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アドワーズのリマーケティングをGoogleアナリティクスの指標で出せる「Remarketing with Google Analytics」 [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 4 分

今日は、広告の話を。Googleアドワーズ広告の「リマーケティング」という出稿のしかたを、Googleアナリティクス側のデータをもとに行えるようになるという話題です。意外とすごいことですよ! (この「スゴい」部分は記事の最後のほうで解説)

アドワーズ広告の「リマーケティング」おさらい

Googleアドワーズ広告には「リマーケティング」という仕組みがありました。これは、通常の検索連動型広告とは異なる、次のようなものでした。

  • ディスプレイ広告(バナー広告)
  • 広告が表示されるのは、ブログなどのアドセンス枠
  • 自社サイトに訪れたことがある人に対して、自社の広告を表示する仕組み

具体的には、自社サイトに「リマーケティング用」のタグを仕込んでおくと、そのタグが仕込まれたページを訪れた人のブラウザには「この企業のリマーケ対象になった」というクッキーが保存されます。

その人がその後、ディスプレイ広告が有効になっているアドセンス枠を設けているブログやメディアサイトを訪れると、御社がリマーケティング用に設定したアドワーズ用のディスプレイ広告が表示されるという仕組みです。

どこのサイトに行っても、○○社の広告が表示される。広告にストーキングされているようだ」と感じたことはないでしょうか。それは、あなたがその会社のサイトを訪れて、リマーケティング対象となっているからです。

Googleアナリティクスとリマーケティングが連携するとどうなる?

今回グーグルが発表したのは、そのリマーケティングに、Googleアナリティクスの指標を使えるようにするということ。

いままでは、リマーケティング広告を表示する対象は、「リマーケ用のタグが貼られているページを訪れた人」でした。ですから、どんな人にリマーケティングを行うかを制御するには、

  • 全ページにリマーケタグを入れる ―― サイトに来たどんな人にもリマーケ
  • 深い階層の事例などのページにリマーケタグを入れる ―― 興味をもって調べた人にリマーケ
  • 商品ページに、商品グループごとのリマーケタグを入れる ―― 興味をもった人に対して、関連する商材の広告でリマーケ
  • 資料請求などの特定の行動をしたあとのページにリマーケタグを入れる ―― 自社に対してさらに行動をとった人にリマーケ
  • ユーザーログイン後のページにリマーケタグを入れる ―― 登録ユーザーのみにリマーケ

といった感じでした。いずれにせよ、「サイトにリマーケ用のタグを入れる」作業が必要でした(つまり、タグを外す作業も必要になる)。

それが、Googleアナリティクスの指標をもとにリマーケティングを発動できるようになったことで、こんなメリットが生まれます。

  • リマーケ用のタグをいちいち張らなくていい(つまり外さなくていい)
  • 「事例のページと価格のページを両方見た人」「サイトをある期間に○回以上訪れた人」「○○の広告経由でサイトに来てお試し版に申し込んだ人」のようなリマーケティングができる

まだ手元のGoogleアナリティクスではこの機能が有効になっていないため詳細は不明ですが、実際にはアドバンスセグメントのようなスタイルで、「リマーケティングリスト」を設定して制御するようです。

CMSやCRMと連携すれば、さらに柔軟に手軽にリマーケティングが

ということは、カスタム変数やイベントを利用できるならば、さらに可能性が広がります。というのも、CMSやCRMと連携させて、ユーザーの属性や諸情報をGoogleアナリティクスのカスタム変数に設定するようにしておけば、もっと幅広いリマーケティングの制御を、ほとんどサイト側のタグを変更せずにGoogleアナリティクス上で設定し、それに対応させたディスプレイ広告を、自社以外のグーグルのアドネットワーク上で掲載できるようになるということを意味するからです。

たとえば、「サイトに登録済みで過去1か月以内のキャンペーンに応募したことがあり、かつ過去7日間以内にサイトをメルマガ経由で訪れて商品ページを見た」人に対して、「お得意様限定、今回はさらに割引」というディスプレイ広告を表示させることができます。

「以前に複数回の購買履歴があるが、過去半年以内は購買には至っていない」人がふらっとサイトに来たあとで広告を出すこともできます。

どうですか? こういうことを、サイトのタグをいじらずにできるのは魅力的ですよね?

アユダンテさんによると、この仕組みは現在ベータ版で、すべての広告主が利用できるようになるのは2012年の夏の終わり頃とのこと。そのほかにも、アユダンテさんがこの件についてブログで速報しています。さすがGoogleアナリティクスとアドワーズ広告の認定パートナー、情報が早いですね!

そのほか、英語ですが情報が出ていますので、興味のある方は調べてみてください。

◇◇◇

Adwords日本版公式ブログで「リマーケティング機能がより使いやすくなりました」として、7月30日に次のブログ記事が公開されました。

・Inside AdWords-Japan: リマーケティング機能がより使いやすくなりました
http://adwords-ja.blogspot.jp/2012/07/blog-post.html

記事では、リマーケティングに関して次のような機能追加の予定を解説しています。

  • 一つのリマーケティング タグで複数のリストを定義できるように
    これからは、単一のリマーケティング タグをサイトに埋め込むだけで、リストを何個でも定義できるようになります。

  • Google アナリティクスのタグでリマーケティングが利用可能に
    将来的には、アナリティクスの管理画面からタグに少し手を加えるだけで、すぐにリマーケティング リストを作成できるようになる予定です。

  • 新規顧客へのアプローチ
    今後、サイト訪問者だけでなく、リマーケティング リスト内のユーザーと類似するユーザーに対しても広告を掲載できるようになる予定です。

まだ英語の情報しかなく「予定」のものも含まれていますが、参考にしてください。

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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:アドワーズのリマーケティングをGoogleアナリティクスの指標で出せる「Remarketing with Google Analytics」 [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum
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