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「レスポンシブ・ウェブデザインはグーグルの評価が高い」は完全に間違い など10+4記事 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum

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今週のピックアップ

「レスポンシブ・ウェブデザインはグーグルの評価が高い」は完全に間違い
★★★★☆3つのモバイル構成は平等(ジョン・ミューラー氏のコメント on Google+)

レスポンシブ・ウェブデザインで作ったサイトは、グーグルがサポートするほかの2つのモバイル構成(PCとモバイルで別URL、同一URLでサーバー側で出し分け)よりも順位が高くなると聞きました。これは、本当のことですか?

Google+のハングアウトオンエアを利用した英語版のモバイルサイト向けオフィスアワーで、グーグルのジョン・ミューラー氏がこの質問に回答した。

そんなことはない。(レスポンシブ・ウェブデザインだからという理由だけで順位が上がると考えているのならば)それは正しくない。

レスポンシブ・ウェブデザインがランキング要因にプラスに働くことを、明確に否定した形だ。

この発言に関してGoogle+では次のようにコメントしている。

これは(レスポンシブ・ウェブデザインを優遇しないことは)、私たちが複数の構成をサポートする理由の一部でもある。自分のサイトとユーザーにとって最も良く機能するものを選べばいい。すべてにわたって本当に意味があると入念にチェックすることなく、1つの構成を盲目的に選択してはいけない。

モバイルはものすごく重要なテーマだ。自分のサイトで機能しない構成に無理やり合わせようとして時間を費やすのではなく、ウェブサイト全体に意識を向けたほうがやりやすい。

確かに、グーグルはレスポンシブ・ウェブデザインを推奨している。しかしそれは技術的に(「グーグル的」にと言い換えてもいいかもしれない)トラブルが少ない構成だからというのが大きな理由だ。

レスポンシブ・ウェブデザインを採用したからといって無条件に評価が上がることは、絶対にない。サポートする3つのモバイル構成は正しく設定できていれば、グーグルは平等に扱う。

日本語で読めるSEO/SEM情報

グーグルが検索結果内の検索ボックスをリニューアル
★★★☆☆サイト内検索が重要なサイト向けか(グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルは、ウェブ検索の検索結果ページにサイトリンクとともに表示されるサイト内検索の検索ボックスを、新しくした。デザインと位置を変更し、オートコンプリートに対応させた。

新しい検索結果内の検索ボックスで検索すると、グーグルではなくそのサイトのサイト内検索結果ページにリダイレクトされる。

ただし、このようにグーグルの検索結果ページにサイト内検索のボックスを表示するには、サイト側のHTMLに特殊なマークアップを追加する必要がある。

具体的には、schema.orgでマークアップするのだが、詳しくはドキュメントの解説を参照してほしい(今のところ英語のみ)。

サイト内検索がユーザーに頻繁に利用されるタイプのサイトで役立ちそうだ。逆にいえばあらゆるサイトで求められる機能ではない。

なお、補足情報を海外記事でピックアップしたので、そちらも参照してほしい。

グーグルによる再審査リクエスト合格のための5つの秘訣
★★★★☆これさえあれば一発合格間違いなし?(Google ウェブマスター コミュニティ)

グーグルは、再審査リクエストのプロセスに関するtips(ヒント)を紹介する #GoogleReconキャンペーンを、Google+の投稿で5日間にわたって行った。このキャンペーンは、全世界で行ったものだ。

各日のテーマは順に次のとおりだ。クリックするとその投稿にアクセスできる。

  1. まずは、自分のサイトに手動による対策が適用されているか確認しましょう。

  2. 手動による対策が適用されたら

  3. サイトへの不自然なリンクの削除は徹底的に。

  4. Fetch as Google ツールで隠れたハッキング被害を発見する。

  5. 再審査リクエストでは、詳しい情報を記述する。

とりわけ新しい情報ということではない。しかし再審査リクエストが必要な事態に陥ってしまって、なかなか解除してもらえないときには、助けになるだろう。

ウェブマスターアカデミーでグーグルSEOを学ぶ
★★★★☆テストで100満点に挑戦すべし(グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

ウェブマスターアカデミー

グーグルは、新しいウェブマスターアカデミーを22言語で公開した。もちろん日本語で利用可能だ。

ウェブマスターアカデミーは、「グーグル検索と相性のいいサイトの作り方」や「ウェブマスター向けにグーグルが提供するツールの使い方」などを学べるオンライン講座。

モジュール1からモジュール3までの3部構成で、各モジュールの最後にあるクイズで理解度をテストできる。満点を取れるまで学習したいものだ。

URL削除ツールで検索結果から削除してもインデックスには残っている?
★★★★☆検索結果表示とインデックス登録は別モノ(作り方の研究ブログ)

URL削除ツールを利用したあとの状況から次のような推測をこちらの記事作者が抱いている。

つまり、「検索結果に表れない=インデックス削除」というわけではないものと思われます。(詳細不明。)

……インデックスしたデータは保存しておくよということなのかもしれません。(こちらも詳細不明。)

そのとおりだ。この方の自身の経験からの推測は正しい。

URL削除ツールは、グーグルのインデックスからURLの情報そのものを消去するわけではない。あくまでもグーグルの検索結果に表示させないようにするための機能を持つツールなのだ。

だから、ウェブマスターツールの[インデックス ステータス]には削除済みのURLの数を確認する機能があるし、検索結果から消えたあとでもURLの削除は取り消し(再登録)ができる(再登録できる期限はあるが)。

インデックスステータスの[詳細]から削除済みの数を確認できる
削除したインデックスは再登録できる

404エラーを返したりnoindex robots metaタグを記述したりしても、検索結果に表示させないようにできる。しかしいつ表示されなくなるかはクロールやその後の処理に依存する。だがURL削除ツールを利用すると非表示までにかかる時間を大幅に短縮できる。つまり、至急検索結果から消してほしいときに使えるのだ。

グーグルは、いったん記録したURLの情報を内部的には半永久的に保持していると思われる。検索結果に表示されるかどうかと、URLがインデックスに登録されているかどうかは、別モノだ(もちろん、それを区別すること自体に、ウェブマスター側にはあまり意味はないが)。

PageSpeedモジュールを使って帯域幅を最適化
★★☆☆☆難しい設定不要自動でやってくれる(グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

主にホスティング事業者やシステム管理者向けのトピックだが、ApacheまたはNginxでウェブサーバーを構築している環境で、使用するネットワーク帯域幅を最適化する方法を、グーグルが解説した。

グーグルが提供するPageSpeedモジュールを利用する。ApacheやNginxにこのモジュールをインストールして帯域幅の最適化機能を有効にすれば、あとはPageSpeedがすべて解決してくれるそうだ。

グーグルのテストでは、1000コンテンツほどのサイトでこの機能を利用すると、帯域幅を平均で37%程度削減できたとのこと(古いブラウザの場合は25%程度)。

サーバー管理者向けの情報であるが、あなたがウェブ担当者兼サーバー管理者であるならきっと役に立ちそうだし、そうでなければ自社のサーバー管理者に伝えてあげよう。詳しい内容は公式アナウンスを参照してほしい。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

CSS/JSのクロール許可と著者情報の廃止に関する記事を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • 上位表示サイトはグーグルの+1の数が多いことが判明
  • サイトリンクの検索ボックスはschema.orgでマークアップすれば必ず表示されるのか?
  • 一時的なサービス停止を伝えるHTTPステータスコードの503を2か月間返し続けた結果……
  • 同じ英語コンテンツでも国ごとのhreflang属性は必要?
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • Googleの最新動向よりも大事なSEOの基礎5箇条
  • スマホECのコンバージョン率改善講座:よくあるユーザビリティ上の問題と解決策

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

上位表示サイトはグーグルの+1の数が多いことが判明
★★★★☆相関関係と因果関係は違うことに注意(Rand Fishkin on Google+)

米Searchmetrics(サーチメトリックス)社が、米グーグル(google.com)で上位表示しているサイトに見られる、さまざまな要因との相関関係を調査した最新の結果を公表した。

最も相関関係が高かった要因の1つに、Googleの「+1」の数があった。つまり、上位表示しているサイトは+1の数が多いのだ。

この結果についてMozのランド・フィッシュキン氏は、あくまでも持論だとしながらも次のように分析している。

  • 理由1

    Google+でつながりのあるユーザーが+1したページがパーソナライズ検索によって上位表示されやすくなるため、Googleアカウントにログインしているユーザーは、検索結果に+1の影響がある。そして、ログイン状態のユーザーが多くなっており、これがユーザーやユーザー行動に基づいたアルゴリズムの指標にプラスに働いている。

  • 理由2

    同じことに興味があるアーリーアダプター層(新しもの好き、早期導入者)の間で価値があるとみなされれば、より多くソーシャルで共有される。そういった人たちは、たいていは自分のサイトを持っていてリンクを張ることができる。

    Google+のユーザーは、ツイッターやフェイスブック、ピンタレスト、リンクトインの一般的なユーザーよりも「リンクを張る習慣がある人たち」だろうと僕は推測する。

「+1が多いから上位表示する」のではなく、「別の要因によって上位表示されており、それによって+1の数が増えることにつながっている」とフィッシュキン氏は考えている。相関関係と因果関係は別モノということだ。

なお+1やGoogle+の共有が(パーソナライズ検索が関与しない)通常の検索結果に影響を与えていないことは、グーグル検索のトップが明言している。

サイトリンクの検索ボックスはschema.orgでマークアップすれば必ず表示されるのか?
★★★☆☆グーグルのアルゴリズムが判断する(Pierre Far on Google+)

検索結果内の検索ボックスをグーグルが新しくしたことを日本語記事のピックアップで紹介した。この件に関して、英グーグルのピエール・ファー氏が補足をGoogle+に投稿した。

要点をまとめると次の3つだ。

  • schema.orgでマークアップしたからといって、必ず検索ボックスが表示されるわけではない。表示することが適切だとグーグルのアルゴリズムが判断したサイトが対象になる。

  • schema.orgに指定するURLにトラッキング用のパラメータを付けても構わない。ただし、正常に機能しているかどうかを入念にチェックしておくこと。

  • 新しい検索ボックスが必要ないと考えるなら、マークアップする必要はない。従来のサイト内検索ボックスが表示され、グーグル検索でsite:を使用したサイト内検索が実行される。

一時的なサービス停止を伝えるHTTPステータスコードの503を2か月間返し続けた結果……
★★★☆☆インデックスから消えた(John Mueller (@JohnMu) on Twitter)

メンテナンスなどでサービスを一時的に停止する場合は、WebサーバーにアクセスがあったらHTTPステータスコードの503を返すのが鉄則だ。こうすることで、サービス停止中であることを検索エンジンに伝え、インデックスの状態をそのままに保ちつつしばらく時間をおいてからの再訪を促すことができる。

だが503を返す一時的なサービス停止期間が、たとえば2か月続いたらどうなるのだろうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、インデックスから削除することがありえるそうだ。

グーグルは辛抱強いほうだが、2か月間もダウンしているサイトを検索結果に載せていたら、我々がユーザーに非難されてしまう。

グーグルは待てたとしても、ユーザーは2か月も待てないだろうというのが理由だ。

ミューラー氏は、たとえダウン期間が2週間であったとしても、ほとんどのユーザーはそのサイトが永久に消滅したとみなすだろうとも言っている。

HTTPステータスコードの仕様よりもユーザーの利便性を優先するのはもっともなことのように筆者には思える。そもそも、503というステータスコードは「一時的に利用できない」ことを示すものであることを忘れてはいけない。

同じ英語コンテンツでも国ごとのhreflang属性は必要?
★★☆☆☆その国独自のコンテンツがあるなら必要(Google Webmaster Help Forum)

次の質問が英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムに投稿された。

アメリカ英語、カナダ英語、イギリス英語など、各国向けのサイトはそれぞれの国で使われている英語で作りたいと考えています。

すべての国でコンテンツが同じだったら、グーグルはどのように処理しますか? それぞれのページに独自のコンテンツを作ることに意味はありますか?

グーグルのジョン・ミューラー氏は、次のようにコメントした。

それぞれの英語ごとに独自のコンテンツを作るなら、公開する価値があるように思える。hreflangでマークアップするといいだろう。

同じコンテンツを使いたいなら1つのページだけでいい。hreflangの値として“en”を指定しておけばいい。すべての国をカバーしようとして、サイトの規模を人為的に水増しする必要はない。価値がないものに余分な労力をかけるだけだ。

同じ英語であっても、米国・カナダ・英国向けに独自のコンテンツを掲載するのであれば、hreflangの値でそれぞれ“en-us”、“en-ca”、“en-gb”を指定して、対応するページを紐付けることが可能だ。ECサイトで、内容はほぼ同じだが通貨単位や発送方法の部分が国によって異なる場合も当てはまる。

しかし、内容がまったく同じページを国ごとに分けることには意味がない。ともすれば重複コンテンツになってしまうかもしれない。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

時勢に左右されないSEOと今ホットなスマホに関する記事を今週はピックアップ。

※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「レスポンシブ・ウェブデザインはグーグルの評価が高い」は完全に間違い など10+4記事 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
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この記事の筆者

鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役インディペンデント・コントリビュータ。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のセルフデザインでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。


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