アメブロがSEOスパム撲滅に本格的に乗り出した
見つけたら報告すべし(CyberAgent SEO Information)
アメーバが利用規約違反報告に「SEOスパム」を追加した。
この経緯について、サイバーエージェントでアメーバブログのインハウスSEOを担当している木村氏が自社ブログで説明した。
アメーバブログを悩ませ、かつグーグルのガイドラインにも違反する代表的なスパムには次のような例があるそうだ。
- アフィリエイトのみが目的になっているもの
- SEOの人工(自作自演)リンクのリンク元になっているもの
- 被リンクスパム
- リダイレクトスパム
- スクレイピングコンテンツ
アメーバブログのようなUGCサービスを悪用したスパムは、実質的な効果がほとんどないにもかかわらず、未だ行われている。こうした行為はサービス提供側にはもちろんのこと、ユーザーにも検索エンジンにも迷惑極まりない行為だ。このコーナーの読者にはこんなスパムを働く人はいないと信じているが、「自分さえよければ」という考えは絶対に慎みたい。
あなたがスパムを発見したら、フォームの「規約違反の内容」で「スパム」>「SEOスパム」を選んで報告し、スパム撲滅に力を貸すようにしよう。
木村氏のGoogle+での投稿もあわせて掲載しておく。
日本語で読めるSEO/SEM情報
SEOに成功するコツは“簡単な”SEOを選ぶこと
難しいSEOを捨てる(SEO 検索エンジン最適化)
ここ数年の検索エンジンの進化を経て、「SEOはかつてないほど簡単になった」という人々がいる(筆者もその一人です)一方で、「SEOはかつてないほど複雑で困難になった」という人々もいます。
住太陽氏が、上記のように述べたうえで、今行うべきなのは「簡単なSEO」であり、「難しいSEO」を捨てるように説いている。
勘違いしてならないのは、住氏がいう「簡単」とは「手っ取り早く、楽して上位表示する」という意味ではない。SEOの特性をふまえて適切に施策すれば成果がでやすいSEO施策のことだ。それが具体的に何なのかは、元記事で明確に示している。
記事では、「簡単なSEO」を以下の4つに分けて説明している。
- 難しいSEOと簡単なSEO
- インフォメーショナルクエリに注力
- セリングを露出させる難しさ
- 無駄にならない施策に集中する
具体的な内容は記事を参照してほしい。2014年は、住氏が推奨する「簡単なSEO」を実行してみるのもよさそうだ。
なお住氏が書いた、不自然リンク警告解除サービスに関するこちらの記事も読んでいただきたい。年の瀬にSEO業界で、ちょっとした話題を呼んだ記事だ。
コンテンツ強化の方法を教えます
コンテンツ力がないSEOに成功なし(ネットPR.JP)
SEOには、「魅力的なコンテンツ」が欠かせないことは、もはや言うまでもない。バックリンクだけでSEOの効果をだせていた時代はとうに終わっている。パンダアップデートとペンギンアップデートの導入以降、揺るぎない事実だ。
こちらの記事では、パンダアップデート以降のSEO強化策として「Webサイトのコンテンツを強化する方法」を説明している。
前半も整理されていて良いのだが、コンテンツ力を高める手段の解説(2ページ目)がとても参考になる。魅力あるコンテンツをつくるために役に立つ、筆者イチオシのコンテンツだ。
グーグルが「しばらくの間は、あなたの再審査リクエストを無視します」と通告
不自然リンク解除がますます困難に(UMA)
不自然なリンクの再審査リクエストに対するグーグルからの返信に、今までになかった通告が含まれることがあるようだ。
リンクの削除には時間がかかります。Google には大量のリクエストが寄せられているため、またあなたの次の再審査リクエストが承認される可能性を高めるため、Google では今から数週間、このサイトからの他のリクエストを審査することはありません。時間を十分にとってサイトへの不自然なバックリンクを削除してから、別の再審査リクエストを申請することをおすすめします。
英語で書かれた同じ内容の文面が、英語版の公式ヘルプフォーラムでも報告されている。
リンクを精査してちゃんと削除する努力をせずに、何度も再審査リクエストを送ろうとする違反者が多いのだろうか。
いずれにせよ、数週間の間隔を空けなければならないとしたら、ただでさえ時間がかかる不自然リンクの解除にさらに時間がかかることになる。自作リンクや有料リンクのような、ランキングを不正に上げることが目的のリンク操作のリスクは増大するばかりだ。
再審査リクエストを送る際には、受け取った先で人間が判断していることを思いだしてほしい。「自分ならこの再審査リクエストの内容で、対応しようという気になるだろうか」と考えてみて答えが「YES」になるようなリクエストにするべきだろう。
ユニバーサルアナリティクスでクロスドメイントラッキングする方法
以前とは変わった(アユダンテ株式会社 コラム)
ユニバーサルアナリティクスではGoogleアナリティクスで設定するのに面倒だったクロスドメイントラッキングの設定が容易になりました。
として、Googleアナリティクスのユニバーサルアナリティクスで「クロスドメイントラッキング」を使用する際の設定方法と注意点を、アユダンテさんが詳細に解説している。
「クロスドメイントラッキング」とは、異なるドメイン名間の訪問を、連続した行動としてGoogleアナリティクスで解析できるようにすること。
ECサイトの決済プロセスで外部サービスを利用し、別ドメインのショッピングカートへ移動する場合などには、クロスドメインのトラッキングを有効にしておかないと正しく解析ができない。
正確に言うと、トラッキングコードさえ設置されていれば、それぞれの訪問数やページビュー数は計測できるのだが、「どの誘導元からのどの集客施策が最終コンバージョンにつながったのか」などは分析できないのだ。
ユニバーサルアナリティクスでは、以前とは設定方法が代わった。簡単になった部分もあるが、それでも注意点は存在する。難易度が高いかもしれないが、クロスドメイントラッキングの設定が必要なサイトを管理しているウェブ担当者もこのコーナーには多いのではないだろうか。
自分の運用環境に該当するなら読んでおくといい。
2014年にSEOで気になる質問をグーグル社員に聞いてみよう
ウェブマスターの新年会を開催(ウェブマスター オフィスアワー)
今週は、日本のSEO情報を1本増量する。といってもお知らせ情報だ。
グーグル日本のサーチクオリティチームが、「ウェブマスターの新年会」と称してGoogle+でハングアウト(ビデオチャット)を開催する。
日時とURLは以下のとおり。
- 日時: 1月20日(月)18:00 ~
- URL:https://plus.google.com/events/cosjdt4lge1tevn6hpsjptaap9c
SEOについての気になる質問をグーグル社員に直接尋ねられる、またとないチャンスだ。スケジュールを調整して参加しよう。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
検索結果のCTR調査の紹介記事とGoogleが公開したモバイル対応のドキュメント翻訳を今週はピックアップ。
- 検索結果1位のクリック率は17.16%、ロングテールはCTRが高い ~ CATALYST調べ
PCとモバイルで違いがでるのも興味深い - 2014年に必須、マルチスクリーンユーザーに対応したウェブサイトの構築
マルチスクリーン対応の参考に
- サイトマップにまつわる8つのグーグル公式情報
- レスポンシブデザインでコンテンツを非表示にするとクローキングになるのか?
- 元スパムのドメイン名を買ってしまった、ペナルティは残っている?
- ユーザーと検索エンジンが好きなコンテンツとは
- robots.txtのブロック解除はどれだけ待てば効果がでるのか
- 2013年の総括と2014年に成功するコンテンツクリエイターの条件
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
年末年始も大晦日も元旦も関係なく、何人ものグーグル社員が公式ヘルプフォーラムでユーザーサポートに大奮闘していた。そこで今週の海外SEO情報のパートでは、年末年始のグーグル社員によるヘルプフォーラムでの投稿を特集する。
サイトマップにまつわる8つのグーグル公式情報
サイトマップ運用のおさらい(Google Webmaster Help Forum)
最初は、グーグル社員のゲイリー・イリーズ氏とジネブ氏が、サイトマップに関して公式ヘルプフォーラムで説明した情報のまとめだ。
サイトマップはサイト構造を理解することに役立つ
サイトマップは通常のクロールでは見つけられないようなURLの発見に役立つ
サイトマップを送信してもクロールとインデックスが保証されるわけではなく、手がかりとして使われる
wwwありのドメイン名で運用するときは、wwwありのURLをサイトマップに記述する。逆も同じことで、wwwなしのドメイン名で運用するときは、wwwなしのURLをサイトマップに記述する(ウェブマスターツールでは、運用するドメイン名で登録したサイトのレポートを見る)
主要で重要なページをサイトマップに載せる
内容が浅く薄っぺらいコンテンツだとサイトマップにURLがあってもクロールやインデックスしないことがある
SEO上級者には当然のことかもしれないが、サイトマップを利用するときに認識しておきたいことだ。
レスポンシブデザインでコンテンツを非表示にするとクローキングになるのか?
主要コンテンツを表示していれば大丈夫(Google Webmaster Help Forum)
レスポンシブ・ウェブデザインを採用しています。あるコンテンツは、PCとタブレットでは表示していますが、スマートフォンでは隠しています。これはクローキングになりますか?
公式ヘルプフォーラムに投稿された上の質問にグーグル社員のジョン・ミューラー氏が回答した。
主要なコンテンツが見えるのであれば、モバイルに対しては多少のコンテンツを非表示にしても問題ない。
レスポンシブ・ウェブデザインで、「HTMLソースには存在するのにモバイル向けにコンテンツを表示しないことが、クローキングや隠しテキストになるのではないか」と心配する人は、読者のなかにもいるだろう。
そのページの目的であるコンテンツをきちんと表示しているのであれば、補助的なコンテンツ(たとえばメニューの一部や広告)を表示させなかったとしても、普通はガイドラインには問われない。ユーザーや検索エンジンを欺く意図がないのであれば、まずは心配しなくていいはずだ。
元スパムのドメイン名を買ってしまった、ペナルティは残っている?
ずっと昔のことなら消滅している(Google Webmaster Help Forum)
自分のビジネスにぴったりのドメイン名を取得しました。ところが、何気なくWayback Machineで調べてみたら2001年にはだれかが取得していました。失効したかはわかりません。
以前の所有者がブラックハットSEOだったらどうなりますか? 悪い影響を再び受けてしまいますか?
こうした質問に、マット・カッツ氏がアドバイスした(ちなみにマット・カッツが公式ヘルプフォーラムに登場するのは極めてまれなことだ)。
2001年からずっとそのサイトが運営されていたのでなければ、手動による対策はかなり前に期限切れになっているだろうと思う。
2001年に悪いことをやってアルゴリズムにひっかかり、検索順位に影響が及んでいたということがありえる。だが、12年の間に状態が変わっているだろうから、まず問題にならないだろう。
(以前にだれかが所有していた)ドメイン名を買ってトラブルになるのは、たいていはそのドメイン名で最近にスパムを働いていた場合だ。
サイトをウェブマスターツールに登録して、手動対策ビューアで確認しておくのがいちばん安心だ。
過去の所有者が運用していた時代に手動による対策を受け、それがまだ継続していれば、手動対策ビューアには確かに警告がでてくる。その場合は、そのドメイン名は自分が新たに取得したものであり、以前の所有者と自分はまったく無関係であることをグーグルに認めてもらえれば、手動による対策は一般的には解除されるはずだ。
ユーザーと検索エンジンが好きなコンテンツとは
独自で価値を提供するコンテンツ(Google Webmaster Help Forum)
グーグル社員のゲイリー・イリーズ氏が、2つのスレッドでコンテンツについての大切な考え方をアドバイスした(その1、その2)。
ユーザーも検索エンジンのアルゴリズムもほかには存在しない惹きつけるコンテンツを好む。
他のサイトと同じコンテンツを利用していて100%独自にすることが無理なら、ユーザー対して価値を提供し、サイトを訪問する動機になるような独自の要素を持たせなければならない。
ユーザーには「あなたのサイトに訪れる」理由を、検索エンジンには「あなたのサイトを上位表示する」理由を示さなければならないということだ。
その理由となるのは、あなたのサイトだけにある、ユーザーに価値を提供できるコンテンツだ。サイト中すべてにおいて達成できないとしても、これらの要素を必ず用意しておく必要がある。
とはいうものの、そもそもビジネスでサイトを運営しているのならば、大前提として考えておくべきことだ。上記のような要素がないのならば、SEOどころかビジネス自体の考え方を見直すべきだろう。
robots.txtのブロック解除はどれだけ待てば効果がでるのか
ブロックしていた期間による(Google Webmaster Help Forum)
robots.txtで「Disallow」を指定して、特定のURLに対するクローラのアクセスをブロックしていました。その指定を変えてブロックを解除した場合、どのくらいの時間で検索順位が戻りますか?
グーグル社員のゲイリー・イリーズ氏は次のように説明した。
- ブロックしていた期間が短ければ早く戻る
- ブロックしていた期間が長ければ時間がかかる
つまりブロックしていた期間にもよるということだ。長い間ブロックされていたURLのブロックが解除されたら、何かの間違いかもしれないとグーグルは慎重になり、すぐにはクロールしないのかもしれない。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
SEOの世界でも2013年に脚光を浴びたコンテンツマーケティングの記事を今週はピックアップ。
- 2013年の総括と2014年に成功するコンテンツクリエイターの条件
2014年もコンテンツマーケティングに力を注ぎたい
- 内容カテゴリ:SEO
- コーナー:海外&国内SEO情報ウォッチ
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:アメブロがSEOスパム撲滅に本格的に乗り出した など11+3記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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