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検索エンジンが「いいね!」「+1」をランキングで評価しない2つの理由 など10+4記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 8 分
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

検索エンジンが「いいね!」「+1」をランキングで評価しない2つの理由
★★★★☆文脈評価とスパム問題(SEMリサーチ)

フェイスブックの「いいね!」やグーグルの「+1」は、パーソナライズ検索には影響しているものの、通常のランキングには今のところ影響を与えていない。これだけソーシャルネットワークが普及しているになぜだろうか?

理由はいくつかあるだろうが、以下の2つを渡辺隆広氏が取り上げ説明している。

  • 文脈の評価
  • スパム問題

詳細はピックアップ元記事を参照してほしい。

検索エンジンが、こういった問題をクリアできたときに初めて、ソーシャルシグナルがランキング指標として意味を持つようになるのだろう。

日本語で読めるSEO/SEM情報

コンテンツのプロモーションにおける「はてブ」の正しい使い方
★★★★☆中身が無いのにセルクマしても意味なし(ウェブライダー松尾茂起(松尾シゲオキ)(@seokyoto))

検索エンジンからの集客に効くスタイルのコンテンツプロモーションが得意な、松尾茂起氏のツイートを紹介する。

そもそもの流れは、次のようなもののはずだ。

  1. コンテンツに価値がある
  2. → 評価される
  3. → はてなブックマークで多くブックマークされる
  4. → 注目されて他のリンク評価が増える

それなのに、前の段階なしに はてなブックマークだけを増やそうとしても意味がない。価値のないコンテンツはいくら露出機会を増やしても支持されないからだ。

ペナルティだけがSEOのリスクではない、もっと根本的なリスクが存在する
★★★★☆特定の経路に依存しない集客が重要(SEO 検索エンジン最適化)

SEOにはリスクがある。代表的なものは、パンダアップデートやペンギンアップデートなどのアルゴリズム変更にひっかかったり、ガイドラインに違反したブラックハットな手法が見つかったりすることで、突然に予想外の大きなダメージを受けるといった危険性だ。

しかし、SEOにある根本的なリスクは、もっとほかの部分にあると、住太陽氏が指摘している。

そのリスクとは「SEOだけに頼った集客」であることだ。

住氏は以下の流れでSEOのリスクとそのリスクの回避策を論じている。

  1. 4種類の流入経路
  2. 安易な集客手法としてのSEO
  3. 特定の経路に依存しない集客を
  4. この考えの背景。危機管理と安定成長
  5. SEOのリスクを回避する
  6. 長期的な視点を持つ

SEOが効果的な集客方法であることは間違いない。しかし、目的はサイト全体としての集客を安定して行うことであって、SEOを突き詰めることではないはずだ。予期せぬ検索エンジンの動きに右往左往しないサイト運営を実現するために、一読しておいてほしい。

グローバルサイトの多言語化を成功させるための秘訣
★★★☆☆日本語の字幕とスライド付き(Google ウェブマスター向け公式ブログ)

複数の言語を対象にしてウェブサイトをグローバルに展開する場合は、「rel="alternate" hreflang」を設定することを、グーグルは推奨している。

この「rel="alternate" hreflang」のベストプラクティスをはじめ、サイトを多言語展開する際の注意点などをグーグルのマイリー・オイェ氏が少し前に動画で解説したことがある。

日本版のウェブマスター向け公式ブログが、日本語の字幕を付けたこの動画日本語訳したスライドを公開した。

このコーナーの読者には多言語サイトを運用しているウェブ担当者が少なからずいるはずだ。オイェ氏の解説をすでに視聴しているとは思うが、日本語でももう一度確認してみるといいだろう。

画像検索最適化のための5つの施策
★★★☆☆わかりやすくまとまっている(Room 402)

グーグルのマット・カッツの動画をもとに、画像の最適化をまとめた記事。

とはいえ、動画の単なる翻訳ではない。画像検索最適化のコツを、以下の5項目を中心に例を挙げながらわかりやすく解説している。

  • SEO 対策という観点から見た画像の名前の付け方
  • 画像を記述する title, alt タグの活用
  • 画像の『周囲』に施す SEO 対策への手助け
  • Matt Cutts 氏がおすすめする 1 つの工夫
  • 画像ファイルへの SEO 対策がもたらす効果

画像の多いサイトを運用しているなら、画像検索への最適化の基本として、きっと役立つ内容だ。

元記事の内容に1点、コメントしておきたい点がある。「title属性」に関してだ。

筆者の認識では、グーグルはページのtitle要素(titleタグ)は見ているが、ページ内のtitle属性は画像に限らず無視しており、ランキング要因としては見ていないはずだ(ユーザーのために記述することにもちろん何ら問題はない)。

マット・カッツ氏が動画で言っている「タイトル」は、画像のキャプションとして書かれている文字列のことだと考えるのが適切だろう(画像が置かれているページのタイトルにも言及している)。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

マット・カッツ氏の動画解説と音声検索用のChrome拡張機能の紹介記事を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • ペナルティが解除されてもグーグルの信頼を回復したとは限らない
  • この2つを実践すればリンクは自然と集まる
  • アマゾンをSEOのキーワードリサーチに使う風変わりな方法
  • うっかりミスでインデックスから消えたサイトは元に戻れるのか
  • リンクの否認ファイルに記載できるリンクの上限数はいくつ?
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • 2014年はセマンティックマークアップの年になる
  • プレスリリースのリンクよりも遥かに大きな問題

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

ペナルティが解除されてもグーグルの信頼を回復したとは限らない
★★★★☆過去の悪行は信用の回復を妨げる(Google Webmaster Help Forum)

不自然なリンクが原因で手動による対策を受けたサイト管理者に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏が公式ヘルプフォーラム興味深いコメントを残した。

あなたのサイトの過去を見ると、相当以前からかなりの数の(悪い)ことをやってきたように見える。そういったことに、私たちのアルゴリズムは気が付いていたようだ。

手動対策の解除から始めるのはいいことだ。しかし、ペナルティが解除されたとしても、私たちのアルゴリズムがあなたのサイトを元のように信頼するようになるまでには、かなり長い時間がかかることがあり得ると覚えておいた方がいい。

長期に渡って過去にウェブスパムを繰り返していると、ある時点で健全な状態になっていたとしても、グーグルはそのサイトをすぐに信用するとは限らないということだ。

我々の実社会と似ていなくもない。過去に悪い行いを頻繁にしていた人がいたとして、その人が急に心を入れ替えてまっとうになったように見えたとしても、しばらくの間は、簡単には信頼してもらえないだろう。

この2つを実践すればリンクは自然と集まる
★★★☆☆これがオーガニックリンク(Kaspar Szymanski on Google+)

あるSEOのトレーニングに参加していた、元グーグル・サーチクオリティチームの社員であるカスパー・シマンスキー氏が、参加者から出た質問とそれに対する講師の答えをGoogle+で共有した。

Q:できたばかりのサイトで、1つ1つ段階を経てリンクを獲得するのに良い方法として何を推奨するか?

A:何も推奨しない。新しいサイトを作り上げたばかりなら、優先的にやるべき重要事項は2つだ。

  • 質の高いコンテンツを作り、それを続ける
  • あなた(のサイト)に関連する特定分野のなかにあるコミュニティで交流しあう

この2つを正しくやれば、リンク獲得なんていうことに無駄な時間を費やす必要はなくなる。

高品質なコンテンツを継続して作り続け、ユーザーとの関係性を築いていけば、「リンク構築」のための行動に無理に取り組まなくても、ユーザーは繰り返し訪問してくれ、リンクも自然に増え、結果的に検索エンジンの評価も上がるだろう。

アマゾンをSEOのキーワードリサーチに使う風変わりな方法
★★★☆☆「なか見!検索」で目次を覗く(SearchDecoder)

こちらの記事では、キーワード調査に利用できる10個のツールを紹介している。そのなかに一風変わったものがあるので取り上げる。

アマゾンの「なか見!検索」を使うのだ。「なか見!検索」が適用されている本は、その本の中身の一部を見ることができる。この機能を使い、目次からキーワードのヒントを得るのだ。

書籍『標準デジカメ撮影講座』の目次
書籍『標準デジカメ撮影講座』の目次

キーワードだけでなくコンテンツのトピックのヒントにもなりそうだ。ただし「丸パクリ」をするのは、もちろん問題がある。あくまでも、キーワードやトピックのアイデアを膨らませるためのヒントの1つとして利用したい。

うっかりミスでインデックスから消えたサイトは元に戻れるのか
★★★☆☆戻るけど時間がかかることもあり(Google Webmaster Help Forum)

先週の注目ピックアップで、サイト管理者の不注意が原因でインデックスから消滅してしまう6つのパターンを取り上げた。

そのなかの1つ「レンタルサーバー会社がGooglebotのアクセスを制限していた」ことが原因で検索結果から消えてしまった事例が、英語版の公式ヘルプフォーラムに現れた。

GooglebotのIPアドレスをホスティング会社が2か月近くブロックしていたらしい。サイトのクロールに支障をきたし、最終的にはインデックスから消えてしまった。

グーグル社員のジョン・ミューラー氏の指摘により事実が判明した。またミューラー氏は、関連して以下の有用なコメントも残している。

私たちの見解では、いったんURLを再クロール、再処理できるようになれば、消えていたサイトは再び検索結果に現れるだろう。

Googlebotがアクセスできないといったトラブルが原因の被害は、一般的には長く続くものではない。とはいえ“普通”の状態に戻るまでにはしばらく時間がかかることも、あり得る。

注意点を1つ示しておこう。アルゴリズムは絶えず変わるので、今の“普通”の状態が以前の“普通”の状態と同じだとは限らない。

サーバーの構成ミスやダウンでGooglebotがアクセスできない状態が続くと、順位が下がったり検索結果から消えたりすることがある。しかし正常な状態に復帰すれば通常は元に戻る。ただし元に戻る時間はまちまちのようだ。

たとえば、WebmasterWorldフォーラムのこちらのスレッドではサーバーの停止で順位が下がったサイト管理者が情報を求めて投稿した。

1人のメンバーは、「過去に同じ体験をしたときは2週間ほどで戻った」とアドバイスした。そして、やりとりが続いているうちに、投稿者のサイトは無事に元の順に戻ってきた。3日かかった。

回復までに必要な期間は、Googlebotがアクセスできなかった期間や元々のクロール頻度にも依存するかもしれない。いずれにしても、Googlebotがアクセスできないことでクロールやインデックス、ランキングに悪影響が出た場合は、正常に戻るまでに数日から数週間かかると見ていいだろう。

リンクの否認ファイルに記載できるリンクの上限数はいくつ?
★★☆☆☆数ではなくファイルサイズの上限がある(WebmasterWorld)

リンクの否認ツールからアップロードするファイルに記載できるリンクの数に上限はあるのか?

こうした趣旨の質問がWebmasterWorldフォーラムに投稿された。

SEO業者から「50以上のリンクを一度に否認しようとするとグーグルに問題視される」と言われたのだそうだ。

かなり怪しい業者だ。そんな事実は聞いたことがない。

問題視されるかどうかはともかくとして、リンク数に上限はないはずだ。ただしファイルサイズには上限がある。2MBまでだ。したがって、実質的には記述できるリンク数にも上限が出てくるだろう。

もちろん、否認したいリンクをサイズ上限いっぱいの数までファイルに記述したとしても、すべてが否認処理される保証はない。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

セマンティックへの取り組みの重要性を説いた記事と、プレスリリースからのリンクに対するグーグルのポリシー明確化をきっかけにしてSEOのリスク管理を考察した記事を今週はピックアップ。

筆者が所属する株式会社セルフデザイン・ホールディングスでは、SEOの「グループコンサルティング」を開催しています。今回で第12期となるグループコンサルティングは、月1回・6か月間のコンサルティングを集合形式で提供するサービスです。
詳細は → グループコンサルティング 第12期からどうぞ。

この記事の筆者
ユーザー 鈴木 謙一 の写真

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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