ヤフーは、スマートフォン、タブレット端末などスマートデバイス向けのリッチ広告を開発・販売する子会社「リッチラボ」を設立し、9月1日に営業を始めた、と同日発表した。ヤフーの企業内起業家育成制度「スター育成プログラム」での法人化第1号となる。音声や動画など多彩な広告表現が可能なリッチ広告に関し、スマートフォンなどに最適な広告表現に注力して開発・販売することで、他の広告配信業者と差別化をする。資本金は4,500万円で、法人化した3人とヤフーの若手社員の計9人で構成する。
スマートフォン向け広告市場が急成長する中、パソコンと同様のリッチ広告をスマートフォンで掲載すると画面サイズの小ささから、ユーザーのサイト閲覧や操作を妨げる可能性がある。このため広告配信業者の多くは配信技術の工夫や営業強化に重点を置いている。リッチラボは、インターネット広告サービスの知識が豊富なヤフーのエンジニアとデザイナー経験者を中心にしていることを強みに、事業を進める。次世代デバイスを対象にした最先端の広告研究や、新規サービスの開発・実験も手掛ける。