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グーグル公式(SEO向け)「検索エンジンの仕組み」 など10+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 9 分
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

グーグル公式(SEO向け)「検索エンジンの仕組み」
★★★★★インデックス削除されたスパムサイトまで見られる(検索の仕組み – 検索サービス – Google)

グーグルは、検索の仕組みに関する新しいウェブサイトを公開した。この新しいサイトを見れば、あなたのサイトが検索結果に表示されるまでに検索エンジンで何が起きているかを知ることができる。

「SEO」「検索エンジン最適化」という表現は使われていないが、中身はSEOに携わる人に役立つもので、次のような情報が手に入る。

  • Google 検索に関するインタラクティブな図解(英語)

  • 主な検索アルゴリズムと検索機能に関する詳しい説明

  • 検索結果の評価方法を説明した 43 ページのドキュメント(英語)

  • 最近対策を行ったスパム サイトのライブ スライドショー

  • ウェブスパムの問題とその対策について示すグラフ

  • 法的な理由による削除など、コンテンツの削除に関するポリシーのリスト

実際に検索結果から削除された「純粋なスパムの例」が表示されており、次へとめくって見ていける

ウェブサイト運用に携わるすべての人にとって有用な情報がぎっしり詰まっている。必ずすべてに目を通してほしい。

なおブログでの公式アナウンスはこちらになる。

日本語で読めるSEO/SEM情報

人がリンクを張りたくなる状況4つのパターン
★★★★☆リンクされやすいコンテンツ作りのヒントに(SEO Imagination!ブログ)

自発的に張られたリンク、いわゆるナチュラルリンクを獲得することは容易ではない。だからこそグーグルはナチュラルリンクを評価するのだ。

どうして人は自らの意志でリンクを張るのかをこちらの記事では分析している。次の4つのパターンを発見できたそうだ。

  • そのサイトに関わった方からのリンク
  • 役に立ちました!のリンク
  • 紹介の紹介パターンからのリンク
  • 批判リンク

リンクする意図を理解すれば、リンクされやすいコンテンツ作成とプロモーション方法のヒントになる。

この記事を読んだ辻正浩氏は、ツイッターで次のようにコメントしている。こちらも参考にしたい。

SEOは簡単!? “関心に応える”ことができれば
★★★★★検索者の関心に沿って解決策を提示していく、ただそれだけのこと(SEO 検索エンジン最適化)

検索者の関心と検索意図を洞察していく方法について、住太陽氏が解説している。

SEOは、検索者の関心にフォーカスし、検索意図を洞察し、検索者の疑問に対する答えとなる解決策をコンテンツとして提供するプラクティスです。

このように前置きしたうえで、次の5項目の順に説明している。

  1. ユーザーがサイトを訪問する文脈を意識する
  2. 検索者はあなたの商品には関心がない
  3. 情報探索の動機となる関心
  4. ユーザーの関心を主語にする
  5. コンテンツでは解決策を提示する

長い記事だが、必ず読んでいただきたい。SEOは、簡単ではないとしても、極めてシンプルだということに気付かせられるだろう。「検索者の関心に沿って解決策を提示していく」ことがSEOであり、これは昨今注目が高まってきているインバウンドマーケティングや、さらにはもっと幅広いマーケティング、商品企画にも通じるエッセンスなのだ。

検索ユーザーが抱く疑問と不安をブレストで探し出す方法
★★★★☆時間をかけて入念に(リアルタイムSEO日誌)

一般企業の社長が完全ホワイトハットSEOを目指すことを決意しその過程をありのまま綴っていくブログを以前にピックアップした。少しずつではあるが着実に実行しつつあるようだ。

5つ目の記事として、ユーザーの疑問や不安をブレインストーミングで洗い出す手順を公開している。下図のような感じでブレストしたということだ。

ユーザーにとって役に立つコンテンツを作るためにかなりの時間をかけて準備していることが読み取れる。良いコンテンツができあがることだろう。具体的にどんなステップを踏んでいるか参考にしてほしい。

ただし筆者としては、あまりにも綿密にやり過ぎてコンテンツを公開する前に疲弊しないことを(応援の意味も込めて)祈りたい。

サイトマップページは必要か?
★★★☆☆必須ではなくあれば便利くらい?(Website Usability Info)

「サイトマップ」ページは、サイト内の各カテゴリや各ページの構成を案内しリンクを掲載するために用意される。このサイトマップが必要かどうかについて論じた記事。

筆者は次のように結論付けていると理解した。

  • 昔と比べると今は利用しているユーザーは多くなさそう
  • 必須ではなく、あれば便利くらいな位置付け
  • URLの発見には検索エンジン用のサイトマップで間に合う
  • 「メガドロップダウンメニュー」や「ビッグフッター」がサイトマップ相当の役割を果たすようになってきている

筆者は、ナビゲーションメニューで目的のページが見つけられないサイトではサイトマップページを利用することがある。かといってコンサルティングしたサイトにおいてサイトマップページの作成を推奨した記憶はない。

必要か必要でないかの判断は難しいし、サイトによっても変わってくるだろう。この記事の作者の意見のように「あれば便利だけれど必須ではない」ということになるだろうか。

サイトマップページを提供するのであれば1ページあたりのリンクを妥当な数に抑え、カテゴリごとに見やすくまとめなければならない。1ページに何千ものリンクがあったらユーザーは圧倒されてしまうだろうし、ただ羅列されているだけだったら見にくいことこの上ないだろう。

SEO的には、サイト内のページをクローラにくまなくクローリングさせることにサイトマップページには一定の効果があるかもしれない。もう2年以上前になるが、ユーザー向けのサイトマップページを設置することをグーグルのマット・カッツ氏は勧めている。

サイトマップページがサイト内にあるなら、ページビュー数や各リンクのクリック数、遷移状況などをアクセス解析ツールで分析してどのように利用されているか、または利用されていないかを調べるといいだろう。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

301リダイレクトでPageRankが失われるGoogleの仕様と信頼度の高いサイトの条件についての記事を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • ECサイトで必ず実践したい5つの施策
  • ドメイン名を変えるときは旧サイトをrobots.txtでブロックしてはいけない
  • 新タイプのtitleタグ書き換えが発生している模様
  • リンクの否認ツールでリンクが非承認されたかどうかを知ることはできるか
  • サーバーを乗り換える際の注意点
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • Googleパンダアップデートの余波を探る:売却&閉鎖に追い込まれたサイト
  • Googleパンダアップデートの余波を探る – 被害を受けたサイトのオーナーにインタビュー

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

ECサイトで必ず実践したい5つの施策
★★★★☆定番だからこそ抜かりなく(Econsultancy)

ECサイトで取り組むべき施策を5つ解説した記事。

  • オリジナルの商品説明文
    • 最低でも一段落の独自の商品説明文を必ず作る。
    • 商品のメーカーが使っている商品説明文をそのまま使ってはいけない。
  • 購入者レビュー
    • 必ず購入者がレビューを書き込めるようにしておく。
    • なるべく簡単な手順で書き込めるようにする。
    • レビューを書き込むように促す。
  • 絞り込み検索とrel="canonical"
    • 複数のカテゴリに所属する製品によって重複コンテンツが発生しないように、絞り込み検索の機能では可能な限り多くの条件を指定できるようにする。
      筆者補足: 「1,000~4,999円/5,000~9,999円……」「S/M/L/LL」「白/赤/青……」などのように細かな条件指定(の組み合わせ)でたくさんのカテゴリを作るのではなく、適切な範囲でくくったカテゴリのなかの絞り込み検索で細かな条件を指定してほしいアイテムを探せるようにすべきということ
    • 絞り込んだ結果がインデックスされる可能性があるならrel="canonical"で代表ページに正規化する。
  • 構造化データ
    • 構造化データでマークアップすることで検索結果にリッチスニペットを表示させ目立たせる。
  • 動画
    • 動画を使うとテキストや画像以上の情報を伝えることができる。
    • 商品説明ページには商品を説明する動画を載せる。
    • 顧客と交流できるクリエイティブな手段として動画を利用する。

どれも定番の施策だといえよう。だからこそ確実に実行しておきたい。

ドメイン名を変えるときは旧サイトをrobots.txtでブロックしてはいけない
★★★☆☆301リダイレクトを認識できないから(Google Webmaster Help Forum)

ドメイン名を変更したらスニペットが表示されなくなってしまったというサイト管理者がグーグルの公式ヘルプフォーラムで助言を求めた。

グーグル社員のピエール・ファー氏が調べたところ、前のドメイン名でのサイトをrobots.txtで完全にブロックしていたことが原因だった。

移転元のページにクロールできなければGooglebotは301リダイレクトが設定されていることを認識できない。

よく考えてみれば当たり前の話なのだが、以前のドメイン名が検索結果からなかなか消えないといってrobots.txtでブロックしてしまった事例を日本のヘルプフォーラムでも見かけたことがある。仕組みを理解していないとやってしまうことなのかもしれない。

ドメイン名の変更に際しては、移転元ドメインのサイトをrobots.txtで絶対にブロックしてはいけない。

新タイプのtitleタグ書き換えが発生している模様
★★★☆☆サイト名を先頭に(Gordon Campbell)

通常、グーグルは検索結果に表示されるページのタイトルにHTMLに記述されているtitleタグを利用する。しかし状況によってはtitleタグを書き換えることがある。

今回これまでに見られなかったtitleタグの新しいタイプの書き換えが報告された。

サイト名をタイトルの先頭に持ってくるのだ。

たとえばtitleタグで次のように記述していたとする。

企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど - Web担当者Forum

これが次のように変化してしまう。

Web担当者Forum: 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど

「Web担当者Forum」というサイト名を初めに移動し「:(コロン)」で区切ってその後にサイトの説明を持ってくるのだ。

筆者注: 上記はあくまでも例で、Web担はもともとサイト名が最初に来ている。

同じ現象が発生しているというコメントがいくつか書き込まれている。

ただトップページだけに発生しているのかもしれない。個別ページであればサイト名ではなくそのページのタイトルを先に表示してほしいが、トップページであればサイト名が先頭に来ることはごく一般的だ。適切な書き換えにも思える。

リンクの否認ツールでリンクが非承認されたかどうかを知ることはできるか
★★★☆☆できなさそう(Google Webmaster Help Forum)

リンクの否認ツールを使ったのですが、うまく処理されていないようです。

きちんと処理されているかどうかを確かめる方法はありますか?

こんな質問が、英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムに投稿された。

グーグル社員のジョン・ミューラー氏の返事は、「否認リストに含まれない不自然リンクが、ウェブマスターツールの外部リンクレポートのなかにある」、つまり、否認するべきリンクが漏れているということだった。

否認ツールによってリンクが非承認になったのかどうかをミューラー氏がチェックできるのかと思ったのだが、筆者が尋ねたところそうではなかった。質問者のウェブマスターツールのリンクレポートと送信されたリンクの否認ファイルをもとに自分の手でミューラー氏が調べたそうだ。

リンクの否認が処理されているかのデータがないはずはない。しかし、そのデータを見ることができるのは担当チームに所属しているごく限られた人たちなのかもしれない。

否認をリクエストしたURLはたとえ非承認になったとしてもウェブマスターツールのレポートに出てくる(リンクを評価しなくなるだけであって存在を消すわけではないから)。筆者たちにはリンクの否認が期待どおりに処理されているかを知ることは無理なようだ。

サーバーを乗り換える際の注意点
★★★☆☆適切に実行すれば検索結果への悪影響なし(WebmasterWorld)

こんな質問がWebmasterWorldに投稿された。

サーバーを変更しなければならないのだが、事情があって元のサーバーでのサイトも残しておきたい。ドメイン名の変更は伴わない。しかし別々のサーバーに同じサイトが存在することになる。

これはGooglebotのアクセスに問題を起こしたりペナルティの原因になったりしないだろうか。

結論としては、適切に設定すれば何も心配いらない。

  • DNSの設定変更

    まず新しいウェブサーバーのIPアドレスを向くようにDNSの設定を更新する。

    Googlebotはブラウザとまったく同じように、DNSで名前解決しドメイン名からサーバーのIPアドレスを調べサイトにアクセスする。

    DNSのデータはキャッシュされるため古いサーバーにアクセスされるかもしれない。したがってしばらくは古いサーバーにもアクセス可能な状態にしておく。切り替えのしばらく前からDNSのキャッシュの保持期間を指定するTTLの値を短めに設定しておくといいだろう。

  • 旧サーバーの保護

    DNSの更新が完全に反映された後、古いサーバーに外部のユーザーがアクセスできないように認証を設定しておくと安全だ。

2つ目はオプションだが、上の2つを適切に実行しておけば、Googleのクロールとインデックス、ランキングには何も影響しない。かつ新旧両方のサーバーにサイトのデータを残しておける。

ちなみに切り替え後に旧IPアドレスにアクセスする人を減らすための方法としては、DNS切り替えの少し前から、DNS設定のTTL(キャッシュ可能期間の指定)を短くしていくやり方がある。大企業の社内ネットワークでは多段キャッシュなどが原因で、TTLで指定している期間よりも長く古いDNS設定を参照される場合があるため、こうした手法が昔から用いられている。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

前回に注目ピックアップに選んだ「パンダアップデート導入から2年たった今」シリーズの第2弾と第3弾を今週はピックアップ。

この記事の筆者
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鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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