教えてください [誰もが受けたい!アクセス解析5分クリニック] | Web担当者Forum

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誰もが受けたい!アクセス解析5分クリニック
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丸山先生
医者:丸山先生(35歳・男)
当クリニックの代表。
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来栖あきら
研修医:来栖あきら(25歳・男)
イケメンの研修医。
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綾瀬ゆい
研修医:綾瀬ゆい(25歳・女)
優しい天然ボケの研修医。

ここ「アクセス解析5分クリニック」には、Webサイトについてさまざまな悩みを抱えた患者が、毎日のようにやってくる。研修医の来栖と綾瀬はデコボココンビだが、院長の丸山先生がとにかく名医。たった5分ですべての悩みを解決する!というのだ……。(登場人物紹介を詳しく見る

今回のお悩み
SEO集客のために、アクセス解析データを役立てる方法を教えてください

集客か、成約率アップか

Google経由の検索キーワードが「(not provided)」になって分析できなくなってから、キーワードマーケティングがより苦しくなったね。

そうね。キーワードレポートを見てもよくわからないことが増えたわ。

なんとなくユーザーのサイト訪問ニーズはつかめるんだけどなあ。

でも正直に言うと、今までキーワードレポートをサイト改善に活かしたことは、あまりなかったかも。

確かに。キーワードレポートを見て直帰率改善は行ってきたけど、それ以外は、どうにも難しいよ。

私の担当サイトだと、「youtube 解析」っていうキーワードで訪問されているのはわかったんだけど、「じゃあ、次はどうしたらいいのかなぁ?」ってなるわ。

実際コンバージョンしているのって、ほとんど自分でわかっているキーワードばかりだしなあ。

二人とも、悩んでいるようだね。では今日は、アクセス解析のキーワードレポートについて考えてみようか。ところで、二人は以下の公式を覚えているよね。

成約数 = 集客数 × 成約率

では今回、キーワードレポートを使うとして、「集客」と「成約率アップ」のどちらを望んでいるのかな?

それは……やっぱりSEOを改善したいので、「集客」でしょうか。

だけど、さっきは「直帰率」の話をしていなかったかい? それは「成約率アップ」の範疇じゃないかな。

ああ、なるほど……。僕たちはレポートを見るときに、「何をしたい」というのは明確に考えていなかったかも知れませんね。

それだと、何を見ていいのかわからなくなる。レポートを見る前に「自分が何をしたいのか?」を明確にしておこう。今回は「集客」だね。

新規顧客か、既存顧客か

さて、その「集客」だけど、「SEOで新しいキーワードを増やす」のと、「既存の関連キーワードの順位を上げる」のと、どちらをやりたいかな?

「SEOで新しいキーワードを増やす」のほうですかね……。

それなら、Googleアナリティクスのキーワードレポートなんか見ても、しょうがないよ。

え?! そうなんですか?

だって、既存サイトで確認できるキーワードって、自分で見覚えのあるキーワードばかりだろ?

確かにそうです。とはいえ、キーワードレポートを使えば、直帰率を下げることもできますし、新しいキーワードも見つかるはずです。

いいかい、「集客」というのは、主に2種類あるんだ。

  1. 潜在顧客を、新規に集客する
  2. 既存顧客と似た顧客を、さらに集客する

既存サイトを分析することは、後者には有用だけど、前者には、それだけではダメなんだ。だって、「まだ既存サイトに来ていない人を集める」ということだからね。

新規顧客を集めるなら、市場を見よう

サイト改善のためにGoogleアナリティクスは必須ではない。新規集客が目的であれば、内側ではなく、外側=市場を見よう。

「市場を見る」ですか? 市場は意識しているつもりなんですが……。

もちろん、感覚的に捉えられる部分もあるだろうけれど、やはり、Web担当者であるなら、具体的に分析して、数値で見ていかないとダメだよ。

具体的にはどうやればいいんでしょうか?

たとえば、キーワードを入れると、その関連キーワードを教えてくれるといった、ツールがある。こういった便利なツールを使えば、ネット市場のキーワードの検索ボリュームなどもわかるだろう。

リスティング広告を実施しているなら、以下のツールも使わないとね(それぞれのサービスの広告契約者のみ利用可能)。

  • Google Adwords キーワードプランナー
  • Yahoo!プロモーション広告 キーワードアドバイスツール

実はそれらは全部使ったことがあります。それでも当たり前のキーワードしか出てこなくて……。

そうなると、自分の想定範囲外の答えを探さなきゃいけない。自分の想定外なんだから、他力を頼ったほうがいい。そんなときは「まとめサイト」や「Q&Aサイト」「類義語辞典」だ。

こういったサイトで検索すれば、いろいろなユーザーの悩みなどが見つかるだろう。たとえば、アクセス解析で悩んでいる人は、インストール方法で困っていることなどにも気づける。そうすると、そこからさらにキーワードを増やせるよね。

うーん、難しそうですが、やってみると、確かに「細かい技術的なことで悩んでいる」など、いつもと違う気づきがありますね。

SEO集客のためにアクセス解析データを役立てるには?

こういったやり方を使えば、確かに候補キーワードは増えますが、今度は増えすぎて、どのキーワードを選んだらよいのか迷いそうです。それに、今回はアクセス解析が関係なかったですね。

広義でいえば、僕はこういった市場調査も、今ではアクセス解析業務の1つになると思うよ。過去データの蓄積を活用しているのだからね。

なるほど。でも、自社アクセス解析の結果は役立たないのでしょうか?

もちろん、役に立つよ。今回はキーワードレポートについて触れているから、最後にそれを考えてみよう。

「新しいキーワードで集客した場合に、コンバージョンしそうか?」というのは、自社サイトの分析でわかるね。キーワードごとに、コンバージョンしていたり、平均ページビューが多かったりしそうなものを確認してみよう。

……やはり当たり前のキーワードばかりです。

そうかな? Googleアナリティクスのレポートでもフィルタの機能を使って、たとえば「方法」が入ったキーワードに絞り込んだらどうだい?

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キーワードレポートで、表の上部にあるボックスに単語を入れると、その単語で結果を絞り込める。

確かに「方法」が知りたくてサイトに訪問している人たちがいますね。ただ、平均ページビューは少なめです。

ということは、「今のコンテンツの方針のままでは、そういった人は集客してもすぐコンバージョンしない」ということだ。問題が解決して、すぐ立ち去ってしまう。ただ、リマーケティングなどと組み合わせたり、メルマガなどに登録を促したりすることは、できるかもしれないよ。

このように、既存サイトと市場とのギャップを知ることで、また新しい施策を考えることが可能なんだ。

まとめ

まずSEO集客が目的ならば、自社サイトのアクセス解析だけに答えを求めるのは止めよう。改めて市場を見ない限り、なかなかブレイクスルーは望めない。

一方で、既存サイトのアクセス解析をすれば、自社の訪問ユーザーをより理解でき、問題や可能性に気づき、対策できるはずだ。そうやって、両者を見ることで、より精度の高い施策を思いつくことができるんだ。ぜひバランスよく実施してほしい。

今日の処方箋

お悩みSEO集客のために、アクセス解析データを役立てる方法を教えてください

アドバイスブレイクスルーを起こすような新規集客が希望であれば、自社サイトよりも、市場を優先的に見るようにしよう。一方で、その対策の精度を上げていくために、アクセス解析は必需品となる。以下3ステップで進めてみよう。

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    【1分】 市場を見ます

    goodkeywordを使って、新しいキーワードを見つけてみましょう。

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    【1分】 自社サイトのキーワードレポートにフィルタをかけてみます

    1で見つけたキーワードに関連してそうなものをフィルタに入れて、データを確認してみましょう。

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    【3分】 対策を考えてみます

    1で見つけたキーワードで集客すべきか、またどういう対策を打てばより効果的か考えてみましょう。

※キャラクターイラスト(来栖、綾瀬):「コミPo!」にて制作

この記事の筆者

丸山耕二(ホームページ診断クリニック.com)
株式会社ウェブジョブズ代表。大手SIERのシステムエンジニア、SEOコンサルティング会社を経て独立。現在はアクセス解析を中心とした成約率アップコンサルティング業務や、WEB担当者向け通信講座「ウェブ担当者通信」を主催。2009年よりGoogleアナリティクス英語版の認定資格(GAIQ)を取得。難しいアクセス解析を楽しく伝えるをモットーに“Web業界の池上彰”を目指し活動中。

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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:SEO集客のために、アクセス解析データを役立てる方法を教えてください [誰もが受けたい!アクセス解析5分クリニック] | Web担当者Forum
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