ヤフーの検索結果は広告だらけ!? オーガニック検索はどこへ行った?
検索ユーザー体験を高めるため、と信じたい(リスティング広告 運用支援)
ヤフーの検索結果が広告やショッピング系の結果に埋め尽くされており、オーガニック検索(自然検索)がずっと下に追いやられている場合があることを指摘した記事。
キーワードによっては、オーガニック検索1位の結果は、画面をほぼ2ページ分スクロールすると、やっと出てくる。広告やショッピング系以外にもヤフー知恵袋やヤフーと提携しているNAVERまとめなど、自然検索以外の結果も多数差し込まれている。自然検索の結果が占める領域が明らかに小さくなっている。
もっとも、すべての検索結果でこのような状況が見られるわけでなない。例で挙げた「財布 メンズ」は「メンズの財布を購入する意図」がある検索なので、広告やショッピング系の結果が多くなっているのだ。
ヤフーはこうした検索結果を見せたほうが、検索ユーザー体験の向上につながると考えているのであろう……とはいえ、個人的にはやり過ぎのように思えるが。
日本語で読めるSEO/SEM情報
悪質SEO業者とのトラブルが増加中
だまされないように正しいSEOの知識を付ける(朝日新聞デジタル)
朝日新聞に掲載されたこちらの記事によると、悪質なSEO業者によるトラブルが増えているようだ。
(運営サイトがグーグルに警告を受けた会社の役員は)契約していたSEO業者に対応を求めたが、のらりくらりで1カ月たっても事態は変わらない。業を煮やし別の業者に約50万円を払って対策を講じ、今年4月に順位が戻ったという。
国民生活センターに昨年度寄せられた「SEO」の言葉を含む相談は、過去最多の356件。5年間で20倍(08年度は18件)になった。「効果がなかった」との相談や「30秒ごとに勧誘の電話があった」と営業方法に関する相談もあった。
沖縄県の離島にある30代の夫婦が経営するダイビングショップは4月、新規開店した直後に関東のSEO業者から電話営業を受けた。「検索結果が下がることはない」「分割なら無理なく契約できる」と、数日にわたり勧誘された。
(中略)
契約後、グーグルから警告を受ける可能性やこの業者のネット上の評判を知って解約を申し込んだが、突っぱねられた。
そのSEO業者がどんな施策をするのか、そしてそれが正しいSEOなのかどうかを依頼する側のあなたが見極められる能力が、だまされないために必要だ。
また次の点にも注意したい。
(SEO業者との契約は)営業目的の契約のため、特定商取引法のクーリングオフの対象外で、消費生活センターは司法書士を紹介してくれたが相談に乗ってくれなかった。
SEOが予測に基づいた対策である上、電話勧誘は特商法で規制されるが、営業目的の契約は対象外。契約書も順位を保証する内容でない場合が多く裁判では不利
トラブルに巻き込まれた場合でも泣き寝入りしなければならないことも多いのかもしれない。被害にあわないように十分に注意してほしい。
また、このコーナーの記事を読んでSEOを正しく理解している人は、周りの人がこうした被害に遭いそうになったら、適切なアドバイスをしてほしい。
ほんの一部の悪質なSEO業者のせいで、SEOに悪いイメージが付いてしまうのは、とても悲しいことだ。
グーグル、マルチスクリーン対応ガイドラインを公開
アドセンス発行者だけのものじゃない(Inside AdSense)
マルチスクリーン対応ガイドラインが、AdSenseヘルプセンターに公開された。アドセンス発行者が広告の収益を上げられるように作られたものだが、一部を除いて、一般のウェブ担当者にもおおいに役立つガイドラインに仕上がっている。
スマートフォンにタブレット、PCとさまざまなスクリーンサイズでサイトにアクセスすることが当たり前になった。ユーザー体験を高めるためにも参考にしたい。
ガイドラインは次の2部構成だ。順に読むといいだろう(ページに のようなボタンがある場合は、クリックするとさらにコンテンツが表示される)。
robots.txtが正常かどうかをrobots.txtテスターでチェック
robots.txt のテストとメンテナンスが容易に(グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルウェブマスターツールに「robots.txtテスター」というツールが登場した。
robots.txtテスターは、従来のrobots.txtチェックツールをずっと使いやすくしたツールだ。robots.txtのテストとメンテナンスが容易になる。
機能も増えている。たとえば次のようなことができる。
- 現在の robots.txt ファイルの確認
- URL のクロールがブロックされているかどうかのテスト
- 古いバージョンの robots.txt の確認
- サーバー側の問題によってクロールがブロックされている状況の確認
検索エンジンのロボットによるクロールを間違ってブロックしてしまっていたら、どれだけSEOをがんばっても意味がない。また、ある程度以上のサイズのサイトであればクローラーの制御は重要になってくる。
robots.txtを必要としないサイトもあるだろうが、設置している場合や今後設置する際には活用したい。
グローバルサイトの管理者なら絶対に使いたいツールが登場
hreflangの実装状況をチェック(グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
各国語対応のグローバルサイトを担当しているWeb担当者にとって便利なツールを、グーグルがウェブマスターツール上で正式に提供開始した。
その名も「インターナショナル ターゲティング」。ベータ版として一部ユーザーに限定公開されていた「hreflang」アノテーションの実装状況をウェブマスターツールでレポートする機能が、正式に公開されたのだ。
hreflangにありがちな次の2つの問題を監視できる。
- リターン リンクの欠落
- 不適切な hreflang 値
グローバルサイトを運用しているウェブ担当者の声を聞くと、なかなか有用なようだ。あなたも多言語、多地域に向けたサイトを監視しているならすぐに利用を始めるといいだろう。
なお、従来からある「地域ターゲット」の設定は、「インターナショナル ターゲティング」に組み込まれたとのことである。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
関係者以外には手に入らないはずのグーグルの内部資料から、高品質サイトに求められる要素を紐解いた記事を今週はピックアップ。
- Googleの検索品質評価ガイドラインが大幅改定、高品質サイトに求められるのは「E-A-T」
「専門性・権威性・信頼性」を追求する - Google検索品質評価ガイドラインが定義する最高品質のページに必須な3つの要素
7つあるうちの特に重要な3つの要素とは
- 重複コンテンツペナルティなど存在しない
- サイトマップに不要な2つのタグ
- 「次のペンギンアップデート更新は必ず実施する」(グーグルのジョン・ミューラー氏)
- 移転元と移転先のどちらで404を返すべきか
- 手動対策ビューアの更新は1日2回
- SEOをもっとも費用対効果の高いマーケティングチャネルにする方法
- アメリカの最新トレンドから見るSEOの未来
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
重複コンテンツペナルティなど存在しない
重複コンテンツについて正しい理解を(Webmasters Stack Exchange)
サイトのリニューアルに際して、新たに作ったディレクトリ配下にすでに公開していたコンテンツをコピーした。どこからもリンクしていないからインデックスされないと思っていたところ、予想に反してインデックスされてしまった。
結果として重複コンテンツが発生してしまい、それが原因でランキングが下がったようだ。もともとのURLにコンテンツを置き換えたが回復しない。
どうしたらいいだろうか?
SEOフォーラムに投稿されたこんな質問に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏が次のように説明した(強調は筆者による)。
ほぼすべてのサイトには、同じサイトのなかで複数のURLで表示されるコンテンツがある。そういった状況に検索エンジンは対処しなければならない。重複コンテンツがあったからといってペナルティを与える理由はないし、自分のコンテンツであるなら、そもそも重複コンテンツペナルティというものはグーグルには存在しない。
サイト内の重複コンテンツによって見られるのは次のような現象だ。
グーグルのアルゴリズムは検索結果でコンテンツを表示するために1つのURLを選択する。それは、あなたが選んでほしいURLではないないかもしれない。優先して表示したいURLがあるならば、リダイレクトやrel="canonical"、内部リンクなどによって正規URLを使用するといい。
重複コンテンツの量によって(2倍の数のURL? 20倍の数のURL? 200倍の数のURL?)、サーバーへのクロールが多くなりすぎることがありうるし、重複コンテンツがなかったときと比べて、新しいコンテンツや更新したコンテンツがすぐには見つけてもらえないことがあるかもしれない。
だが妥当な数の重複コンテンツ(今回のケースでは2倍だろうか?)で、きちんとした強さのサーバーなら、どちらも事実上問題にはならない。ほとんどのユーザーはURLに違いに気付かないだろうし、十分クロールしてもらえるだろう。
重複コンテンツは作らないに越したことはない。しかし極端に数が多かったり、なんらかのスパム行為を目的としていたりしない限りは、通常は、問題を引き起こすものではないと認識しておこう。
たいした影響のない重複コンテンツの対策に時間を使うよりも、もっと良いコンテンツを作ったり、そのために顧客を理解しようとしたりするほうが、よほど有益だ。
サイトマップに不要な2つのタグ
priorityとchangefreq(Webmasters Stack Exchange)
検索エンジン向けのサイトマップ)に含めることができるタグはいくつかあるが、そのなかの2つについてグーグルのジョン・ミューラー氏が説明した。
- priority―― グーグルは利用しない
- changefreq―― 日付を特定していないときに使われる
サイトマップを作成するときに、使うべきか悩むタグがあるのではないだろうか。「priority」は使う必要がないし、そのURLの更新日を含めていれば「changefreq」は不要とのことだ。
グーグルが利用するサイトマップのタグで、必須なものと任意で記述できるものはヘルプに説明があるので、一度確認しておくといいだろう。
「次のペンギンアップデート更新は必ず実施する」(グーグルのジョン・ミューラー氏)
時期までは明らかにせず(English Google Webmaster Central office-hours hangout)
ペンギンアップデートの更新について、英語版のウェブマスター向けGoogle+ハングアウトオンエアで、グーグルのジョン・ミューラー氏が次のように説明した。
なかには、生成されるデータを入念にチェックしなければならないアルゴリズムもある。ペンギンアップデートはそのなかの1つだ。だから実施までに、8~9か月くらいだろうか、そのくらいの時間がかかる。
エンジニアたちは次の更新のために取り組んでいる。ある時点で必ず実行されるだろう。
ペンギンアップデートは、2013年10月初めに更新されたきりで、それ以来10か月近くが過ぎている。グーグルのマット・カッツ氏は6月に米シアトルで開催されたSMXで、ペンギンアップデートよりもパンダアップデートに注力していると説明し、次の更新については触れなかった。
ミューラー氏も、具体的な時期については明言していない。しかし更新が確実にあることを教えてくれただけでも貴重な情報だ。特に、ペンギンからのリカバリを待ちわびているサイト管理者にとっては、更新が間違いなくあることを聞かされただけでもありがたいに違いない。
移転元と移転先のどちらで404を返すべきか
移転元かな?(WebmasterWorld)
4つのサイトを1つに統合した。移転先のサイトにはいらないページを404にしたい。
うちの開発チームは、「移転先のサイトに301リダイレクトしてから、そちらで404エラーを返すべきだ」と主張している。
しかし私は、リダイレクトせずに、元のサイトで404エラーを返したほうがいいと考えるのだがどうだろう?
こんな質問がWebmasterWorldフォーラムに投稿された。あなたなら、どちらのやり方を採用するだろうか。
質問者が言うように、301リダイレクトを介さずに直接404エラーを返すのが適切だと、フォーラム管理者とモデレータが回答している。
筆者もそう思う。ユーザーにわかりやすいカスタムエラーページを見せることを前提にして、もともとのサイトで404にするべきだろう。301を挟むとソフト404として検索エンジンにみなされるかもしれない。
ただし一括設定で新サイトにリダイレクトしているなら、削除したURLを個別にリダイレクト対象から除外して404を返すのは数が多いと面倒になりそうだ。その場合は、リダイレクト先のサイトで404を返すことになるだろう。
手動対策ビューアの更新は1日2回
メールによる通知は1日1回(Search Engine Roundtable)
グーグルのジョン・ミューラー氏が、手動対策の通知の間隔について次の2点を説明した。
- ウェブマスターツールの手動対策ビューアに表示される情報は、1日2回(か、だいたいそのくらいの頻度で)更新される
- メール送信による手動対策の通知は1日1回
手動対策の状態が一致しないときがあるが、手動対策ビューアとメールとのタイムラグがその理由の1つなのだろう。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
SEO Japanを運営するアイオイクスさんとパートナー企業が開催したセミナーレポートを2本、今週はピックアップ。
- SEOをもっとも費用対効果の高いマーケティングチャネルにする方法~Crossfinity × seoClarity 共同セミナーより~
SEOの重要性とツールを使用した戦略の話 - アメリカの最新トレンドから見るSEOの未来~Crossfinity × seoClarity 共同セミナーより~
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- 内容カテゴリ:SEO
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