SEO業界は2015年にどうなるのだろうか。サイバーエージェントの木村氏の5大予想を紹介する。ほかにも、グーグル公式のSEO関連記事で2014年に人気が高かった記事ベスト5、「マイナスをゼロにするSEO」と「ゼロからプラスを作るSEO」、App Indexing、サイトマップ活用方法など、新年のSEO情報をお届けする。
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2015年のグーグルSEOの5大予想
大穴狙いなし?(サイバーエージェントSEO情報ブログ)
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アメーバブログをはじめサイバーエージェントが運営するサイトのインハウスSEOを主導している木村賢氏が、2015年のSEO動向を占った。
- 検索アルゴリズムのモバイル対応重視
- レンダリング結果をより重要視する
- 検索クエリの解釈とクエリの目的を満たすコンテンツの関連付け強化
- リンク効果の低減(?)
- SERPsでの完結
奇をてらった予想はなく、かなり手堅いように筆者は感じたのだがどうだろうか。当たる当たらないはともかくとして、どれも今後のSEOにおいて意識したいことばかりだ。
ちなみに、同じ木村氏の「2014年のSEO振り返り」記事も読んでみてほしい。“私的”とことわってはいるが、2014年に起こったグーグル検索の主要な変化(の一部)を確認できる。
日本語で読めるSEO/SEM情報
2014年にもっとも読まれたグーグルの公式SEO記事ベスト5
1位は「HTTPSがランキング要因に」の記事(Google ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルのウェブマスター向け公式ブログが、2014年に公開した人気記事のランキングを発表した。
ベスト5の記事は次のとおりだ。
1位になった「HTTPSをランキングシグナルに」の記事に関しては、次のようなコメントがされている。
HTTPS のサイトへの導入については、多くのウェブマスターの方々からご質問を頂きましたが、ランキングのシグナルとして使用しているからというだけでなく、ユーザーにサイトをもっと安全に閲覧していただくためにもぜひ導入を検討していただければと思います。
あなたにとって、もっともインパクトが大きかった2014年のグーグルSEO記事はどれだっただろうか?
今のあなたに必要なのは「マイナスをゼロにするSEO」か? それとも「ゼロからプラスを作るSEO」か?
メリット・デメリットあり(SEO 検索エンジン最適化)
SEOには「マイナスをゼロにするSEO」と「ゼロからプラスを作るSEO」があり、自分のサイトにとってどちらが必要かを判断してSEOに取り組んでいくべきだと、住太陽氏が説いている。
「マイナスをゼロにするSEO」と「ゼロからプラスを作るSEO」を住氏は次のように定義している。
マイナスをゼロにするSEO―― 何からの技術的な問題が原因となって検索エンジンからの評価が下がってしまっている場合に、その問題を特定し、技術的に解決していくこと
ゼロからプラスを作るSEO―― 検索者に対するサイトの価値そのものを高めていくために、検索者の質問に答えるコンテンツを継続的に作成し、かつ、その告知経路を開発し続けていくこと
「マイナスをゼロにするSEO」は「テクニック指向SEO」という側面もあり、サイトによっては短期間に目覚ましい結果を出す場合もある。
しかし、そもそもサイトがペナルティを受けているわけでもなく、技術的な問題を抱えているわけでもなく、すでに検索エンジンに適切に評価されている状態であれば、たいした成果は望めない。
「ゼロからプラスを作るSEO」は言い換えれば「プラクティス指向SEO」で、短期間に目覚ましい効果を上げることは難しく、通常は長期戦になる。
だが、役立つ情報を提供することにより、ブランディングや顧客育成を実現する目的には非常に適している。
この2つの「SEO」に関して住氏は、次のような細かな項目に分けてそれぞれの特徴をさらに詳しく説明している。
- 目標
- 対象となるサイト
- 作業内容
- 作業者の知識や能力
- 作業期間
- 作業難易度
- 効果
- 重要性
- コスト
両者のメリット・デメリットを踏まえたうえで、どちらに優先的に取り組むか決めるとよさそうだ。
SEOにとって大切だと住氏が長らく提唱している「プラクティス」という考え方も意識しながら、元記事を読んでみてほしい。
グーグルのApp Indexingをうまく実現するのに欠かせない4つのポイント
アプリディープリンクのクリック数は10倍増(Google ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルのウェブマスター向け公式ブログが、App Indexingをうまく実現するために行うべき4つのポイントを解説した。次の4点だ。
- デベロッパーにウェブマスター ツールへのアクセス権限を付与する
- 検索結果からのアプリへのアクセス状況を把握する
- アプリの重要なリソースがクロール可能であることを確認する
- Android アプリのエラーに注意する
グーグルの調査によれば、App Indexingは非常に速いスピードで普及しているそうだ。
Android での Google 検索結果のうち、15% が App Indexing によるアプリ ディープ リンクを表示しています。前四半期だけで、アプリ ディープ リンクのクリック数が 10 倍に急増しました。
App Indexingをすでに利用しているのなら、4つのポイントが実行できているかチェックしよう。これから利用するのなら、4つのポイントを確実に押さえよう。
日本最大SEOイベントの動画とスライドを無料公開
どれも濃い内容(CSS Nite公式サイト)
レポート記事をこのコラムでピックアップしたこともある、日本最大のSEOイベント、CSS Nite LP36のすべてのセッションの動画とスライドが一般公開された。
次の7セッション分だ。
- これからのSEOを勝ち抜くために - 15年のSEO歴を通して今、この先に見えるもの - (滝日 伴則 氏)
- ゼロから始めるセマンティックSEO&構造化データ(鈴木 謙一)
- 売上があがる「コンテンツSEO」徹底解説(山田 明裕 氏)
- ライブ ウェブマスター ハングアウト(Google 社員 & Web担当者Forum安田編集長)
- コンテンツ施策の立案から運用体制の設計まで~ユーザーと対話する体制設計図~(床尾 一法 氏)
- キーワードマーケティングとしての売れるスマホ・ランディングページ。 ~リスティング広告で高収益を出す方法とSEOへの応用とは?(滝井 秀典 氏)
- そもそも論で考えよう!SEOを強化するコンテンツ制作術 2014(松尾 茂起氏)
安田編集長と筆者が含まれていて恐縮だが、どのセッションも非常に濃い内容だ。間違いなく良い学びになることを約束する。
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海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
2014年のSEOの振り返りとローカル系クエリに影響するアルゴリズム変更の記事を今週はピックアップ。
- 2014年に投稿した264記事から今年のSEOを総括
2014年に起きたSEOの変化 - Google、ヴェニスアップデート(っぽい)更新を日本で、ピジョンアップデートを英語圏で実施
さまざまなキーワードに影響
- サイトマップを徹底的に使いこなすための7つのコツ
- App Indexingのrel=“alternate”はPC向けとモバイル向け両方のページに記述する
- Flashの利用はマイナス面ばかり
- ウェブマスターツールに“オモシロイ”機能が登場するらしい
- ヤフー・ディレクトリ、20年の歴史に幕を閉じる
- ペンギンアップデート3.0は上位サイトを華麗にスルー
- オーディエンスを考慮しないSEOはSEOに非ず
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
サイトマップを徹底的に使いこなすための7つのコツ
インデックス促進のために活用したい(The Internet Marketing Driver)
検索エンジン向けのサイトマップを正しく使うためのコツを解説した記事。元記事では8個あるが、8個目は英語のツールなので省略し、7個をここでは紹介する。
XMLサイトマップとRSSフィードの両方を登録する
サイトマップには、一般的なXML形式のサイトマップのほかに、RSSフィードやAtomフィードも送信できる。
XMLサイトマップには(インデックスさせる)すべてのURLを含める。
一方、フィードのほうが高い頻度でチェックされるので、公開したばかりのURLはフィードに登録して送信するといい。
プロトコルとサブドメインを統一する
HTTPで登録したサイトでは、http:// で始まるURLをサイトマップに記述する。対して、HTTPSで登録したサイトでは、https:// で始まるURLをサイトマップに記述する。
また、同じサブドメインのURLだけを記述する。www.exmaple.comのサイトマップにsub.example.comのURLを含めてはいけない。
インデックスさせるURLだけを記述する
HTTPのステータスコードとして200を返すURLだけを記述する。301と302のようなリダイレクトや400番台と500番台などのエラーを返すURLは記述してはいけない。
200を返す場合でも、rel="canonical"で別のURLに正規化していたりnoindex robots metaタグを記述したりしてインデックスさせない(検索結果に出さない)URLは含めない。
ウェブマスターツールで監視する
ウェブマスターツールの「サイトマップ」レポートで、インデックスの状況を定期的に監視する。インデックスに予期しない変化が発生していれば、その原因を探る。
rel="alternate"をサイトマップに記述していい
PC向けページとは別々のURLでモバイル向けページを提供している場合は、PC向けページに対応するモバイル向けページのURLに向けたrel="alternate"をHTMLのheadセクションに記述する。
これはサイトマップに記述することもできる。
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Clik here to view.XMLサイトマップ内でのrel="alternate"の記述hreflangをサイトマップに記述可能
多言語・多地域向けのサイトでは、対応する言語・地域のページを指し示すURLを指定したhreflang要素を、HTMLのheadセクションに記述する。
これはサイトマップに記述することもできる。
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Clik here to view.XMLサイトマップ内でのhreflangの記述ウェブマスターツールでテストする
サイトマップを実際に送信する前に、ウェブマスターツールでテストし問題がないかどうかを確かめる。
App Indexingのrel=“alternate”はPC向けとモバイル向け両方のページに記述する
Google Playにも両方登録(Google Webmaster Help Forum)
「App Indexingをうまく実現するための4つのポイント」を日本語記事として紹介したが、そこで触れられていなかったもう1つの「やっておくといい」ポイントをグーグル社員が公式ヘルプフォーラムで解説している。
それは、ウェブページとアプリのコンテンツを結びつけるためにrel="alternate"を利用できるということだ。
このタグをウェブページのheadセクションに記述するのだが、PC向けページとモバイル向けページを別URLで構成しているサイトでは、どちらのページでこのタグを記述すべきなのだろうか?
グーグルのジョン・ミューラー氏が担当チームに確認したところ、両方のページに記述することが推奨されるそうだ。以前に、ロシアのグーグルのマリアさんに同じことを筆者が質問したときも、同様の回答を得た。
またGoogle Playでも、PC向けとモバイル向けの両方を登録することもミューラー氏は勧めている。
Flashの利用はマイナス面ばかり
検索エンジンにもスマホユーザーにも不向き(Google Webmaster Help Forum)
データハイライターを使用したのですが、値段をタグ付けで行きません。何が原因でしょうか?
上の質問がグーグルの公式ヘルプフォーラムに投稿された。
データハイライターはウェブマスターツールの機能の1つで、構造化データをマークアップできない環境でも種々のデータのタイプをグーグルに伝えることができるものだ(詳細はこちら)。
この質問に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにコメントした。
あなたのサイトでは値段をFlashで表示していることが原因のようだ。
この状態だとグーグルが認識するのが難しい。一般的なコンテンツのようにテキストにしたほうがいい。あるいは、テキストでの金額も記述しておくかだ。
グーグルが認識しづらいだけではなく、大多数のスマートフォンはFlashを再生できない。検索エンジンのためにもユーザーのためにもFlashの利用は今の時代は控えるべきだろう。商品の値段のような重要な情報(コンテンツ)は特にFlashは不適切だ。
ウェブマスターツールに“オモシロイ”機能が登場するらしい
手動対策ビューアならぬ自動アルゴリズムビューア?(English Google Webmaster Central office-hours hangout)
グーグルのジョン・ミューラー氏は、ウェブマスターツールの検索クエリに“おもしろい機能”を準備中であることを英語版のオフィスアワーのなかで明らかにした。
もとは、こんな質問から始まった発言だ。
ウェブマスターツールで検索クエリを調べるのに、「ウェブとモバイルの両方をまとめて調べる」「画像検索だけ除外してほかの全体から調べる」などできるようにならないだろうか。今は「ウェブだけ」「モバイルだけ」しか調べられない。また、ローカル検索関連だけの検索クエリを調べられるといいと思う。
これに対してミューラー氏がこんな風に答えたのだ。
検索クエリに関するフィードバックはチームに伝えるよ。というのも、チームがおもしろい機能を作っているところなんだ。まだフィードバックを採用できる段階(つまり機能が完成しきっていない状態)かはわからないけどね。
具体的にどんな機能なのかはまったく不明だ。ただミューラー氏はワクワクした感じで話している。
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話の流れからいくと検索クエリ関連の機能のように聞こえるが、「ウェブマスターツール」という観点で話しているだけなのかもしれない。
というのも、パンダアップデートやペンギンアップデートのようなアルゴリズムに影響を受けたことを通知する機能ではないかとの推測もあるからだ(ミューラー氏は以前にこのような機能を提供できるかどうかを内部で話し合ったことがあると言っていた)。
ウェブマスターツールの手動対策ビューアでは手動による対策を確認できる。これに加えて、アルゴリズムによる自動ペナルティもウェブマスターツールで確認できるようになったらかなり嬉しいことだ。
ヤフー・ディレクトリ、20年の歴史に幕を閉じる
米Yahoo!に起こったニュース(Search Engine Land)
予告していたように、米ヤフーは、ディレクトリ検索の「Yahoo! Directory(ヤフー・ディレクトリ)」を終了した。Yahoo! Directoryは最も古いディレクトリ検索のサービスの1つだったが、その20年の歴史についに幕を閉じたのだ。
日本人向けのサイトだけを運営している限りはどうということのないニュースだが、米国向けのサイトを運営していたウェブ担当者のなかには、感慨深い人もいるのではないだろうか。
なお、Yahoo! Directoryに相当する日本のヤフーのヤフーカテゴリは、まったく影響を受けない。これまでと変わらずサービスを提供する。
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SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
最新ペンギンアップデートを考察する記事と対象ユーザーを脇に置いたSEOに問題提起する記事を今週はピックアップ。
- ペンギンアップデート3.0は上位サイトを華麗にスルー
ペンギンにやられたのはだれ? - オーディエンスを考慮しないSEOはSEOに非ず
まずユーザーありき
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:2015年のグーグルSEOの5大予想 など10+4記事 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
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