電通は、インターネット広告市場における新たな取り組みとして、Googleが持つプレミアム広告枠を選別するアドエスクチェンジなどのテクノロジーを活用し、媒体社が持つ付加価値の高いプレミアム広告枠を中心に形成するプライベート・マーケットプレイス(PMP)の構築に向けた活動を本格化する、と10月6日発表した。PMPでは、広告主、広告会社、媒体社が掲載サイトや価格について事前に取り決めを行うため、インターネット広告市場の急速な拡大に伴って顕在化している課題の解消につながるという。
インターネット広告の世界ではRTB(リアルタイムビッディング)型の運用型広告が主流になりつつある。広告主にとっては、すべての広告掲載サイトが把握できないといった課題があり、媒体社にとっては自社媒体に掲載した広告主情報が十分に把握できない。また、入札という市場原理を取り入れたため、広告枠に価値の均質化が生じている。電通では今後も日本における統合的なプレミアム広告枠の販売手法の確立に向け、価値の高い広告枠を保有する媒体社のリクルーティングなどを進めていく。
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