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ネガティブSEOからサイトを守れ! 被害状況の監視法
ウェブマスターツールを利用して事前に防御(Search Engine Roundtable)
「ネガティブSEO」とは、第三者が悪意をもったスパムリンクを競合サイトに対して張ることで、競合サイトの検索順位に悪影響を与えること。
グーグルは、ネガティブSEOが可能だということを認めていない。しかし、ネガティブSEOだとしか思えない順位下落が発生したり、手動対策を受けたりしているという声は、SEOの世界に根強く存在する。
こちらの記事では、ネガティブSEOから身を守るための監視方法を説明している。
やり方は簡単だ。
- グーグルウェブマスターツールの「サイトへのリンク」から定期的に最新のリンクをダウンロードする。
- もし見に覚えがない怪しげなサイトから大量のリンクが張られていることを発見したら、リンクの否認ツールで否認する。
今のところ、ネガティブSEOをそんなに心配する必要はないと、筆者は考えている。それでもどうしても不安でしかたがないのであれば、この方法で事前に防御しておくのもいいだろう。
日本語で読めるSEO/SEM情報
新規公開ページの“SEO成功度”を調べる方法
ウェブマスターツールの「検索クエリ」を使(ウェブクルーSEOブログ)
「新規に公開したページが、どんなキーワードでグーグルの検索結果に表示されトラフィックを生んでいるか」を、ウェブマスターツールの「検索クエリ」レポートを用いて評価する方法を解説した記事。
ウェブマスターツールからダウンロードした検索クエリのデータを、コンテンツ公開前後で比較して、自分のサイトのページが検索結果に表示されたキーワードの増減を調べるという手法だ。
新しいページが狙いどおりにうまく成果を収めているかどうかはもちろんのこと、コンテンツの拡充や修正などの追加作業の必要性も明らかになってくる。
現場で働くインハウスSEO担当者が1年以上続けてきてその価値を感じている評価法だ。このコーナーの主な読者層であるウェブ担当者にあなたが該当するなら、運用に取り入れてみるといい。
コンテンツ作りに必要な2つの動機
「評判」と「貢献」(SEO 検索エンジン最適化)
住太陽氏が、物語風にSEOの本質を解説するシリーズものの記事を紹介する。
今回のテーマは「SEOとコンテンツ作りと商売」だ。
物語を通じて、次の2つの動機がコンテンツ作りには必要だと住氏はいっている(と筆者は解釈した)。
- 評判
- 貢献
評判は、「このことならこの人に聞けばいい」という信頼と知名度を手にすることだと考えていいだろう。貢献は、「人々の役に立てているという充実感」を得ることだ。
お金を儲けることを主体に考えてしまうと、どちらも興味をもてないことかもしれない。しかしこの2つを手に入れようと本心から取り組む姿勢が、コンテンツによるSEOの成功に必要不可欠だろう。
ちなみにコンテンツなしで検索から集客したければ、広告を使うべきだとも進言している。
しかし逆説的だが、住氏が言いたいのは、「コンテンツはすぐに商売には役立たないから、金儲けをしたいのならばコンテンツは気にせず、広告を使えばいい」ということではないだろう。
検索エンジンは、検索ユーザーに価値を提供するページを検索結果に表示しようとする ―― 企業側が「売りたい」と思って作っているページではなく。
だから、「人々の役に立つ」コンテンツを作っていくことが、今後は特に大切になるということなのではないだろうか。そうすることは手間と時間がかかることだが、結果として、評価され、共有され、まわりまわって商売に返ってくる。
そうした構造を理解するのが大切なのであって、それが理解できないのならば、無理して“コンテンツ”を作るのは無駄だ、そういったことを住氏は伝えたいのではないだろうか。
レスポンシブ・ウェブデザインの変更時のリダイレクトや再審査リクエストの詳細メッセージなどについてグーグル社員が解説
久しぶりのオフィスアワー(ウェブマスター オフィスアワー on Google+)
グーグル日本のサーチクオリティチームが定期的に主催する、Google+のハングアウトオンエアを使ったオフィスアワーが久しぶりに開かれた。
今回は次のような質問に金谷氏と長山氏が回答している。
- レスポンシブ・ウェブデザインへの変更時に使うリダイレクトの種類
- サイト移転時に一時的に発生するコピーコンテンツ
- JSON-LDの利用方法
- 再審査リクエストを拒否したときの追加の詳細メッセージ
回数を重ねるごとに質問者のレベルも上がっているように感じる。今回も役立つ情報が多いので、参加していなければ録画を視聴しておこう。
301リダイレクトしているのに検索結果にリダイレクト元URLが表示される理由
最も適切とグーグルが判断したURLが表示される(グーグル ウェブマスターツール向けヘルプフォーラム)
リダイレクトを設定している際の検索結果でのURL表示について、グーグルの長山氏が公式ヘルプフォーラムで次のように説明した。
Google は、複数の URL が同じリソースを指し示していると認識した場合、最も適切な URL を検索結果上に表示させるように努力しています。
30x リダイレクトや canonical が存在していたとしても、そこで示されている URL が常に検索結果上に表示されるわけではありません。
何が最も適切な URL であるかは時によって変化しますので、リダイレクトの変更などが認識され次第、表示される URL も変化する可能性が高いと思われます。
通常、検索結果に表示されるURLは次のように決定される
- 301リダイレクト利用時 ――リダイレクト先のURL
- 302リダイレクト利用時 ―― リダイレクト元のURL
- rel="canonical"利用時 ―― 指定したURL
長山氏によれば、強制力がある301リダイレクトであっても、グーグルは必ずしもリダイレクト先のURLを表示するとは限らないようだ。
英語版のオフィスアワーで以前に、ジョン・ミューラーも同様のことがありうると説明しているので確かなことなのだろう。
不正なハッキングからサイトを守るTIPS
サーチクオリティチーム主催の#NoHacked キャンペーンより(Google Webmasters on Google+)
グーグルのサーチクオリティチームは、「#NoHackedキャンペーン」と題したキャンペーンを実施した。サイトの不正なハッキングの問題を改めてウェブマスターに知ってもらうことが目的で、不正なハッキングからサイトを守るヒントを5回に分けて発信した。
筆者がSMX Advancedに参加したとき、米グーグルのサーチクオリティチームの社員と話す機会があった(マット・カッツ氏とは別の人)。「今いちばん多いスパムは?」という問いに「ハッキングだ」と彼は回答した。
サイトのハッキングは世界規模で大きな問題になっているようだ。絶対に被害に会わないためにも、このキャンペーンを通じてハッキング防止への意識を高めておきたい。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
筆者が参加したSMX Advanced 2014カンファレンスのセッションレポートを今週は2つピックアップ。
- Googleのマット・カッツがあんな質問、こんな質問、どんな質問にも答える at #SMX Advanced 2014
マット・カッツ氏とダニー・サリバン氏のQ&Aライブトーク - GoogleのモバイルSEOに欠かせない4つのステップ at #SMX Advanced 2014
モバイル対応の参考に
- パンダアップデート4.0にやられたのはCSSとJavaScriptをブロックしたせい?
- たくさんのサイトで同じテンプレートを使いまわしても大丈夫か
- グーグルがドメイン登録サービスを開始
- 好きなミュージシャンの歌を検索結果から聴ける
※更新がなかったため今週はピックアップなし
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
パンダアップデート4.0にやられたのはCSSとJavaScriptをブロックしたせい?
ページの表示に必要なリソースはGooglebotに自由にアクセスさせること(Yoast)
パンダアップデート4.0を、グーグルが5月下旬に実施したが、このタイミングで、グーグル検索からのトラフィックが激減したサイトがあった。
調査してみると、CSSとJavaScriptを手違いでブロックしていることが判明した。ブロックを解除したところ、ほどなくして検索トラフィックが元の水準に回復した。
この結果から、CSSとJavaScriptをGooglebotがクロールできなかったことが原因となり、パンダアップデートによる被害を受けたのではないかと疑われた。
しかしCSSとJavaScriptのブロックが直接の原因になったとは考えづらい。
説明されている状況を読むと、CSSとJavaScriptをGooglebotが読み込めなかったため正常なレンダリングができず、広告がページの上部を専有してしまっていたようだ。
ページをスクロールしないで見えるファーストビュー領域、いわゆるAbove the fold(アバブ・ザ・フォールド)が広告過多のサイトの評価を下げるアルゴリズムの影響を受けたとも考えられる。
どのアルゴリズムによるものかはともかくとして、CSSとJavaScriptのブロックがトラフィック減少の引き金になった可能性は高そうだ。
筆者が先日参加したSMX Advanced 2014で、グーグルのマイリー・オーイェ氏は次のように言っていた。
コンテンツやレイアウトに重要な意味があるリソース(CSSやJavaScriptなど)に、Googlebotが正しくアクセスできるようにしておくことを推奨する。
Googlebotは、JavaScriptとCSSを解釈し、人間が使うブラウザが表示するようにウェブページを見ることができるようになっている。JavaScriptやCSSの取得をブロックしてしまうと、正常なクロールやインデックスを妨げコンテンツの正しい理解ができなくなってしまうかもしれない危険があることを認識しておきたい。
ページの表示に必要なリソースは、Googlebotに自由にアクセスさせよう。
たくさんのサイトで同じテンプレートを使いまわしても大丈夫か
SEO的にはかまわないが顧客視点で見ると好ましくない(WebmasterWorld)
テーマに共通点がある商材で、とてもたくさんのサイトを作るつもりだ。流れ作業のようにしたいので、基本デザインが同じテンプレートをどのサイトでも使いたい。
検索結果に対して何か問題があるだろうか?
こんな質問が、WebmasterWorldフォーラムに投稿された。
SEOの観点だけから考えれば、同じテンプレートを使ってサイトを複数作ること自体に問題はないだろう。
たとえば、WordPressのデフォルトのテンプレートを使ったブログがそれこそ星の数ほどウェブにはある。そんな普通にありうることで、グーグルが評価を下げるはずがない。
一方で顧客の観点から見れば、同じテンプレートの使い回しは良い考えとはいえないだろう。ベースは同じだったとしても、そのサイトの“イメージ”、言い換えれば“ブランド”を作り上げるような独自のデザインがいい。
グループサイトということで共通点をもたせるのはいいが、独自性がなくなってしまっては個々のサイトを印象づけられないし、紛らわしくなってしまうかもしれない(構造としてのテンプレートだけ同じで、CSSでそれぞれオリジナルの見た目を作ることは十分に可能だが)。
そもそも、共通点がある商材を扱うなら、やたらにサイトを量産するのではなく、1つのサイトとして総合的に作り上げていくことも検討したい。そのほうが1つのサイトに労力や予算を集中できる。
そうしたほうが、良いコンテンツへの被リンクを1つのサイトに集められるので、検索エンジンによるサイト全体としての評価とオーソリティが上がるだろう。SEOの視点からも理想的な場合が多い。
グーグルがドメイン登録サービスを開始
Google+ Your Business(Google+ Your Business on Google+)
グーグルは、独自のドメイン名管理サービスを開始することを発表した。名称は、わかりやすい「Google Domains(グーグル・ドメイン)」だ。
ドメイン名の取得費用は12ドルで、次のような内容のサービスを提供する。
- 追加費用なしのプライベート登録
- 独自ドメイン名を使用した100アカウントのメールアドレス
- 100個までの自由なサブドメイン
- グーグルによる、高速で安全、信頼性の高いインターネットインフラストラクチャ
- 数多くのドメイン名を取得可能
- メールと電話によるサポート
「.みんな」ドメイン名の取得もできるようだ。また他のレジストラで取得管理しているドメイン名の移管も可能だ。
ただしサービスはまだ完成しておらず、現在は招待コードをもつユーザーだけがベータテスターとして利用できる。興味があれば、申し込んでみるといいだろう。
まだ発表されていないグーグルならではのサービスも登場することだろう。たとえば、ウェブマスターツールやGoogleアナリティクスなどグーグルのツールと連携した機能が考えられる。正式公開を楽しみに待ちたい。
好きなミュージシャンの歌を検索結果から聴ける
アプリユーザーの引きとどめ策?(Inside Search)
歌手やバンドを検索したときに、検索結果から直接アプリを立ち上げてその歌を聴ける機能を、グーグルが導入した。まずは米グーグル(gooogl.com)で始まった。
現在対応しているアプリは次の6種類だ(Androidのみ)。
- Google Play
- YouTube
- iHeartRadio
- Spotify
- TuneIn
- Rdio
日本にも先日導入されたApp Indexingにも似た機能だ。ユーザーにとっては利便性が増す。
スマートフォンでは、ブラウザでウェブページを見るだけでなく、アプリを利用することも多い。ウェブページの利用が減ることは、検索連動広告が大きな収益源になっているグーグルにとっては、良い傾向ではないはずだ。アプリユーザーを検索に引きとどめておく策としても、検索結果からアプリに直接行ける仕組みづくりにグーグルは取り組んでいるのかもしれない。
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※更新がなかったため今週はピックアップなし。
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