この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。
今回は2012年7月に発表された「スマートフォンレポート vol.1」から、調査報告2「iPhoneユーザー利用動向」の調査レポートをお届けする。
iPhoneユーザー利用動向
次に、iPhoneユーザーの利用傾向に注目してみたい。iPhoneユーザーの接触率(期間内に対象ドメインに接触したユーザーの割合)に関する調査を実施し、よく使われているブラウザサービス及びアプリサービスを抽出してみた。調査期間内において、ブラウザサービスで最も接触率が高いのは「Yahoo」で、次いで「Google」という、2大検索ポータルが最もアクセスされているという結果となった。また「Facebook」「YouTube」「楽天」がこれに続くが、「Facebook」はこれまでSNSジャンルをリードしてきた「mixi」や「Twitter」を上回る勢いが感じられ、今最も重要なコミュニケーションツールとも言えよう。
利用の多いブラウザサービスを大別すると、「検索」「SNS/ブログ」「EC」などが挙げられるが、その利用傾向としてまずは検索を行い、それから目的のサービスへと遷移するフローと想定される。故に、フィーチャーフォン時代以上に、検索エンジンへのSEO対策及びリスティングといった検索広告は非常に重要であると思われる(図1)。
一方アプリ利用傾向も見てみると、ブラウザサービスの場合と同様に検索ポータルが上位に位置するものの、その他では「LINE」の存在が目立つ。無料通話&メールアプリである「LINE」は、ブラウザの接触率ランキングでも上位に入っており、その普及加速度は目を見張るものがある。同様のサービス「Viber」「カカオトーク」なども含め、無料通話&メールサービスはその無料という切り口を武器に、今後もさらに拡大していくことが予想される。と同時に、従来のコミュニケーション手段に変化が生じることも考えられるため、モバイルビジネスを展開する各企業側も、メールマガジンなど多数存在するコミュニケーションツールの中から、その時代で最も適した商品告知手法を見極めていく必要性が感じられる(図2)。
また日々の利用において、アプリとブラウザのどちらが主に使われているのかを見てみたい。平日と土日におけるサービス利用率を時間帯毎に出してみると、iPhoneユーザーにおいては全般的にアプリの利用傾向が高い結果となった。アプリでのサービス展開が活発なiPhoneならではと思われる結果だが、Android端末を含めたスマートフォン全体としてみた場合、今後HTML5を活用したサービスの普及などによってこの傾向がどう変化していくのか、ブラウザサービス提供及び利用の増加が見られるのか注目である(図3、図4)。
取得データ | iPhoneユーザーのインターネット経由でのブラウジング/アプリ接触状況データ ※3G(UQ含む)/Wi-Fi経由とも取得 ※オフラインでのアプリ利用等については捕捉なし |
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調査対象 | 関東地区在住の15~59歳のiPhoneユーザー 約500サンプル |
調査実施期間 | 2012年5月1日~5月31日 |
調査実施機関 | ビデオリサーチインタラクティブ調べ |
- コーナー:スマートフォンレポート
- 内容カテゴリ:調査/リサーチ/統計
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オリジナル記事:iPhoneユーザーのブラウザサービス接触率1位はYahoo!、次いでGoogle、Facebook | スマートフォンレポート vol.1-2 [スマートフォンレポート] | Web担当者Forum
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