コンテンツマーケティングのためのSEO視点での顧客ニーズ調査法×5
検索ニーズに応えるための調査法(インターネットコム)
「雑誌編集者」の視点で考えるコンテンツ作成の原則を説明した渡辺隆広氏の記事を2週間前にピックアップした。これは「考え方」を語った前編であった。コンテンツの具体的な作成方法を解説した後編が公開された。
顧客のニーズの探し方として以下の5つの方法を紹介している。
- 専門書や雑誌の「目次」を見る(旬な商品の場合)
- 図書館で関連する書籍を探す(一般)
- Web 解析で、リファラ―数の少ないキーワード情報を見る
- Q&A サイトを見る (Yahoo! 知恵袋、OKWave、はてな、など)
- 商材に関連するフォーラム(掲示板)を見る
詳しい内容はピックアップ元記事を読んで学んでほしい。「検索クエリ=質問に対して回答=コンテンツを提示できる Web サイトを」という最後のアドバイスもきちんと理解しておこう。
日本語で読めるSEO/SEM情報
タブ切替型のデザインをやめて大きく売上げアップ
実ユーザビリティを(SEOのホワイトハットジャパン )
タブ切り替え式のデザインを廃止したことにより、売り上げが大きく伸びたECサイトの事例を紹介した記事。
良かれと思って採用したWebページ上の表現スタイルが、実はユーザーには不向きだったようであるというありがちな失敗例だ。
もちろんタブ切り替え式のデザインが絶対的に悪いということではなく、訪問ユーザー属性に合ったサイト構成にしなければならない教訓だととらえてほしい。
タブ切り替え式のデザインとUXの関係についてはこのコーナーでもピックアップした筆者のブログ記事も読み返していただきたい。
また、こうした「ユーザーがそんな風にサイトを見ていたとは」状態に気づくためには、ユーザーテストが有用だ。実際のユーザーに近い(でもサイトの作りがどうなっているかは理解していない)人に、特定のタスク(たとえば「●●のジャンルで良さそうな商品を探して購入する」)を、実際のサイトを使って行ってもらう手法だ。コストをかけずにユーザーテストを行うポイントを解説した記事がWeb担に掲載されているので、参考にしてみるといいだろう。
グーグル製ツールを利用したコンテンツ企画方法の基本
定番だからこそ確実にマスターすべし(WEBCRE8.jp )
グーグルウェブマスターツールとグーグルアドワーズのキーワードツールを利用してユーザーが求めている情報を見つけ出す方法を解説した記事。
SEO上級者にとっては定番のやり方の1つだが、実際には自分でやったことのない読者もいるに違いない。難しいやり方ではなく誰にでも手軽に実践可能だ。
先に紹介した渡辺氏のコンテンツ作成方法と併せて、ユーザーの検索ニーズを探し出す鉄板としてマスターしてほしい。
ウェブマスター向けハングアウト第2回、始まるよ!
日本のサーチクオリティチームの意気込みを感じます(イベント on Google+)
グーグル日本のサーチクオリティチームによるウェブマスター向けハングアウト(ビデオチャット)の第1回を先週の注目ピックアップに選んだ。
早くも2回目の予定が公開された。日本のサーチクオリティチームがこのシリーズに力を入れている意気込みを感じる。
2回目は、3月6日(水)12:00からで、テーマは「再審査リクエスト」だ。
正午開始なので勤め人でもお昼休憩の時間に参加できるのではないだろうか(こちらの声や画像は向こうには届かないのでお弁当持参で食べながらでもOK!)。
参加する場合はGoogle+のイベントページにアクセスし「参加する」に「はい」と答えておく(実際には不要だが)。そして定刻の5分ほど前に再度このページにアクセスし始まるのを待つだけだ。
質問も受け付けている。再審査リクエストについて聞きたいことがあれば、採用されることを願ってこちらのフォームから送っておこう。
なお参加できなかった場合でも、録画をYouTubeであとから視聴できるので安心していい。
インハウスSEOのためのGoogleアナリティクスのマイレポート活用方法
スライド資料で学べる(slideshare)
Googleアナリティクスのブログや書籍、ヘルプフォーラムなどをサポートしている上級ユーザー(コントリビューター)が集まり情報交換しあう、「_gaTracker(ジーエートラッカー)」という会がある。
5回目のミーティングが先日開催されたそうで、そこでのムラヤマユウスケ氏のプレゼン資料が公開されている。
テーマは、「インハウスSEO、SEM担当者によるGoogleアナリティクス活用方法」だ。Googleアナリティクスのマイレポートを使い込んでSEOを分析する手法を説明している。
グーグル社のアナリティクスチームに所属する大内氏は次のように評価している。
ここまでマイレポートを使いこなしているのを見て、ちょっと感動したのだ。
音声はなくスライド資料のみだが、これだけでも十分役に立つだろう。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
404エラーの対処方法の詳しい説明とウェブマスターツールに送られてくる警告メッセージの最新情報を今週はピックアップ。
- 必ず理解しておきたい404エラーに関する7つの対処方法
404については正しい知識を持つこと - Googleが1・2月に送信した警告メッセージの内訳: 90%はブラックハット、4%は付加価値のないコンテンツ、3%はハッキング、2~3%はリンク売買に対して
純粋なブラックハットが大半
- レスポンシブ・ウェブデザインに変えたらアクセス激減!?
- こんなリンクは間違いなく効果がなくなる×8
- HTML5の“ブロックレベル”リンクをグーグルは認識できるか
- 翻訳したコンテンツは重複コンテンツになるか
- GooglebotがJavaScriptのリンクを読んで404エラーを出している
- SEOがガーデニングに似ている6つの共通事項
- SEOの効果予測は不可能です。
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
レスポンシブ・ウェブデザインに変えたらアクセス激減!?
原因は別にありそう(WebmasterWorld)
下の質問がWebmasterWorldフォームに投稿された。
レスポンシブ・ウェブデザインにサイトを変更したところ、グーグル検索からのトラフィックが20%~25%も減ってしまった。
(レイアウトのための)tableタグをdivタグに変えCSSを使うようにした。メニューや広告のコードの場所は移動した。
でもコンテンツは以前とまったく同じだ。URLも変わっていない。
「レスポンシブ・ウェブデザインにするとアクセスが減る」という現象は、普通にあることなのだろうか? それとも原因は別のところにあるのだろうか?
レスポンシブ・ウェブデザインに変えても順位が下がることはなく何も悪影響はなかったと、数名のメンバーが実体験としてコメントを返している。
同様に、レスポンシブ・ウェブデザインによって検索結果に何らかの影響が出たことはないとの報告は、これまでにも何度も目にしているが、逆に下がったという報告は聞いたことがない。
このような状況から考えると、質問者のサイトの検索トラフィックが減った理由はレスポンシブ・ウェブデザインへの変更とは関係ないのではないかと考えられる。
URLやコンテンツ、titleタグやh1タグなどの重要なタグの記述を同じに保ち、サイト内リンクも以前と同様ならば、レスポンシブ・ウェブデザインに変えても目立つ悪影響は起こらないはずだ。少なくとも筆者は、質問されればそうアドバイスする。
こんなリンクは間違いなく効果がなくなる×8
スパムリンク扱いされるものもあり(Point Blank SEO)
かつてはランキングを上げるのに効果があったが、不適切に乱用されたため効果を失ったタイプのリンクをリストアップした記事。
- 相互リンク
- 登録型ディレクトリへの登録
- ブログへのコメント
- フォーラム(掲示板)への投稿
- 記事投稿サイトへの投稿
- プレスリリース
- インフォグラフィック
- 寄稿
もちろん、上に挙げたタイプのリンクすべてを否定しているわけではない。これらのリンクでも、本来の目的に従って獲得するのであれば、一定の評価は得られるだろう。もしnofollow属性が付いていて検索エンジンの評価対象にはならなかったとしても、ユーザーを直接送ってくれるリンクとしての価値がある。
しかし、「検索順位を上げる」ことだけを目的にこういった手段でリンクを集めているのならば、そうしたリンクはグーグルに見破られまったく評価されないか、度が過ぎれば反対に手動対応の対象になったりペンギンアップデートのようなアルゴリズムに成敗されたりしてしまうだろう。
HTML5の“ブロックレベル”リンクをグーグルは認識できるか
できるけど利用は避けたほうが無難(Google Webmaster Help Forum)
HTML5とそれより前のHTMLでは、リンク(<a>タグ)の文法的に正しい使い方の定義が少し変わっている。
HTML 4.01やXHTMLでは、a要素はインライン要素なので、<a>の中にブロック要素である段落(<p>)や<div>を含むと文法違反になっていた。
しかしHTML5の要素は「ブロック要素」「インライン要素」とは異なるグループ分けになっており、<a>要素の中に段落やdivだけでなく、見出しやセクションを入れてもよくなっている。つまり、古いHTMLでいう“ブロックレベル”のリンクとして指定できるようになっている(と筆者は初めて知った)。
<div class="article"><h3><a href="story1.html">ロシアに巨大隕石が落下</a></h3><p><a href="story1.html"><img src="meteor.jpg" alt=“上空を落下する隕石" />ロシアのウラル地方の上空で隕石が爆発しました。米航空宇宙局(NASA)によると、隕石は直径約17メートルで……</a></p><p><a href="story1.html">[記事全文]</a>を読む</p></div>
<article><a href="story1.html"><h3>ロシアに巨大隕石が落下</h3><p><img src="meteor.jpg" alt="上空を落下する隕石">ロシアのウラル地方の上空で隕石が爆発しました。米航空宇宙局(NASA)によると、隕石は直径約17メートルで……</p><p>[記事全文]を読む</p></a></article>
さて本題に入る。この“ブロックレベル”のリンクを、グーグルは適切に認識して処理できるのだろうか?
グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、グーグルはHTMLを非常に柔軟に読み取ることができるのできちんとリンクとして認識できるそうだ。それどころか、HTML 4で記述したドキュメントで<a>要素の中に段落が入るような(文法に外れた)使い方をしていても認識できるということだ。
とは言っても、リンク先のコンテンツの内容を示すアンカーテキストがぼやけてしまうので、多くの要素をすべてまとめてリンクにしてしまうことは推奨しないとも付け足している。
翻訳したコンテンツは重複コンテンツになるか
ならないが自動翻訳はNG(Cre8asiteforums)
世界のいくつかの国々を対象にサイトを展開しています。
同じコンテンツをそれぞれの国の言語に翻訳して公開したら、グーグルに重複コンテンツとしてみなされてしまうでしょうか?
上の質問がCre8siteforumsのフォーラムに投稿された。
言語が違えば翻訳コンテンツは重複としてはみなされないので、安心して公開して構わない。
ただし注意点がある。人間の手によって翻訳しなければならない点だ。
ツールを使って自動翻訳したコンテンツをクロールさせることはスパム扱いされることがある。自動翻訳では意味が通じない表現になっている場合があるからだ。
まとめると、スキルのある翻訳者によって対象地域の言語に訳された意味の通じるコンテンツであれば、内容的に同じであったとしても重複コンテンツにならない。
GooglebotがJavaScriptのリンクを読んで404エラーを出している
キホンは無視(Graywolfs SEO Blog)
一般的な検索エンジンのクローラはJavaScriptのリンクを検出できない。だが今のGooglebotは性能が向上しておりたいていのJavaScriptのリンクを発見したどることが可能だ。
ところがこれがかえって予期せぬ事態を発生させることがある。
たとえばアクセス解析ツールでのトラッキングを目的としてJavaScriptで仮想のURLを設定する場合だ。実在しないURLなのでアクセスしてもページは表示されない。ところがGooglebotはそのリンク先URLにクロールを試みる。しかし実在しないのでサーバーからは404エラーのHTTPステータスコードが返ってくる。そしてウェブマスターツールのクロールエラーにレポートが出てくるのだ。こうして報告される404ページの数が多いと、どう対処すべきか不安に感じてしまうウェブ担当者も少なくないだろう。
こちらの記事では、404エラーのレポート注意深く監視するように促しつつ、いくつかの対処策を提示している。
だが、基本的にこうした404エラーは気にしなくて構わない。グーグルはこれらの問題を認識しており、解決のために取り組んでいる。ましてrobots.txtでブロックしたりURL削除ツールで削除リクエストしたりする必要はまったくない。404エラーはサイトのクロールとインデックス、ランキングに影響しないのは、このコーナーで何度も伝えているとおりだ。
関連する公式ブログ記事とヘルプドキュメントを以下に示しておく。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
SEOは時間をかけて丁寧に実践すべきだという記事とSEOの効果を予測することは極めて困難だという記事を今週はピックアップ。
- SEOがガーデニングに似ている6つの共通事項
なにごとも順序だてて行う - SEOの効果予測は不可能です。
SEOに100%は存在しない
- 内容カテゴリ:SEO
- コーナー:海外&国内SEO情報ウォッチ
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:コンテンツマーケティングのためのSEO視点での顧客ニーズ調査法×5 など10+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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