「スマートフォン保有率は57.1%。タブレット保有率は22.2%」「スマートデバイスの主な利用場所は自宅が90%以上、次いで外出先、交通機関」「60%以上がニュースサイトを閲覧」「Webサイト利用時の不満は『タップしづらい』『文字が小さい』など」――スマートフォンやタブレットでユーザーがWebサイトをどのように利用しているのかに関する10の調査をミックスネットワークが行った。
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- ①年代別スマートデバイス保有状況
- スマートフォン保有率は57.1%。タブレット保有率は22.2%。
- ②スマートデバイスの1日の平均利用時間
- 1日1時間以上、スマートフォンを利用するユーザーは62.6%。タブレットを利用するユーザーは52.9%。
- ③スマートデバイスの主な利用状況
- 60%以上が私的に活用。業務利用は少数に止まる。
- ④スマートデバイスの主な利用場所
- 自宅利用が90%以上、次いで外出先、交通機関。
- ⑤閲覧するWebサイトのジャンル
- 60%以上がニュースサイトを閲覧。企業サイト、SNSも上位に。
- ⑥過去1年以内にWebサイトを閲覧した目的
- 商品購入目的が過半数越えでトップ。情報収集、やサービスの予約、申込などが上位に。
- ⑦Webサイト閲覧時におけるスマートデバイスの操作方法と表示方法
- スマートフォンは片手、縦向きで操作。タブレットは片手/両手、縦向き/横向きがほぼ同数に。
- ⑧スマートデバイスでPC表示用のWebサイトを閲覧した際の不満
- 「タップしづらい」「文字が小さい」など、満足度の低さが顕著に。満足しているユーザーは10%台。
- ⑨スマートデバイスでスマートデバイス表示用のWebサイトを閲覧した際の不満
- 「タップしづらい」「文字が小さい」など、表示を最適化しても残る不満。満足しているユーザーは20%台。
- ⑩今後のスマートデバイス表示用のWebサイトへの期待
- 指先での操作性を意識した設計、表示速度の向上など、より使い易さを求める声が多数。
- 本調査の結果を解説する無料セミナーをミックスネットワークが開催
- この調査の結果や、企業Webサイトにおけるマルチデバイス最適化成功のポイントを解説する無料セミナーを、この調査を行ったミックスネットワークが12月16日(火)に開催する。
①年代別スマートデバイス保有状況
スマートフォンの保有率は、全世代平均で57.1%。「15歳.19歳」では76.1%、「20歳.29歳」でも70.4%と若年層で70%を越える高い保有率だった。
一方、タブレットの保有率は、全世代平均で22.2%。「40.49歳」で25.7%、「50.59歳」で27%と、中高年層で若干高い保有率だった。
スマートフォンは若年層から高年層にかけて保有率が下がるのに対して、タブレットではその逆となっている。
②スマートデバイスの1日の平均利用時間
1日における平均利用時間を調べたところ、スマートフォンユーザーの62.6%、タブレットユーザーの52.9%と、どちらも半数を越えるユーザーが1日に1時間以上の長時間利用をしている結果だった。
③スマートデバイスの主な利用状況
スマートデバイスは、私的な利用と業務での利用、どちらが多いのだろうか。
スマートフォンユーザーの66.7%が「私的活用にのみ使用している」。私的活用をメイン、もしくは業務活用をメインとして、私的活用、業務活用のどちらでも利用するユーザーは31.8%だった。
一方、タブレットユーザーの72.3%は「私的活用にのみ使用している」。私的活用をメイン、もしくは業務活用をメインとして、私的活用、業務活用のどちらでも利用するユーザーは26.6%だった。
業務活用のみで利用するユーザーは、スマートフォン、タブレット共に1%台と低い数字になっている。
④スマートデバイスの主な利用場所(複数回答)
利用場所に関する調査では、スマートフォン、タブレット共に、90%以上が「自宅」で利用する結果だった。
次いで多いのが「外出先」でスマートフォンユーザーの65.0%、タブレットユーザーの41.5%。
「交通機関」での利用はスマートフォンユーザーが54.3%、タブレットユーザーが26.7%だった。
小型で、携帯キャリアの電波が届けばどこでもインターネットに接続できるスマートフォンは、タブレットと比較して「外出先」や「交通機関」での利用比率が上がっていると考えられる。
⑤閲覧するWebサイトのジャンル(複数回答)
スマートデバイスでどのようなWebサイトを閲覧しているか。スマートフォン、タブレットユーザー共に最も閲覧しているのは「ニュースサイト」で、60%を越える。
閲覧する比率が高かった(40%超)上位のジャンルは、スマートフォンユーザーでは次のとおり。
- 「ニュースサイト」62.1%
- 「一般向け情報サイト(グルメや天気情報、路線情報など)」44.7%
- 「SNSサイト(FacebookやTwitterなど)」42.6%
- 「企業サイト」41.2%
タブレットユーザーでは次のとおり。
- 「ニュースサイト」68.5%
- 「企業サイト」51.6%
- 「一般向け情報サイト(グルメや天気情報、路線情報など)」50.5%
- 「SNSサイト(FacebookやTwitterなど)」42.6%
スマートフォン、タブレット共に「企業サイト」が3番目以内に位置している点は、企業Web担当者としては注目が必要な点だろう。
⑥過去1年以内にWebサイトを閲覧した目的(複数回答)
どんな目的でWebサイトを閲覧したかについては、スマートフォン、タブレットユーザー共に最も多かったのが「商品を購入する目的」で、スマートフォンユーザーで58.7%、タブレットユーザーでは69.9%だった。
次いで多かった(40%超)閲覧目的は、スマートフォンユーザーでは次のとおり。
- 「情報収集(商品販売価格・私的)」55.1%
- 「情報収集(趣味)」54.2%
- 「情報収集(ニュース)」47.7%
- 「情報収集(施設・私的)」45.6%
- 「施設や企業の場所を検索」44.0%
- 「サービスの予約や申し込み」43.2%
タブレットユーザーでも似た結果で、「情報収集(商品販売価格・私的)」「情報収集(趣味)」が60%を越えた。
⑦Webサイト閲覧時におけるスマートデバイスの操作方法と表示方法
スマートデバイスを使ったWebサイト閲覧は、どのようにして行っているのだろうか。Webサイト閲覧時の端末の操作方法や端末の状態を、それぞれ聞いた。
まず、端末の操作について、スマートフォンユーザーでは、「主に片手で操作しているが両手で操作する場合もある」(38.4%)と「片手で操作している」(32.5%)を合わせると、70.9%が主に片手でスマートフォンを操作しているという結果だった。
一方、タブレットユーザーでは、「片手で操作している」(26.2%)と「主に片手で操作しているが両手で操作する場合もある」(24.6%)を合わせても50.6%に留まった。「両手で操作している」と「主に両手で操作しているが片手で操作する場合もある」を合わせると47.5%と、片手をメインで操作するユーザーと、両手をメインで操作するユーザーがほぼ同数という結果だった。
Webサイト閲覧時の画面の向きに関しては、スマートフォンユーザーの92.9%が「主に画面を縦向きのまま閲覧している」だった。
それに対してタブレットユーザーでは、「主に画面を縦向きのまま閲覧している」が53.0%、「主に画面を横向きにして閲覧している」が44.5%と、縦向きと横向きでユーザーの比率が拮抗する結果となった。
⑧スマートデバイスでPC表示用のWebサイトを閲覧した際の不満(複数回答)
PC表示用のWebサイトを閲覧して感じる不満に関する調査結果をみると、スマートフォンユーザーにおける上位は、次のとおりだった。
- 「文字が小さく見づらい」52.7%
- 「タップしづらい」36.7%
- 「文字入力が面倒に感じる」36.7%で
「不満に感じたことはない」ユーザーは全体の11.0%に留まった。
一方、タブレットユーザーが感じる不満の上位は、次のとおり。
- 「文字入力が面倒に感じる」34.8%
- 「Flashなど閲覧できない画面がありストレスを感じる」32.9%
- 「タップしづらい」20.7%で
「不満に感じたことはない」ユーザーは全体の16.8%だっった。
現在、タブレットにはPC表示用のWebサイトを表示させるWebサイトが多いが、検討の必要があると言えるだろう。
⑨スマートデバイスでスマートデバイス表示用のWebサイトを閲覧した際の不満(複数回答)
次に、スマートデバイス表示用のWebサイトを閲覧した際の不満を聞いた。
スマートフォンユーザーでの不満の上位は、次のとおり。
- 「過った操作をしてしまうことがある」28.3%
- 「縦長のサイトは閲覧するときにストレスを感じる」24.0%
- 「見づらいのでPCサイトに切り替えてしまう」24.0%
「不満に感じたことはない」ユーザーは全体20.2%に留まった。
一方、タブレットユーザーでの不満の上位は、次のとおり。
- 「過った操作をしてしまうことがある」23.4%
- 「見づらいのでPCサイトに切り替えてしまう」23.0%
- 「情報量が少なすぎてPCサイトに切り替えてしまう」14.7%
「不満に感じたことはない」ユーザーは全体の28.4%で、スマートフォンユーザーよりも8.2ポイント多い結果だった。
⑩今後のスマートデバイス表示用のWebサイトへの期待(複数回答)
今後のWebサイトに最も期待することとして回答が多かったものは、スマートフォンユーザーでは、次のとおり。
- 「操作性をもっと向上してほしい」42.2%
- 「誤タップをなくすよう考慮した設計にしてほしい」33.2%
- 「表示速度を早くしてほしい」30.0%
- 「閲覧時に目が疲れない様にしてほしい」26.0%
- 「文字を大きく表示してほしい」24.4%
- 「PC表示用のWebサイトと同様にできるだけたくさんの情報を掲載してほしい」23.6%
スマートフォンでは親指でタップ操作を行うことがほとんどのため、ボタンの配置や大きさなどスムーズな操作を実現する必要があることが、期待の上位から判断できるが、それ以外にも未だ多くの課題が見える。
タブレットユーザーで多かった回答は、次のようにスマートフォンユーザーと似た結果で、こちらも、未だ課題が多くあることが浮き彫りとななった。
- 「操作性をもっと向上してほしい」31.0%
- 「誤タップをなくすよう考慮した設計にしてほしい」26.7%
- 「表示速度を早くしてほしい」25.0%
- 「PC表示用のWebサイトと同様にできるだけたくさんの情報を掲載してほしい」23.3%
本調査の結果を解説する無料セミナーをミックスネットワークが開催
スマートフォンやタブレットを利用するユーザーにとって、現状のWebサイトに対する満足度が高いとはいえないことが明らかになった調査だが、こうした状況にいかにして対応するかを解説するセミナーを、調査を行ったミックスネットワークが12月16日(火)に大手町で開催する。
テーマは「今求められるマルチデバイス最適化とは?」。調査結果を解説するセッションや、キノトロープの生田氏によるマルチデバイス最適化成功のポイントを解説するセッションなどを予定している。参加費は無料。
- イベント名称:マルチデバイス最適化 成功のポイント~スマートデバイスユーザー最新動向から見るWebサイト構築~
- 開催日時: 2014年12月16日(火)13:30~15:40(13:10受付開始)
- 開催場所:フクラシア東京ステーション RoomA
東京都千代田区大手町2-6-1 朝日生命大手町ビル6F - 参加料:無料
- 定員: 70名
- 詳細情報と申し込み:http://www.sitepublis.net/publis4/specialseminar3.html
調査概要
- 調査実施期間: 2014年10月24日(金)~10月26日(日)
- 調査方法: インターネット調査
- 調査対象者: 公募型インターネットリサーチモニタ 15歳~69歳の男女のプライベートで使用するスマートデバイス(スマートフォン/タブレット)所有者
- 回収サンプル数: スマートフォンユーザー1,175サンプル/タブレットユーザー512サンプル
- 調査機関: 株式会社ミックスネットワーク
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