スマホ向けサイトのSEOについてよくある質問×15
SEOのプロが回答(SEMリサーチ)
スマートフォン向けサイトと検索エンジンについてよく聞かれる質問に対して渡辺隆広氏が回答している。
以下の4つのカテゴリに分けた15個のQ&Aになる。
- スマートフォンから検索した時のGoogle検索結果
- スマートフォン対応サイトと検索順位・ランキング
- スマホサイト固有の最適化アプローチ
- 新しい検索技術
有益なQ&Aなのでチェックしてほしい。
なおスマートフォンのSEOを渡辺氏が解説する少し前の記事と最新の記事も併せて読んでおこう。
日本語で読めるSEO/SEM情報
外部メディアへの寄稿をやめたら検索トラフィックが3倍に
ただし認知度アップの代償として(ASSIOMA)
認知度を上げるために行っていた大手のメディアサイトへの寄稿をやめたら、自分が所有するサイトへの検索トラフィックが3倍に伸びたという事例とその背景を解説した記事。
発端は、自分のブログで公開する記事をそのまま「BLOGOS」という大手メディアサイトにも寄稿する形で全文掲載していたことだった。
しかし、それを続けているうちに、(複数の要因が絡んでいるのだが)オリジナルであるはずの自分の記事がグーグルの検索結果にほとんど表示されなくなってしまったのだ。検索結果に表示されるのは、寄稿先メディアのページ、言い方を変えれば“複製”側であった。
外部メディアに寄稿すると多くの人の目にとまり、結果として認知度は上がったのかもしれない。しかし、自分のサイトへの検索トラフィックが、本来あるべき姿よりも少なくなってしまっていたのだ。
そこで外部メディアへの寄稿をストップしたところ、自サイトへの検索からの流入がそれまでの3倍に跳ね上がったというのだ。
SEO的な観点から言うと、検索からのユーザーを自分のサイトに取り込めないというデメリットが寄稿にはあり得るということになる。
ユーザーの属性を絞り込まないものの大手メディアで露出することにより認知度アップを目指すか、それとも地道ながらもターゲットをより絞り込める検索からのアクセスを集め自分が求めるコンバージョンに到達させるか、どちらが良くてどちらが悪いということではないだろう。その人が何を優先するかによる。この方の場合は後者を選んだということになり、その決断は決して間違っていないと筆者は思う。
もっとも他サイトへの寄稿が自サイトの検索トラフィックに与える影響を最小限に抑える方法が存在することも確かである。こちらは次の記事で続いて紹介する。
SEO的な問題を引き起こさずに大手メディアに寄稿する方法
基本は重複コンテンツへの対処(SEMリサーチ)
1つ前にピックアップした全文転載の寄稿に際して発生し得るSEO上の問題、端的に言うと重複コンテンツの仕組みとその対処方法を、渡辺隆広氏が解説している。
あなたが寄稿に関わっていとしても重複コンテンツを理解するいい機会だ。必ず読んでおこう。
なお渡辺氏が説明する仕組みと対処は総論としての話になる。個々の事例によってはこのとおりにならない場合もあるかもしれないし、特殊な対応が効果を発揮する場合もあるかもしれない。それでも原理原則を知っておくことが重要なことに変わりはない。
あの大絶賛SEOセミナーの講演資料が無料で手に入る
今すぐダウンロードしよう(CSS Nite公式サイト)
2012年9月22日に開催されて絶賛を博したイベントCSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」のセッションのスライドおよび音声、そしてスピーカーからのフォローアップが一般公開された。
公開された資料とフォローアップは以下のとおり。
- CSS Nite LP24フォローアップ(1)『インハウスSEO – 成功する担当者 失敗する担当者』(渡辺 隆広さん)
- CSS Nite LP24フォローアップ(2)『海外企業インハウスの構造と対策にみるインハウスSEOのあり方』(ハント 肇子さん)
- CSS Nite LP24フォローアップ(3)『Googleの最新動向から見るSEO会社の使い方 ?ペナルティ・アラートへの対応とインハウスSEOにおけるSEO会社を使うポイント?』(木村 賢さん)
- CSS Nite LP24フォローアップ(4)『Ask The SEOs』
- CSS Nite LP24フォローアップ(5)『外部リンク獲得のためのコンテンツプランニング ?プランニングを成功させるために重要なたったひとつのこと?』(松尾 茂起さん)
- CSS Nite LP24フォローアップ(6)『事例で考える「SEOの力」』(辻 正浩さん)
都合が合わなかったり満席だったりして参加できなかった人も多いはずだ。今すぐダウンロードして、渡辺隆広氏や辻正浩氏、木村賢氏などそうそうたるメンバーの講演を聴いてみよう。
サイト全体をSSL化すると遅くなる!?
バランスが大事(射撃しつつ前転)
サイト全体をSSL(HTTPS)化すると、通信が暗号化されるし正しいサイトに接続していることを確認できるようになるので、安全性・機密性を極度に高めることができる。しかし完全にSSL化してしまうと、ページの表示速度が遅くなってしまうというデメリットがあることを、こちらの記事では指摘している。専門用語が飛び交い難易度が高めの記事であるが、とても勉強になるので読んでみてほしい。
ウェブ検索やGmailなどグーグルの主要サービスやツイッター、フェイスブックなど著名なサイトが次々と全SSL化を進めている。世の中はSSLの方向へ進んでいると言ってもいいだろう。
一方でユーザーはより早いサイトを求めている。グーグルもその期待に応えようとことあるごとに高速化を推奨している。サイトの表示高速化のために、HTTPリクエストを1本でも減らし、転送データ量を100バイトでも減らすように努力している人もいるだろう。
SSLによる通信の保護と高速化はトレードオフとなる側面がある。しかし、新しい技術を理解したりSSLサーバー証明書を選んだりすることで、そのバランスを良いほうにもっていくこともできる。バランスよく両者を実践していきたいものだ。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
ネットショップでの色違い商品の見せ方とWordPressブログでのセキュリティ強化を解説した記事を今週はピックアップ。
- ECサイトにおける色違いやサイズ違いの商品ページのベストプラクティス
SEOとUXの観点から決める - Google AuthenticatorプラグインでWordPressブログを2段階認証に設定する方法
ハッキングから身を守れ
- 2000ページのインデックス数が突然100ページに激減、なぜ?
- プレスリリースを打てば簡単に順位アップできる?
- 簡単にできる4つの動画SEO
- インデックスされたかを確認するにはsite:コマンドがいい
- くじ引き当選をダシにしたクチコミ集めも禁止(当然)
- 2013年の検索&SEO業界のトレンドを大予想
- 今すぐ実行可能なソーシャルSEOの8つの取り組み
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
2000ページのインデックス数が突然100ページに激減、なぜ?
ユーザーの役に立たないから(Google Webmaster Help Forum)
以前は2,000ページ以上がインデックスされているとグーグルウェブマスターツール表示されていたのに、ある日を境にインデックス数が60ページにまで減り、今は100ページ少しになっている。
どうしてこんなに急に減ってしまったのでしょうか。どうやったら直せますか?
こんな質問の投稿が、英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムにあった。
グーグル社員のゲイリー・イリーズ氏が、2つの原因を指摘した。
- 実質的なコンテンツのないページがかなりの数あり、それらを再インデックスしなかった
- 優先するURLではないURLがサイトマップに記載されており、それらを除外した
どちらもSEOに不慣れなウェブ担当者がやってしまいがちなミスではないだろうか。
またイリーズ氏は1つ目の指摘の前置きとして、次のように言っている。
アルゴリズムを改善するためユーザーにとって役に立たなさそうなページは再びインデックスしないように判断することがある。
いったんはインデックスされたとしても中身が薄く価値のないページはそのうち消えてしまうことを示唆しているとみなしていいだろう。
プレスリリースを打てば簡単に順位アップできる?
プレスリリースの正しい利用方法を知ろう(SEO Consult Blogs)
プレスリリースの中に自社サイトへのリンクを含めていても、それが検索エンジンでの順位に恩恵を与えることは期待しないほうがいい。
このようにグーグルのマット・カッツ氏が昨年の年末に公式ヘルプフォーラムでコメントした。
あるSEOコンサルタントがこの発言を疑い真偽を確かめるべく実験した。するとそんなことはなく、プレスリリースの文中でアンカーテキストに指定したキーワードでもってわずか3日で上位表示することに成功したというのだ。
この結果から、プレスリリースからのリンクは確かにSEOに直接的に効果を上げると結論付けている。
どうだろうか? 対象にしたキーワードは競争率が激しくないマイナーなキーワードであること、リンク先のページがオーソリティのあるマット・カッツ氏のブログであったことなどから考えると、特殊な条件が重なっただけのように思える。この1つだけの実験で「プレスリリースのリンクは効果大」と決めつけるのは早計に思える。
またマット・カッツ氏の発言は、プレスリリースを発行するとたくさんのサイトに配信されるため短期間に多数のリンクが張られることになるからスパム扱いされやしないかと心配しているサイト管理者に対してのものであった。
マット・カッツ氏の意図は、「プレスリリースのリンクは効果がない」ではなく、「プレスリリースによって多数のリンクが複製されたとしても害を受けることはない」という意味だったのかもしれない。
いずれにしても、プレスリリース配信は、直接のバックリンクを獲得する目的で利用するサービスでないし、その目的だけで利用するのは間違っていることは確かだ。
SEOにおけるプレスリリースの正しい位置付けは渡辺隆広氏が的確に説明している。読んでおくといい。
簡単にできる4つの動画SEO
動画コンテンツでアクセスアップを狙え(SEO Copywriting blog)
たやすく実行できる動画のためのSEOを4つ紹介した記事。
テキストコンテンツ
検索エンジンはビデオの中身を理解できないので、テキストを併記して理解を助けてやるといい。手っ取り早いのは、ビデオのトランスクリプト(音声の書き起こし)を作成すること。トランスクリプトは、検索エンジンだけでなく、ビデオの内容を文字として読みたいユーザーにも役立つ。
基本的なSEO
ビデオを埋め込むページのtitleタグやhタグ、その他のテキストコンテンツなど基本となる一般的なSEOを確実に実行する。
動画サイトマップ
動画サイトマップをグーグルに送信する。ランキングには直接影響しないものの、サムネイルや再生時間、公開日などのリッチスニペットが表示されるので、検索結果でのクリック率向上が見込める。
埋め込みコード
共有し他のサイトに掲載してもらえるようにビデオを埋め込めるコードを準備しておく。被リンクを獲得するためにも自サイトへのリンクも付けておくことを忘れないようにする。
動画をコンテンツとして提供していてまだ実行していないものがあれば、すぐに取りかかってみよう。
インデックスされたかを確認するにはsite:コマンドがいい
ウェブマスターツールのサイトマップレポートは遅い(Google Webmaster Help Forum)
検索結果に出てきているにもかかわらずグーグルウェブマスターツールのサイトマップレポートが依然としてゼロの状態が続いているサイト管理者に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏が次のように回答した。
ウェブマスターツールのレポートにデータが反映されるまで、もう少し待ってほしいところだ。「site:」コマンドでURLが表示されるなら、インデックス状態はOKだ。
キャッシュされているのにウェブマスターツールのサイトマップにいっこうに出てこないケースは日本版の公式ヘルプフォーラムでも最近目にした。
「site:」はインデックス数を調べるには頼りないのだが、インデックスされているかいないかをすばやく調べるには便利だ。
くじ引き当選をダシにしたクチコミ集めも禁止(当然)
純粋なおすすめを集めねばならない(Google and Your Business forum)
店舗施設内にレビュー投稿用の端末を設置してクチコミを集める行為をグーグルが明確に禁止したことを先週お伝えした。
同様に、クチコミ集めに際して許可されないことがほかにもあることが明らかになった。それは、レビューを書く代わりに抽選でキャッシュバックを進呈することだ。
禁止されている「金銭や商品のやりとり」に該当すると、グーグルの社員が指摘したのだ。
キャッシュバックに限らず、「抽選で当たったら何かを与える」ことが問題になるはずだ。お金であれ物であれサービスであれ、何かと引き換えにクチコミを募る方法はガイドライン違反になると理解しておいたほうがいい。
悪意はなかったとしても交換条件を付けるのはよくないということになる。口コミというものは、あくまでも自ら進んで利用者に書き込こんでもらわなければならないのだ。なかなか難しいとは思うがそういうことになる。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
海外版の2013年のSEO予測とSEOへのソーシャルメディア活用を扱った記事を今週はピックアップ。
- 2013年の検索&SEO業界のトレンドを大予想
ホットになりそうなトレンドと下火になりそうなトレンド - 今すぐ実行可能なソーシャルSEOの8つの取り組み
ソーシャルは今年もよりいっそう重要な要因になりそうだ
- 内容カテゴリ:SEO
- コーナー:海外&国内SEO情報ウォッチ
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:スマホ向けサイトのSEOについてよくある質問×15 など10+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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