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2029年、グーグルは人間のような能力をもつようになる!? など10+4記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

2029年、グーグルは人間のような能力をもつようになる!?
★★★☆☆5~8年以内に進化が目に見えるように(ウォール・ストリート・ジャーナル)

米グーグルのエンジニア部門を率いるレイ・カーツワイル氏へのインタビューの記事の翻訳が、日ウォール・ストリート・ジャーナル誌のオンライン版で公開されている。

カーツワイル氏は……(中略)……2029年までには検索エンジンが人間のような能力を持つようになると予想している。

向こう5年から8年以内により人間に近い検索エンジンが登場する

※強調は筆者による

にわかには信じがたい発言だが、その背景は、次のようなものだ。

グーグルはすでに意味を実際に理解する方向に向けて進んでいる。ほんの少し理解しながら読むことができる

長くて複雑な質問に返答し、検索しようとする資料の意味を理解し、さらに人々に役立つだろうと自らが考える情報を探し出す

これまで検索エンジンは「ページの内容」によって検索結果を作るのではなく、キーワードとさまざまなシグナルをもとに検索結果を作っていた。

しかし、いまグーグルが取り組んでいるのは、「ウェブページのコンテンツを実際に理解する」ことなのだ。

ネットの初期には「手動サーチエンジンはやぶさ」というものがあった。キーワードを入力すると、人間がメールで検索結果を返すというものだ。

グーグルが進めているのは、これと同じことを、人間ではなくコンピュータが行えるようにするということだろう。「はやぶさ」では「回答時間が2000日」のような状態だったが、コンピュータが行えばその心配はない。

また、より人間的だと感じられるのは、次の部分だ。

相手が何を求めているのか理解するために、会話することもあるかもしれない

5~8年後というと、2020年前後。そう遠くない未来だ。今の我々には想像もできないような進化が、まもなく訪れるかもしれない。

「先を見据えてSEOを施策するべき」と言いたいところだがそんなに単純なものではない。言えることは、「ユーザーが必要とする情報を提供できるサイトを作り続けていくこと」ができれば検索の変化を味方に付けられるはずだということだ。

1か月前の記事であるが、今からでも読む価値があるので今回ピックアップした。

日本語で読めるSEO/SEM情報

ハッキングはサイト運営の命取り、すばやく被害を見つける3つの方法を教えます
★★★★☆ハッキング対策は万全に(Google ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルのウェブマスター向け公式ブログが、ハッキングの被害にいち早く気づくための最新のヒントを3つ紹介している。

  • サイト内に不自然なディレクトリや URL がないか確認する
  • ウェブマスター ツール上の「検索クエリ」に不自然なクエリが表示されていないか確認する
  • ウェブマスター ツールのメール転送機能を活用する

ハッキング被害にあうサイトは確実に増えている。筆者もつい最近、旅行関係のサイトにアクセスしたところ、こんな通知が表示されており利用できなかった経験をした。

ホームページ改ざんのお知らせ

ハッキングされないためにも、また万が一ハッキングされたときの被害を最小限に抑えるためにも、公式ブログの記事にきちんと目を通しておくことを勧める。

コンテンツが存在しないのに「価値のない質の低いコンテンツ」のペナルティが解除されない
★★★★☆解除方法は質が高いコンテンツの追加のみか(グーグル ウェブマスター向け公式ヘルプフォーラム)

価値のない質の低いコンテンツ」が原因で手動による対策をグーグルから与えられたサイト管理者が、公式ヘルプフォーラムでアドバイスを求めた。

1ヵ月前に実質のないコンテンツのペナルティを受けたためにブログ自体を破棄し、ペナルティが解除されてから別の運用を考えていたのですがペナルティが解除されません。

wordpressを使用しており、アプリケーションも初期化しています。

コンテンツは現在0の状態ですが、何度再審査のリクエストをしても返答は同じでどうすればいいのかわかりません。
これはコンテンツがないことも原因なのでしょうか?

コンテンツをすべて削除し、サイトを「ゼロ」の状態にしたのに手動対策が解除されないというのだ。

その理由を、フォーラムの上級メンバーたちは次のように推測している。

  • 削除しただけでは、今後繰り返さないという保証がないから
  • コンテンツがすべて削除されたため審査の対象になるコンテンツがないから

グーグル社員からのコメントはないので本当の理由はわからない。いずれにしても、ユーザーに価値を与えるオリジナルなコンテンツをしっかりと作成することが、最優先でやるべきことだろう。

グーグルは需要に応じて検索結果を変える?
★★☆☆☆リンクとは関係なく(FG (fuguti) on Twitter)

このコーナーで何回かピックアップしたことがある「バカに毛が生えたブログ」さんが、興味深いツイートを投稿していた。

同じクエリであったとしても、需要に合わせて検索結果を調整するというのは、確かにあるだろう。また、検索ユーザーの検索意図により合致したページを上位に持ってくる(バックリンクの評価よりも優先する)というのも、まさにグーグルが取り組んでいることではないだろうか。

グーグル検索の同じような変化に気づいていたら、ぜひ教えてほしい。

「グーグル検索は俺の庭」ではない
★★★★☆被害者はスパムされたグーグル(UMA)

手動の対策を受けたサイトの担当者が「大変なことになった」「コンバージョンが減った」とグーグルを非難したくなる気持ちも、わからないではない。しかし元記事では、順位が落ちたのは担当者の責任であり、グーグルからみると、良い検索結果ではなくなるようにされたグーグルが被害者なのではないかと指摘している。

私はこれまで数十サイト、不自然なリンクに対して適用された対策を取り消してきましたが、担当したサイトの管理者などの中に、「掲載順位が下がり、お問い合わせ数や収益が減って、大変だからどうにかして欲しい(泣)」といったようなことを言われる方がいます。

しかし、「手動による対策」が適用されるということは、Google検索に対して害を加えようとしたため、適用されたものです。つまり、Googleは加害者ではなく、被害者ということになります。本当に泣きたいのは、Google。

Google検索は、Google社のものであり、それ以外の誰のものでもありません。これが逸れてしまうと、「検索エンジンは俺の庭」などといったことになります。

強調は筆者による

ややもすれば、きつい言い方にも受け取れるが、あなたも同意できるのではないだろうか。

生活インフラであるかのように日常的に利用していたとしても、グーグル検索はグーグルという一私企業が利益を上げるために提供しているサービスだ。自社の正当な営利活動を妨害する人間に対して毅然と対処するのは、まったく当然のことだ。

企業の営利活動でなかったとしても、あなただって自分の家の庭に生ゴミを撒き散らかされたら憤慨するだろう。

「グーグル検索は俺の庭ではない」は正しい。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

元Google社員と現グーグル社員が発した情報を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • モバイル向けECサイトで売上を伸ばすための6つの必須要素
  • グーグルは301リダイレクトしなくてもサイト移転を認識する、がペナルティも一緒に連れていく
  • グーグルにコピーサイトを通報しよう
  • リンク否認ツールの知られざる7つの秘密
  • 「関連性がない」という理由でリンクを否認する必要はない
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • あなたのサイトの検索ランキングが落ちた理由と7つの解決策
  • いい加減に消え去ってほしい議論が無意味なSEOの10トピック

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

モバイル向けECサイトで売上を伸ばすための6つの必須要素
★★★★☆モバイルでのコンバージョン率アップ(Smart Insights Digital Marketing Advice)

スマートフォンでオンラインショッピングするユーザーが増えてきた。

こちらの記事では、モバイル向けECサイトでコンバージョン率を上げるためにあったほうがいい6つの要素を挙げている。筆者が、他の記事や海外のカンファレンスで知ったことと共通したものばかりなので紹介する。

  • 最寄りの実店舗を見つけやすくする

    店舗がいくつもある場合は、スマホのGPS機能を使い最も近い店舗を表示するようにする。

  • ゲスト購入/ソーシャルログインを提供する

    購入するのに会員登録を必須にすると、コンバージョン率が下がる。登録せずに買うことができる「ゲスト購入」ができるようにする。

    また、ツイッターやフェイスブック、グーグルアカウントなどでECサイトにログインできる「ソーシャルログイン機能」を提供すると、新たにアカウントを作成する必要がなくなるので、気軽に利用してもらいやすくなる。

  • 支払い方法を複数用意する

    支払い方法の選択肢を増やす。日本なら次のようなものがポピュラーだろう。

    • クレジットカード決済
    • 銀行振込
    • コンビニ決済
    • 代金引換
    • 電子マネー払い
  • 商品を動画で紹介する

    実物のイメージをつかめるように、動画で商品を紹介する。「動画を見たほうが買う決心がつく」と半数以上が回答した調査もある。

  • 画像ギャラリーで商品を見せる

    スマホのディスプレイは小さいので商品の姿全体を見ることが難しい。その商品を拡大した写真を、複数の角度から見ることができる写真ギャラリーを用意するといい。

  • ソーシャルメディアの共有ボタンを設置する

    ソーシャルメディアに共有するためのボタンを設置する。デスクトップユーザーと比べて、モバイルユーザーは2倍シェアするという調査データもある。

    筆者注: ソーシャルボタンの設置により、ページの読み込み速度が遅くならないように注意が必要だ

グーグルは301リダイレクトしなくてもサイト移転を認識する、がペナルティも一緒に連れていく
★★★☆☆時にはありがた迷惑(B&M SMB Site-Clinic office-hours hangout)

グーグルのジョン・ミューラー氏は、英語版のウェブマスター向けGoogle+のハングアウトオンエアでサイトの移転に関して次のように語った。

301リダイレクトしていなくても、サイトが移転したと判断できればサイト移転として処理することがある。

ドメイン名を移転したときは、通常は301リダイレクトやrel="canonical"を使って、新しいドメイン名のサイトへ移転したことを検索エンジンに通知する。こうすることで前のサイト(URL)の評価を新しいサイト(URL)へ引き継げるからだ。

しかしコンテンツをコピーして2つのサイトの内容が同じだったり、そのほかの状況からサイトが移転したと判断できたりすれば、301を設定していなくてもサイト移転として処理することがあるらしい。

無料ブログならば、301を設定できない場合や、headセクションを編集できないためrel="canonical"を挿入できない場合もあるだろう。そういうケースでも、元のサイトの情報を新しいサイトに引き継ぐことができるのならば、非常に助かる。

ところが、良いことばかりではない。

もしサイトがペナルティを受けていた場合でどうしても解除できず、そのドメイン名での運用をあきらめたとする。

そして新しいドメイン名を取得し、以前のドメイン名のサイトのコンテンツをそっくりそのまま移す。ペナルティを引き継ぎたくないので301リダイレクトは設定しない(301リダイレクトはペナルティも移転先サイトへ継承する)。

だがミューラー氏が言うには、グーグルが自動でサイト移転として認識すれば、こっそり引っ越ししていた場合でも、ペナルティも引き継いでしまう可能性があるそうだ。

301リダイレクトなしでもサイト移転として認識してもらえるのは、普通に考えればありがたいことだ。しかしペナルティを受けたサイトにとっては厄介な処理だと言える。

グーグルにコピーサイトを通報しよう
★★★☆2度目の募集(Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)

グーグルのマット・カッツ氏が、オリジナルよりも上位表示しているコピーサイトの情報提供をツイッターで呼びかけた。

コンテンツのオリジナルの情報源よりも上に表示されているスクレイパーのURLを見たら、我々に教えてほしい。bit.ly/scraperspamreport

2011年の8月にも、同様のデータ提供をマット・カッツ氏は求めていた。コピーサイト対策のためのアルゴリズム改良に役立てるに違いない。

日本語サイトでも受け付けてくれる(日本の担当者に確認済み)。オリジナルよりも上に位置しているコピーサイトを発見したら報告しよう。

報告フォームは英語だが、次のようなわかりやすいものだ。

手動措置を受けていないことを確認する方法を解説したページはここ

リンク否認ツールの知られざる7つの秘密
★★★★☆ツールを使う状況にあるなら知っておくこと(Search Engine Watc)

知らない人も多いだろうと思われるリンクの否認ツールに関する7つの仕組みを、Search Engine Watch(サーチエンジン・ウォッチ)ブログがリストアップした。

リストの項目を、筆者なりに簡潔にまとめて紹介する。

  • 否認したリンクもウェブマスターツールに表示され続ける

    リンクを否認したとしても、ウェブマスターツールのリンクレポートには依然として表示され続ける。リンクの否認はリンクの存在を消去するわけではなく、リンクを評価の対象から除外するだけだ。

  • 否認ファイルのサイズには上限がある

    否認するリンクを記載するファイルのサイズは2Mバイトまで。それより大きなファイルはアップロードできない。

  • コメントは処理に影響しない

    否認ファイルにはコメントを書き込める(「#」で始まる行)。このコメントをグーグルの人が読んで何らかの対応をすることはない。否認ファイルは自動で処理され、コメントは無視される。コメントはファイルを作った人のためだけの補足情報だ(たとえばリストを時期ごとやサイトごとに区切ってわかりやすくするため)。

  • nofollowのリンクは、否認ファイルに含める必要はない

    nofollowが付いたリンクはすでにリンク評価の対象になっていない。否認ファイルに記載したURL/ドメイン名にあるリンクは、nofollowリンクと同等に扱われるようになるのだから、もともとnofollowが付いていれば問題ない。

  • 否認したリンクを再び評価対象のリンクに戻せる

    そのリンクがあるURL/ドメイン名を否認ファイルから削除すれば、否認したリンクは再び評価の対象に戻る。つまり問題がないリンクを誤って否認したとしても元に戻せる。

    ただし再クロールと再インデックス、再処理が必要なので状況によっては数週間~数か月かかるかもしれない。

  • 301リダイレクトした場合は機能しないかもしれない

    たとえばサイトAを管理していて、サイトAに張られている不自然なリンクを否認したとする。サイトAをサイトBに301リダイレクトした場合は、サイトBのウェブマスターツールでも改めて同じリンクを否認しておくほうが安心だ。

  • 否認されたリンクのデータをグーグルは利用していない

    否認されたリンクをグーグルはアルゴリズムの改良や開発など、何かに利用していそうだが、少なくとも今のところは二次利用していないらしい。「リンクの否認」としての目的のみに利用される。

否認ツールを使用する状況に置かれているなら、知っておくといいだろう。

「関連性がない」という理由でリンクを否認する必要はない
★★★☆☆問題を引き起こすリンクが否認の対象(Google Webmaster Help Forum)

英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムに次の質問が投稿された。

ガーデニングのサイトを10年間運用していたクライアントがいる。数年前にテーマがまったく異なる精神の旅に関するサイトに変えた。ドメイン名は同じだ。

ガーデニングのサイト時代に集まったリンクは、自然に張られたものばかりで教育機関からのリンクも含まれている。しかしリンク元サイトは今のサイトのテーマとは関連性がないサイトばかりだ。

否認ツールを使って昔に張られたリンクを否認したほうがいいだろうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏は、次のコメントを返した。

このケースに関してはっきりと断言しておく。他のテーマのサイトからのリンクを否認する必要はない。否認ツールを使うのは、「問題があり」「不自然で」「PageRankを渡すリンクがどうしても取り除けない」場合だ。

投稿者が気にしているのは、クライアントサイトが得ているリンクが今は関連性に乏しくなったことだ。しかしそれらのリンクは「不正なリンク」では決してない。どうして否認しなければならないのだろうか?

むしろせっかく集まっていた自発的なリンクを失ってしまい、マイナス影響が出てしまうかもしれない。

質問投稿者はクライアントのSEOを手伝っているそうだが、頼りなさをいささか筆者は感じてしまった。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

順位ダウンの対処法を解説した記事と、ありがちなSEOトピックを皮肉った記事を今週はピックアップ。

この記事の筆者
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鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:2029年、グーグルは人間のような能力をもつようになる!? など10+4記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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