WordPressはSEOに強い? レスポンシブは正義? 気になる12の疑問にグーグル社員が回答
生で聞きたかった(りんろぐ。)
WordCamp Tokyo 2013というイベントが9月14日に開催された。グーグルから、サーチクオリティチームの金谷氏とアドセンスプロダクトチームの坂本氏が登壇し、数々の質問に回答するQ&Aセッションがあったそうだ。
こちらのブログ記事では、そのセッションから12個のQ&Aをレポートしている。
- WordPressって本当に検索に強いのか?
- コンテンツ イズ キング は本当?
- そもそも「良い」コンテンツとは?
- 広告を貼りすぎると検索順位が落ちる?
- Google AdSenseの効果的な配置って?
- ファーストビューが広告だけのサイトはどう?
- title、keyword、descriptionの設定やサイトマップの送信は必要なの?
- Google AdSenseのポリシー違反のガイドラインって?
- レスポンシブウェブデザインは正義なの?
- ホスティングサービス(無料ブログ)と独自ドメインの違いってあるの?
- ウェブサイトで収益を挙げることにおける最大のメリットは何?
- 魅力的なサイトとは?
参考になるものが多い。チェックしてみよう。
日本語で読めるSEO/SEM情報
不自然リンク警告を解除するためのアドバイス
実務経験者からの貴重な助言
(伊藤公助 on Google+)
このコーナーで今までに何回もピックアップしているSEO Imagination!ブログの伊藤氏が、不自然なリンク警告の解除のための取り組み方について助言した。といっても、ブログではなくGoogle+で書いている。
Google+投稿の埋め込み機能を使って、以下に示す(文章の冒頭以外が隠れているので、[もっと読む]をクリックして読んでほしい)。
伊藤氏は、これまで数多くの不自然リンク解除の対応にあたりいくつも成功していると聞いている。もしあなたが解除してもらえずにいたのなら、おおいに役立つアドバイスになるだろう。
GAのアドバンスセグメントが刷新
使いこなせるか(アナリティクス 日本版 公式ブログ)
Googleアナリティクスで最も有効活用できる機能の1つである「アドバンスセグメント」がパワーアップし、今回新たな「セグメント」機能として生まれ変わる。
アナリティクス公式ブログがアナウンスしたもので、主な刷新は以下のとおりだ。
- まったく新しいユーザー インターフェイス
- ユーザー単位のセグメント
- シーケンス 行動の順番でセグメント
- コホート分析 初回訪問日での分析
- あらかじめ提供されたテンプレート
いくつかある変更点のうち、注目は「ユーザー単位のセグメント」だ。これまでは訪問(セッション)単位でしかセグメント化できなかったのだが、訪問を超えたもっと長い期間(最大90日間)のユーザー単位で絞り込めるようになるのだ。
詳細は公式ブログの記事とヘルプ(日本語版は準備中)を参照してほしい。英語だが解説ビデオがわかりやすいとのことである。
現在提供中で徐々に利用可能なアカウントが増えていくだろう。
敷居が高そうな印象を受けるかもしれないが、使いこなせるようになりたいものだ。
ゴミレベルのディレクトリが増殖中
間違っても登録しないように(Takahiro Watanabe (@takahwata) on Twitter)
渡辺隆広氏のツイートを紹介する。
専門性の高さを装った、ゴミレベルのディレクトリが2カ月で大量増殖。みた限りGoogleアルゴリズムレベルで自動排除されそうだけど… どうなるかしら
— Takahiro Watanabe (@takahwata) September 4, 2013
具体的にどの登録ディレクトリに言及しているかまではわからない。
言えることは、こういったディレクトリには登録すべきでないということだ。ディレクトリ登録に際しては、今まで以上に慎重にならなければならない。
ユーザーが利用しそうにない、言い換えればそこからの直接のトラフィックが見込めないディレクトリに価値はない。価値がないどころか、今は不自然なリンクとしてグーグルに問題視される危険性があるからだ。
ウェブマスターツールのバックリンクレポートが今までよりも全体像を把握しやすくなる
不自然リンク警告解除のための手がかりが増える(Google ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルは、ウェブマスターツールの「サイトへのリンク」レポートのデータ提供の仕組みを改善したことをアナウンスした。
今までは、約100,000本のバックリンクデータをアルファベット順でダウンロードできた。しかし、これからは全範囲のリンクから均一にサンプリングされるように変更する。
バックリンクの数が多いサイトでは、アルファベットの最初のほうに偏って表示される不都合があったが、これが解消される。リンクの全体像をより把握しやすくなるだろう。
不自然リンクの警告を受けてしまった場合にも、偏りのないリンクデータを手にできることは解除に向けて大きな手助けになるに違いない。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
パンダアップデートと不自然リンク警告についてのトピックを今週はピックアップ。
- パンダアップデートの影響を受けているかどうかを知ることはできるのか?
今のパンダ更新を知ることはできなさそう - オーソリティサイトからの被リンクが不自然リンク扱いに、問題視されたのはリンクの張り方
「どのサイトから」よりも「どんなリンクで」が問題になった
- リンクの否認ツールが効果を発揮するには条件があるのか?
- ウェブマスターツールでサイトが未確認になる原因
- 意外と知られていない、Googlebotのクロール速度の問題を報告する方法
- 重複コンテンツにならないように同じコンテンツをPDFとHTMLの両方で公開する方法
- GoogleアナリティクスがIE 8にサヨナラを告げる
- レスポンシブWebデザインがユーザー体験に最適化できていない5つの実例
- Googleのリンクの否認ツールに関するデマを一刀両断
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
リンクの否認ツールが効果を発揮するには条件があるのか?
再審査リクエストかアルゴリズム更新(Above the fold)
リンクの否認ツールを利用して、サイトに張られたバックリンクをすべて否認したら何が起こるだろうか?
そんな実験の結果を、こちらの記事ではレポートしている。
結果を簡潔にまとめると、以下のようになる。
- しばらくは検索順位にも検索トラフィックにも何の変化もなかった
- ペンギンアップデート2.0の実施直後に検索トラフィックが大きく減った
- トラフィックが減ったすぐ後に否認ファイルを削除したが、3か月ほど経過した今でもトラフィックは回復していない
この結果と他のウェブマスターから聞いた話を基に、実験者は次の可能性を疑っている。
再審査リクエストを送信するかペンギンアップデートのような大きなアルゴリズム更新が発生しないと、リンクの否認は効果が出ない。
検証事例がこの1例しかなく、大きなアルゴリズム更新がペンギン2.0の1つしか実行されていないためデータ不足であることは、実験者も認めている。
果たして真相はどうなのだろうか。同じような経験をしていたら、ぜひ教えてほしい。
なお、実験対象のサイトは不正なリンク集めを一切やっておらず、完全に自然発生したバックリンクだけが集まっていたとのことである。
ウェブマスターツールでサイトが未確認になる原因
Googlebotがいつでもきちんとアクセスできるようにしておくこと(Google Webmaster Help Forum)
グーグルウェブマスターツールに登録したサイトの確認状態が未確認になる原因と、確認手段をそのままにしておくことの重要性について、グーグルのジョン・ミューラー氏が説明した。
(ウェブマスターツールでのサイト所有の)確認のための要素(ファイルなど)が所定の場所にあるかどうかを、私たちは定期的にチェックしている。もし確認できなかった場合は、ウェブマスターツールでサイトを「未確認」の状態にするだろう。
たとえば、サイトを登録するときだけ確認のための要素を設置し、後から削除したとしたら、「未確認」状態になることがある。
「未確認」になるもう1つの可能性は、散発的にGooglebotがサイトへ適切にアクセスできなくなってしまい、結果として、確認要素を確かめられない状態がときおり発生するケースだ。
このケースでは、ウェブマスターツールのクロールエラーレポートで、似たようなエラーを発見できるはずだ。
こんなふうに散発的にアクセスできないことが原因で問題が起きないよう確かに取り組んでいるが、クロール頻度が低下することがありうる。すると、今度は、新しいコンテンツや更新したコンテンツのクロールとインデックスに支障をきたすこともある。
ウェブマスターツールにサイトを登録したときに利用したサイトの確認手段は、その後もきちんと保持しておき、かつGooglebotが確実にアクセスできるようにしておこう。
意外と知られていない、Googlebotのクロール速度の問題を報告する方法
普通は自動で最適に調整されているからね(Google Webmaster Help Forum)
Googlebotのクロール速度は、通常、最適な速度に自動的に設定されている。しかしウェブマスターツールで手動の変更も可能だ。またクロール速度の変更はドメイン名レベルでのみ実行できる。
これらは知っていて当然のことだ。しかし次の2つは案外知られていないのではないだろうか。
特別なクロール速度
特別なクロール速度は、グーグル側において手動で、クロール速度が最適になるように設定されている。
問題の報告
クロール速度が不適切だと判断した場合は、その旨をグーグルに直接フィードバックできる。
右上の歯車アイコンから[サイトの設定]>[クロール速度]セクションの右にある「詳細」をクリックすると出てくる「Googlebotに関する問題を報告」をクリックする。するとフォームが表示され、詳細を報告できる。
1つ目は知らなくてもどうということはないが、2つ目は知っておくとよさそうだ。Googlebotのクロール速度に問題を感じているようであれば(クロールが頻繁すぎてサイトの反応が遅くなるなど)、フィードバックを送るといいだろう。
重複コンテンツにならないように同じコンテンツをPDFとHTMLの両方で公開する方法
HTTPヘッダーでrel=“canonical”を返す(WebmasterWorld)
下のような質問がWebmasterWorldフォーラムに投稿された。
PDFで電子書籍や白書をいままでたくさん公開してきた。どれも質が高いものばかりだ。
同じ内容をそのままウェブページ(HTML)としてもサイトで公開したいのだが、たとえばパンダアップデートによって重複コンテンツ扱いされたりしないだろうか。
グーグルはPDFもしっかりとインデックスする。したがって、PDFとHTMLで同一コンテンツを公開したら重複コンテンツ扱いされる可能性が確かにある。
robots.txtでPDFをブロックしたらどうかというアドバイスも出ているが、最も適切なのはHTTPヘッダーでrel="canonical"を返し、PDF版をHTML版に正規化することであろう。PDFではHTMLタグとしてrel="canonical"を指定できないので、代わりに、そのPDFファイルへのアクセスに対して、HTTPヘッダーでcanonicalを指定するのだ。
HTTPヘッダーでrel="canonical"を返す仕組みは過去にこのコーナーでピックアップしているので、そちらを参照してほしい。
GoogleアナリティクスがIE 8にサヨナラを告げる
残り3か月(Analytics Blog)
Googleアナリティクスの英語版公式ブログが、マイクロソフト製のInternet Explorer 8(IE 8)のサポートを2013年いっぱいで打ち切ることを発表した。
勘違いしてならないのは、IE 8のアクセスをGoogleアナリティクスが取得できなくなるということではなく、GoogleアナリティクスのレポートをIE 8で見られなくなるということだ。
新しい機能を今後Googleアナリティクスで利用可能にすることが狙いだ。IE 8をサポートし続けると、それが新しいテクノロジーの採用の足かせになってしまうのだ。
Googleアナリティクスを利用するウェブ担当者が、IE 8のような古いブラウザを使い続ける理由はないであろう。社内でIE 8を利用していたとしても、Googleアナリティクスを使うときは最新のブラウザを使えば済む。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
レスポンシブ・ウェブデザインとリンクの否認ツールについての記事を今週はピックアップ。
- レスポンシブWebデザインがユーザー体験に最適化できていない5つの実例
SEOではなくユーザー体験を考えよ - Googleのリンクの否認ツールに関するデマを一刀両断
グーグル社員からの説明まとめ
- 内容カテゴリ:SEO
- コーナー:海外&国内SEO情報ウォッチ
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:WordPressはSEOに強い? レスポンシブは正義? 気になる12の疑問にグーグル社員が回答 など10+4記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
Copyright (C) IMPRESS BUSINESS MEDIA CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.