「Facebookの仕様がまた変わっている!
」「いつの間にこんな機能が?
」……Facebookは次々に新しい機能を発表しているため、忙しいWeb担当者が情報をキャッチアップしていくのは非常に大変。本コラムでは、そんなWeb担当者をフォローすべく、最新のFacebookネタを厳選して紹介していく(月1回連載)。
本連載の特徴 本連載では、記事内容のポイント部分をまとめたPowerPointファイルを、毎回、別途用意しています。このファイルは、(利用上の注意に従った範囲内であれば)転載・コピー・共有・配布などが可能です。会議の資料として配付するもよし、社内の勉強会に使うもよし、最新ネタを捕捉するニュースペーパーとしてプリントを部内で配るもよし、ぜひご自由にお使いください。
※「利用上の注意」は、PowerPointファイルの最終ページに記載されています。
今回の内容
- Facebook月間アクティブユーザー数が10億人を突破!
- Facebookクーポンが有料化 その機能と使い方
- ついにFコマースが現実的に! 初のeコマース機能「Facebook Gifts」
- Wantボタンを搭載! 新機能「Collections」のテストを開始
- 自社の顧客にアプローチできる新広告「カスタムオーディエンス」とは?
- 知って得する! Facebook小ネタ集
ネタ1 Facebook月間アクティブユーザー数が10億人を突破!
10月4日(米国時間)、Facebookは、月間アクティブユーザー数が、世界中で10億人を突破したと公式に発表しました。それにともない、米国では記念動画を、日本では記念コンテンツを各国のFacebookの公式アカウントにて発表しました。
テーマは“人々をつなげるもの”、椅子、橋やドアベルなど日常のさまざまなものが人々を結び付けており、Facebookもそんな存在であるというメッセージを表現しています。
※こちらのURLから動画が視聴可能
https://www.facebook.com/photo.php?v=3802752155040
日本のFacebook公式アカウントでは、著名人たちのコメント「10億が意味するもの」を公開しました。歌手やTV番組のコメンテーターや登山家などさまざまなジャンルの著名人がコメントを寄せています。
※こちらのURLから著名人のコメントが視聴可能
https://www.facebook.com/FacebookJapan
ネタ2 Facebookクーポンが有料化 その機能と使い方
9月20日(米国時間)、Facebookはクーポン付広告サービス「Facebookクーポン」の世界規模での提供、ならびに新機能の追加を発表しました。
Facebookクーポンとは?
Facebookページの投稿パターンの1つ。Facebookユーザー向けにクーポンを発行し、リアル店舗やECサイトにて使用できます。4月にリリースされたβ版では、クーポンの発行は無料で行えましたが、“ファンが500人以上”、“Facebookページのカテゴリがビジネススポットでなければならない”という条件がありました。
有料版 Facebookクーポンでの変更点
Facebookクーポン出稿の条件
“有料”、“ファン数400人以上”、“すべてのカテゴリが対象”という様に変更となりました。
※金額はリーチ数によって異なりますが、初回のみ無料で利用できます。
使用できる場所
これまでは、店舗のみでの利用が可能でしたが、今回の有料化にともない、“店舗のみ”、“店舗とオンライン”、“オンラインのみ”と選択肢が3つとなり、ECでも使用可能となりました。
クーポン発行ごとにバーコードが付けられようになった
ユーザーが店舗でクーポンを利用する場合、バーコードを読みとればトラッキングが可能になるため、Facebookクーポンにより購入者数、売り上げ、1人当たりの客単価が把握できるようになります。
Facebookクーポンの発行方法を解説
Facebookページの投稿欄に“クーポン・イベントなど”が追加されています。
以下、上図の最後の部分で選ぶ3種類のクーポンそれぞれの特徴と発行方法を解説します。
- 店舗のみ
クーポンを入手した後に送られてくるメールを印刷もしくは、スマートフォンにクーポンを表示させ、リアル店舗のスタッフに見せることで、利用できるタイプのクーポンです。次のように発行します。
- 店舗とオンライン
店舗またはウェブサイトで利用できるクーポンです。次のように発行します。
- オンラインのみ
ウェブサイトからのみ利用できるクーポンです。次のように発行します。
※参照サイト:
ITmedia:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1209/24/news025.html
ネタ3ついにFコマースが現実的に!
初のeコマース機能「Facebook Gifts」
9月27日(米国時間)、Facebookがアメリカの一部ユーザーに対して、Facebook初のeコマース機能「Facebook Gifts」を公開しました。
Facebook Giftsとは?
Facebook上でプレゼントを購入し(PC/モバイルどちらも可)、友達の誕生日や結婚などに贈れる機能です。プレゼントを贈る友達には、まずデジタルメッセージが送られ、その後プレゼントが贈られるとのことです。
今のところ分かっているFacebook Giftsの仕組みは以下の通りです。
Facebook Giftsの仕組み
- 「誕生日」のセクションにお勧めアイテムが表示される。
- プレゼントするアイテムのスタイル、色、サイズを選択できる(相手に選択を任せることも可能)。
- 相手へのメッセージを入力可能(プレゼントを非公開にするか友だちのウォールに公開するかを選択可能)。
- 支払いは、①「即時」または②「プレゼントの出荷時点」のいずれかを選択できる。
- プレゼント発送時、また、受け手がプレゼントの包装を開き、カードを読むと贈り主に通知される。
- プレゼントの受け手に通知が届く。
- (プレゼントを公開する場合)受け手と友だちのウォール、ニュースフィード上に包装されたプレゼントの写真が表示される。
- 受け手はFacebook上で「包装を開いて」プレゼントの内容を確認でき、この時点で受け手は、色やサイズ、送り先住所などを選択できる。また(贈り主には内緒で)同額の他の品物と交換することもできる。
- 他の友だちはニュースフィードでプレゼントを見てアクションができる。
- プレゼントがスターバックスの利用権のようなデジタル・アイテムの場合は、受け手のスマートフォンに送信される。
- プレゼントが実物の商品の場合は、Facebook特製のバッグに入れられてメーカーから受け手に送られる。
今後の展開について
現在は、パートナー企業100社の商品を購入できます。テストの結果次第では、Facebook上で商品を出展したいという企業が増え、FacebookがAmazonやその他ECサイトの競合となっていくかもしれません。
※参照サイト:
Tech Crunch:http://jp.techcrunch.com/archives/20120927facebook-gifts
Inside Facebook:http://www.insidefacebook.com/2012/09/27/facebook-launches...
ネタ4 Wantボタンを搭載! 新機能「Collections」のテストを開始
10月8日(米国時間)より、新たな投稿「Collections」のテスト開始が開始されました。ブランドやEコマースサイトは、「Facebook Gifts」と同様にFacebook上で商品をユーザーに購入してもらうことが、可能となります。
Collectionsの概要
Facebook投稿の1つで、製品の画像をニュースフィードに流し、そこからユーザーにFacebook上での購買行動を促すことを目的とした投稿になります。
ブランド商品の画像がニュースフィードに流され、それに対してユーザーは「Collect」「Want」「Like」の3種類のアクションができます。
タイムライン上の表示
「Collect」や「いいね!」を押した商品は、ユーザータイムライン上の「Product」という個所に表示されます。
「Want」を押した商品は、タイムライン上の「Wishlist」に表示されます。
想定される利用ケース
- 新商品や特に売り出したい商品を訴求する場合
- 他商品の投稿よりも目立たせたい商品がある場合
※参照サイト:
CNET Japan:http://japan.cnet.com/news/service/35022776/
TechCrunch:http://techcrunch.com/2012/10/08/facebook-collections/
ネタ5自社の顧客にアプローチできる新広告「カスタムオーディエンス」とは?
9月7日(米国時間)、広告主がユーザーから集めた連絡先に基づいて、顧客にターゲット広告を配信する新広告機能、「カスタムオーディエンス」のサービス開始が発表されました。
カスタムオーディエンスとは
企業が所持している顧客リストの連絡先情報に基づいて、Facebookユーザー向けに配信するターゲット広告のことです。
広告出稿の際の必要物
企業が所持している顧客リスト(顧客のメールアドレス、電話番号、ユーザーID)
ユーザー情報の保護
企業が保持する顧客データとFacebook上のユーザーデータはともに暗号化されるため、企業側もFacebook側も、ユーザーの個人情報を特定できません。
- 自社の顧客でFacebookページのファンになっていない顧客をファンにしたい場合
- Facebookページ開設時に既存顧客へアピールしたい場合
なお、Facebook社が発表したカスタムオーディエンスに関するQ&Aは、以下の通りです。
使用する情報―― メールアドレス、電話番号、FacebookユーザーID
使用通常のターゲティング投稿との併用の可否―― カスタムオーディエンスターゲティングを行った後に、通常のターゲティングもできる。
使用開始手順―― Power Editor上のAudienceタブへ顧客情報ファイルをアップロードする。
使用顧客数の上限―― 上限なし
使用情報の追加と削除について―― リストにない情報の削除、追加が可能、情報量により数時間かかる。
使用コスト―― 現在は無料で行えるが、将来的な課金の可能性もあり。
使用カスタムオーディエンスの推定リーチ―― 年齢・性別・興味があることなどと同様に、推定リーチ数が表示される。
使用利用規約―― 今のところPower Editorでのみ閲覧可能。
使用個人情報の保護―― 広告主側・Facebook側の顧客情報は暗号化されるため、個人情報は安全に保護される。
※参照サイト:
TechCrunch Japan:http://jp.techcrunch.com/archives/20120830facebook-ads-email-phone-numbers/
ネタ6知って得する! Facebook小ネタ集
Facebookの仕様変更のなかでも、ユーザーへのインパクトが大きい、3つの仕様変更を紹介します。
ユーザー向けPromoted Postの開始
これまで企業向けのみだった、Promoted Postが、一般ユーザー向けに有料の“Promoted Post(投稿の宣伝)”として、日本・米国・韓国の一部ユーザー向けに開始されました。
「ページを発見しよう!」
https://www.facebook.com/pages
ユーザーや友達の興味に基づき、ページを紹介する新機能「ページを発見しよう」がニュースフィード左側カラムに表示されるようになりました。
Facebookページのアイコンにカーソルを合わせると、ページにいいね!ができます。
「ヘルプセンター」のリニューアル
https://www.facebook.com/help/
Facebookヘルプセンターがリニューアルされ、自分の履歴情報などをもとに変化するユーザーインターフェイスに変更になりました。これにより、「Facebookの最新情報を見る」や「リーチを増やす」などの大きなカテゴリから、自分に合った項目を選択できるようになりました。
「そのまま会議に出せる!Facebookネタ」連載2回目でしたが、いかがでしたでしょうか? 本コラムでは、今後もFacebookを中心とした最新かつ重要な情報を発信していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
- 内容カテゴリ:Web担当者/仕事
- コーナー:そのまま会議に出せる!Facebookネタ
- 内容カテゴリ:広報/ネットPR
- 内容カテゴリ:マーケティング/広告
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オリジナル記事:そのまま会議に出せる!Facebookネタ:10億人突破、初のeコマース機能、Collectionsなど [そのまま会議に出せる!Facebookネタ] | Web担当者Forum
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