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コンテンツSEO成功の秘訣は「情報を探す人と提供する人のギャップ」 など10+4記事 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum

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大手レシピサイトのクックパッドが、コンテンツ主体のSEOに成功した事例が今週のピックアップ。ほかにも、HTTPS・アプリ・UX、ウェブマスターツールの新情報、ドアウェイページペナルティ、2段階オートコンプリート、A/Bテストとクローキングなどなどの情報をお届けする。

※来週(3月27日)は、筆者取材のためこのコーナーは更新をお休みいたします。

今週のピックアップ

コンテンツSEO成功の秘訣は「情報を探す人と提供する人のギャップ」
★★★★☆料理と自由研究のミスマッチでSEOに成功した事例(クックパッド開発者ブログ)

大手レシピサイトのクックパッドが、コンテンツ主体のSEOに成功した事例を紹介している。

一見すると料理とは関係なさそうな「自由研究」をテーマにして大きな成果をあげたそうだ。

テーマを決める際の考え方が、注目したい第一のポイントだ。

  • SEOで最も重要なのはコンテンツを探す人と、提供者のギャップを埋めること
  • 情報を探す人のコンテンツの探し方を調べ、それにあったコンテンツを用意する必要がある

SEOの手順でよく言われる、「キーワード調査」から最初に入るのではない。「どんな人が何を探しているのか」から入り、そこからキーワード調査に入る点がポイントだ。

クックパッドがSEOで目指す使命も見習いたい。

  • 何れかの分野でNo.1になるコンテンツを集める、作る
  • ユーザーファーストなサービスであることを自問し続ける

ユーザー視点で施策することが、最終的に検索エンジンからの評価につながる好例といえる。元記事のケーススタディを入念に読んで、あなたの運用サイトのコンテンツ作成に活かしてほしい。

なお有料ツールの利用がプロセスに含まれているが、そのツールがなくても応用は十分に可能だ。

日本語で読めるSEO/SEM情報

HTTPS・アプリ・UXに関する最新SEO情報
★★★★★海外カンファレンスレポートより(アユダンテ コラム)

アユダンテの社員さんたちによるSMX Westカンファレンスのセッションレポート記事を先週紹介した。今週は、ほかの3本をまとめて紹介する。

「HTTPS」「モバイルアプリ」「情報設計・ユーザー体験」について、それぞれまとまっている。

3つとも非常に有益なレポートだ。カンファレンスに参加していなくても最新情報を入手できるのは、本当にありがたい。

重要なリソースがブロックされていないかどうかをウェブマスターツールでチェック
★★★★☆検索結果に悪影響が出ることもあり(グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルウェブマスターツールに新しい機能が実装された。「ブロックされたリソース」という名称の機能だ。

この機能は、コンテンツのレンダリングに必要な

  • JavaScript
  • CSS
  • 画像

などのリソースをクロールできない(ロボットのクロールがブロックされている)ことを通知するものだ。

ブロックされたリソース

robots.txtでこれらのリソースに対するクロールを禁止していると、ページのレンダリングとインデックスが適切に行われず、検索結果のランキングに悪影響を与える可能性がある。

ページのメインコンテンツのレンダリングに関わるリソースを不適切にブロックしていないか必ずチェックしよう。

新機能の特徴の詳細は、公式記事を参照してほしい。

グーグル、誘導(ドアウェイ)ページ排除のアルゴリズム更新を実施予定
★★☆☆☆SEOのためだけに作ったページに影響(グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

「誘導ページ(ドアウェイページ)」が検索結果に表示されにくくするためのアルゴリズム更新を近日中に実施することを、グーグルが発表した。

関連するヘルプ記事もあわせて更新し、誘導ページを次のように定義しなおした。

誘導ページは、特定の検索キーワードで検索結果の上位に表示されることを目的に作成されたサイトまたはページです。……(中略)……また誘導ページは、最終的なアクセス先となるサイトやページに比べ有用性の低い中間ページにユーザーを誘導することもあります。

誘導ページの具体例もヘルプ記事で解説されている。

  • 特定の地域や都市を対象としたドメイン名やページを複数持ち、それらのドメインから 1 つのページにユーザーを誘導するもの
  • サイト内の有用なコンテンツや関連性の高いコンテンツにユーザーを案内することを目的として生成されたページ
  • サイト内における階層が明確に定義されていないため構造としては検索結果の一覧に近い、内容が類似する複数のページ

誘導ページが大きな問題になっているという話を筆者は聞いたことがないのだが、こうして発表するということは、それなりの理由があるのだろう。

誘導ページかどうかをどのような項目に基づいて判断するかも、公式発表の記事で説明している。健全にサイト運営していればまったく心配ないはずだし、おそらく日本ではこの影響を受けるサイトはほとんどないと思われるが、念のため確認しておこう。

古いWebmaster Tools APIがまもなく廃止
★★☆☆☆新しいAPIへの移行が必要(グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

古いWebmaster Tools APIを廃止することをグーグルが通達した。旧バージョンのAPIが2015年4月20日に使えなくなることを、公式ブログで告知している。

「Webmaster Tools API」は、ウェブマスターツールの機能の一部を他のプログラムから利用するための仕組みとしてグーグルが提供しているもの。アカウント内のサイトの一覧、サイトの追加や認証、クロールエラー情報の取得などの機能を提供していた。

古いAPIを利用した独自ツールを使っていたとしたら、新しいAPIへの移行が必要だ。

なお新しいAPIは、古いAPIで使えた次の2つの機能をサポートしていない。

  • メッセージ
  • キーワード(コンテンツ キーワード)

その他の情報は通達記事を読んでいただきたい。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

ウェブマスターツールを利用したモバイル分析とHTTPSにまつわるトラブルの記事を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • グーグルのオートコンプリートが2段階方式になった
  • UAに基づくA/Bテストはクローキングになるのか?
  • 過去のペナルティは新たなペナルティをさらに厳しくするのか?
  • グーグルが本当に上位表示したいページの条件は何だろうか?
  • パンダアップデートは去年の10月から更新していない?
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • Googleのモバイルフレンドリー・アルゴリズムはパンダやペンギン以上のインパクトを与える。
  • 決定版!Googleアルゴリズムの変遷のすべて~後編~

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

グーグルのオートコンプリートが2段階方式になった
★★★☆☆別のサジェストでユーザーを手助け(Dan Shure on Twitter)

ダン・シュア氏が、オートコンプリートの新しい仕様を発見した。ある操作をすると、違ったキーワード候補が提示されるのだ。

操作の手順は次のとおり。

  1. 検索ボックスにキーワードを入力し、オートコンプリートにキーワード候補を表示させる
  2. Enterキーを押す
  3. マウスカーソルを検索ボックスに戻す
  4. 先ほどとは異なるキーワードがオートコンプリートに出てくる

こちらは「アマゾン」を入力すると最初に出てくるオートコンプリートだ。

アマゾンのオートコンプリート

こちらは手順を実行したあとに出てくるオートコンプリートだ。

アマゾンのオートコンプリート2段階目

「アマゾン」が含まれていないキーワード候補も出てくる。競合の「楽天」が出ているのが興味深い。どうやら、検索結果ページの下部に出ている関連キーワードが表示されるようだ。

アマゾンの関連キーワード

アマゾン以外のワードが太字になっている点でも1回目と相違が見られる。

標準のオートコンプリートでは満足がいく結果を検索ユーザーが得られなかったと判断し、別の候補を表示しているのだろうか?

UAに基づくA/Bテストはクローキングになるのか?
★★★☆☆限定された条件下なら大丈夫(Google Webmaster Help Forum)

iPadユーザーに対して、レスポンシブウェブデザインと別URL構成のサイトのどちらが適しているかをA/Bテストで検証したい。しかしグーグルはユーザーエージェントに基づいてA/Bテストしないように注意している。

これはクローキングになってしまうだろうか?

こうした質問が、グーグルの英語版ウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムに投稿された。

グーグルは、A/Bテストが検索結果に悪い影響を与えないようにするためのアドバイスを2012年11月に記事にしている。そのなかで次のように説明していた(筆者が適宜改行を追加)。

クローキングをしない

クローキング (ユーザー向けと Googlebot 向けとで異なるコンテンツを表示すること)は ウェブマスター向けガイドライン に違反する行為です。これはテストであってもそうでなくても同様です。

ユーザー エージェントによって、テストを行うのか、あるいは別のコンテンツを返すのかを切り替えないでください。例えば、ユーザー エージェント「Googlebot」に対して常にオリジナル ページを返すといったことはしないでください。

ガイドラインに違反した場合は、検索結果の掲載順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりしてしまう可能性があります。そもそもテストを行った目的と、正反対の結果になってしまいかねないのでご注意ください。

質問者は、このことを知っていて心配になり助言を求めたのだ。

グーグルのジョン・ミューラー氏がコメントを返した。

特定のタイプのデバイスに対してだけなら、そうした形式のA/Bテストをやっても問題にはならないだろうと思う。

とはいえ、気をつける必要がある極端なケースが多少ある。たとえば、モバイル向けページを別URLで提供するか同一URLで提供するかをA/Bテストしているとしたら、ランダムに近い形で入れ替わりを繰り返すと、混乱を引き起こしかねない。

とはいえ、テストが比較的短期間で終了したり、あるいは同一カテゴリのページ群はすべて同様の構成でテストしていたりするならば(たとえば、そのカテゴリだけモバイル版を別のサブドメインで提供するなど)、さほど問題にはならない。

ユーザーエージェントに応じてのA/Bテストを原則的にグーグルは禁止している。だが今回のケースのようにごく限られた特定の条件のもとで、かつ適切な期間であれば例外的に許されそうだ。

過去のペナルティは新たなペナルティをさらに厳しくするのか?
★★★★☆現在の状態だけで評価する(English Google Webmaster Central office-hours hangout)

ペンギンアップデートやパンダアップデートのように評価を下げるタイプのアルゴリズムによって過去に低評価されたサイトがあるとする。

そのときは回復できたものの、その後また別のアルゴリズム(あるいは再びペンギンやパンダ)によって低評価を受けたとしたら、再度の回復には、よりいっそうの努力が必要なのだろうか?

たとえて言うならば、“前科”があるサイトは、“初犯”のサイトよりも刑が重くなるのだろうか

グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、そういったことはないようだ。

アルゴリズムによる評価は、あくまでも現在の状況で判断するそうだ。過去がどうだったかは関係ない。過去の状態が現在のクロールやインデックスに悪影響を及ぼすこともない。

ただしこれはアルゴリズムによる評価の話だ。手動による対策を過去に受けて、再度、手動による対策の対象になったとしたら、より細かいところまでチェックされるかもしれないし、制裁がよりシビアになるかもしれない。

グーグルが本当に上位表示したいページの条件は何だろうか?
★★★★☆CMSの種類ではない(Webmasters Stack Exchange)

.php の拡張子をURLから取り除きたい。ただしサイト内検索の結果では拡張子を表示させたい。

.htaccessの記述を教えてほしい。

こんな質問がSEOフォーラムに投稿された。

グーグルのジョン・ミューラー氏が次のようにコメントした。

なぜそんなことをしたいのか私にはわからない。どのソフトウェアでサイトを運用しているかなんて検索エンジンは気にかけないし、ほとんどのユーザーもそうだろう。

質問の理由はともかくとして、ミューラー氏のコメントから学べることがある。

どんなプラットフォームで運用しているかどうかでグーグルが評価することはない。WordPressでもJoomla!でもDrupalでも、あるいは静的なHTMLファイルで構築したサイトであっても、それによって優劣をつけることはない。

「WordPressはSEOに強い」という言葉をあなたも聞いたことがあるはずだ。これは、WordPressだからというそれだけの理由で上位表示が達成できるわけでは決してない。WordPressには、SEOに適したテンプレートが手に入りやすかったり、SEOに便利なプラグインが豊富だったりするメリットがあるだけだ。

同様に、拡張子が.htmlのほうが高く評価されるとか、静的なURLは動的なURLよりも有利だというのも正しくない。適切にクロール、インデックスできれば、条件は同じだ。

グーグルが検索結果で上位に表示したいのは、WordPressのサイトでもないし、拡張子が.htmlのページでもない。関連性があって質が高いコンテンツを持ち、ユーザーエクスペリエンスに優れたページだ。

パンダアップデートは去年の10月から更新していない?
★★★★☆でもリアルタイムに近くなっている?(Google Webmaster Central office-hours)

パンダアップデートが、リアルタイムに近い頻度で更新するようになっているかもしれないという情報を先週お伝えした。グーグル社員のゲイリー・イリーズ氏による発言によるものだった。

ところが、イリーズ氏と同じスイスのグーグルで働くジョン・ミューラー氏は、最近開催したウェブマスター向けオフィスアワーで次のように言っている。

正確な日付はわからないが、私が知るかぎり、昨年10月以降、パンダアップデートは更新していない。

しかし、次のようにも言っている。

パンダアップデートは確かに以前よりも直接的に検索結果に結びついている。だから、そうしたリアルタイムに近い反映がある。

「リアルタイムっぽくなっているのは確かだけれど、5か月近く更新していない」というのは矛盾しているように思えてしまう。

イリーズ氏とミューラー氏、そして質問者との論点が噛み合っていないのかもしれない。

ただ、この件を取り上げたSearch Engine Roundtableに書き込まれたコメントや筆者が集めた情報から判断すると、昨年の10月以降、パンダアップデートはやはり更新していないようだ。

どうにもよくわからない状況が続いている。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

スマホ対応アルゴリズムの最新情報とグーグルのアルゴリズムの歴史を解説する記事を今週はピックアップ。

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:コンテンツSEO成功の秘訣は「情報を探す人と提供する人のギャップ」 など10+4記事 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
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この記事の筆者

鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社Faber Companyの取締役インディペンデント・コントリビュータ。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のFaber Companyでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。


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