グーグル「キーワードがnot providedだらけ問題は数か月のうちに何とかする」
具体的にはわからないが(Search Engine Land)
サイト訪問時の検索キーワードが「not provided」ばかりになってしまう(つまり検索キーワード情報がわからない)問題が、解決されるかもしれない。
米グーグル検索品質チームのトップ、アミット・シンガル氏が、米国で開催されているカンファレンス「SMX West」の基調講演で、参加者からの質問に答える形で次のように語ったのだ。
これまで、グーグルは「セキュア検索」に移行してきた。その影響で、ウェブマスターはリファラーから検索キーワードを知ることができなくなっているが、(アドワーズの)広告主は検索キーワード情報を得ている。とはいうものの、ウェブマスターツールを使えば、もっと多くの情報が得られるのも事実だ。
ずっと検索ユーザーからは検索をセキュアにしてほしいという要望が出ており、これは非常に重要なことだったのだ。我々はオーガニック検索の今の状態が好ましいと思っている。
さて、これからの数週間から数か月で、我々はこの問題に対する解決策を調べる。現時点で明言できることはないが、この問題(ウェブマスターがオーガニック検索のキーワードを調べられない問題)にどう対処すべきかに関しては、広告側とも話し合ってきている。
現時点ではまだ何がどうなるか明確にはなっていないが、具体的な「解決策」がどうなるか楽しみではある。
「ユーザーのプライバシーのため」という理由に基づいて検索キーワードを隠しているにもかかわらず、アドワーズ広告を利用する広告主にはその情報が伝わっているという状況を、どのような方向で解決するのだろうか。
日本語で読めるSEO/SEM情報
検索結果のタイトルを生成するアルゴリズムをグーグルが変更した!?
「SEOの神様」が気付いた異変(辻正浩 | Masahiro Tsuji (tsuj) on Twitter)
辻正広氏がこんなツイートを投稿した。
Googleのtitle要素の省略、文字数以外にアルゴリズムが大分変わっていますねー。
Yahoo! 検索にも反映されるんだろうなあ。スマホは反映されるかな?統一されてくれないと、がっちりやっているところならスマホとPCでどちらを重視するか考えないと……
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2014, 3月 6
検索結果に表示されるページタイトルの文字数が少なくなることを、アユダンテ コラム「検索結果のtitleが25文字に!?Googleが新しい検索結果を一部テスト中」という記事で解説しているが、このことだろうか。
辻氏はその後、この件に関して追加でツイートしているので、紹介する。
とりあえずGoogleのtitleの仕様変更については、慌てて変更に動くべきじゃないことは確かですね。仕様が安定するまでは静観するべきかと。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2014, 3月 12
今のテストの仕様では、Yahoo! 検索とGoogle、そしてスマホが表示文字数が違う状態になりそうなのが一番辛い所。
他ではさらに数文字出せるのに文字数を減らして、シェアは比較的少ないPC版Googleでの最適な状態を作るべきか考える必要があります。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2014, 3月 12
制限文字数等をギリギリまで使ってtitle要素の最適化に取り組んでいるページ以外でしたら、仕様が安定した段階で文字数減らすのがいいのでしょうが。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2014, 3月 12
さしあたり主だったキーワードで管理サイトのtitleタグが検索結果でどのように表示されるか調べてみる程度にしておくのが良さそうだ。
必ず見よう!グーグルによるモバイルサイト改善のためのチェックリストと動画
動画は日本語字幕付き(Googleウェブマスター向け 公式ブログ)
グーグルは、モバイルサイトを改善するためのチェックリストと動画を日本向けにも公開した。
昨年12月に英語で提供されていたチェックリストと動画に日本語字幕を付け、チェックリストの簡易版の日本語訳とともにウェブマスター向け公式ブログで公開したものだ。
チェックするように推奨している項目は次の3つだ。
- ユーザーをイライラさせない
- 簡単にタスクを完了できるようにする
- ユーザーをファンに変える
マイリー・オイェ氏による動画はウェブマスターとGoogleアナリティクスも使いながら実践的なノウハウを説明している。時間を確保して必ず視聴してほしい。
「大量の404エラーもHTML改善の重複も無視してOK」グーグル社員が助言
今回は質問てんこ盛り(ウェブマスター オフィスアワー)
グーグル日本のサーチクオリティチームがGoogle+のハングアウトオンエアで「オフィスアワー」を開催した。オフィスアワーは、筆者たちからの質問にグーグル社員が回答するカジュアルな形式でのQ&Aビデオチャットだ。
やや盛り上がりに欠けた前回、前々回とは異なり、今回は次に挙げるほか、時間が足りなくなるほど多数の質問が寄せられ活気があった。
- 大量の404エラーについて
- 解消されない、ウェブマスターツールでの「HTMLの改善」の重複
- スパムレポートの扱い
- HTMLページとPDFの重複
30分強の動画で公開されているので、見ておくといいだろう。
次回のオフィスアワーは、「3月19日(水)日本時間 17:00 - 17:30」の予定だ。
リンク否認の対象範囲はルートレベルドメインとサブドメインで違う
間違えて指定しないように注意(グーグル ウェブマスター向け公式ヘルプフォーラム)
リンクの否認ツールでアップロードするファイルでは、「domain:」を使うと指定したドメイン名からのリンクをすべて否認できる。同じドメイン名のサイトから複数のリンクが張られていてそれらをすべて否認したい場合は、1本1本記述する必要がないので手間が省けるし、記述漏れを防ぐことにも役立つ。
この「domain:」の利用に関して非常に重要なことを、グーグル社員のAiriさんが公式ヘルプフォーラムで説明した。
ルート ドメインを否認すると、サブドメインも否認の対象になります。
しかし、サブドメインを否認しただけでは、ルート ドメインは否認ファイルの影響を受けません。
例えば、「domain:example.com」という行を追加すると、example.com からのリンクをすべて無視するよう Google に指定することになります。
「domain:subdomain.example.com」という行を追加すると、そのサブドメインからのリンクのみが否認されます。
また、アップロードするファイルには、Google に無視するよう指定するリンクのみを記載してください。自分のサイトへのすべてのリンクのリストをアップロードしないように注意してください。
「ルートドメイン」と書かれているのは、「example.com」などのペイレベル・ドメイン名(ルートレベル・ドメイン名)のことだ。
考えてみれば当たり前のことだが、うっかりしないように、サブドメインの対象範囲の違いには、特に注意してほしい。
スマホ&マルチスクリーン時代に欠かせないバイブルの第2版をグーグルが公開
必ず読んでほしい(Inside AdWords-Japan)
グーグルは、スマートフォンおよびマルチスクリーンワールドに関する、次の2つのリソースをアップデートして公開した。
「The Mobile Playbook」は、企業がスマートフォン戦略を立てる際に考慮すべき、5つの課題における最新の成功事例や取り組みを紹介している。
「マルチスクリーン ワールド」調査データ サイトでは、マルチスクリーン社会における消費者行動とスマートフォン ユーザーの利用動向を、インタラクティブに楽しみながら知ることができる。
グーグルアドワーズの公式ブログが紹介したリソースであるが、SEOに取り組む筆者たちにも非常に有益な情報がぎっしり詰まっている。参照することを強く、強く推奨する。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
SEOに適した無限スクロールを実装しているサイトの紹介記事とHTML5の新技術をグーグルが推奨する記事を今週はピックアップ。
- 世界で最も美しくSEOに適した無限スクロールを実装するサイト、QUARTZ (qz.com)
Mozのランド・フィッシュキンも脱帽する美しさ - Googleジョン・ミューラー、新しいサイトには「#!」のAjaxよりも「HTML5のHistory API/pushState」を推奨
新しいサイトなら最新の仕組みを積極的に使いたい
- 時間がたってもすたれない12種類のコンテンツ
- コンテンツマーケティングの成果が出るまでに時間はどのくらいかかる?
- 積み重ねてきたウェブスパムはそう簡単には許してもらえない
- ウェブマスター向けGoogle+ページ、スタート
- URLの文字数は2000文字以下に抑えるべき
- あなたのSEOを劇的に改善する内部リンク構築戦略
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
時間がたってもすたれない12種類のコンテンツ
バックリンクが集まる期待もあり(Search Engine Watch)
時間がたってもすたれることがなく、リンクを集められるコンテンツの種類を12個挙げた記事。筆者による補足を交えながら簡潔に紹介する。
毎年更新する特集
毎年あるいは定期的に、決まったテーマの内容を更新するコンテンツ。たとえばWeb担ならMozが調査した「検索エンジンランキング要因」に当たる。
何かを追跡調査する記事
たとえば、Red SweaterというサイトはMacBook Pro(Apple社製のノートPC)に発生するトラブルに関する情報を絶えず収集し、詳細を説明している記事へのリンクを掲載している。
インタビュー
だれかにインタビューする。どんなテーマでも、どんな人にでもインタビューできるが、今までに聞かれたことがなかったことを聞きだしているインタビューだと人気が出る。
ハウツーもの
何かのやり方や作り方などを具体的に説明する記事。だれかがすでに解説したのと同じテーマにするときは独自性を出す。動画や画像を入れたり、役立つ関連コンテンツへリンクしたりするのもいい。
歴史
何かの歴史について書いた記事。教養があるコンテンツになるし、新しい情報が出てきたら追加更新できる。
会社案内
会社案内やスタッフ紹介、運営者紹介のページ。これらのページを優れたコンテンツにすることができる。
小技紹介
ちょっとした便利な使い方を紹介する記事。たとえば、iPhoneやiPadを初めて手にしたユーザーに役に立つ使い方ガイドが作れる。
体験談
製品やサービスを利用した顧客の声をコンテンツにできる。基本的には、その製品やサービスを気に入った人に語ってもらう。
レビュー
体験談と似ているが、レビューは必ずしもポジティブなものだけとは限らない。またUGC(ユーザー生成コンテンツ)としてユーザーが自由に書き込むことができる場合が多い。
キュレーション記事
平たく言えば、「まとめ記事」のことだ。気をつける点は、単なる「コピペ」「つぎはぎ」にならないように、本当に役に立つものをえりすぐることだ。選んだ記事がどんな記事なのかの簡単な説明や、自分なりの意見を追加すると喜ばれるだろう。
個人の経歴
あなたの経歴を詳細に書く。あなたがどんな人物なのかを知ってもらうコンテンツだ。
リソース集
何かをやりたいときに必要となるもの・ことがどこで手に入るかをまとめたコンテンツ。たとえば、子どもがガーデニングするなら、本や雑誌、よくある疑問、花の種を買うところなどの情報をどこで得られるかを紹介する。
コンテンツマーケティングの成果が出るまでに時間はどのくらいかかる?
3~4か月が1つの目安になりそう(Search Engine Journal)
コンテンツを足し続けるだけで、訪問ユーザーがどのくらい増えるのかを検証したケーススタディ。
40人ほどの大学生に、自分がよく知っているニッチなテーマに関するブログを立ち上げて記事を書かせた。1日に100訪問を得るまでに要した期間は、平均して3~4か月だったそうだ。訪問の大半は検索エンジンからのトラフィックだ。
リンクを獲得するための施策はもちろんのことキーワードリサーチも行っていない。記事の書き方などは指導したと思われるが、やったことは「質が高い記事を公開すること」だけだ。
どんなケースでもこの事例に当てはまるとは限らない。それでもコンテンツを足し続けることでそれなりのアクセスを集めるには3~4か月かかることを1つの目安として、まずはこのくらいを最初の成果測定地点として設定していいかもしれない。
積み重ねてきたウェブスパムはそう簡単には許してもらえない
すべての悪事をグーグルはお見通し(Marie Haynes on Twitter)
どうしても再審査が通りません。なんとか助けてもらえないでしょうか。
クライアントのサイトに与えられた不自然リンクの警告をどうしても解除できないSEOコンサルタントが、グーグルのマット・カッツ氏にツイッターで助けを求めた。
マット・カッツ氏は、まだ残されているスパムコメントをいくつか例示したうえで、このクライアントが保有している別のスパムサイトを指摘した。
クライアントはかなり昔から複数のサイトで継続的にスパム行為をしていたらしい。この事実をコンサルタントは知らされていかったようだ。しかしマット・カッツ氏はお見通しだった。
同じ管理者のもとで運用されているサイトがスパムサイトばかりだった場合は、総合的にスパム判断されることがあるようだ。つまり1つのサイトの問題だけを修正しても、その管理者が所有するスパムサイトが残っているかぎりは手動対策を解除してもらえないかもしれないということだ。
「長年にわたり、またいくつものサイトでガイドライン違反を繰り返してきた場合は、手動対策の解除は非常に難しくなることがある
」ともマット・カッツ氏は付け加えている。
ウェブマスター向けGoogle+ページ、スタート
フォローしてグーグルSEOの最新情報を入手(Google Webmasters on Google+)
グーグルは、ウェブマスター向けの公式Google+ページを開設した。
このページを通じて、アナウンスやイベント告知、TIPS、クイズなどの情報を提供するとのことだ。
グーグルはツイッターでもウェブマスター向けの公式アカウントを運用している。どちらもフォローしておけば最新の情報が手に入る。
なお日本のグーグルサーチクオリティチームはGoogle+のコミュニティを独自に運用している。こちらにも参加しておくことを勧める。
URLの文字数は2000文字以下に抑えるべき
普通は気にしなくていい(Google Webmaster Help Forum)
URLの長さはどれぐらいがいいのかについて、グーグルのジョン・ミューラー氏が次のように公式ヘルプフォーラムでコメントした。
私が知るかぎりでは長さに理論的な上限はないが、扱いやすく保つためには2,000文字以下に抑えることを推奨する。
2000文字というのは、おそらくIEで扱えるURL文字長が2083文字だというあたりが理由だろう。
日本語URLを使ったとしても2,000文字を超えるほど長いURLはまずできあがらないだろうし、使おうとも思わないだろう。とりあえず豆知識として知っておくといいかもしれない。
ちなみに、URLが長すぎる場合にサーバーから「414(Request-URI Too Long)」のレスポンスが返る場合がある。400番台なので、クライアント側のエラー扱いだ。
ApacheやnginxといったWebサーバーでは、標準で8190バイトを超える場合は414エラーが返るようになっている。
SEO Japanの
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内部リンクの最適化を解説した記事を今週はピックアップ。
- あなたのSEOを劇的に改善する内部リンク構築戦略
外部リンクの前に内部リンクに目を向けよう
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