コンテンツ作成とネガティブSEO対策に役立つバックリンクチェック
ウェブマスターツールとExcelを駆使する(ウェブクルーSEOブログ)
社内SEO担当者でもやるべき価値がある外部リンク調査を説明した記事。
ひと昔前の外部リンク調査といえば、競合サイトがどこからどんなリンクを獲得しているかをつまびらかにし、自分も同じかまたはそれに近いリンクを手にすることが目的だった。
しかしこちらの記事は違う。競合サイトではなく、自分のサイトに張られている外部リンクにフォーカスしているのだ。その目的は、次の2つ。
「自社のどのページが、どのようなサイトから、どのようにリンクされているのか」を考察することでコンテンツ作成のための気付きを得る
マイナス影響を与える外部リンクを張られてしまうネガティブSEOの脅威にさらされていないかを監視する
具体的には、リンクの分析をウェブマスターツールとExcelを利用して行う方法を、キャプチャ付きで丁寧に説明している。参考にするといい。
こうしたリンクの分析は、頻繁に行う必要はない。2か月や3か月に1回でもいいから、定期的にチェックすることで、今後のコンテンツ企画やサイト改善に役立てることができるだろう。
日本語で読めるSEO/SEM情報
SEO都市伝説2014年版
5つのありがちな勘違いSEO(Growth Seed)
SEO都市伝説ともいうべき、勘違いしがちなSEOの事柄を最近のものに絞って5つ挙げ、それぞれについて解説した記事。
- 検索順位アップのために今すぐHTTPSを導入すべき
- レスポンシブ・ウェブデザインにすると順位が上がる
- すべての重複コンテンツは悪
- 更新頻度は高いほうが効果的
- とにかくコンテンツを作ればいい
どれも正しく実行すればSEOにプラスに働くことも多いのだが、根本的な理由を理解していないと意味がないし、逆効果になることもある。具体的なアクションにまでは言及していないが、それぞれの本質を理解するには良い記事だ。
驚愕!? グーグルはたしかにJavaScriptを実行している
JavaScriptで実装したパンくずリストを認識した(太陽がまぶしかったから)
はてなブログには標準で準備されていないパンくずリストの設置方法を解説した記事。
とはいっても、筆者がピックアップした理由は別のところにある。JavaScriptで実装したパンくずリストの構造化データを、グーグルが認識したという点が興味深かったからだ。
このブログのHTMLには、パンくずリストも構造化データもない。それらはJavaScriptでページ表示時に動的に生成しているからだ。にもかかわらず、Fetch as Googleのレンダリングでパンくずリストは正しく表示されている。また、検索結果のURLの場所にはパンくずリストがきちんと表示されている(つまり構造化データを認識している)。
グーグルはJavaScriptを実行してその結果を解釈する能力を飛躍的に高めている。数年前なら、ユーザーには見えるパンくずリストであっても、Googlebotには見えなかったであろう。
グーグルの進歩を如実に感じられる記事だ。
知らなきゃ大損、キーワードの正しい見つけ方
キーワードの裏に隠れた検索意図も考える(Find Job ! Startup)
ユーザーが検索で実際に使うキーワードを探し出す手順を、こちらの記事では解説している。
大きく分けて、次の6つのプロセスから成る。
サイトの特徴や課題から、キーワードの方針を決める
ユーザーの行動・声からキーワードを見つける
自社サイトからおいしいキーワードを見つける
競合をみて、キーワードの手がかりにする
キーワードツールでさらに広げる・深める
キーワードを分類して、優先度付けする
解説ではそれぞれをさらに細分化し、具体例も挙げている。
元記事のタイトルは「まだそんなキーワードでSEOをやるつもり?!成果を最大化するキーワード選定方法!」と煽り気味ではあるが、実際には、裏技的な要素がない、極めて堅実な手法を解説した記事だ。実践して確実に習得することをおすすめする。
注意点は、ユーザーが使いそうなキーワードを見つけたら、そのキーワードでユーザーが何を求めているかを理解することだ。単純にキーワードを使ったコンテンツを作るのではなく、キーワードの裏に隠れた意図も汲み取ってコンテンツを作らなければならない。
スマホ向けページで1秒未満のレンダリングを実現するための方法
高速化が必要な理由も再確認(モバイルファーストラボ )
ウェブページの高速化をグーグルは推奨している。特に、モバイル向けサイトにいたってはAbove the foldを1秒未満で表示するべきだとも進言してきた。もう1年以上も前のことだ(そのページを表示したときに、スクロールしないで見えるページの領域を、「Above the fold(アバブ・ザ・フォールド)」という。日本では「ファーストビュー」といったりもする)。
あなたのサイトのスピード状況はどうだろうか?
こちらの記事を読むと、高速化の必要性をあらためて認識するだろう。そしてその困難さも。
1秒未満のレンダリングを実現するための施策を解説したドキュメントをグーグルは公開している。1年前の公開当時は英語だけだったが、現在は日本語化されている。まだ読んでいなければ必ず読んでおこう。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
実力派SEOコンサルタントが語る今おさえておきたいSEOと検索結果のクリック調査データの最新版
- 米国の腕利きSEOコンサルタントがアドバイスする、今もっとも成果をあげるSEO戦略・戦術
米国版の「SEOコンサルタントだけど何か質問ある?」から - 検索結果1位のクリック率は19.35%、英NetBoosterの2014年版CTR調査より
過去の調査データとも比較したい
- ウェブマスターツールで最初にすべき5つの設定
- さらば、米ヤフー・ディレクトリ
- 初回訪問時だけ表示する広告のせいでペナルティを受ける?
- レビューや評価のリッチスニペットをトップページに使うのはおかしい
- HTTPからHTTPSへ移行したときにリンクの否認ファイルは引き継がれるのか?
- 見ているテレビ番組が検索結果に影響を与える「テレビランク」 を採用?
- リンクを削除してくれないなら、Googleに言いつけるよ
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
ウェブマスターツールで最初にすべき5つの設定
設定漏れがないかチェック(Sunny K. Ujjawal on Google+)
ウェブマスターツールにサイトを登録した際に、最初にすべき設定を、グーグルが5つ紹介している。
- すべてのバージョンのサイトをウェブマスターツールに追加する
- 優先するドメインを選択する(wwwありとwwwなし)
- 地域ターゲットを設定する
- 共同管理者にアクセス権を共有する
- サイトマップを送信する
1つ目は、wwwあり・なし、HTTP・HTTPSのすべてのURLでのサイトを登録しなさいということだ。
2つ目~5つ目は次のヘルプが該当するだろう。
これは、ウェブマスターツールにサイトを登録した際に、ウェブマスターツールのメッセージとしてグーグルが送信するようになった内容。一部のユーザーまたはサイトを対象に、テスト的に送っているもののようだ。
この5つをグーグルがリストアップしてくるということはそれだけ重要だからなのか、あるいは設定を済ませていないウェブマスターが多いからなのかもしれない。
ウェブマスターツールを使っているなら、5つすべての設定が完了していて当然だ。もし漏れがあったとしたら、今すぐ設定しておこう。
さらば、米ヤフー・ディレクトリ
日本のヤフカテはこれまでどおり(Yahoo)
ディレクトリ検索の「Yahoo! Directory(ヤフー・ディレクトリ)」を今年いっぱいで終了することを、米ヤフーが明らかにした。
Yahoo! Directoryは、「ディレクトリ検索」の老舗サービスだ。ウェブサイトをジャンルごとに区分けした一種のリンク集で、利用者は、欲しいテーマに関連したサイトを、カテゴリをたどって探すこともできるし、サイト名や説明文からキーワード検索して探すこともできる。
「ディレクトリ型検索エンジン」や「登録型検索エンジン」とも呼ばれ、基本的に人力で分類してサイトを登録していく仕組みで、インターネットの初期には検索エンジンとして主流だったスタイルだ。
現在は、ロボットやスパイダーと呼ばれるプログラムがインターネットにあるサイトの情報を自動的に収集してデータベースに保存し、検索されたキーワードに合った最適なウェブページを返すサービスが主流になっている。筆者たちが日常的に使っているグーグルやBingの検索エンジンがそれだ。
Yahoo! Directoryは最も古いディレクトリ検索のサービスなのだが、さすがに時代の変化によって、その役割を終えたと判断したのだろう。
Yahoo! Directoryに相当する日本のヤフーのサービスが、Yahoo!カテゴリだ。
日本のYahoo!カテゴリも連動して終了するのかという憶測も飛び交ったようだが、それはなさそうだ。日本のヤフーはYahoo!カテゴリ終了の噂を完全に否定している。
先週、米ヤフーが「Yahoo! Directory」を終了するというニュースが報道されました。
このブログのお読みの方は「日本のYahoo!カテゴリは今後どうなるのか?」と思われたかもしれません。しかし、一部報道でも述べられていますが、私たちYahoo! JAPANは米ヤフーとは別組織であり、サービス運営の意思決定は独自に行っています。そのため、今回の決定がYahoo!カテゴリに影響するということは一切ありません。
Yahoo!カテゴリはこれからも新しい取り組みを行いながらサービスを継続していきますので、よろしくお願いいたします。
日本のYahoo!カテゴリは、利用者にとってより使いやすいサービスとなるようについ最近デザインを一部改良したばかりだ。米国のYahoo! Directoryの終了とは無関係に、Yahoo!カテゴリは、まだまだ健在のようだ。
初回訪問時だけ表示する広告のせいでペナルティを受ける?
2回目の訪問時に見せればいい(Google Webmaster Central office-hours hangout)
ファーストビュー領域内に広告が多すぎるサイトの評価を下げる「ページレイアウトアルゴリズム」いうアルゴリズムを、グーグルは導入している。
自動的に出現するポップアップ形式の広告は、そのサイズが大きければ、たとえ初回訪問時にだけ出現したとしても、ページレイアウトアルゴリズムにひっかかる可能性があるようだ
グーグルのジョン・ミューラー氏がウェブマスターオフィスアワーで、参加者からの質問に次のように答えた。
ページのレイアウトを見るときは、Googlebotがクロールしたものを見る。GooglebotはCookieを持たないから、訪問するたびにその広告を見るかもしれない。
そのページに訪れたときにすぐに大きな広告を表示することは、ページレイアウトアルゴリズムが対象とする項目として使うかもしれない。
質問者は、Cookieで制御し、初回訪問のユーザーにだけ広告を見せている。2回目からは表示されない。ところが、ブラウザとは異なりGooglebotはCookieを保持しないから、毎回毎回大きな広告が出現するというわけだ。
結果として、常に広告がファーストビューを占領してしまうために、ページレイアウトアルゴリズムによって低評価を与えられてしまうことがありうるらしい。
ミューラー氏は、初回ではなく2回目の訪問時に広告を表示するようにアドバイスしている。そうすれば、Googlebotは広告を見ることがない。広告を表示する意図とあわせて判断するのがいいだろう。
レビューや評価のリッチスニペットをトップページに使うのはおかしい
ガイドラインが定める条件に当てはまらない(Webmasters Stack Exchange)
レビューや評価のリッチスニペットをトップページに設定してもいいでしょうか?
この質問に、グーグルのジョン・ミューラー氏が回答した。
それはグーグル的にはNGだ。
リッチスニペットのガイドラインにあるように、「ページの主要なトピックが特定の商品やサービスに関する情報になるように」しなければならない。通常、レビューや評価のリッチスニペットをトップページに使うことは、この条件に当てはまらないはずだ。
トップページはサイト全体を表現するものであって、個別の何かを詳細に表現するものではない。したがって、レビューや評価のリッチスニペットは、普通は使えないというわけだ。
HTTPからHTTPSへ移行したときにリンクの否認ファイルは引き継がれるのか?
HTTPSのサイトで再アップロード(Google Webmaster Help Forum)
HTTPからHTTPSへとサイトを移行した場合、HTTPのサイトでアップロードしたリンクの否認ファイルはHTTPSのサイトに引き継がれるのだろうか?
答えはシンプルで、HTTPSのサイト用に、あらためて否認ファイルをアップロードする必要がある。
サイトの移転を解説したヘルプにもきちんと書かれている。
否認済みのバックリンク: 元のサイトでバックリンクを否認するためのファイルをアップロードしていた場合は、新しいサイトのウェブマスター ツール アカウントを使用して再アップロードすることをおすすめします。
HTTPのサイトとHTTPSのサイトではURLが異なるため、グーグルからみると別のサイトだと判断されるのだ。
ランキング要因に組み込まれたこともあり、完全HTTPSへの移行を計画しているウェブ担当者もいるだろう。否認ツールを利用しているなら、否認ファイルの再アップロードを忘れないようにしよう。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
グーグルが取得した特許と不自然リンクにまつわるトラブルを書いた記事を今週はピックアップ。
- Google、見ているテレビ番組が検索結果に影響を与える「テレビランク」 を採用?
面白い特許だけど実用されるかは疑問 - リンクを削除してくれないなら、Googleに言いつけるよ
米国のリンク騒動
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:コンテンツ強化とネガティブSEO対策に役立つ被リンクチェック法 など10+4記事 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
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