前回紹介したのは、マイレポートをゼロから作成していく手順だった。このアプローチでは、どのようなデータを定点観測するべきかを考えるところから、ウィジェット(マイレポートのグラフのパーツ)を構成していった。
今回はもっと簡単なアプローチ方法を解説しよう。ふだんから定期的に、標準のレポートをいくつか見ているような場合に有効なアプローチで、表示しているレポートをマイレポートのウィジェットに追加登録する方法だ。
多くのレポートには、レポート画面上部に[マイレポートに追加](図1赤枠部分)の機能が表示されている。これを使用するのだ。
[ユーザー]>[サマリー]レポートをマイレポートに追加してみる
まず見ているのは[ユーザー]>[サマリー]レポートだろう。
- グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
- 画面の左側にあるメニューで、[ユーザー]をクリックする
- メニューが開くので、[サマリー]をクリックする
このレポートで、[マイレポートに追加](前出図1赤枠部分)をクリックしてみる。そうすると、図2のような「マイレポートに追加」画面が表示される。
ウィジェットを追加したいマイレポートを選択する
追加するウィジェットの設定画面の、左上のプルダウン(前出図2赤枠部分)をクリックすると、どのマイレポートにウィジェットを追加登録するのかをきいてくる(図3赤枠部分)。
すでに作成してあるマイレポートを選択してもよいし、ここで新しいマイレポートをまたゼロから作成してもよい。ここでは前回作成した「衣袋のマイレポート」(図3青枠部分)を選択してみる(「衣袋のマイレポート」にはすでに6つのウィジェットが登録されていることもわかる)。
すると図4のように、マイレポートに追加登録できるウィジェットをチェックできるように図2から画面が変化する。
ここでは、訪問数のトレンドグラフを表示したいので、訪問数の「タイムライン」の方(図4赤枠部分)にチェックをしてから、[マイレポートに追加](図4青枠部分)をクリックする。
すると、図3で選択した「衣袋のマイレポート」の左上に「訪問数」のウィジェットが追加される。
追加されたウィジェットを確認する
ウィジェットを追加したマイレポートを実際に開いて確認してみよう。
- グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
- 画面の左側にあるメニューで、[マイレポート一覧]をクリックする
- メニューが開くので、[非公開]をクリックし、[衣袋のマイレポート](自分が作ったマイレポートの名前)をクリックする
マイレポートに「訪問数」のウィジェットが追加されていることを確認できる(図5赤枠部分)。
前回作成したウィジェットとの違いは、左上のウィジェットの名前の部分(図5青枠部分)がリンクになっていることだ。
このケースで言えば、「マイレポートに追加」(図1)をクリックした元のレポート画面である[ユーザー]>[サマリー]レポートにリンクが張られて、ワンクリックで元のレポートを確認できる仕組みになっている。
「ウィジェットの設定」画面からもリンクを設定できる
じつは、前回解説した「ウィジェットの設定」画面の一番下にあった「レポートまたはURLのリンク」の指定(図6赤枠部分)が、このリンクの指定部分なのだ。
今回のケースでは、リンク先は[ユーザー]>[サマリー]レポートなので、設定内容を確認すると、確かに「ユーザー/サマリー」と表示(図6青枠部分)されている。
ウィジェットをゼロから作成する場合、ここに記述すべきレポート名がすぐに思い浮かばないことがあるかもしれないが、大丈夫だ。
この入力ボックス(図6青枠部分)に、「ユーザー」とか「集客」などの大分類を入力したり、「言語」などのようにレポートそのもののディメンション名を入力したりすれば、リンクするレポート名の候補が出てくるので、そこから選べばいい。
[集客]>[すべてのトラフィック]レポートをウィジェットとして追加してみる
もう1つウィジェットを追加してみよう。次は[集客]>[すべてのトラフィック]レポートで、[マイレポートに追加]をクリックしてみる。
- グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
- 画面の左側にあるメニューで、[集客]をクリックする
- メニューが開くので、[すべてのトラフィック]をクリックする
- [マイレポートに追加]をクリックする
すると、また図2のような設定画面が表示されるので、またウィジェットを追加したいマイレポートマイレポート名(例では「衣袋のレポート」)を選択する。
今度も1つ目は、訪問数をタイムラインで表示するウィジェットが登録候補の1つとして表示されるが、すでに図5で作成済みなので、下の「参照元/メディア別の訪問数と新規訪問の割合」を表形式で表示する方(図7赤枠部分)にチェックをして、[マイレポートに追加](図7青枠部分)をクリックする。
すると、「衣袋のマイレポート」の左上に「参照元/メディア別の訪問数と新規訪問の割合」のウィジェットが追加される(図8)。
残念ながら図7の表形式の指定では、表示される2つの指標が固定的に決められており、選択の余地はないのだが、ウィジェットの名前の部分にあるリンクをクリックすれば元のレポートを簡単に開くことはできるので、リンクをクリックして確認していけば、すぐに欲しい情報は得られるはずだ。
このようにして、普段見ているレポートから手当たり次第に、ウィジェットを登録してしまうというのも1つの簡単な方法なので、ぜひ試していただきたい。
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オリジナル記事:ふだんよく見ているレポートから、手軽にマイレポートを作成する方法(第79回) [衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座] | Web担当者Forum
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