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矢野経済研究所は、2013年7月~8月に、日本国内のスマートフォン向けECサービス(物販系、サービス系、デジタル系)を展開する企業を対象に、スマートフォン・コマース市場に関する調査を実施した。調査方法は、専門研究員による面談、E-mailによるヒアリング、文献調査、インターネット上のアンケート調査を併用した。
2013年、スマートフォン・コマース市場は1兆3,469億円に
日本国内のBtoC向けスマートフォン・コマースの市場は、2012年8,450億円、2013年には前年比159.4%の1兆3,469億円に成長すると予測。その後、2014年には2兆413億円、2015年には2兆6,677億円と拡大していくと予測している【グラフ1】。
物販系のECでは、モバイルデバイス経由の購買比率は20%前後となっているが、アパレル系では30%を超えるサイトも出てきている。
また、流通系などのリアル店舗における販売が主軸であった事業者のECへの取り組みも活発化しており、それは、ECを利用していなかったユーザーが、スマートフォンによって積極的にECを利用するようになったことが理由だと考えられる。
ECに参入するにあたって、これまではPCサイトを中心とする事業者がほとんどであったが、スマートフォンを優先する事業者も現れている。
ゲームなどのデジタル系、チケットなどのサービス系市場では、フィーチャーフォンが主要なチャネルに成長していたが、スマートフォンへの移行が進んだことにより、フィーチャーフォンのシェアは縮小している。
「女性20代」がもっとも活発にスマートフォン・コマースを利用
性年代別にスマートフォンからのEC利用経験を見てみると、「女性20代(74.0%)」がもっとも高い比率となった。
続いて、「女性10代(55.0%)」、「男性30代(50.0%)」、「女性30代(50.0%)」、「男性40代(47.0%)」、「男性20代(45.0%)」の順となった。全体的に、女性のほうがスマートフォン・コマースの利用率が高い傾向にあり、特に20代では、女性のほうが、男性よりも29ポイントも高い比率となった。
分野別に見ると、すべての性年代で、「物品系」がもっとも高い比率となっており、特に「女性20代」では60.0%と突出して高い比率をなった。また、チケットなどの「サービス(非デジタル)系」でも、「女性20代」は30.0%ともっとも高い比率を示した【グラフ2】。
- 調査期間:2013年7月
- 集計対象:10代から60代のスマートフォンユーザー男女1,000名
- 調査方法:インターネット調査、複数回答
この記事は、株式会社D2Cが発行する小冊子 『DIGITAL&DIRECT NEWS』 Vol. 47のコンテンツの一部を、許諾を受けてWeb担当者Forumの読者さん向けに特別公開したものです。
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オリジナル記事:スマートフォン・コマース市場に関する調査結果 2013 [DIGITAL&DIRECT NEWS] | Web担当者Forum
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