リマーケティングが登場して以来、Webマーケティング業界の人から「リマーケティングに追いかけられて……」という苦笑まじりの話を聞くことが珍しくなくなった。仕事に必要でWebサイトにアクセスしただけなのに、繰り返しそのWebサイトへの再訪問を促す広告が表示されてしまうというわけだ。
Googleもこの問題を認識しており、ユーザーが不要な広告を非表示にできたり、パーソナライズされた広告を表示しないよう拒否できたりする仕組みも提供している。ただ、リマーケティングは拒否されずに機能しているからこそ、高い広告効果がある。ここで1つ、あるお客さまから聞いたストーリーを紹介したい。お客さまを仮にAさんとしておこう。
Aさんは、あるとき友達から自分が担当するWebサイトへの敬意のこもったメッセージを受け取ったという。「Aが担当しているWebサイト、メジャーになってきているよね。最近よく名前を見かけるようになったよ」。そう言われてAさんは初めて、Webサイトがオープンしたときに友達にURLを教えたこと、そしてそのWebサイトにリマーケティングタグが設置されていたことを思い出したのだそうだ。
つまり、Aさんの友達はリマーケティングの広告で繰り返しサイトの名前を見ていたのである。このケースでは、リマーケティングは認知度を高めるための従来型の広告とほぼ同じ役割を果たしている。Aさんの友達は、Webマーケティングとはかかわりがない「普通の人」だという。リマーケティングは、ゴールへの誘導だけでなく、このように機能することもあると心に留めておくと、何か活用法が見つかるかもしれない。
- 新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。
- 寳 洋平、岡本 典子、齊藤 康祐 著
- ISBNコード
978-4844332695 - インプレスジャパン
(書籍詳細情報)
この記事は、書籍 『新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。
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オリジナル記事:[コラム] リマーケティングは「普通の人」にどう見える? [新版 SEM:リスティング広告 新・100の法則] | Web担当者Forum
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