今週のピックアップで紹介している、常時SSL化(サイト全体をHTTPS化)のメリット・デメリット・証明書・実装などを詳しく解説した記事は、ぜひ読んでおきたい内容。ほかにも、オウンドメディアにおける「編集者」、CSSの最適化、レスポンシブ向けEFO、JSやCSSの動的配信、被リンクとペンギン、ソフト404など、SEO関連の情報をたっぷりお届けする。
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常時SSL化(HTTPS化)完全マニュアル
5分じゃ読み終わらない充実度(WWW WATCH)
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グーグルがHTTPSをランキング要因にしたことがきっかけで、HTTPS(SSL)の仕組みや機能に興味を持ったWeb担当者もいることだろう。こちらの記事では、Webサイトの常時SSL化(すべてHTTPSにする)について、知っておきたい知識や注意点、実装方法などを説明している。
元記事のタイトルは「5分でわかる……基礎知識」となっているが、かなり詳しく書いてあり5分では読み終わらない。基礎知識ところか、「完全マニュアル」といっても差し支えない良質なコンテンツだ。
筆者は、SSL(とその基盤になっているPKI)に関してかつて深く学んだことがありそれなりに精通していると自分では思っている。それでも非常に勉強になった。
知っておけば、導入時のつまづきがなくなったりトラブル対処に役立ったりすることも多く書かれている。
現時点でHTTPS化を具体的に考えていないとしても、読んでおく価値が非常に高いコンテンツだ。すばらしい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
ウェブ担当者だけでは不十分? オウンドメディア運用に必要なのは「編集者」
Web担にも編集者がいます(SEO Imagination!ブログ)
このコーナーで何度もピックアップしたことがある「SEO Imagination!ブログ」が1年以上ぶりに新記事を公開した。久々の投稿のテーマは、オウンドメディアにおける編集者の重要性だ。
記事執筆者の伊藤氏は卒業後に出版社で勤務していたそうだ。そのときの雑誌出版で得た経験をウェブサイトのコンテンツ作成に照らし合わせながら、なぜ編集者(の役割を持つ人)がウェブサイトで必要なのかを説明している。
Web担当者Forumにも編集者がいる。統括しているのがご存知、安田編集長だ。筆者がこのコーナーを始めてからこの4月で6年になるが、おかげさまでここまで続いているのは安田編集長のバックアップ(と、もちろん読者であるあなたの支持)があるからだ。そんなわけで、ウェブサイトには確かに編集者が必要だと筆者も思う。
ウェブサイトに編集者が必要な理由、編集者をおくことによるメリットの詳細はビックアップ記事を読んでほしい。
「編集者」という言葉から、その仕事は「原稿を編集すること」だと思われがちですが、実際の編集者の仕事は、
- メディアの「存在意義」「方向性」「読者ニーズ」に沿った企画
- 企画を実現するためのリソースの確保
- メディアの基準やポリシーに沿ったコンテンツのクオリティ担保
- 各コンテンツ作成を「プロジェクト」とみなしたプロジェクト管理
などなど、多岐にわたります。「原稿の編集」という仕事はそれらを行ううえでの最終段階の1つです。
オウンドメディアの運営にあたっては、上記の「メディア」を「自社の顧客コミュニケーション」に、「読者」を「顧客」に、それぞれ置き換えるとわかりやすいかもしれません。
そして、「編集長」は、そうした方向性や基準を定め、コントロールし、必要に応じて変えていく役割です。それをコンテンツやメディア全体に反映させ実務を実行するのが「編集者」です(同じ人が複数の役割を果たすこともあります)。
そうした観点でオウンドメディア運営チームメンバーの役割を定義してみるといいかもしれません。
CSSの最適化でモバイルサイトをスピードアップ
UX向上にもSEOにも役立つ(モバイルファーストラボ)
モバイルサイトのユーザー体験を高める施策の1つとして、高速化が挙げられる。こちらの記事は、CSSを最適化することによる表示速度のスピードアップを説明している。
具体的には次の3つだ。
- CSSのインライン化
- セレクタの見直し
- HTTPリクエストの削減
スピードアップはSEOにもメリットをもたらす。若干ではあるが、表示速度はランキングシグナルにもなっているからだ。
難易度が高い施策ではないのでさっそく取り組んでみよう。
グーグル、3つの推奨モバイルサイト構成をあらためて解説(予定)
復習によさそう(Google ウェブマスター コミュニティ)
グーグルは次に示す3種類の構成のモバイルサイトをサポートしている。
- レスポンシブウェブデザイン
- 動的な配信
- 別々のURL
それぞれの方法について数回に分けて説明していくことを日本のサーチクオリティチームがGoogle+でアナウンスした。
3つのモバイル構成は知っておいて当然のことなのだが、復習によさそうだ。
これから投稿されていく解説が出揃った段階で、あらためてまとめてピックアップしたい(この記事が公開される金曜日にはいくつかは投稿されているかもしれないが)。もちろん、Google ウェブマスター コミュニティに参加しておけば投稿後すぐに読める。
なお米国のサーチクオリティチームがすでに投稿した解説と同等の内容になると思われる。英語が苦でない人は、そちらも参照するといいだろう。
レスポンシブウェブデザインのためのエントリフォーム最適化
先週に続きスマホのEFO(EFO・フォーム改善ブログ)
レスポンシブ・ウェブデザインのフォームを設計するときに気をつけるべきポイントを解説した記事を紹介する。
「スマートフォンのためのフォーム改善施策×15」というEFO(エントリフォーム最適化)の記事を前回ピックアップしたが、同じブログで公開された記事だ。
取り上げているのは次の7項目だ。
- 独自レイアウトを用意する
- 必須/任意を整理する
- 入力項目を検討
- カラムを調整
- その他デザインの調整
- エラーの表示に注意
- 入力支援機能を付加
元記事では、それぞれの項目をさらに細分化して説明している。一部、「レスポンシブ向け」というよりも「スマートフォン向け」という内容も含まれるが、参考になるEFOだ。
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海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
EFO(エントリフォーム最適化)とGoogleのツールに関する記事を今週はピックアップ。
- 入力フォームの「必須」「任意」のラベルは両方付けないとコンバージョン率が下がる
片方だけだとさまざまな問題を引き起こす - 構造化データテストツールをGoogleが刷新、JSON-LDに対応
使いやすく見やすくなった
- 「JS・CSS・画像の動的配信」に対するグーグル社員からの3つのアドバイス
- 質が高いリンクがあればペンギンアップデートはへっちゃらってホント?
- ソフト404が通知された2つの状況、対処が必要か?
- もう存在しないリンクでも否認すべきか?
- グーグルが、ウェブマスターツールの新機能のテスターを募集中
- 日本国内コンテンツマーケティング調査レポート 2015年版
- コンテンツマーケティングにもリンク構築が必要な理由
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
「JS・CSS・画像の動的配信」に対するグーグル社員からの3つのアドバイス
JavaScriptとCSS、画像の配信方法(Pierre Far on Google+)
英グーグルのピエール・ファー氏が「動的な配信」のモバイル構成におけるJavaScriptとCSS、画像の処理方法に関してGoogle+でアドバイスした。
ウェブマスターさん、JS・CSS・画像を動的に配信するときは注意を
JavaScript、CSS、画像といった、HTMLページから参照するリソースを提供するのに動的な配信を利用するときに、インデックスなどの問題が発生しがちなことがあるようだ。これらの問題はとても簡単に回避できるもので、ほとんどすべてのケースで動的な配信を利用する必要はない。
動的な配信というのは、1つのURLで、異なるユーザーに対して異なるコンテンツを返す構成のことだ。通常は、モバイル向けまたはPC向けに最適化したコンテンツを返すか、ブラウザの種類に応じて別のURLへリダイレクトする。
筆者注: 別のURLへリダイレクトする構成は正確には動的な配信とは呼ばない。動的な配信の代わりに利用できる手法は、次のようなとてもシンプルなものだ。
JavaScript―― 条件に応じて異なるJavaScriptファイルを取得させるシンプルなJavaScriptコードだけをHTMLに書いておく。
CSS―― メディアクエリを使って、適切なCSSファイルをダウンロードさせる。
画像――
要素かsrcset属性を使う(詳細はここ)。まだすべてのブラウザでサポートしている状況ではないが、すぐにそうなるだろう。まもなくだから、今のうちに準備しておいたほうがいい。
たしかに、サーバー側で何らかのプログラムを動作させて判定しなくても、こうした手法を使えばブラウザごとに異なるリソースを読み込ませることはできる。
ただし、スマートフォン向けとPC向けなど、HTML自体もサーバー側で出し分けている場合は、こうした手法の採用には注意するほうがいいだろう。
というのも、出し分けの判定処理が、サーバー側のプログラムと上記のような手法とで複数あることになってしまうからだ。
こうした判定は1箇所にまとめておかないと、新しいデバイスが出てきた際の対応が煩雑になってしまう可能性がある。
質が高いリンクがあればペンギンアップデートはへっちゃらってホント?
まず問題を解決すべき(Google Webmaster Central office-hours hangout)
不自然なリンクを削除しなくても良質なリンクをたくさん集めれば、理論的には、ペンギンアップデートから回復できるといった趣旨の発言をグーグルのジョン・ミューラー氏が昨年暮れのオフィスアワーでした。
この発言に対して、後にミューラー氏は次のように釘を刺した。
「高品質なサイトから自発的なリンクを獲得しようとする」ことは、別の側面として「単にリンク構築を行う」ことになってしまう可能性がある。そうなると結果として、さらに多くの不自然リンクを自分のサイトに集めることになる可能性がある。
リンクに問題があることがわかっているなら、不自然なリンクをさらに集めたとしても問題は解決しない。
特にビジネス目的でWebサイトを運営しているのならば、まずは問題点を解決するべきだ。すでに存在する問題を何か別のもので覆い隠そうとするべきではない、
良質なリンクを集めようとする試みが、不自然なリンクを再び集めることに繋がりかねないことを、ミューラー氏は危惧しているのだ。
ペンギンアップデートにおいて、不自然なリンクに対する手動対策からの解除には、問題となる不自然リンクの徹底的な削除と対応が大原則だ。これを怠ることはあり得ない。そのうえで、質が高い自然なリンクを得ることができれば回復を後押しするのだ。
「良いリンクを集めれば、悪いリンクを放置していてもペンギンアップデートから逃げられる」というとらえ方をするべきではない。
ソフト404が通知された2つの状況、対処が必要か?
片方は不要、もう片方は必要(WebmasterWorld)
「ソフト404」に関して、WebmasterWorldフォーラムに次のような質問が投稿された。
固有のコンテンツがほとんどなく、ヘッダーやサイドバーなどサイト共通のテンプレート部分がほとんどを占めるページがある。headセクションにはnoindexタグを記述してある。
これらのページに対してソフト404の通知がウェブマスターツールに出ている。
これとは別に、サイト内検索で結果がゼロのページに対してもソフト404の通知があがってきた。
対処したほうがいいのだろうか?
フォーラムメンバーからさまざまなアドバイスが出ているが、筆者の見解をあわせてまとめておこう。
固有のコンテンツに乏しいページ
グーグルは最近、404検出の対象を変更し、実質的なコンテンツがないページをソフト404扱いするようにした。2014年10月後半くらいからだ(詳細を知りたければ筆者のブログ記事を参照してほしい)。
これは技術的な問題であり、品質に関わる問題ではない。特に、質問者の場合はnoindex robots meta タグを記述しているので、ランキングに対する悪影響はないだろう。放置しておいて構わないはずだ。
サイト内検索結果がゼロのページ
一方、こちらは対処が必要だ。そもそも、サイト内検索の結果ページをクロール、インデックスさせることを、グーグルは推奨していない(技術に関するガイドライン)。
robots.txt を使用して、検索結果ページや、検索エンジンからアクセスしたユーザーにとってあまり価値のない他の自動生成ページをクロールしないよう制御します。
強調は筆者によるサイト内検索の結果ページは、原則的にrobots.txtでブロックしておくこと。そうすればソフト404は結果的に消える。
もう存在しないリンクでも否認すべきか?
不要(WebmasterWorld)
リンクの否認ツールの使い方に関して次の質問がWebmasterWorldフォーラムに投稿された。
次のような状況でもリンクを否認したほうがいいのだろうか?
- 否認したいリンクがあるサイトはもう存在しなくて、グーグルのキャッシュにも残っていない
- そのサイトからリンクがすでに削除されている
否認する必要はないだろう。
リンクの否認は、そのリンクが張られているページがその次に再クロールされた後に処理される。再クロールされればそのリンクがあったページやそのリンクがもはや存在しないことをグーグルは認識する。したがって否認していなくても、サイトに張られている(不自然な)リンクの対象からはやがて外れる。
もちろん万全を期すために、すでに存在しないリンクであっても否認対象に含めても構わない。そうすることで悪い影響が出るとも思えない。
だがすでに存在しないリンクの否認が必要かどうかと問われれば、必要ないと答える。たとえウェブマスターツールのリンクレポートに残っていたとしてもだ。
グーグルが、ウェブマスターツールの新機能のテスターを募集中
「検索クエリ」の新しい機能を一足早く試せるチャンス(Google Webmasters on Google+)
ウェブマスターツールの「検索クエリ」に新しい機能が加わることをグーグルのジョン・ミューラーは先日明かした。この新機能を試すテスターの募集をグーグルが始めた。
こちらのフォームから応募できる。
フォームは英語だが、日本のサーチクオリティチームが再共有して募集しているので、筆者たちも応募できることは間違いない。
入力必須なのはウェブマスターツールを管理しているグーグルアカウントのメールアドレスだけだ。あとは、テスターに応募する意思を示すチェックボックスを入れ、入力したメールアドレスをプライバシーポリシーに基づいて連絡用に利用することに了承する。
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どんな機能なのかはまったく不明だ。ベータ版よりも前の段階のアルファ版ということで、これから大きく変わることもありえるそうだ。早ければ来週あたりから利用可能になるかもしれない。興味があればテスターとして応募しよう。
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SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
コンテンツマーケティングの利用状況に関する独自調査の結果とリンク構築に関する記事を今週はピックアップ。
- 日本国内コンテンツマーケティング調査レポート 2015年版
コンテンツマーケティング専業会社を設立 - コンテンツマーケティングにもリンク構築が必要な理由
狙うはコンテンツマーケティングとリンク構築の相乗効果
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:常時SSL化(HTTPS化)完全マニュアル など10+4記事 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
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