リマーケティングの文脈を考える
サイトを訪問したユーザーが、購入せずに離脱した理由とは何だろうか? 必ずしも、製品・サービスがユーザーの求めているものとマッチングしていなかったというわけではない。比較検討のために別のサイトに行った可能性や、十分な時間がなく、その場では決めかねて、また訪問するつもりでブラウザを閉じた可能性もあるだろう。このように、ユーザーに再訪問の意志がある場合に、リマーケティングは有効に機能する。つまり、ユーザーに対する「リマインダー」の役割である。
こう考えると、リマーケティング広告は、ユーザーが情報を求めて検索行為を起こした瞬間に表示させるリスティング広告とは、文脈が大きく異なっていることが分かる。文脈が異なれば、当然訴求するべき広告で表現すべき内容も変わってくる。筆者の経験では、例えば「まだ○○の方へ」や「もう○○しましたか?」など、リマインドを意識した文言を盛り込んだリマーケティングの広告は、そうでない訴求と比べてクリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)が高いことを確認している。ぜひ、試してみてほしい。
リマーケティングもイメージ広告が有効
法則77(本オンライン版では未公開)で、ディスプレイ広告ではテキスト広告よりイメージ広告のクリック率が高くなると記したが、リマーケティングについても同様である。これは上で述べたように、「リマインド」の役割があることからも分かる。ユーザーにリマインドを起こすには、広告を見てもらうよりほかにないからだ。テキスト広告よりもイメージ広告のほうが目立つので、リマインドを目的にしたリマーケティング用のイメージ広告もぜひ作成したい。
「リマインド訴求」は有効
- 新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。
- 寳 洋平、岡本 典子、齊藤 康祐 著
- ISBNコード
978-4844332695 - インプレスジャパン
(書籍詳細情報)
この記事は、書籍 『新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。
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- 内容カテゴリ:SEM
- コーナー:新版 SEM:リスティング広告 新・100の法則
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オリジナル記事:リマーケティングならではの「リマインド訴求」を意識する [新版 SEM:リスティング広告 新・100の法則] | Web担当者Forum
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