「Facebookの仕様がまた変わっている!
」「いつの間にこんな機能が?
」……Facebookは次々に新しい機能を発表しているため、忙しいWeb担当者が情報をキャッチアップしていくのは非常に大変。本コラムでは、そんなWeb担当者をフォローすべく、最新のFacebookネタを厳選して紹介していく(月1回連載)。
本連載の特徴 本連載では、記事内容のポイント部分をまとめたPowerPointファイルを、毎回、別途用意しています。このファイルは、(利用上の注意に従った範囲内であれば)転載・コピー・共有・配布などが可能です。会議の資料として配付するもよし、社内の勉強会に使うもよし、最新ネタを捕捉するニュースペーパーとしてプリントを部内で配るもよし、ぜひご自由にお使いください。
※「利用上の注意」は、PowerPointファイルの最終ページに記載されています。
今回の内容
- Facebook広告の新しい規約「テキスト20%ルール」とは
- Facebook広告のコンバージョン計測ツールをリリース
- Facebookページの新機能 いいね!後に他のページを推薦するようになる
- Facebook仕様最新情報 シェアをしたリンクにいいねボタンが追加!?
- 投稿ネタTIPS −春の訪れ−
- 海外キャンペーン事例紹介 −KLM(オランダ)−:ユーザーのプロフィール写真が機体に!
ネタ1Facebook広告の新しい規約「テキスト20%ルール」とは
2013年1月15日(日本時間)よりFacebook上で表示される広告について、画像全体におけるテキストの占める割合を20%以内に収めるというルールが策定されました。
テキスト20%ルールを策定したFacebookの狙い
より高品質な画像を提供することで、ユーザーとのエンゲージメントが高まることを期待していると思われる。
これまでのルール
Facebook広告の画像内に購買情報やアクションを促す文言を入れることが禁止されていた。
変更後のルール
Facebook広告の画像全体のうち、テキストの占める割合を20%以内に収めなければならない。また、20%ルールを遵守していれば、これまで禁止とされていた購買情報やアクションを促す文言はOKとなった。
20%ルール判断方法
画像を5×5マス=25マスに分けて、そのうちの6マスにテキストがかかっていると違反とみなされる。当面はFacebook内で目視で審査するとのこと。審査が目視であるため、5マスぎりぎりに入れようとするのではなく、4マス程度に収めるようにすることが好ましい。※仮にテキストがボックスの半分しか占めていなくても「1ボックス」とカウントされる。
承認される/されない画像
対象となる広告
- ニュースフィードに表示される広告はすべて対象(ページ投稿広告、モバイルアプリインストール広告、クーポンなど)。
- ニュースフィード以外の広告(デスクトップ右側に表示される広告)はこれまでのポリシーから変更なし。
- ログアウト広告も今後対象となる予定。
※カバー画像も今後20%ルールの対象となる予定。
違反をした場合
広告の審査で落とされる。
ネタ2Facebook広告のコンバージョン計測ツールをリリース
2013年1月22日にFacebook広告のコンバージョントラッキング用ツールの提供開始が発表されました。Webサイトのコンバージョンページにトラッキング用のタグを埋め込むことで、Facebook広告経由でどれだけコンバージョンしているか、Facebookの広告管理画面で把握できます。
対象
すべてのFacebook広告、すべてのデバイスからのコンバージョンを計測できる。
コンバージョンを計測できる期間
広告をクリック/閲覧した後の1日間、7日間、28日間に発生するコンバージョン計測が可能。
計測するために必要な手順
コンバージョントラッキング用のピクセル(計測タグ)を管理画面より発行し、Webサイトのコンバージョンページに設置を行う。
※「Power Editer」「広告マネージャ」「APIパートナーの広告出稿ツール」から発行が可能。
他の計測ツールにはない特徴
- コンバージョンしやすいユーザーにFacebook広告を自動的に表示する。
- 広告を閲覧しただけのユーザーのコンバージョンも把握できる。
ネタ3Facebookページの新機能 いいね!後に他のページを推薦するようになる
Facebookページにいいね!をした後に、関連する他のページを推薦する機能が追加されました。
ファンになった後に関連するページが表示される。
対象
PC画面でのFacebookページ
表示されるおすすめページについて
Facebook社独自のアルゴリズムによって表示されるため指定は不可。競合のページを表示したくない場合は、この機能をオフにできる(オフにした場合、自社のページも他社のページにて推薦されることがなくなる)。
推薦する機能のオンオフについて
- 自社のページにおいて本機能をオフにすると、他社のページでも自社のページが推薦されないため、ファン獲得の機会損失となってしまう可能性がある。
- 競合他社が表示されることに難色を示す方もいるかと思いますが、ファン獲得に貢献する可能性があるため、 この機能が開始された後のファンの伸びを見て判断したほうが良いと思われる。
ネタ4Facebook仕様最新情報 シェアをしたリンクにいいねボタンが追加!?
2013年2月現在、Facebookの一部のユーザー(英語利用)のニュースフィード上で、友達がシェアを行ったリンク投稿と同時に特定のページへのLikeを促すボタンが表示されるという現象が確認されています。
12月4日時点では、投稿コンテンツの掲載幅が広がることが明らかとなっています。
また、あわせて以下のようなサジェスチョン文言が表示されます。
“Want to see more from [this publisher]=(この発行者の記事を)もっと見たいですか?”
“Keep up with [this publisher]=(この発行者からの)情報を受け取り続ける”
実装された場合
シェアのされやすい投稿をすることがファンの獲得につながると思われます。
参照元:Gaiax Social Media Lab
Facebookで外部リンクのシェアからファン獲得!シェアしたURLに対して「いいね!」ボタンが追加されるかも
Inside Facebook
Facebook prompts users to Like pages associated with domains their friends share
ネタ5投稿ネタTIPS −春の訪れ!−
3月に入り、春も近づいてきましたね。そこで今回は、春の訪れにむけて、2012年に各社で行われた春の訪れを感じさせる、投稿事例をいくつかご紹介します。
ケース1 JAPAN AIRLINE(JAL)
https://www.facebook.com/jal.japan
国内の美しい桜の風景写真とあわせ桜前線の動向を紹介。季節感を伝えつつ、国内の風景と、全国に順次展開する前線の動向を紹介している点も航空会社のイメージにマッチしている。
- いいね!:6,021
- コメント:214
- シェア:531
- 当時のファン数:532,761人
- エンゲージメント率:1.27%
ケース2 キリン のどごし<生> / NODOGOSHI NAMA
https://www.facebook.com/nodogoshi.jp
桜の写真とあわせて自社製品を紹介。発泡酒という、花見との相性のよい製品を桜とあわせ紹介している点がファンからの共感につながるポイント。
- いいね!:273
- コメント:8
- シェア:4
- 当時のファン数:11,659人
- エンゲージメント率:2.44%
ケース3 伊藤ハム
https://www.facebook.com/itoham
自社の食材と春野菜を使った 旬にあわせた料理を紹介。自社の製品の季節にあわせた活用を紹介することで商品自体の紹介・ブランディングにつなげている。
- いいね!:138
- コメント:23
- シェア:3
- 当時のファン数:21,004人
- エンゲージメント率:0.78%
ケース4 セブン-イレブンジャパン
https://www.facebook.com/711.SEJ
春という季節にあった、自慢のスイーツを紹介。ただ商品を紹介するのではなく、旬を捉えることでより強い商品訴求につなげている。
- いいね!:332
- コメント:16
- シェア:33
- 当時のファン数:18,692人
- エンゲージメント率:2.04%
番外編 八芳園
https://www.facebook.com/happoen
同ページでは、園内の風景を季節にあわせてカバー画像に活用。春という季節にあわせた園内の花の画像も活用されている。 カバー画像を運用に取り入れている上手な事例といえる。
ネタ6海外キャンペーン事例紹介 −KLM(オランダ)−:ユーザーのプロフィール写真が機体に!
過去に海外で実施されたユニークなキャンペーン事例をご紹介します。 オランダの航空会社・KLM社が2012年春に実施したキャンペーンです。
キャンペーン概要
“Tile & Inspire”をコンセプトにキャンペーンを展開。ユーザーのプロフィール写真をKLM特製画像に編集するアプリを活用。アプリ活用者のなかから選ばれたユーザーの画像を実際に飛行機の機体に表示されます。特典として、張り付け作業の特別画像/動画が該当ユーザーへプレゼントされる。
キャンペーン参加のステップ
- キャンペーン概要を動画で発表。
- ユーザーはアプリにてプロフィール画像を加工、おのおのの感銘を受けた言葉を記入。
- 作成された画像と文言はユーザータイムラインに投稿される。
- プロフィール画像は実際の機体に貼り付けられる。
キャンペーン結果
- 期間:2012年4月~2012年6月
- 新規ファン獲得数:120,000人
- YouTubeでのメイキング動画再生回数:750,000回
- キャンペーン後のブランド好意度:14%から19%へ上昇
参照元:Facebook Studio :: Gallery
『そのまま会議に出せる!Facebookネタ』連載6回目でしたが、いかがでしたでしょうか? 本コラムでは、今後もFacebookを中心とした最新かつ重要な情報を発信していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
- 内容カテゴリ:Web担当者/仕事
- コーナー:そのまま会議に出せる!Facebookネタ
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- 内容カテゴリ:マーケティング/広告
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:Facebook広告の新規約「20%ルール」とは!?:そのまま会議に出せる!Facebookネタ [そのまま会議に出せる!Facebookネタ] | Web担当者Forum
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