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Googleアナリティクスの基本タグなら、リストから選ぶだけ! タグマネージャで楽々設定(全20回の4) | 実践 Googleタグマネージャ入門 | Web担当者Forum

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書籍の3-1<ページビュー計測タグ>より(このコーナーでは、電子書籍『実践 Googleタグマネージャ入門』の内容の一部を、Web担の読者向けに特別にお届けしています)

Googleアナリティクスの設定はテンプレートが用意されている

最初に取り上げるのは、アクセス解析ツール「Googleアナリティクス」のタグです。これはユーザーがアクセスしたページのURLなどを「ページビュー」として計測するためのタグで、Googleアナリティクスの中でも最も基本となるタグです。Googleアナリティクスでページビュー計測を行う場合は、全ページにこのタグを記述する必要があります。

Googleアナリティクスのタグは、Googleタグマネージャでは入力用のテンプレートが用意されているので、簡単に設定が可能です。なお、本書では新しい「ユニバーサルアナリティクス」の設定手順を紹介します。旧バージョンのGoogleアナリティクスでも基本的にはタグの種類で選択する項目を変えるだけですが、記述している細かな内容が異なる可能性がありますので、その場合はヘルプを参考にしてください。ただ、現在旧バージョンのGoogleアナリティクスを利用している人も、将来的にはユニバーサルアナリティクスへの移行を余儀なくされるため、これを機にユニバーサルアナリティクスに移行することをおすすめします。

Googleアナリティクスのタグを設定する手順は以下の通りです。長く感じるかもしれませんが、実はキーボードで入力して設定しなければならないのは「タグ名」と「トラッキングID」の2カ所のみです。ほかの項目は、選択肢を選ぶだけなので簡単に終わります。

●Googleアナリティクスのタグの登録手順

  1. タグの新規登録画面を表示する

  2. タグの種類を選択する

  3. 配信のトリガーを選択する

  4. わかりやすい「タグ名」を入力する

  5. 「トラッキングID」を入力する

  6. 設定を保存する

旧バージョンのタグを登録する場合

本書ではGoogleアナリティクスの最新バージョンである「ユニバーサルアナリティクス」を前提に手順を紹介していますが、Googleタグマネージャでは旧バージョンのタグも登録可能です。オプションなどでところどころ異なりますが、基本的には、「Choose a tag type(タグの種類を選択)」で「Classic Google Analytics(従来のGoogleアナリティクス)」を選択すればOKです。なお、Googleアナリティクスは無償版を使っている場合はすでにユニバーサルアナリティクスへ強制的にバージョンアップがされており、有償版を利用している場合でも将来的にはユニバーサルアナリティクスへ移行する必要があります。そのため、旧バージョンを使い続けるということは推奨されていません。

タグの種類から選択するだけ

前述の1)~4)は、Googleアナリティクスに限らず、ほかのどんなタグを登録するときでも行う基本手順です。「Tags(タグ)」画面で赤い「New(新規)」ボタンをクリックすると、タグの新規登録画面が表示されます。

最初に、「Choose your tag(タグを選択)」から登録するタグのツールの種類を選択します。今回はGoogleアナリティクスのタグを登録するので、「Google Analytics」を選択します。このように、Googleタグマネージャにテンプレートが登録されているツールであれば、選択するだけで必要な設定を行えます。もし「Choose your tag(タグを選択)」に登録したいタグが見つからない場合は、「Custom HTML Tag(カスタムHTMLタグ)」を選択します。カスタムHTMLタグについては、3-9で詳しく解説します。

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「Tags(タグ)」画面で「New(新規)」をクリックする。ほかのツールのタグでもこの操作は共通だ。
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「Google Analytics」を選択する。一覧にあるツールのタグはテンプレートから選択するだけで設定できる。
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「Choose a tag type(タグの種類を選択)」で「Universal Analytics(ユニバーサルアナリティクス)」を選択する。

「All Pages(すべてのページ)」トリガーをひもづける

続いて、どのページでタグを配信するかのトリガーを選択します。「What triggers this tag to fire?(配信のトリガー)」からこのタグを配信するトリガーを選択します。例えば、Webサイト内の全ページでページビューを計測したいのであれば、「All Pages(すべてのページ)」をクリックします。このタグを配信するトリガーには、特定のページのURLだったり、クリックのタイミングだったりとさまざまな条件があります。ここでは、最初から利用可能な「All Pages(すべてのページ)」を選択しましたが、特定の条件のトリガーと組み合わせて使うタグもあります。トリガーについては、第4章で詳しく解説しています。トリガーがわからなければ、何も選択せずに「Continue(続ける)」をクリックしても構いません。その場合、トリガーが設定されるまでそのタグは配信されません。

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「What triggers this tag to fire?(配信のトリガー)」で「All Pages(すべてのページ)」を選択して「Continue(続ける)」をクリックする。

タグ名とトラッキングIDを入力する

「Continue(続ける)」をクリックすると、タグの登録に必要な項目が表示されます。「Tag Name(タグ名)」は一部の特殊な記号を除き自由に入力できるので、自分のわかりやすい名前を入力しましょう。例えば「GAの基本PV計測タグ」のような形ですね。例のように、日本語でも入力可能です。

「Tracking ID(トラッキングID)」は、Googleアナリティクスの「プロパティID」を入力します。「UA-XXXXXXXX-X」のようなIDですね。XXの部分には数値が入り、プロパティIDはGoogleアナリティクスの設定画面から確認できます。

トラッキングIDを入力したら、次は「Tracking Type(トラッキングタイプ)」を選択します。今回はページビューの計測タグなので、「Page View(ページビュー)」を選択します。詳しくはこの後解説しますが、イベントやEコマースを計測するタグを登録したい場合は、ここでそれぞれ該当する内容を選択します。これで「Create Tag(タグを作成)」をクリックすれば、これだけでタグの登録は完了です。

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「Tag Name(タグ名)」にわかりやすいタグ名を入力し、「Tracking ID(トラッキングID)」にGoogleアナリティクスのプロパティIDを入力する。「Tracking Type(トラッキングタイプ)」で「Page View(ページビュー)」を選択して「Create Tag(タグを作成)」をクリックする。

タグを登録するときのポイントは、「タグの種類を選ぶ」「トリガーを選択する」「タグ名などを入力する」の3つです。これは、ほかの種類のタグを登録する場合でも変わらない基本的な流れです。なお、設定は完了しましたが、まだ公開していないため実際のWebサイトには反映されていません。Googleアナリティクスで単純なページビュー計測以外にも機能を使っているのであれば、ほかにいくつか設定が必要なものがあります。この後の項目で、引き続き解説していきます。もし、GoogleタグマネージャではGoogleアナリティクスのページビュー計測タグしか利用していないという場合は、以降のタグの設定方法を飛ばして一般ユーザーに公開してしまっても構いません。

「Enable Display Advertiser Features(ディスプレイ広告向け機能を有効にする)」って?

これはオプション項目で、ディスプレイ広告向けの機能をGoogleアナリティクスで利用するためのものになります。具体的にはGoogleアナリティクスのデータを使ったリマーケティング施策などを行えるようになります。実際のHTMLのタグで、ユニバーサルアナリティクスであれば「ga('require', 'displayfeatures');」というオプションがある場合、もしくは旧バージョンであればタグ内の「ga.src」の部分の表記の末尾が「ga.js」ではなく「dc.js」になっている場合は、この機能を利用していることになるので、オプションにチェックを入れる必要があります。

拡張リンクアトリビューションの設定をするには

ほかにも、比較的利用頻度の高いオプションとして「拡張リンクアトリビューション」があります。これは「ページ内のそれぞれのリンクがどれぐらいクリックされたか」を計測するGoogleアナリティクスの「ページ解析」レポートを利用する上で役立つ機能で、各リンクの計測精度を向上させることができます。利用するにはGoogleアナリティクスの設定画面(プロパティのアナリティクス設定にあるプロパティ設定)からオンにした上で、WebサイトのHTMLへ記述するタグの内容を一部変更する必要があります。Googleタグマネージャを利用する場合は、ユニバーサルアナリティクスのタグにある「More settings(詳細設定)」を開き、さらに「Advanced Configuration(高度な設定)」の中にある「Enable Enhanced Link Attribution(拡張リンクのアトリビューション分析を有効化)」を「True(有効)」にすればOKです。

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:Googleアナリティクスの基本タグなら、リストから選ぶだけ! タグマネージャで楽々設定(全20回の4) | 実践 Googleタグマネージャ入門 | Web担当者Forum
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この記事の筆者

畑岡大作(はたおかだいさく)

アユダンテ株式会社、マークアップエンジニア。モバイルサイトの運営アシスタントからパソコン向けWebサイトの運営・制作までを経て、2008年よりアユダンテ株式会社に入社。現在はHTML+CSSのマークアップエンジニアとして、SEOコンサルティングの一環であるHTMLテンプレート作成、および自社サイトの運営から制作まで携わるほか、Googleタグマネージャの導入支援や設定サポートなどにかかわる。


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