今日は、「読者に響くWebページのタイトル」を作るためのアドバイスを。元は「売れるキャッチコピーを作るための手順」として紹介されていたものですが、タイトルにも使えるな、ということで紹介します。御社サイトのコンテンツをよりアピールできるタイトルにするのに役立ててください。
Copybloggerというブログに「売れるシンプルなコピーを書くための6つのステップ」という記事があり、そこに書かれていたポイントが「そうそう、そうだよ!」というものでした。
- 6 Steps for Writing Simple Copy That Sells(Copyblogger)
→http://www.copyblogger.com/simple-copy-sells/
記事に書かれている「6つのステップ」とは、次のとおり。
- 1つのゴールだけを定める(本当に1つだけにする)
- ターゲット像を1つに絞る
- 会話形式にする……本当に会話してみることで
- 専門用語や業界用語を避ける
- 形容詞を半分に減らし、副詞を(ほぼ)ぜんぶなくす
- ヤバくなるまで文字を削る
どうです、すばらしいルールだと思いませんか? やるべきことを、シンプルにまとめてあります。それぞれ、記事タイトルの場合を想定して、解説しますね。
「1つのゴールだけを定める」が最初に来ているのは、本当に大切なことだからです。
「何のためにこのページがあるのか」「どうなればこのページを作って成功だったと判断できるのか」など、Webページを作る前に明確に決めているはずです。となれば、そのゴールを改めて確認しましょう。
ページ自体には、達成したいゴールが複数あるかもしれません。でも、タイトルを付けるときには、どれか1つ、メインの目的だけに絞るのが大切ですね。
「ターゲット像を1つに絞る」も同様で、大切なことです。
たとえばWeb担当者向けのコンテンツの場合だと、ついこんなターゲットを設定してしまいます。
企業Web担当者
そうではなく、たとえば
1人でWeb関連の業務を全部やっているので日々の作業に追われており、新しい技術を利用するともっと良いサイトにできるだろうと考えてはいても、それを検証する余裕もないし、だれかに聞こうにも上司はWebのことをよくわかっていないので助けにならず、ほかに聞ける人もあまり知らない、そんなWeb担当者
のように、明確にその人が気にしているだろうことやニーズをイメージできるようにするということですね。
「会話形式にする……本当に会話してみることで」というのはちょっとわかりづらいですが、要は「声に出して話してみて、それを聞いてみる」ということですね。
会話では主に名詞と動詞が重要な役割で、リズムがあります。作ったタイトルをだれかに読み上げてもらって(または自分で録音して)聞いてみると、それがシンプルでわかりやすいかどうかが見えやすくなるということですね。
Web担では今までやったことのない手法ですが、こんど試してみようと思います。
「専門用語や業界用語を避ける」は当然といえば当然だけど、油断するとつい意識から抜けてしまうポイント。あなたにとってはなじみがある業界用語だったとしても、触れる人によってはわかりづらいものである場合が多々あります。
タイトルを読むのは、あなたではなく、お客さん。あなたの感覚ではなく、お客さんの感覚で、スムーズに入ってくるか、わかりやすいかを考えることが大切なのです。
SEOを考えると具体的な用語を入れたくなりますが、その用語をお客さんが実際にイメージして検索しているかどうかというのは大切なポイントですから、実際には同様ですよね。
「形容詞を半分に減らし、副詞を(ほぼ)ぜんぶなくす」というのは、編集者的ですね。ほとんどの形容詞や副詞は情報を増やす役に立たないので、可能な限り減らすということです。
ここで大切なのは、「絶対に使ってはいけない」というわけではないこと。本当に効果的ならば、そこでこそ形容詞や副詞を使う意味があるのです。
たとえばソーシャルをメインに考えていて口語的なタイトルを付ける場合、「すごい」とか「めちゃくちゃ」とかいった表現は、うまくハマると読者の右脳に響く場合もありますからね。
「ヤバくなるまで文字を削る」は、長いタイトルを付けがちなWeb担としては耳が痛い感じです。でも、「複雑よりもシンプル」「長いよりも短い」ほうが、キャッチコピーでもWebでも良いことなのです。それは間違いない。
ヤフトピの「13文字」を目指して、削れるだけ削りましょう。
Copybloggerいわく、「シンプルなのが良いと言うのは簡単だが、実際にそうするのは大変なことだ
」。たしかにそうなんですよね……。
一時期、「ソーシャル向けには多少長くても、中身がイメージできるタイトルのほうが効く」という考えをもっていましたが、今はやっぱりソーシャルでも短いほうがいいんだろうな、と思うようになっています。ただ、「そのタイトルをクリックするとどんな価値が得られるのか」をイメージできるようにすることは、やっぱり重要だと思いますけどね。
Webページのタイトルということで考えると、SEOを考慮すると微妙に違うとか、ソーシャルでの反応を強くねらいたい場合はまた少し変わってくるとかは、あると思います。でも、基本としてのポイントは変わらないはずです。
場合によっては、この6つのポイント(ステップ)を印刷して壁に貼っておいて、Webページのタイトルを考えるときには常にこれを見返すというのもアリかもしれませんね。
- 内容カテゴリ:Web担当者/仕事
- コーナー:編集長ブログ―安田英久
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:響くページタイトルを書くための6つの原則 [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum
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