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SEOのエキスパート5人にいろいろ聞いてみた 2014年版 など10+4記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 9.5
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

SEOのエキスパート5人にいろいろ聞いてみた at SMX Advanced 2014
★★★★★現場から持ち帰ったここだけの情報(SMX Advanced 2014)

先週このコーナーをお休みして、米シアトルで開催されたSMX Advancedという検索マーケティングのカンファレンスに参加してきた。

その内容から、5人のSEOのエキスパートたちがいろいろな質問に回答する「Ask The SEOs」という人気セッションの模様をお伝えする(筆者によるイベントレポートなので、いつものような記事へのリンクはない)。

ステージ上のSEOエキスパートたち
さまざまな質問に答えくれた5人のSEOエキスパートたち
  • 内部リンクの役割

    • 今でも重要。
    • 大規模サイトではサイト構造がSEOに大きなインパクトを与える。
    • 内部リンクに関しては、IA(情報設計)が依然として最優先項目。
    • URLを変更したときは、リダイレクトを介さずに変更後のURLを指すように直接のリンクに内部リンクを修正するべきだ。
  • 新TLDのSEO効果

    • くだらない質問だ。pizza.pizzaなんて馬鹿なドメイン名だ。
    • 業者は新しいドメイン名を売りたがるけど、ランキングとは関係ない。
    • ブランド保護の目的で取得しておくなら意味はある。
    • 別の国のTLDを使ったらユーザーを混乱させるかもしれない。
  • ペンギンアップデートからの回復

    • リカバリは次のアップデートまで待たければならない。そのときまでに対応が済んでいなければならない。
    • 過去5年間に不正なリンクビルディングをやってきたなら、解除されたとしても元の順位に戻ることはない。
    • 自分は、やられる前に危険なリンクを否認している。
    • リカバリを諦めることもある。ときにはSEOの修正だけじゃなくてビジネスモデルを変えなきゃならないこともある。
    • URLを変えて中身をコピーしてもまた捕まる。パンダアップデートも同様だ。
  • SEO施策のテスト

    • titleタグとmeta descriptionタグから始めるといい。CTRに大きく影響する。今のGoogleは、想像以上にtitleタグを書き換えている。
    • rel="publisher"を設定しておくといい。ブランドとして(検索結果の右の)パネルに出る。
  • レスポンシブ・ウェブデザイン

    • 絶対に必要なものではない。
    • ナビゲーションがゴチャゴチャすることがあるので、デザインの設計に注意する。
    • コードが増えて、表示速度が遅くなる可能性があることに気をつける。
  • ソーシャル

    上手なソーシャル戦略は、改善して再生させられる古いコンテンツを見つけることだ。

  • コンテンツ

    「コンテンツを作ればユーザーが来る」という考え方は荒唐無稽。良いコンテンツを作っても、それだけでリンクが集まると期待してはダメ。知ってもらい拡散するための戦略が必要。

  • ネガティブSEO

    • Googleが言っていることとは違って、数年前から起こっている。
    • 競争の激しいジャンルでは実験されている。でも、このやり方に自分は投資しようとは思わない。
    • 監視して事前に防ぐことが大切。
  • クロールの最適化

    • 予算が少ないなら分析できる技術スキルの高い人材が必要。
    • クロール状況を必ずログで見る。
    • Screaming Frogはクロール状況を調べるのに良いツールだから使うといい。
  • 手動対策ビューア

    導入以前に与えられた手動対策であっても、手動対策ビューアには出てくる。グーグルのジョン・ミューラー氏が言っていたし、自分でも確認できた。

  • 最優先で取り組むべきSEO

    • リッチスニペット/構造化データ
    • サイトとページ表示のスピードアップ
    • rel="publisher"/ナレッジグラフ
    • コンテンツ

日本語で読めるSEO/SEM情報

「サイトの移転」虎の巻をグーグルが公開
★★★★★これさえあれば失敗するはずがない(Google ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルは、ドメイン名の変更やサーバーの乗り換えにともなうサイトの移転についての詳しい解説を公開した。

移転のプロセスや注意点を、今までよりもずっと丁寧に説明している。移転は頻繁に行うものではないだろうが、一読しておこう。

またレスポンシブ・ウェブデザインへの変更時にURLの変更を実行する際の推奨もあわせて公開した。レスポンシブ・ウェブデザインへの移行を検討しているとしたら、こちらは必読だ。

あなたのサイトにあるそのnofollowは無意味です
★★★★☆nofollowの目的を理解せずに使うなかれ(SEO HACKS公式ブログ)

nofollowを外部リンクに設定することは無意味だ

と、一見すると過激な発言にもとられる見解を述べた記事。

しかし筆者も概ね同意だ。

nofollowを使うのは、主に以下の状況に当てはまるときだろう。

  • 有料広告のリンクを外部サイトに張っている
  • コメントスパムやトラックバックスパム(によって、検索エンジンからの評価を下げられること)を防ぐ
  • リンク先のサイトの健全性を保証できない(スパムサイトのように検索エンジンの評価が著しく悪い可能性があるサイトへリンクしたい)

また、管理者ではないユーザーがコンテンツを自由に投稿できるUGC(ユーザー生成コンテンツ)サービスやコメント欄で、検索エンジンの順位を操作するためのリンクを投稿内容に含めるようなスパムの影響を排除するときにも利用できる。

原則として、サイト内のページに対してnofollowを付ける必要性はまずないと考えておくのがいい。たとえログインページへのリンクであったとしても、nofollowを付けることによって得られる実質的なメリットが(今は)あるとは思えない。

グーグルの評価を高めたり検索順位を上げたりする目的でnofollowを使おうと企んでいるなら、思いとどまった方がいい。「無意味」だ。

ホスティング事業者でなくても見逃せないグーグルからの直接のご指導
★★★★☆ふつうのウェブ担当者も見なきゃ損(ウェブマスター ハングアウト on Google+)

日本のグーグルのサーチクオリティチームが、ホスティングサービスの運営者を対象に、グーグル検索と相性の良いサービスを運営するためのセミナーを実施したことを前回ピックアップした。

そのセミナーのフォローアップがGoogle+のハングアウトオンエアで行われた。

まずセミナーの概要ということで、次のことを説明している。

  • クローリングとインデックス、サービス提供を正しく実装するには
  • ホスティングサービスとグーグル検索
  • グーグル検索におけるスパムサイト対策

次にイベント時に出た質問に回答している。たとえば次のような質問だ。

  • ホスティングサービスがスパム対策しなかったら問題があるか?
  • サービス全体で外部サイトへのすべてのリンクにnofollowを付けてもいいか?
  • ガイドライン違反になりそうなところだけをGooglebotに隠してもいいか?

ホスティングサービスの管理者でなかったとしても、サイトの大小の規模を問わずサイト運営における共通点は多い。このハングアウトオンエアから学べることが必ずある。時間を確保してすべて視聴することをおすすめする。

nanapiが検索流入数を166%アップさせた秘訣とは?
★★★★☆チーム戦で挑んだ(nanapi TechBlog)

ハウツーサイト nanapiが検索流入数を前年比166%にした施策を解説した記事だ。鍵は「チーム戦」だったそうだ。

SEOをメインとした集客設計は技術的な側面だけではない、編集・コンテンツ制作が複雑に絡んだチーム戦なので……

たとえば各チームが連携して次のような施策を行ったと説明している。

  • 表示速度改善でUXを最適化
  • 中長期KW戦略でニーズをおさえた流入を獲得
  • 拡散に強いコンテンツ作りで良リンク獲得
  • SEOライティングで周辺の課題ニーズにも対応する

あなたがたった1人のウェブ担当者であったとしても、あなたのSEO施策に取り入れられることがあるのではないだろうか。

PV単価を144%アップさせた7つの施策
★★★☆☆広告掲載サイト向け(nanapi TechBlog)

nanapiのサイト運営に関する記事をもう1つピックアップする。

nanapiの広告ディレクターが、nanapiのサイトに掲載している広告から得られる収益のPV単価を144%アップさせた7つの施策を公開した記事。

7つの施策とは、次のとおりだ。

  • ページ表示速度を高速化
  • DoubleClick Ad Exchangeを導入
  • ダイナミックアロケーションを開始
  • プライベートエクスチェンジを開始
  • ADNW各社の徹底比較
  • ADNW担当者と積極的に会う

SEOのトピックからは少し離れているが、広告掲載で収益を上げるモデルのサイトを運用しているなら、参考にしたい。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

GooglebotのJavaScript処理に関する注意点と筆者が参加した海外カンファレンスのレポートを今週はピックアップ。

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再審査リクエストを却下した理由をグーグルが詳細に説明するようになった
★★★★☆手動対策の解除に大助かり(Search Engine Roundtable)

米グーグルのマット・カッツ氏は、SMXカンファレンスで次のように発表した。

再審査リクエストを却下した際に、その理由や問題点を、処理した担当者がより詳細に説明するようにする。

これまでの再審査リクエスト却下の連絡では、定形の文章に添えて、問題視されるリンクのサンプルを2つ3つ提示することはあった。

しかし今後は、担当者が必要だと判断したときには、より具体的な説明をメッセージに含めることがあるのだ。

この詳細な説明が書かれている審査拒否の返信が、実際に届き始めているようで、Search Engine Roundtableの記事にその一例が紹介されている。

詳細な説明が追記された再審査リクエストの返信
“A note from your reviewer(審査担当者からの注記)”以下が、特別に追加されたメッセージ。この例では、使用するドメインの設定(wwwの有無)」を確認して、適切なサイトのリンクを確認するようにとのコメントが書かれている。

記事で示されていた例を見る限りでは、ものすごく重要なヒントが書いてあるようには思えないのだが、このサイト管理者にとっては大きな手助けになっているのかもしれない。

いずれにしても、個々に対してより詳しい説明を提供してくれるのは、ありがたい。手動対策の解除のための作業に多いに役立つだろう。

モバイル向けページに設置するrel="canonical"であってもコンテンツは等しくあるべき
★★★☆☆rel="canonical"は正規化のタグだから(Webmasters Stack Exchange)

コンテンツがまったく異なるモバイル向けページをrel="canonical"でPC向けページに対応付けしても構わないだろうか?

SEOフォーラムに投稿されたこの質問にグーグルのジョン・ミューラー氏が次のように回答した。

メインコンテンツが等しくないのであれば、rel="canonical"を使ってはいけない。

PC向けページとモバイル向けページ(スマートフォン向けページ)で別々のURLを利用する構成では、対応関係を“アノテーション”でグーグルに伝える必要がある。

  • PC向けページには、対応するモバイル向けページを示すrel="alternate"をHTMLに記述する
  • モバイル向けページでは、対応するPC向けページを示すrel="canonical"をHTMLに記述する

rel="canonical"はもともと正規化のためのタグだ。内容が(ほぼ)同じであるが、URLが異なる場合に1つの代表URLにまとめるための仕組みだ。

モバイルサイトの構成のためであったとしても、ミューラー氏が指摘するように、少なくともそのページの主要なコンテンツがPC向けページと一致していなければならない。

パーソナライズ検索を無効にする3つの方法
★★★☆☆位置情報によるカスタマイズは無効にできない(Matt Cutts (@mattcutts) on Twitter)

パーソナライズ検索に関するマット・カッツ氏とフォロワーのやりとりを紹介する。

フォロワー:マット・カッツさん、どうやったらパーソナライズ検索を無効にできますか?

マット・カッツ氏:ブラウザのシークレットモードを使うか、pws=0パラメータを利用するといい。位置情報による検索結果の調整を無効化するのは難しい。なぜならそれはとても役に立つからだ。

「パーソナライズ検索」は、検索ユーザーの検索履歴やソーシャルネットワークのつながりに応じて、検索結果をその人に合わせてカスタマイズする仕組みだ(余談だが、グーグルは現在「パーソナライズ検索」という用語を公式に使っていないようだ。ヘルプに見当たらなくなっている)。

他の人がどんな検索結果を見ているのかを確認する場合などは、このパーソナライズ検索を無効にしたい。そのためには、マット・カッツ氏が言うように、次の2つの方法がある。

  • Google Chromeのシークレットモードを使う(Firefoxでは「プライベートウィンドウ」、Internet Explorerでは「InPrivate ブラウズ」、Safariでは「プライベートブラウズ」という同等の機能がある)
  • 検索結果のURLの末尾に「&PWS=0」を追加する(そしてページをリロードする)

もう1つ、もっと簡単な方法も紹介しておこう。

検索結果の右上に表示されている「地球」マークのアイコンをクリックするのだ(「人」マークのアイコンを選択した状態だとパーソナライズ検索、正確には「プライベート検索結果」が適用される)。

プライベート検索を無効にする地球マーク
Google Appsで管理されているユーザーではこの表示が出ない場合もある

ちなみに、「スターバックス」で検索したとき、東京にいる人と札幌にいる人では、表示されるスターバックスの店舗情報が違うのだが、検索者の位置に応じて検索結果を調整する仕様は無効にできない。「場所」に関係する検索では、その場所に関連した検索結果をグーグルは返すからだ。

東京での「スターバックス」の地図検索結果
東京(の西地区)に在住の筆者が「スターバックス」で検索したときの地図検索結果
札幌での「スターバックス」の地図検索結果
札幌在住の筆者の知人が「スターバックス」で検索したときの地図検索結果

ただし、どの地域で検索するとどのような検索結果になるのかを確認することはできる。「検索ツール」にある地域の項目を開き、「現在地を入力」の欄に地域名を入力するといい。指定した地域での検索結果が表示される。

PDFやWordファイルのインデックスを調べる方法
★★★☆☆「filetype:」構文を使う(Google Webmaster Help Forum)

次の質問が英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムに投稿された。

グーグルは、.pdfや .doc、.rtfのドキュメントをクロールできますか?

ジョン・ミューラー氏は次のように回答した。

もちろんだ。

https://www.google.com/#q=filetype:pdf
https://www.google.com/#q=filetype:doc
https://www.google.com/#q=filetype:rtf

これらで検索してみればわかる。

「filetype:pdf」「filetype:doc」「filetype:rtf」のように、「filetype:」(コロンは半角)に続いて拡張子を指定する検索構文を使えばPDFやワード文書、リッチテキスト文書を検索することができる。

たとえば、次のように検索するとWeb担サイトのなかでインデックスされている、拡張子が「pdf」のファイルを調べられる。

site:web-tan.forum.impressrd.jp filetype:pdf
「site:web-tan.forum.impressrd.jp filetype:pdf」の検索結果

管理サイトにあるHTML以外のファイルのインデックス状況を調査するときに利用できる。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

YouTubeのSEOとペンギンアップデート対策の記事を今週はピックアップ。

この記事の筆者
ユーザー 鈴木 謙一 の写真

鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役インディペンデント・コントリビュータ。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のセルフデザインでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。

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