SEOに効くのは商材への“愛”!? 筆者も感動した良記事
商品への強い思い入れが良質なコンテンツを作り出す (SEO Imagination!ブログ)
同じ商品を取り扱う他のサイトと何ら代わり映えのないECサイトが、独自コンテンツを徹底的に強化した結果、検索エンジンからのトラフィックを25倍に伸ばした事例を解説した記事。
特に、ECサイトのウェブ担当者に筆者が見習ってほしい改善点をいくつか引用する。
約1ヶ月かけて約700点の全ての商品にオリジナルの説明文を加わえました。
担当者自らが使用感やレビューなどを追加していました。
色違い商品に関しては、canonicalなどで制御せず、それぞれオリジナルの説明を記載していました。
聞いた所、赤と黒では、同じアイテムでも使用シーンが異なるので違う説明が書けるそうです。
グーグルは、「独自の良質なコンテンツ」を重視する。それがわかっているのに、なんだかんだと理由をつけて独自の商品説明を作ることから逃げていないだろうか? 色違いのアイテムにまでそれぞれ違った説明を書けるとは、驚きだ。あなたはここまで自分が取り扱っている商品に精通しているだろうか。
この他にも小さな、しかし検索エンジンにとってもユーザーにとっても大切な改善をいくつも実行している。
自分が扱う商品やサービスに対する強い思い入れと「こういう情報を記載すれば顧客に喜ばれるはずだ」という確固たる信念があれば、有益なオリジナルコンテンツを作れる、そういう好例だ。ピックアップ元記事をよく読んで参考にしてほしい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
SEOが生み出してしまう8つのデメリット
欠点を踏まえて長期的な展望で取り組む (SEO 検索エンジン最適化)
マーケティングの一手段としてSEOに取り組むことにはデメリットも多くあり業者の甘い言葉に騙されないようにしなければならないと注意を喚起した記事。
SEOの世界に古くから携わっている住太陽氏ならではの内容で、SEOの欠点を挙げてはいるものの、決してSEOを否定しているわけではない。「欠点にも目を向けた上で長期的な視野を持ってSEOに取り組んでいくことが必要」だとしている。
SEOでカバーできないことやSEOが適さない状況も多くある。長いことSEOに携わってきた人なら数年前と比べるとSEOが高度化・複雑化していることに気付いているだろう。リスティング広告と違ってSEOはお金がからないというのも今は正しくない。住氏が指摘するSEOの短所を踏まえたうえでムダな時間やお金、労力を費やさないように効率的で永続するSEOを施策したい。
検索順位アップに効果が期待できるリンクの正しい張り方
根底にあるのはユーザーの役に立つかどうか (SEOのホワイトハットジャパン)
SEOに効果が期待できるだろうリンクの張り方を指南した記事。もしあなたがSEOの上級者であればどれも当然のように実行しているかもしれないが、一般のウェブ担当者が知らないノウハウも多いように思える。
たとえば、新規に公開した記事から過去に書いた記事に対して内部リンクを張ることは当然やるべきリンク施策だ。だがその逆はどうだろうか。過去に書いた記事からそれ以降に公開した新しい記事に対して内部リンクを張ることはあるだろうか。すでに公開した記事の修正作業が必要なので気付いたとしても面倒がってやらないことが多いのではないだろうか。関連のあるコンテンツなのだからリンクを張れば検索エンジンも評価するだろう。
その他にもSEOに効果的なリンクの考え方がいくつも説明されている。
終わりに大切なことを補足しておく。読者の気を引く目的で「検索順位アップに効果」と表現したが、必ず念頭に置いておいてほしいのは、そのリンクがユーザーにとって意味・価値のあるリンクであるかどうかだ。過去記事から新記事にリンクするのもそもそもは閲覧したユーザーに関連情報を伝えたいがためだ。ユーザーに対して役立つリンクこそが、検索エンジンが評価するリンクである。そのことは常に意識しなければならない。
「ドメイン移転しました」のお知らせだけでドメイン名の移転をグーグルが認識した?
301もrel="canonical"も使わずに (SEO is DEAD!! WEB in the morning )
ドメイン名を新しく取得してサイトをそちらに引っ越した(けれども古いドメイン名も残っている)場合、移転したことを検索エンジンに正しく伝えるには、301リダイレクトが必須だ。代替策としてrel="canonical"の利用が挙げられる(グーグルのみ)。信頼性には欠けるが待機時間0秒のmeta refreshタグも機能することがある。
これら以外の方法で、検索エンジンにドメイン名の移転を正しく伝えて元のドメイン名のサイトが持つ評価を新しいドメイン名のサイトに継承することはできない……はずなのだが、できていると判断できる事例があったことをこちらの記事が報告している。
実際にそのサイトを見せてもらった。旧サイトのトップページには「◯◯のホームページは http://www.example.com/へ移動しました。」という一文が書かれURLにリンクが貼ってあるだけだった。ところがそのページのキャッシュを見ると移転先サイトのページコンテンツとURLが表示されていた。
旧サイトに張られているバックリンクが新サイトへのバックリンクとしてグーグルのlink:コマンド検索で出てくることも確認した。
301リダイレクトやrel="canonical"などのドメイン名移転のための操作は本当にまったく行っていないとのことだった。
他のケースでも再現できるなら驚くべき事実だ。グーグルが何から判断して移転処理してくれたのか、真相を知りたい。
レスポンシブ・ウェブデザインのページの出し分けをGoogleアナリティクスで解析
カスタム変数を使う (アナリティクス 日本版 公式ブログ)
レスポンシブ・ウェブデザインを使うと、同じHTML+CSSで、デバイス側の状態(縦方向か横方向か、画面のサイズはいくつかなど)によって表示を自動的に変更できる。では、どの設定で表示されたかをアクセス解析でデータとして取得するにはどうすればいいのだろうか? それを解説した記事が、Googleアナリティクスの日本版公式ブログで紹介された。
前回も同様の分析方法を紹介したが、あちらは、同一URLでPC/スマートフォンの表示をサーバー側で判断して出し分けるサイトにおいて、スマートフォン表示のアクセスをGoogleアナリティクスで解析する方法。Googleアナリティクス認定パートナーのアユダンテさんの記事だった。
今回は、同じくGoogleアナリティクス認定パートナーであるNRIネットコムさんの事例を紹介したものだ。
PCとスマートフォン、タブレット用に表示を切り替えるレスポンシブ・ウェブデザインのサイトにおいて、どの表示になったかをGoogleアナリティクスのトラッキングコードをカスタマイズして、ページレベルのカスタム変数で保存したとのことだ。
前回同様にこちらも難易度が高めである。しかしレスポンシブ・ウェブデザインは検索エンジンとしてのグーグルが推奨する構成でもある。レスポンシブ・ウェブデザインを採用しているなら試してみてはいかがだろうか。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
グーグルウェブマスターツールのメッセージ転送機能の仕様変更とグーグルが取得した特許についての記事を今週はピックアップ。
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Googleウェブマスターツールのメッセージ転送が「タイプ選択」&「一括送信」の仕様変更(有効になっているか要確認)
設定が初期化されてないかチェック! -
Googleが取得した新しい特許は想定外の順位を見せてスパムを判定する
グーグルとの駆け引き?
- グーグルからアクセス急減のお知らせが届く
- グーグルの検索結果が10件⇒7件に減った
- ネットショップで“かご落ち”するのはなぜ? ―― 送料が高くて購入をやめた:55%
- ウェブマスターツールで「アドレスの変更」すると25秒でGooglebotが飛んできた
- URL削除ツールはコンテンツの更新通知が目的ではない
- Googleの検索結果ページで圧倒的に目立つための4テクニック
- 絶対に従うべきSEOの5つの大原則
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
グーグルからアクセス急減のお知らせが届く
アクセス急増のお知らせなら欲しい (Official Google Webmaster Central Blog)
検索結果での表示やクリック数が著しく上昇した場合、または反対に著しく下降した場合にそのことを伝える警告メッセージがグーグルウェブマスターツールに届くようになった。
このメッセージを意訳すると、だいたいこのようなことが書かれている。
検索結果からあなたのサイトのページへのトラフィックが激減しました、最近サイトに何か変更を加えていたら問題が発生しているのもしれません。
ウェブマスターツールの[トラフィック]>[検索クエリ]を調べてみるといいでしょう。サイト全体でそうなっていたら、サイトの設定変更の影響だと考えられます。
ただ、コンテンツによっては人気が短期間で終わるものもあるので、そういう場合はこのメッセージを受け取っても気にしなくていいでしょう。
急増のお知らせなら嬉しいことだが、急減の通知なら原因を調査したほうがいいだろう。たとえばサーバートラブルでアクセスができなくなっていたり意図せぬ設定ミスでクローラをブロックしたりしているかもしれない。
同じような警告は少なくとも今年3月くらいから送られてきていた。しかし若干文面を変えたうえで正式に導入されたようだ。また以前は言語設定にかかわらず英語のメッセージだけであった。筆者がグーグルの人に質問したところ、すぐにではないかもしれないが各言語に翻訳したメッセージになるはずだとのことである。
グーグルの検索結果が10件⇒7件に減った
サイトリンクが出るときだけ (Search Engine Land)
サイトリンクが出ているときのグーグルの検索結果が1ページ7件表示になったようだ。
サイトリンクは、サイト内のページへのショートカットリンクで、サイト名や社名、商品・サービス名などいわゆるブランド名での検索の際に出てくることが多い。1位のページの下にインデント(字下げ)して2~6個通常は表示される。
サイトリンクで多くのリンクが出ているのでその他のリンクの数を減らしたのだろうか。
グーグルによれば、検索結果の表示件数の変更を定期的にテストしているとのことだ。再び数が変わることが今後もあるかもしれない。
ネットショップで“かご落ち”するのはなぜ? ―― 送料が高くて購入をやめた:55%
かご落ちのデータをインフォグラフィックで見てみよう (Milo)
購入手続きの途中での離脱、いわゆる“かご落ち”について調査した結果を米コムスクエア社が公開していて、そのデータをMiloがインフォグラフィックとして表した。
参考になりそうなデータをいくつか抜き出してみる。
- 67%は途中でかご落ちする。
- かご落ちの理由
- かご落ちしたうち57%は、ただ眺めていただけ
- かご落ちしたうち56%は、そのうち買うつもりだった。
- かご落ちしたうち55%は、送料が高すぎて購入をやめた。
- かご落ちしたうち38%が、配送日が7日を超えるので購入をやめた。
- ECサイトに期待すること
- 60%が、配送日指定が重要だと考えている。
- 73%が、送料無料を望んでいる。
- 56%が、いろいろな支払方法を望んでいる。
- 配送料の選択
- 3分の2の割合で、いちばん安い配送方法を選ぶ。
ここからは余談になる。インフォグラフィックは有益なコンテンツになり得るし、リンク獲得にも利用できる。しかし情報の正確さに信頼がおけないインフォグラフィックも少なくなくその点をグーグルも懸念している。
ここで紹介したインフォグラフィックは独自のデータに基づくものではなく、業界でも有名な調査会社が公開したデータをインフォグラフィックに変換したものだ。このように信頼性があるデータを自前でインフォグラフィックに作り変えた着眼点を見習いたい(ただしインフォグラフィック内に調査概要などの情報がほとんど表示されていないのは非常に残念だが)。
海外には次のようなリンク獲得の事例もある。
ある大学の教授がアップル社とサムスン社の特許論争について論文を発表した。それを読んだMashbleというIT系のサイトが、その情報をインフォグラフィックとして公開した。するとその教授は、自分の大学のブログで今度はそのインフォグラフィックを紹介したのだ。簡単には得ることができない大学からの被リンクをMashableは獲得したことになる。
信頼できる外部機関のデータをインフォグラフィックに作り直すというコンテンツに挑戦してみるとおもしろそうだ。有益なコンテンツになるだろうし、ソーシャルメディアで話題になったり思いがけないリンクが手に入ったりするかもしれない。
ウェブマスターツールで「アドレスの変更」すると25秒でGooglebotが飛んできた
ドメイン名の変更時にはぜひ利用しよう (RocketMill)
グーグルウェブマスターツールには「アドレスの変更」というツールがある。新しいドメイン名にサイトを移転した場合にこのツールを使用すると、移転後の新しいURLをより早くグーグルに知らせることが可能だ。
アドレスの変更ツールが想定どおりに機能しているだろうことを示すデータを、こちらの記事で紹介している。
ドメイン名を変更してアドレスの変更ツールから通知すると、その直後にGooglebotの旧ドメイン名のサイトへのアクセスが一気に増加し、程なくして元の水準に戻った。アドレスの変更ツール実行後、わずか25秒位内にはクロールが増え始めたそうだ。ちなみにBingのクローラのアクセスに特別な変化は見られなかった。
アドレスの変更ツールからの通知を検知してGooglebotが転送状態を調べにやってきたのだろう。旧ドメイン名のURLにアクセスし移転先ドメイン名の対応する新しいURLを認識しようと試みたに違いない。
きちんと機能している様子が伺えるので、ドメイン名を移転するときは少しでも早くインデックスに反映させるためにこのツールを使うとよさそうだ。
URL削除ツールはコンテンツの更新通知が目的ではない
間違えて使うとサイト全体がインデックスから消える恐れあり (Google Webmaster Help Forum)
サイトのコンテンツを大幅に変えたので早くグーグルに認識させようとしてウェブマスターツールの「URL削除ツール」を実行したサイト管理者がいた。ところが思わぬトラブルに見舞われてしまい、公式ヘルプフォーラムで助けを求めた。
何が悪くてどんなトラブルが発生したか想像がつくだろうか?
「URL削除ツール」は検索結果にそのページが表示されないようにするためのものだ。少しでも早く検索結果から消したいときに使う。つまりそのページはインデックスから取り除かれると理解していい。
このサイト管理者はサイトのトップレベルのURLで削除申請した。この行為が何を意味するかというと、サイト全体のインデックスからの削除を依頼したことになる。結果として、トップページを含むサイト内のすべてのページがグーグルのインデックスから消えてしまった。すなわち検索結果にまったく出てこなくなったのだ。
わかっている人にとっては当たり前のことだ。しかしページの更新を伝えるためにURL削除ツールを誤って使うサイト管理者が実際に存在する。
コンテンツ更新を早く伝えたいときには、Fetch as Google実行後にURLをインデックスに送信するかサイトマップの<lastmod>で(正確な)更新日時を指定するといい。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
検索結果でのクリック率を向上させる施策とグーグルが新たに導入したアルゴリズムについて解説した記事を今週はピックアップ。
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Googleの検索結果ページで圧倒的に目立つための4テクニック
クリック率を高める作戦 -
絶対に従うべきSEOの5つの大原則
コンテンツ力で勝負するSEOのために
- 内容カテゴリ:SEO
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